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読んだ本の感想あれこれ。
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発行年月:2023年9月


いとや手芸用品店を営む木綿子は、35歳になった今も恋人がいたことがない。台風の日に従業員募集の張り紙を見て、住み込みで働くことになった28歳の光は、母親が家を出て以来“普通の生活”をしたことがない。そんな男女2人がひとつ屋根の下で暮らし始めたから、周囲の人たちは当然付き合っていると思うが……。不器用な大人たちの“ままならなさ”を救う、ちいさな勇気と希望の物語。

                   (中央公論新社HPより)


最初は、どうなることやら・・・という最悪な状況だったけれど
これは、運命だったね!と思える展開になって
最後は、ただただ嬉しかった!


「ヨルノヒカリ」って名前でした!夜野 光(28歳)。
幼いころ、母親と二人暮らしで、父親(?)が度々、変わる生活。
そして、ある日、母親は帰って来なくなり、光が22歳の時、知らない場所で
一人で亡くなったことを知る。


光が台風の日、家に居られなくなり避難場所を探しながら歩いて
偶然、見つけた<いとや手芸用品店>
住み込み可の従業員募集の張り紙!
後日、店主・糸屋木綿子と面接し、採用。

木綿子と光の暮らしぶりが、なんともいいかんじ。
二人とも似ている。
最初から波長が合っている。


木綿子は、誰が見ても美人なのに、恋愛経験がなく、恋愛をするという感情に
なったことがないという。
一度、仕事の関係で接していた人から好意を持たれたけれど、以後、嫌悪感を
抱くようになってしまったという。

こういうことで悩んでいる人もいるんだなぁ~。


二人がそれぞれ悩みながら、ふたりで生活していくことを続けていこうと
決めたことは良かった!
ずっと穏やかな気持ちで暮らせるといいな。


光にも木綿子にも気にかけてくれる友達がちゃんといるのもいい。

温かい物語だった。




                     ★★★★★
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発行年月:2018年3月


 大人は、片想いなんてしないと思ってた。
彼氏がいなくても充実していた日々が、恋をして大きく動き出す! 
ときめく心を取り戻す長編小説。

                 (中央公論新社HPより)



主人公の葛城命(メイ)は、35歳、独身。
外食産業の会社でカフェの副店長。
27歳のとき、高校時代から付き合っていて結婚まで考えた男性に
振られ、以来恋もせず。
両親は離婚していて、一緒に暮らしていた母親は病死。


いざというとき、頼れるのは親友・みっちゃんと大ちゃん。
共に高校時代からの友。


しかし、そんなメイにも変化が!

好感が持てる主人公なので、なんとか幸せになって欲しいなぁ~と思いながら
読みました。
カフェの常連客の一人、塾で数学を教える羽鳥との少しずつ親しくなっていく
様子が微笑ましくて・・・。
お互い、傷ついた過去があるからこそ、少し臆病で慎重。
うん、実にお似合い!

ラストの場面は、胸キュンだったなぁ~^m^


ほかの人物たちも魅力的だった。
特に新人の杉本君!
最初は、イケメンでも生意気で帰国子女ってことを自慢したいのか?と
感じ悪かったけど、本当は裏表がないだけで良い子だったな。

楽しい小説でした♪

 
 
                            ★★★



発行年月:2017年11月


 郊外にあるショッピングセンターのシネコンでは、学生やフリーターや主婦たち百人近くが働いている。今日のクリスマス・イブは、日曜日で舞台挨拶やイベント上映もあるから、かなりの人数が出勤しているようだ。恋に悩み、コンプレックスを抱え、将来に不安を感じながら、慌ただしく走りまわるスタッフたちの、長くて短い一日がはじまる。
シネコンでのアルバイト経験ある著者が、自らの青春を詰めこんだ連作短編集。

                      (光文社HPより)



クリスマスイブの日、
シネコンで働く人たちの人間模様あれこれ。
たくさんのスクリーンがあって色々な映画を同時上映しているシネコン。
働くのは大変そうだなぁ~。
それなのに、バイトは時給800円で新人もベテランも一律って
少し前の時代の話??

