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読んだ本の感想あれこれ。
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発行年月:2014年10月


  都会から田舎に引っ越してきた加奈子は、自然の恵みに満ちた暮らしの中で
命について考えはじめる。瑞々しい少女の成長の物語。

                   (ポプラ社HPより)




父親が田舎に家を建てたため、引っ越してきた加奈子(小学4年生)。

1つ年上の姉・真紀子と6歳年下の妹・徳子と、近くに住む同級生の咲子
その姉の三恵子、2歳の妹の夕子と仲良くなり家族ぐるみの交流もあり
楽しい時間を過ごす。

夏は、ホタル観察、海水浴
秋は、山できのこ採りやどんぐり探し
冬は、雪遊び、毛糸で編み物
春は、田んぼのレンゲ摘み などなど・・・・

豊かな自然に囲まれて楽しく遊ぶ子どもたちの様子が実に楽しそう♪


そんな子ども達に優しく接する森の中の白い壁にオレンジ屋根の可愛い家に暮らす
ハルさん。
もう80歳くらいのおばあちゃんだけど、いろいろな事を教えてくれる。
そして、ハルさんは死刑囚の慰問に定期的に出かけていた。

ハルさんから聞く死刑囚のお話は、なんだか衝撃的でした。
罪を犯し命で償うことを決められた人の心のよりどころになっていたハルさん。


あとがきで、ハルさんは実在した白石ハルさんをモデルに創作したとか。

加奈子が過ごした1年間の思い出は、著者の東さんが実際に暮らした福岡県糸島郡の
思い出だとか。
1年しか住まなかった地でも、こんな素敵な思い出があれば一生忘れないでしょうね~。

白石ハルさんについてももう少し知りたいなと思いました。

これは児童書なのかな?
でも時代が自分の同じ小学生時代とダブるので、大人が読んでも楽しいです!


                          ★★★★★
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発行年月:2014年10月

町を好きになることは、恋をすることに似ている――。

 風が運んできた香り、ふと目にした風景、耳に入ってきた会話、あの日の舌の記憶……。歌壇を牽引する一人であり、心の琴線に触れる言葉を紡いできた著者が、25の町の表情を五感で綴った随想集。まるで、著者と一緒に町を歩いているような気持ちになれる珠玉の25篇を収録する。

 本書に登場するのは、山形/松山/名古屋/遠野/下北沢/京都/大森/入谷/紀伊田辺/神保町/立川/仙台/銀座/吉祥寺/池袋/表参道/新宿/御茶ノ水/江古田/有明/青森/パリ/高幡不動/横浜/福岡。

 歌人ならではの独特の視点で切り取られた何気ない日常のひとコマは、あたたかく、せつなく、時に妖しく感じられ、あなたの知らない“もうひとつ町の顔”を見せてくれるはず。

 「東さんの言葉は、面倒くさいスーパーの買い物帰りの景色を楽しくしてくれます」と、漫画家の大橋裕之さんも推薦の一冊。

                    (PHP研究所HPより)




いろんな土地を訪れながら、そこの風景を見てふと思うことをつらつらと書いている。

気楽に読めて楽しい1冊でした!

ひとつの風景を見て、そこから思い出す過去のこと。
特に幼いときの記憶とか、いつのことだったかわからないけれど同じような
情景を見たような気がすると思ったり・・・・。

東さんの場合は、歌人なので、思い出す歌も載っていて、ああ流石だなぁ~と
思った。
ふと先人が詠んだ歌が浮かぶって、凡人のわたしにはないことなので。。。^^;


<狼煙(のろし)>の中で
地獄から共同浴場、温泉と話は広がって行くのが特に心地よく
そういえば、のろしってどうしてオオカミの煙なんだろか?と思っていたので
その解説には思わず「そうだったんだ!!」と心のなかで叫んでしまいました(笑)。

オオカミのフンを燃やして「ココニイルヨ」の合図として煙を真っ直ぐにあげたのだとか。
オオカミのフンは煙が真っ直ぐ上るのだろうか???
という新たな疑問は残るけれど・・・・^^;


<光景>で、金と銀について語る話も面白かった♪

ま、全部面白いのですが、特にこの2つの章がお気に入りでした!


                            ★★★★★
 
41woq3zbKeL__SL500_AA300_.jpg 発行年月:2012年10月


人生のコツは深刻になりすぎへんこと。
ノーと言えないおっちゃん、キリオ。
彼のもとには次々と、なにかを胸に抱えた人たちがやってくる。
なんだかおかしい、なんとも不思議な連作短篇集。


                (筑摩書房HPより)



キオスクで働いているキリオ。
同僚のヨシノさんと二人、お客さんと対応している。
何故かキリオのところには変わったお客さんが次々やって来る。



<迷いへび>
キオスクで働いている姿を見て好きになったと家にまで押しかけてきたミイコ。
断ることもなく何故かそのまま一緒に暮らす。
が・・・・ある日突然、出て行く。
変な女性だな・・・・。

<調合人>
駅で販売機(?)のジュ-スを補充しているカワシマ。
彼の今までの話を聞くキリオ。
薬の調合を家でやって生計を立てていたときがあると言うが、なぜその仕事をやめたのか?
わかったときは怖かった!

