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読んだ本の感想あれこれ。
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発行年月:2022年9月


あさりクリーニング店で働く優子は、持ち主が長く引き取りに来ない衣服「はぐれんぼちゃん」たちを自宅に持ち帰る。翌朝目覚めると、それら衣服が体全体を覆っていた。不思議な感情に襲われた優子は衣服の持ち主のもとを訪れるが、次々に受け取りを拒絶される。道中に出会ったトレンチコートの謎の男ユザさんに導かれるまま、「はぐれんぼちゃん」を身に纏ったちぐはぐな姿で、優子は帰るべき場所を求めて再び歩き始める。


                     (講談社HPより)



不思議な話だった。
クリーニング店から持ち帰った洋服たちを纏ったまま、引き取り手のない
衣類が運ばれる倉庫目指して歩く優子。

途中でおなじような恰好のユザ、キヨに会い、一緒に旅歩き続け
家を出てから4日と半日で倉庫に到着。
そこは、不思議な場所で、スーパー銭湯あり、食堂あり
皆がそれぞれの得意分野を活かした仕事をしているという。

ユザは、ヨガインストラウターに
キヨは床専門の掃除係。
優子は食堂で働くことに。


施設内を探検する優子。
子ども達が何やらボタンを押している場所を目撃。
不要な衣類を燃やすためのボタンだと気づく。

そして、袋に入った人。


ファンタジーぽい最初から途中、SFぽくなり、終盤はホラーっぽく。

それでも元に場所になんとか戻れたようすでホッとしたけれど
変な話だったな。

人に流され過ぎたらいけないという教訓?



                      ★★★
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発行年月:2023年7月


その物件、購入して大丈夫ですか?
 賃貸に住み家賃を払い続けるのか、ローンを組んで終の棲家となるマンションを購入するのか、決断一つで人生の転機が訪れる。
 「借金をして家を買おう」。37歳、独身、小説家・猪瀬藍は、中古マンションの購入を決意。夫婦と娘2人の4人家族が暮らす物件を内見し、理想的なマンションに出会えたと契約を結ぶことに。新居での新生活に心躍らす藍。しかし、その先に思いもがけない展開が待ち受けていた・・・・・。マンション購入はその物件だけではなく周りの環境まるごとが自分の世界になるということ。藍の身に衝撃の結末が訪れる。
 果たして、その物件に手を出してはいけなかったのか・・・・・芥川賞作家が挑む異色のマイホームミステリー

                   (小学館HPより)



前の家族が恐ろしい。
最初から嫌なかんじ。

やっと理想的な間取りのマンション(中古)を見つけ、内見に。
仲の良さそうな家族が住んでいるところ訪問。
家族は、そこからあまり離れていない土地に一戸建てを建て引っ越すのだという。

引っ越しから、前の家族の長女(9歳)・ありさがきて、中を見せて欲しいと。
そのあとは妹のまり(5歳)も連れてくる。

最初から家に入れるべきではなかったと思うけれど、まさか、そんな展開になるとは
予想せずにの優しさからだから仕方ないか?

その後は、姉妹の母・杏奈が来たりですっかり親しくなってしまう。


まあ、そこまでは、そんなこともありかな?と思いつつ、自分なら、ちょっと
嫌だなと思いながら読んでいると、最終的には
「家を交換してほしい」と。
えぇ~!!

最初からその目的で行動していたのかと思うと恐ろしい。

藍が、マンションに居るのが嫌になるように、色々仕込んでいたってこと?

夜中の物音とか。
留守中に入り込んでいたとか。

きゃ~っ!!


カギはすぐに変えなきゃだめだと思う。


実際こんなことあるのかな?
前の住人の嫌がらせ。




                      ★★★



発行年月:2017年10月


ダンス用品会社のセールスレディは、ヘンな顧客や不倫上司に絡まれぶちギレ寸前。
踊り出したら止まらない〈笑劇〉の連作短編集

                  (中央公論新社HPより)



なんだか不思議な話だった。
主人公のダンス用品の営業をしている女性は、30代くらい?
名前、出て来たかなぁ~?

