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読んだ本の感想あれこれ。
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発行年月:2019年10月

人生の最後に食べたいおやつは何ですか――
若くして余命を告げられた主人公の雫は、瀬戸内の島のホスピスで残りの日々を過ごすことを決め、穏やかな景色のなか、本当にしたかったことを考える。
ホスピスでは、毎週日曜日、入居者がリクエストできる「おやつの時間」があるのだが、雫はなかなか選べずにいた。
――食べて、生きて、この世から旅立つ。
すべての人にいつか訪れることをあたたかく描き出す、今が愛おしくなる物語

                  (ポプラ社HPより)



33歳で末期がん、余命わずかの宣告をされた海野雫が主人公。

辛い治療も経験しての決断は、瀬戸内の島にあるホスピスで最期の日を
迎えること。
しっかりしてる!
両親は幼い時に不慮の事故で亡くなり、母親の双子の弟に16歳まで育てられた。
叔父さんのことを本当のお父さんとして接してきたけれど
結婚したい人の存在によって、雫は一人暮らしを選択。

病気のことは叔父さんには伝えずいたけれど、本当はもう一度、会いたいという
気持ちはあるだろうなぁ~と思いながら読んでいた。


なので、最後に娘と面会に来てくれた時は、なんだか凄く嬉しかった!

ホスピスで先に亡くなっていく人たちを見ながら、自然に死を受け入れていく。


ライオンの家の意味もわかった。
なるほど、そういう意味だったのか!

雫がリクエストした、おやつは、ミルクレープだった。
やはり叔父さんとの思い出の詰まったおやつ。

終盤は、なんだか涙腺が崩壊(/_;)

でも、哀しいというよりは、安堵感。
穏やかな気持ちのまま最期を迎えることが出来て本当に良かったなぁ~と。


死後の雫を思い出す人たちの話もよかったなぁ~。

こういうの読むと毎日を丁寧に生きようと思う。


                   ★★★★★
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発行年月:2019年8月


作家の夫に小説の題材にされ、書くことを通じて奪われ続けてきた主婦の琉生はある日、
大量の植物の種を飲んで発芽、やがて家をのみ込む森と化し――

夫婦の犠牲と呪いに立ち向かった傑作。

                          (河出書房新社HPより)




最初は、作家の夫、その担当編集者、夫の不倫相手の女性の話で

植物と一体化していく、作家の妻、瑠生の苦悩などは、物語の終盤の方で語られる。

なぜ、植物と一体化して森を形成していくのか?その森がどんどん大きくなっていく様子は
瑠生の苦悩がそうさせていて、その原因は、夫にある。

そもそも、なぜ、こんな男と結婚したんだ??
ものわかりよさげに心にもない優しいことばで近づく男のことを
ルイは、それを愛されていると思ったのかもなぁ~。


家業を継ぐつもりでいたのに、自分より無能な兄が家業を継ぐことになったって
自分の無能さには全く気付かず、痛い人だな・・・


でも、今後は、少しずつ対等に話し合うことが多くなって二人の関係が変わりそうかな?

不思議な話ではあったけど、面白かった!



                                       ★★★★


発行年月:2019年9月


ギネス級の巨大カマキリ現る!
日本で一番天国に近いという志手島で巨大カマキリが 発見。
別名「死出島」へライターの藤間が訪れると事件が…
科学サスペンス長編。

                 (文藝春秋HPより)



途中までは面白かった。
37歳のノンフィクション作家が訪れる志手島(別名、死出島)。
ここ数年、自殺者が急増の謎を知りたいという思いを持って
表向きは、最近、この島で発見されたという巨大カマキリを探すという企画物の
取材。


島の生物研究センターの秋村教授をガイド役に、島に起こっている
不思議な現象の究明に挑む。


虫が人の体に寄生して・・・・・(;O;)
というあたりから、気持ち悪くて・・・・。

夢に出そうなインパクトだったので、飛ばし読みにしてしまいました。

平気で読めたら、結構、面白いのかもしれないけど・・・・・


2020年、最初の読書は、ハズレ(わたしには)。

荻原さん、いつも楽しい話、書いてくれるのになぁ~(^^ゞ


                          ★★


発行年月:2018年11月

人と人の組み合わせの数だけ、物語がある―― 読めば心が軽くなる傑作集!

