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読んだ本の感想あれこれ。
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発行年月:2017年11月

第158回 直木賞ノミネート!

「友よ、最上のものを」
戦中の東京、雑誌づくりに夢と情熱を抱いて――

平成の老人施設でひとりまどろむ佐倉波津子に、
赤いリボンで結ばれた小さな箱が手渡された。
「乙女の友・昭和十三年 新年号附録 長谷川純司 作」。
そう印刷された可憐な箱は、70余年の歳月をかけて届けられたものだった――
戦前、戦中、戦後という激動の時代に、
情熱を胸に生きる波津子とそのまわりの人々を、
あたたかく、生き生きとした筆致で描く、著者の圧倒的飛躍作。

実業之日本社創業120周年記念作品
本作は、竹久夢二や中原淳一が活躍した少女雑誌「少女の友」(実業之日本社刊)の存在に、
著者が心を動かされたことから生まれました。

                    (実業之日本社HPより)




昭和12年から始まる物語。
主人公の佐倉波津子は16歳。
歌の勉強をしていたけれど、経済的事情からそれを止めて、働くことに。

勤務先は当時、人気のあった雑誌「乙女の友」の編集部。
主筆の有賀憲一郎付の給仕・小間使いとして。

絵を担当していた長谷川純司や有賀のいとこ・史絵里などと共に
次第に雑誌づくりにも関わるようになっていく。

雑誌を作る様子が大変そうだけど、なんだか楽しそう。
人間関係もよく良いチームという感じ。

けれど、時代は次第に戦争へ。

なんだか、途中からNHKの朝ドラ「とと姉ちゃん」を思い出した。

戦争さえなければ、仲間として雑誌づくりを続けていけた人たちが
バラバラになりその後の消息さえわからなくなる。
なんとも辛い時代。

物語は、波津子が年老いて、施設にいて昔を思い出す形式。
そこに度々、訪ねてくる人あり。

最後はその人と面会する波津子。


懐かしい人と繋がりのある、その青年の話を聞き、多少、当時の仲間の消息も
わかる。

新たな生きる意味を得た波津子。


良い物語でした♪



                      ★★★★
 

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発行年月:2018年1月

この細長い器官が、海馬。~記憶を司る器官です。記憶を蓄積するのではなく情報を取捨選択し記憶すべきかどうかを決める、まぁ、新たな記憶を生み出す場所と言えるでしょうか。――本文より

二度目の原発事故で恐怖と不安が蔓延する社会――
良心がないとまで言われる男が、医療機関を訪ねた……。

                    (光文社HPより)



主人公の及川頼也が、読んでいると段々、好きになっていく。
極悪非道なヤクザ。人の痛みがわからず、共感することもない。
反社会性パーソナリティ障害の診断。

アルコール依存症を治す目的で訪れた大学病院。
けれど、桐嶋ドクターの研究対象として、隔離された病棟での生活を強いられる
日々が待っていた。

同室の堂上、根本、辻野たちも個性豊か。

そして、小児病棟にいる藍沢梨帆との出会い。
梨帆は、他者への恐怖心が希薄で、及川に最初に会ったときから
笑顔で接する。


治療を受けるうち、この病院は異常だと気づき、脱走を図ることにしたラストは
ハラハラドキドキの緊迫感。

梨帆も一緒に助け出そうと必死の及川は、治療の成果なのか、元々持っていた
ものなのか、人を想う気持ちにあふれていた。

が・・・・ラストの場面は、色々想像できるもので、

もしかしたら、及川はジ・エンド?
もしかしたら、逃げられた?