<夕暮れ団子>
今何時ですか?とキリオに尋ね、お昼の2時半だと応えるキリオ。
一日中夕暮れのなかにいるように暗いと訴える女・ニシムラ。
なんとか治す手助けをして欲しいと言い、自分の後を付いてきて欲しいと。
キリオは、人が良いな・・・でも優しいな。

<トラの穴>
全く知らない女・ホシナから「大きくなったなぁ~」と言われるキリオ。
しかも泊めて欲しいと言われ断らない。
記憶を辿っていくと思い出した女がいた。
う~意味不明・・・^^;
でも面白いな。

<シャボン>
突然、一話目で出てきたミイコが帰ってくる。
というか・・・・キリオが帰宅したら家で料理作ってる!
この状況が凄いな。
しかも結局また出て行く。
でもキリオが10年待つと約束したのは驚いた。

<アジサイコ-ラ>
キオスクに脱脂綿あるかしら?と来た女性。
キリオがないと答えるとガ-ゼみたいなものでも良いと言うのでマスクならあると言い
それを買う女性。
暫くしたら再び来て、アジサイを差し出し、ガ-ゼに水を含ませてあるけれど、家で水に活けて
ほしいと。
秋なのに咲いていたアジサイは自然の摂理から浮いている・・・・なるほど~。
変な二人の会話だけれど、なんだか優しさが感じられて、いい。

<ミルキ->
5歳の男の子が駅でウロウロ。
迷子か?と声を掛けるキリオに男の子は一人で来たと妙にナマイキ。
おかあさんもおとうさんもいないと。
そこに母親らしき人が男の子を探して駆けて来るが逃げる。
逃げる拍子に発車する電車に飛び込んだキリオと男の子。
ちょっとファンタジ-っぽくていいかんじ。

<行方不明見届人>
絵の具をくださいとキオスクに来た中学生のエミ。
絵の具はないとキリオが答えると不満げ。
二人の会話が可笑しい。
話を聞くと学校がイヤ。行方不明になりたいから見届けてほしいという。
キリオの優しい人柄が少女の気持ちを和らげたかんじで、これも良い話でした♪

<空の中>
元銀行員だったときの同僚が訪ねてきて、儲け話を持ちかける。
その後、その息子がキリオの元へ。
ちょっと切ないけれど、キリオってやっぱり良い人。

<時の煮汁>
高校の同級生・キジマエミコに突然、呼び出され会う。
エミコは高校当時は学校のマドンナ的存在だったが、今も変わらない容姿。
しかし、エミコはキリオのように年を取りたい。
年を取りたくても取れない不都合さを切々と述べる。
そして隣に居させてほしいと。
律儀なキリオは、ミイコを10年後に迎え入れる約束を説明するがそれならそれまでの10年でも
いいから一緒にと。
う~ん。モテモテじゃん!キリオ・・・^m^



面白い、連作短編集でした!!
キリオには幸せになって欲しい!!


                                       ★★★★★

 




 
51N2gI3FvnL__SL500_AA300_.jpg発行年月:2012年3月


あのとき一緒にいたなあ、って記憶を、ときどきみんな思い出したりするのかな。――“あの頃”を一生懸命生きていた少女たちの青春グラフィティー。
私たち、漫才トリオを結成します!?
<トマト>優等生の依理(いり)
<ケチャップ>ちょっとクールな葉(よう)
<ス>おっとり者のゆな

さえない女子高生・連翹(れんぎょう)ゆなは、同級生の漆原(うるしはら)依理と山口葉から漫才トリオに誘われる。学校で1、2を争う美人で、しかも成績優秀なふたりからの唐突な勧誘に、ゆなは戸惑う。それぞれ家庭に事情を抱える三人のトリオ「トマト・ケチャップ・ス」はどうなるのか? そして、彼女たちのこれからは?


                                      (講談社HPより)




お気楽な女子高校生の日常を描いたお話?
いやいや東さんなら、もっと何か違う展開があるはず・・・・なんて思って読みました。

その予想は、ちょっと当たっていたかなぁ~?

最初は、お気楽なかんじで漫才トリオを結成した3人の女の子の会話やら、漫才のネタに
微笑ましく思うものがあったのですが・・・
段々と3人の家庭には、ちょっと重たい事情があることがわかってきて、どうなるんだろ?と先を読むのが早くなりました。

葉(よう)が、一番深刻な状況だったかな?
波乱万丈の急展開だったし・・・。

ひとりひとりが抱えるものはあるのだけれど、やはり友達って、そういう重たい気持ちも紛らせてくれる存在なんだなぁ~。
高校時代の友達って一生の友達になれるから、彼女たちもきっとずっと親交を深めていくんだろうな・・・なんて思って本を閉じました。

全体的には、爽やかな青春小説というかんじで、なかなか楽しめました。
東さんの作品のなかでは、意外と普通なのかも。


                                           ★★★
 
51NmT4zSnnL__SL500_AA300_.jpg発行年月:2011年7月


身長50センチのミトンさんは、アカネの秘密の同居人。
わがままで謎の深いミトンさんと、
そこに集うどこまでも優しく独創的な人々を描いた
ほの甘い長編小説


                                 (毎日新聞社HPより)



またまた不可思議なお話でした。
でも、こういう雰囲気が好き♪

叔父のミキヒコから借りて住む事になった家の床下に居た身長50cmのミトンさん。
おばあさんの容姿なのに、言葉遣いはやや乱暴で、自分のことを「オレ」と言う。
赤い服を好んで着ていて、好物は冷えた果物。
果物をほお張る様子は、どこか動物的。

そんな不思議なミトンさんと主人公の茜。
茜の恋人・庄司、会社の元同僚・みほとの関わりも描きながら物語が進む。
ミトンさんに引き合わされたときの庄司とみほの様子も対照的で可笑しかった。
庄司は最初、拒否反応を示し、みほは自身の未熟児で生まれ病院に入院中のわが子とミトンさんの姿を重ねて優しく接していた。

後半、ミトンさんを実家のある海に連れて行き、母親とミトンさんの再会の場面で明かされるいろんなこと。


不思議な話だけど、どこか温かいかんじもあって良かった。


★★★
 
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