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読んだ本の感想あれこれ。
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発行年月:2015年9月


交番勤務の凸凹コンビが秋葉原の平和を守る!
イケメンで社交性の高さがこうじて幽霊まで見える警官向谷と、毒舌で聡明オタク気質の警官権田が働く秋葉原では、今日も地域に根ざした小さな謎が進行中。一方、向谷の眼には足だけの女性の幽霊が見えたのだが……。

                   (角川書店HPより)


面白い設定。
交番勤務をする、東大卒でオタクの権田とイケメン、女好きの向坂。
そこに足だけの幽霊・足子さん(本名は渡井季穂)20歳。



季穂が幽霊になったのは9日前。
なぜ、自分は死んだのか?
向坂には、幽霊になった季穂の足が見える。会話も成立。
そこで交番に舞い込む事件を一緒に解決していく。

季穂はなぜ、死んだのか?
その真相も段々とわかってきた。
季穂の周りの人間関係も絡んできて、なかなか過酷な過去だったんだと知る。

メイドカフェで働いていた季穂のことを邪魔な存在だと思う者あり
その人が季穂を殺害した?と思ったら、本当の死因は交通事故だとわかる。

季穂自身が誤解していた家族のこと、家出したままだった母親の気持ち
色々、わかってお互いが穏やかな気持ちになって・・・・

あれ?それでも季穂は消えないの?(笑)

続編がある?
あとで調べてみよう。


で、調べていたら、本書についてのこんなemoji対談を見つけた!



                   ★★★


             

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発行年月:2009年5月(1957年3月/第一刷 発行)


ふくろ小路1番地に住む,子だくさんのラッグルスさん一家のにぎやかな物語.長女リリー・ローズがお客さんの洗濯物をちぢませてしまったり,ふたごの男の子ジェームズとジョンが子どもギャングに入ったりと,つぎつぎと事件が起こります.たくましく生きる下町の家族の日常をユーモラスに描いた名作.


                 (岩波少年文庫HPより)


図書館の棚から、懐かしいなぁ~と手に取る。
子どもの頃、手にした記憶あり。

イギリスの田舎町に住む、ラッグスさん一家の物語。

裕福ではないけれど、楽しそうな暮らしぶり。
年に4度の公休日には、家族みんなでお決まりの海岸にお弁当や飲み物などを
持ってお出かけする。
その様子がホント楽しそう。

7人の子どもたちのそれぞれのエピソードも楽しい。
一番したのウィリアムはまだ1歳前だけど、あかちゃんコンクールで優勝。

長女のリリー・ローズは妹や弟の面倒をよくみる小さいお母さん的存在。
その下のケートは賢く奨学金を貰って進学することが決まる。
その下は双子の男の子、ジョンとジョー。冒険大好き。
その下はペグ。ペグの話はあまり出てこなかったかな?

物語のおしまいの話は、皆でロンドンに汽車でいき、おじさんの荷馬車大会を
見学する話。
列車で行くのも大変だけれど、荷馬車大会をみるのも結構、大変そう。



巻末の解説で、この物語の原書は1937年(昭和12年)。
90年近く前ってことですね~。

ラッグスさんは、ごみ収集の仕事をしていて、ごみ箱のなかのお金(41ポンド)
を見つけて警察に届け、落とし主からのお礼が2ポンドっていう箇所があったけれど、
ピンと来なかった。
今のお金の価値だと・・・どのくらいなんだろ?


挿絵が素敵。
イーヴ・ガーネットさんは、画家なんですね。
訳者の石井桃子さんのあとがきで知りました。


ああ、楽しかった。
ガーネットさんの絵本、探してみよう。




                       ★★★★





発行年月:2011年11月


いいかげんな天使が、一度死んだはずのぼくに言った。「
おめでとうございます、抽選にあたりました!」
ありがたくも、他人の体にホームステイすることになるという。
前世の記憶もないまま、借りものの体でぼくは
さしてめでたくもない下界生活にまいもどり…
気がつくと、ぼくは小林真だっ
た。ぐ
っとくる!ハートウォーミング・コメディ。


                    (発行/講談社)



図書館棚で見つけて、冒頭を読んで・・・「あれ?読んでない!」と
借りて来た次第・・・(^^ゞ


児童書のコーナーにあった。
主人公は中学3年生の小林 真。
自殺して、命が尽きるというときに、天使が現れて、神さまの抽選に
当たったので、もう一度、他人の体を借りて下界で生活することが出来ると。
その間に、自分が生きていた時に犯した罪を思い出すことと。



途中で、結末が予測できたけれど、いい物語だった。

真が自ら死を選んだこと。
その理由は幾つかのことが絡んでいるけれど、真が思っていたこととは
ちょっと違う。

それに気づくチャンスを貰えてよかった!