しかし、逃げられたとしても、そのあとが、大変そう。

出来たら、梨帆と新しい生活のなかでも関係性が続くといいなと思って
読んでいたけれど・・・・
これはこれでお終いがいいのかも。


なかなか面白かった。


                        ★★★
 



発行年月:2018年2月

遠州峰生の名家・遠藤家の邸宅として親しまれた常夏荘。幼少期にこの屋敷に引き取られた耀子は寂しい境遇にあっても、周囲の人々の優しさに支えられて子ども時代を生き抜いてきた。18歳になった耀子は、誰にも告げずに常夏荘をあとにした。バスの中、4年前のあの夏を思い出す。久しぶりに常夏荘を訪れた立海と過ごした日々―。

             (BOOKデータベース/ポプラ社)





『なでしこ物語』、『地の星』に続く第三弾。

でも時系列から言えば、真ん中の時代。

燿子が高校を卒業したあと、どうするか?
常夏荘での暮らしから、母親を頼って上京する話。
その道中で、思う4年前の常夏荘でのこと。子どもだったころの思い出。

常夏荘のある場所が地元なので、なんだか不思議な気持ち。
「行かまいか」・・・「行こうよ」の言葉が、燿子や立海が言うと可愛い。

子ども時代の燿子と立海は、本当に仲良しで、二人はずっと離れないで欲しいな
なんて思っていたので、『地の星』で燿子と立海は離れてしまったんだと
知って凄くショックだった。

でも、この『天の花』で、燿子が龍治と生きることになった経緯が
わかった。
なるほど・・・こういうことがあったのか・・・・。

しかし、立海は、寂しかっただろうな。
燿子が常夏荘を離れてから、どんな風に成長していったんだろう?

もう一度『地の星』読み返したくなってきた。

そして、この先の話も、また続けて読みたい。


                      ★★★★
 



発行年月:2017年11月


 

忘れなければ、生きていけなかった。

浅田文学の新たなる傑作、誕生――。
定年の日に倒れた男の〈幸福〉とは。
心揺さぶる、愛と真実の物語。

商社マンとして定年を迎えた竹脇正一は、送別会の帰りに地下鉄の車内で倒れ、集中治療室に運びこまれた。
今や社長となった同期の嘆き、妻や娘婿の心配、幼なじみらの思いをよそに、竹脇の意識は戻らない。
一方で、竹脇本人はベッドに横たわる自分の体を横目に、奇妙な体験を重ねていた。
やがて、自らの過去を彷徨う竹脇の目に映ったものは――。

「同じ教室に、同じアルバイトの中に、同じ職場に、同じ地下鉄で通勤していた人の中に、彼はいたのだと思う」(浅田次郎)


                     (毎日新聞出版HPより)




集中治療室で意識が戻らないまま過ごす竹脇正一。

両親に棄てられ、施設で育つ。
懸命に勉強し、国立大学入学、有名企業就職。
結婚し、子どもも授かる。


正一の元に見舞いに訪れる家族、妻、娘の夫。
そして同じ施設で育った幼なじみの氷山。

会社の同期入社で今は社長の堀田憲雄。


意識はなくても、見舞いに来た者の声は聞こえていて、それに心のなかで
応える正一。
意識はなくても耳は聞こえるって、ある程度、事実かも。
病院勤務時代もそれは感じていた。
だから正一の家族たちが話しかける様子は、なんだか温かい場面だった。


体はベットの上でも、ほかの所に出かける正一。

正一の隣のベッドで同じく意識が戻らない榊原勝男とのお出かけは
正一の忘れていた感覚を呼び起こす元になる。


親に棄てられたと思って居た正一だけど、そうではなかった。

ちゃんと母親の愛情を受けていた。
それに気づけて良かった!

この後、きっと意識が戻って、家族に自分の体験した話を聞かせるんだろうな~
と想像すると、ほっこりする。


温かい物語だった!



                       ★★★★★




発行年月:2018年2月


 取材で訪れたラトビアに、恋してしまいました。手作りの黒パンや採れたての苺が並ぶ素朴だけれど洗練された食卓、代々受け継がれる色鮮やかなミトン、森と湖に囲まれて暮らす人々の底抜けに明るい笑顔。キラキラ輝くラトビアという小さな国が教えてくれた、生きるために本当に大切なもの。新たな出会いと気づきの日々を綴った人気日記エッセイ。

                   (幻冬舎文庫HPより)



日記だから、書いてあることは日常のこと。

夫のことを、ぺんぎんと呼ぶのも可愛らしいから良し。

あちこち出かける外国の話も楽しい。

でもところどころで、「え?」と思ってしまう。
ま、人の考え方はそれぞれだけどね。




                        ★★★
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