顧客の家・田宮家での話も笑える。
不良幼児のナオちゃんと犬のぶんたとみゆき。
ナオちゃんに「火事だからおまわりさんを急いで呼んできて!」と
言われて、慌てておまわりさんを呼んでくるって・・・

先ず、本当なのか確かめなきゃね~^m^


タクシーの運転手に「一緒に死のう」と言われるとか。
世界人格供給商会の男性から、声を掛けられて、人格を採取されるとか。

なんか、よくわからない話がてんこもり。


他に読む本がないときだったから、まあまあ楽しく読んだけれど
なんだかなぁ~という1冊だったな・・・苦笑



                        ★★☆


発行年月:2019年10月

いつか見つかるだろうか、私の、私だけの。

祖母の法要の日、一堂に会した親戚たち。
同棲していた恋人から家を追い出され、突然実家に帰ってきた娘、梓。
元体育教師、「実行」を何よりも尊びながら、不遇な子供時代にこだわる母、祥子。
孤独を愛するが、3人の崇拝者に生活を乱される大叔母、道世。
死ぬまで自分が損しているという気持ちを抑えられなかった祖母、照。
そして、何年も音信不通の伯父、博和。
今は赤の他人のように分かり合えなくても、同じ家に暮らした記憶と共有する秘密がある。
3世代にわたる一族を描き出す、連作短編集。

                (集英社HPより)




家族の3代に渡る物語。

祖母・照
母・祥子、伯母・純子、伯父・博和
大叔母・道世(照の妹)

梢、姉・灯里



若い頃、照と喧嘩別れの形で日本から海外に飛び出した博和が
ニュージーランドから妻と二人の娘を連れて何十年かぶりに日本に
来て親族と再会のラストは、温かい家族の時間が
流れていて良かったなぁ~。

家族には、それぞれいろいろな歴史があって
それを共有しながら生きていくんだな~。

久しぶりに皆の前に姿を見せた博和が、子どもの頃の
「実は、あの時は・・・・」と話した真実から
子どもの着物がずっと物語の核だったんだと気づいて
なんだか、感動した。


これから、新たな交流もありそうだし、梢も新たなスタートを
切れそうでラストは明るく、良い感じ!


                ★★★★




発行年月:2017年5月

青山七恵が描くおちゃめな双子の物語
 デビューから12年。青山七恵が温めてきた懐かしくて新しい物語。

 「ママは大人を卒業します!」と突然の宣言。
 11歳の誕生日に突然大人になることを余儀なくされたハッチとマーロウ。お料理ってどうやって作るの?お洋服、何を着ればいいの?双子に個性って必要?私たちのパパって、誰なの・・・・?少しずつ目覚めるふたりの自我と葛藤。
おちゃめでかわいい双子の日常が愛おしく過ぎていく。

 結末に知るママの思いと双子の小さな約束に心揺さぶられる。

 かつて子供だった大人へ、これから大人になる子供達へ贈りたい、感動の物語誕生。全編を飾るイラストは、大人気イラストレーター・田村セツコさん

                      (小学館HPより)





表題の絵からして、ハッチとマーロウって外国人かと思った^^;


双子の姉妹で、埜乃下千晴(ハッチ)と鞠絵(マーロウ)でした。
小学校高学年。
東京から母親と3人で長野にお引越し。

近くにママの弟のお嫁さん(かおる)の実家があり
その両親が何かと手助けしてくれている。

ふと、父親は?と最初から疑問だったけど、姉妹が生まれた時から不在の様子。
母親は、ミステリー小説家で、突如「ママ卒業」宣言をしちゃう。
そして家事一切を姉妹がすることに。
そんな状況でも文句を言わずに受け入れる姉妹が素直で健気。

転校した学校での友達1号は、英梨・・・以後エリー。
最初は、些細なことから喧嘩しちゃうけど、すぐに仲直りして親友に。


小学生の日常あれこれが綴られ、なんだか懐かしい気持ちにもさせてくれた。


男の子との喧嘩でかっとなり思わず長い髪を切っちゃうハッチ。
それを自宅が美容院で自分もカットなら出来るからと整えてくれた奈良くんは
女の子の恰好に憧れる男の子。

終盤、姉妹のお父さんも判明するけど、なるほど。。。。


ま、世の中、色々な家族の形態がありますからね。

双子っていいな~。
ずっとお互い助け合って行けそうだもんね。


これは児童書かな?と思って最後まで読んだけど、大人でもまあまあ楽しめた。

挿絵が可愛いのも◎!


                       ★★★
 
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