大人からしたら「そんなことで死を選んだの?」と思うことだけど
きっと真には、絶望的状況だったんだろう。


中学生の子達に特に読んで欲しい内容。



                       ★★★★





発行年月:2023年7月


明日が怖いものではなく楽しみになったのは、あの日から――
『そして、バトンは渡された』『夜明けのすべて』の著者の書下ろし長編
いまを生きる私たちの道標となる物語の誕生!
「明日が怖いものではなく楽しみになったのは、あの日からだよ」
今でもふと思う。あの数年はなんだったのだろうかと。
不自由で息苦しかった毎日。
家で過ごすことが最善だとされていたあの期間。
多くの人から当たり前にあるはずのものを奪っていったであろう時代。
それでも、あの日々が連れてきてくれたもの、与えてくれたものが確かにあった――。


                  (文藝春秋HPより)




小学3年生の

岸間 冴・・・・父親が病死後、母親と暮らす。
        母は、夜の仕事で夕方~深夜まで勤務。
        近所のおばさんが母の代わりの夕方から来てくれる。


江崎心晴・・・・小中一貫校に通っている。両親と暮らす。
        母親は幼児教室の先生で心晴の教育にも熱心にアドバイス。
        コロナ禍、時間差登校から一斉登校になったが
        心晴は学校に行かなくなる。



二人の少女が大人になって就活で出会う場面が突然、出てくるので最初は「?」
別の人たちの話かな?と少しだけ混乱。
大人になった場面では苗字。
小学生の時代では名前で出てくるので・・・。
ただ途中、それが同一人物の現在と過去だとわかり、余計に面白くなった。


冴と心晴が段々、親しくなっていく様子もいいし
それぞれの子ども時代~高校生までの話で関わる人たちの物語も素敵。


コロナ禍の最初は大人も戸惑う事態で、子どもも色々と翻弄される。
冴の母親と心晴の母親は真逆のような人だけど、子どものことを大切に
思う気持ちは同じだったんだとわかる。

特に冴の母親は、素敵だった。
冴にとってはかけがえのない存在になる同級生の男の子・蒼葉の希望そのものに
なったのだから。


冴が小学校の先生になり、色々な子どものよき理解者になっていく未来が
楽しみ。
勉強だけじゃない、大切なことをたくさん教えてくれそう。
こんな先生が、沢山、教育の場にいるといいのにな。



今回も文句なしの感動作でした!!



                        ★★★★★



発行年月:2023年8月


2023年、必読の家族小説
「家族に挫折したら、どうすればいいんですか?」
太平洋戦争直前、故郷の岐阜から上京し、日本女子体育専門学校で槍投げ選手として活躍していた山岡悌子は、肩を壊したのをきっかけに引退し、国民学校の代用教員となった。西東京の小金井で教師生活を始めた悌子は、幼馴染みで早稲田大学野球部のエース神代清一と結婚するつもりでいたが、恋に破れ、下宿先の家族に見守られながら生徒と向き合っていく。やがて、女性の生き方もままならない戦後の混乱と高度成長期の中、よんどころない事情で家族を持った悌子の行く末は……。
新聞連載時から大反響! 感動という言葉では足りない、2023年を代表する傑作の誕生


                    (KADOKAWA HPより)




550頁越えの長編でしたが、頁を捲る手が止まらない。

家事とか、やらなくていいなら、ずっと読んでいられる(笑)


主人公の悌子がすごくいい。
人として、素晴らしい!尊敬する。

教師としても母親としても最高。

結婚したときは、流れでなんとなくという感じだったけれど、夫になった権蔵も
素敵な人だった!
悌子と二人が揃ったら怖い物なしのかんじで色んなことを乗り越えていく姿は
清々しい。


戦争前~戦後の時代の話なので、辛いことも多いんだけど、そのあとに
必ず希望があって救われる。

悌子の幼馴染・神代清一とは、戦争で二度と会えなくなったけれど
その息子・清太との関係は素敵。
血の繋がりがなくても、こんな風に家族になれるんだな~。

運動が苦手の権蔵が清太とキャッチボールをするラストは泣ける(/_;)

本当に素敵な物語だった!!




                        ★★★★★
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