バーテンダーの僕は、骨折で入院した先の看護師の彼女に恋をした。退院後、何度かバーを訪ねてくれたものの、バツイチ7歳年上の彼女との距離はなかなか縮まらない。なぜなら彼女は“牛男”と暮らしているようで……(「僕と彼女と牛男のレシピ」)。

人間関係に正解なんてない――
人づきあいに悩む背中をそっと押してくれる7つの物語。

もくじ

スピードキング
妖精たちの時間
あなたによく似た機械
僕と彼女と牛男のレシピ
君を守るために、
ダブルトラブルギャンブル
人生はパイナップル
           
                 (角川書店HPより)


どの話も良かった!


面白かったのは
<妖精たちの時間>。
高校の同窓会に出席を決めたのは、気になっていた女性・桜井も出席と
知ったから。
自分は離婚して、二度目の仕事も解雇通告で、ハローワーク通いの身。
一次会の途中で姿を消した。
自分も帰ろうと外に出ると、桜井がいて二人で飲むことに・・・。

妖精が見えると高校時代は言っていたのに、今はもう見えなくなったとか。
不思議キャラで周りから疎まれていた桜井と
飲みながら、自分のことも自然と話し、酔っ払って嘔吐した桜井の
介抱まですることに・・・

でも、良い関係がことあと続きそうな予感・・・^m^


ちょっとゾッとしたのは
<あなたによく似た機械>
夫の拓人が無口で、感情をあまり出さないことに寂しさを感じる妻・美澄。
原因は、二人の身に起きた交通事故。
美澄は軽傷だったが、拓人は入院し、今でも足を少し引きずる。


途中、え?事故で美澄は死んだの???とわかりゾゾ~ッ。
ちょっとSFが入ったお話。


最後の<人生はパイナップル>も感動的なお話だったなぁ~。
野球を教えてくれた、祖父との思い出話と
22歳になった主人公・浜野奏太の現在。

台湾で生まれた祖父の苦労話。
野球をやってきたけれど、戦争で続けることが叶わなくなったこと。


進路に迷う、奏太にじちゃんが言う。
『自分で決めろ、そうすれば失敗しても後悔はしない』

奏太はずっとじいちゃんから教えられた言葉を思い出しながら一生懸命
生きていくんだろうなぁ~。


ささ~っと読めてどれも、心にグッと来た。
面白い短編集でした♪

                      ★★★★



発行年月:2019年8月


東京オリンピックを翌年に控えた昭和38年。浅草で男児誘拐事件が発生し、日本中を恐怖と怒りの渦に叩き込んだ。事件を担当する捜査一課の落合昌夫は、子供達から「莫迦」と呼ばれる北国訛りの男の噂を聞く――。世間から置き去りにされた人間の孤独を、緊迫感あふれる描写と圧倒的リアリティで描く社会派ミステリの真髄。

                 (新潮社HPより)


昭和38年の物語。
懐かしい、プラッシーも登場して、そういうところは昔を思い出したり
して楽しんだ。

けれど、主人公の宇野寛治の生き様が壮絶で、哀しい。
北海道の礼文島で昆布漁に関わっていたが、盗みで数回、刑務所に。

母親はスナック経営しているが、息子に関心がなく
寛治は先輩漁師からもバカにされて、いいように騙される。
そして、島から逃げなければならない事態に。
そんな緊迫した状況でまたまた騙され命の危険も感じるが、なんとか
助かり、逃げた先でも金欲しさにやはり盗みをはたらく。

そして昭和38年、東京に来た寛治。
頼るものも居ない見知らぬ土地で、世話を焼いてくれたのが
やくざの下っ端、町井明男。
組事務所の掃除などをする代わりに食事を提供して貰ったり・・・。

このあたりまでは、悪さばかりの寛治だけどなぜか憎めないなぁ~なんて
思って読んでいた。

が・・・
誘拐事件が起きる辺りから、いやな感じ。
幼い子が命を危険に晒されるのは辛い。

寛治は根っからのワルではないけれど、状況によっては
とんでもないことをしてしまうからなぁ~と思いながら読んでいた。

最後は最悪な結末。
その時の状況を本人が刑事に語る場面は、ああ、そういう状況なら
寛治ならそうしちゃうだろうな。と哀しくなった。


実際の事件がモデルだそうで、【吉展ちゃん誘拐事件】の犯人はどんな
人だったのかも気になる。

こんな風に罪を犯してしまう人も世の中、多いのかも。

重たい話だったけど、興味深く最初から最後まで読めた。



                   ★★★
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