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読んだ本の感想あれこれ。
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発行年月:2022年2月


人と会えない世界でも人間は嘘をつく
次々と現れる強力な新型ウイルスに対抗するため、
この国には≪繭≫の仕組みができた。
政府が定めた期間は外出が禁じられ、巣ごもりを強制されるのだ。
しかし、皆が室内で安全に過ごすなか、外に出なければならない者もいる。
警察官の水瀬アキオもその一人だ。
ある日、AI搭載の猫型マシン・咲良と共に街をパトロールしていたアキオは、
無許可で外に出ている犬を見つける。
首輪のデータから飼い主を訪ねると、部屋では人が死んでいて……

                  (光文社HPより)



新型ウイルスの蔓延防止措置として設けられた≪繭≫の期間。
犬の散歩は1日2回30分、決められた時間に許可されている。
ごく限られた職種以外の人はその間の外出は禁止。

警察官・水瀬アキオは猫型の警察ロボット・咲良とペアを組み
勤務時間中は過ごす。巡回時は咲良の保管データで気になる人物がいれば
照合。

最初の話は、飼い主なしで走る犬を見つけ、その持ち主の家を訪ねたら
そこに遺体という状況。
結局、その人は新型ウイルスに感染し呼吸不全での死亡とわかるのだけど
なぜ、家の扉が少し開けてあったのか?という話。

<第2話>
製菓工場内に侵入者ありの情報で駆け付けるが既に立ち去った後。
いったい誰が?

<第3話>
警察官の無断欠勤。
真面目で勤勉な警察官がなぜ?

<第4話>
繭の期間が延長されることに決まったと。
マンション3階から飛び降りた女性。

<第5話>
猫型の警察ロボットが行方不明に。

最後の<終話>は、繭の期間が終わり、人々の生活が普通に戻ったところ。


事件は起きるけれど、いつもの福田さんの重たい事件とは少し違って
殺される人は出てこなかった。
飛び降りした女性は命は助かったけれど、この先は大変そうで気の毒だけど。


そして、一旦、ウイルスの蔓延は防げたものの、再び同じことが起きる予測も
出ているという状況。

今の時代と重なる内容だけど、今より先の時代。
猫型ロボットのようなものが、色々な場面で活躍できそう。


福田さんの話は、SF的な要素も多いけど、本当にそんな時代になりそうと
思うものばかり。

猫型ロボット、いいなぁ~。


                       ★★★



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発行年月:2021年10月


 過去、生徒間の事件を解決したことからメディアに取り上げられ、「鉄腕先生」と呼ばれて、コメンテーターとしても活躍する教師・湯川。彼はある日、自分が女生徒とホテルで密会したという週刊誌報道が流れていることを知る。
 さらに、「ディープフェイク(AIによる画像合成技術)」で精巧につくられた、湯川が生徒に暴力を振るっている動画もネット上に拡散。出勤停止、テレビ番組の降板、さらに妻子が家を出ていく中、ネット上では湯川に対する大炎上が巻き起こる。果たして、湯川を陥れようとしているのは誰なのか。
 そんななか、湯川の働く学校ではさらなる事件が起き――。
 
 誰にでも、あなたにも起こるかもしれない。
 一人の「普通」の人間が追い詰められ、仕事、家庭、社会的信用……全てを失っていくさまをリアルに描きつつ、昨今のSNSでの炎上や匿名による誹謗中傷、メディアの報道のあり方などの問題に切り込んだ傑作サスペンス小説!

                    (PHP研究所HPより)


発行年月:2020年5月


航空自衛隊飛行教導群(通称:アグレッサー部隊)に所属するF-15パイロットの森近は、訓練中に不明機(アンノウン)の急襲を受ける。何とか空域を脱出した森近だが、同僚の深浦と安田の機体は撃墜され、行方不明となる。二人は目を覚ますと、独立国家樹立を目指す<ラースランド>が保有する最新兵器<クラーケン>の中に拘束されていた……。一方、森近は<クラーケン>捜索艦隊に派遣される。さらにリムパックによる作戦<ディープ・ライジング>によって、<クラーケン>を追い詰めていくのだが……。
壮大なスケールのエンタメ小説!

                           (光文社HPより)



アグレッサー部隊の格闘訓練の様子が、冒頭からあり、興味がわきます。
自衛隊のことは良く知らないけれど・・・


そして起きる事件!
え?なに?こんなこと起きる可能性ある????