あ、著者がシネコンバイト経験者だから、その当時のことかな?


物語の主人公とか特別ないけど、舞台になっているシネコン開業当時から
バイトで働いている島田貴実と岡本が軸かな?

二人が遭遇したという5年前の事件というのが最初から気になる。

事件の話は途中、出て来たけれど、そういうこと実際にもありそう。

それを機に、二人の関係がややぎくしゃくしたものになってしまった
そうだけど、最後はハッピーエンドで良かった♪

バイト同士の恋バナより、主婦バイトの宮口さんの話がジーンと来た。
わざわざ、この日にバイトを入れた宮口さんだったけれど、
この後は、楽しいイブを家族で過ごしたんだろうなぁ~(^^)


映画館のお仕事の裏側も知れて、なかなか面白かった!


                        ★★★



発行年月:2015年6月

コンビ名「メリーランド」として南部芸能事務所の舞台に立つ新城と溝口。しかしライバルは多く、明るい未来はまったく見えない。「オレたちはつづけられるんだろうか」誰もが悩み、日々苦しんでいる。そんな芸人を見つめる「家族」たち。そこには確かに「愛」と「笑い」がある。南部芸能シリーズ待望第3弾。

                     (講談社HPより)



第4弾の「オーディション」を先に読んで、こちらもあるのを知り急いで読みました。
南部芸能事務所に所属する「メリーランド」の新城と溝口。
ナカノシマの3人。
また別の事務所ではあるけれど、交流を持っているインターバルの榎戸と佐倉。

それぞれが、芸人としてまだ売れてはいない頃のはなし。

芸人としてやっていけるのか?不安な気持ちをそれぞれが抱きながら
でもやはりこのままやっていきたいとも思う。

それぞれの家族のこと、恋愛のこと、彼らの周りの人間関係が綴られていた。


南部事務所のテネシー師匠と溝口の父親の関係がわかった話は、感動的だった。


「メリーランド」も「ナカノシマ」も「インターバル」も頑張れ!

新たな活躍の様子を、また読みたいなぁ~。


                        ★★★



発行年月:2016年5月


 芸人になりたい。あの舞台に立ちたい。南部芸能事務所のライブを見て決心した新城は、大学の友人、溝口とコンビを組み「メリーランド」としてデビューする。事務所のライブに出演しながら上を目指して努力を重ねるうちに、全国ネットの芸人オーディション番組への出演が決まった。毎週3組が出演し、その評価で残った者のみが再度出演できる。最後まで勝ち残れば、レギュラー番組が持てるという大きなチャンスだ。夢に向かってひたすら努力あるのみ。ただし努力をしているのは自分たちだけではない。同じ事務所の先輩トリオ、大手事務所の同い年コンビ、皆が皆、欲しいものはひとつ。とにかく上へ、その一心でもがく若手芸人たちの苦悩と前進を、鮮やかに細やかに描ききる群像ドラマ。講談社文庫も刊行開始。絶好調シリーズ第4巻。

                      (講談社HPより)




前回「メリーランド」を読んでいたので、久しぶりに会えた新城と溝口!
今回は、ほかの芸人「ナカノシマ」・・・中野、野島、中嶋のトリオ
「インターバル」・・・佐倉、榎戸のコンビ

などのことも色々知れて、芸人同士、ライバルでありながらも
お互いのことを認め、自分たちも上に上ろうとそれぞれが努力する様子が
清々しくていい。

なかなか厳しい世界だなというのもよくわかる。

新城と溝口は、同じ大学の4年生だったが、卒業を迎え、いよいよ芸人として
スタートを切る。
暫くはバイトと掛持ち。
早く沢山、稼げるようになれるといいね!

二人の関係がなかなか良くて、今後も応援したいので続編で成功した姿が
読みたい。


と・・・巻末に「春の嵐」が、この本の前にシリーズ3弾として
発行済みというのに気づきました^^;

早々に読まなきゃ!^^;


                       ★★★★
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