所属不明の機体が2機、訓練空域に侵入し、それを予め、察知できないって
恐ろし過ぎる・・・( ゚Д゚)



で、二名がそれにより、海面着陸・・・何者かに拉致。



拉致されたのは、深浦 紬(クロウ)と安田直人(カイト)。


独立国家を造るという<ラースランド>
リーダーはサウジ国王の血筋のアハマト。
娘のサルマーも連れて。


終盤、このサルマーの行動によって、一気に話は進む。



人質は、色々な国から複数人ずつ。

こういう人質解放の交渉は、難しいだろうな・・・、

結果、大きな戦闘などなく、良かったけど、この後のラースランドの動向が気になる。

カイトが自衛官を辞めて、ラースランド側に行ってしまったのも、なんとも不可解。

少女・サルマーはどうなるの?


これ続編あるのかな?
あれば読みたい。



福田さんの話は、スケールが大きいな~。




                            ★★★


発行年月:2020年3月

2020年7月。オリンピック開催間近の東京で、新聞社に「開会式の日、都内を走るトラックの荷台で青酸ガスを発生させる」という予告電話がかかってきたのが、すべての始まりだった。直後、配送トラックを狙った予告通りの事件が次々と起こる。さらには鉄道の線路が破壊され、高速道路ではトンネル火災が。あちこちで交通が分断され、食料品は届かず、ゴミは回収されないまま溜まり続け、多くの観光客がひしめく東京は陸の孤島に――。
この危機から東京を救うため、物流のプロである長距離トラックドライバーたちが、経験と知恵を武器に立ち上がる!! 「今、起こりうる物流崩壊の危機」をリアルに描いた、緊迫のサスペンス。

                      (東京創元社HPより)



コロナ禍で、延期されてしまった東京オリンピックだけど、その直前に起きた事件を軸に
物語が進む。

「オリンピック開会式の日、都内を走るトラックの荷台で青酸ガスを発生させる」という
犯行予告。

そして、次々に起きる事件。

首謀者は一人だけど、それに共感し、共犯として動く者が複数人。

物語のなかで活躍する、長距離トラックドライバーの世良の仲間、浜さん(もうすぐ60歳)
が逮捕。
仲間のなかでは、人気者だったのに・・・。



物語のなかで、産業廃棄物の違法投棄の問題が出てくる。

違法投棄なんてなぜするのか?と単純に思っていたけれど、なるほど、やりたくてやっているという
わけでもない現実問題があったんだ!と気づく。

新しいものをどんどん造って、それが世の中に広がると、今までのものは要らなくなりゴミとなる。
しかし、簡単に捨てられる物ばかりでなく、安全に捨てるためには、費用がかかるということ。


事件を起こした者たちを一概に責めるのも違う気がするけれど
じゃあ、どうすればいいのか?
簡単に答えが出ない。

読み終えても、モヤモヤしたものが残る。
でも、読んで良かったと思う。


特に物流を支えている、長距離トラックのドライバーさんたちには、本当に
感謝します!!



さて、実際のオリンピックは、無事、開催されるのだろうか???



                                 ★★★★


発行年月:2019年9月


ハッカーとして〝裏〟の仕事を手掛ける太一は、依頼を受け、製薬会社に侵入してデータを盗む。
依頼主である待野は、太一のような人間を束ねる組織を率いていたが、
データを渡したあと、不審な死を遂げる。真相を探る太一に忍び寄る影。
太一はその影と闘いながら、‷もうひとつの影〟と闘っていた――。
暴力で人間を支配できるのか? 
根源的な問題をサスペンスフルに描くエンターテインメント。

                          (双葉社HPより)



腹違いの兄弟、太一と満。

幼い時が二人のが一緒にいた環境は壮絶だった。
父親の暴力に耐えている母。兄の太一は、幼い満をかばいながら励ますことで
自らもなんとか耐えていた。

そして、満は、母親と共に家を出て行き、兄弟は別々に成長した。



大人になった二人が再び会う。
兄はハッカーとして、弟は、厚生労働省の官僚として・・。


立場は違うけれど、共通の目的がある。
新薬{ルクソル)についての不正の事実を暴くこと。


それぞれが、本当の親ではないけれど、愛情を持って接してくれる大人に出会えたのは
幸運だった!
血のつながりがなくても自分を理解してくれる大人の存在があれば
人はちゃんと正しい方向に向かって成長できるんだな~と感じた。



                                    ★★★★
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台所、居間、パソコン室、一日中、本を片手にあちこち移動しながら、読書しています♪

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