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読んだ本の感想あれこれ。
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発行年月:2018年9月


 もうほとんど何もかも終えてしまったんじゃないかと僕は思う。間違っていたらごめんなさい。

僕は「こうもり」と呼ばれ、崖っぷちの家にひとりで暮らしながら、石炭を選り分ける仕事をしている。高級な石炭である〈貴婦人〉を見つけ出す天才だった祖父が亡くなり、家と仕事を引き継いだのだ。机と電話機しか置いていない〈でぶのパン屋〉の固いパンを、毎日食べるようになったある日、公園のベンチで居合わせた体格のいい男のひとに英語で話しかけられた。が、意味はさっぱり理解できない。長い話の最後に、彼はひと言「おるもすと」と云った。

世田谷文学館開館20周年記念企画として限定販売され完売した幻の作品に、書き下ろしエッセイを加えた特別版!

                     (講談社HPより)




吉田さんの魅力が詰まった1冊でした!


物語と共にその物語がこの世に出て来るまでの経緯。
吉田さんと同年なので、特に子ども時代の話になると共感する部分も
多く、懐かしい感情がワ~ッと蘇る。
駄菓子の数々・・・全部、覚えてます!


本を読んで「?」
一番最初にあった、凄く短いお話に気づく。
なんだか得した気分だった!


物語の主人公・僕の淡々とした日常生活の描写がステキ。
祖父が亡くなり一人で崖の上に住み、崖下の墓地をみて
墓のひとつひとつは、しるしだと言う。
なるほどね・・・・。

死んだらお墓なんか要らないって思っていたけれど・・・これ読んだら
しるしを残しておくのも悪くないかも?と考え方が少し変わった。


また読み返したくなる1冊。



                        ★★★★★
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発行年月:2018年5月

世界を繙く事典、探偵譚、他の惑星から来た友人、
思い出深い食堂や音盤、長い置き手紙──虚実の出会う場所を描く美しい物語の数々。

                  (平凡社HPより)



あとがきで著者が書いている。
エッセイでもフィクションでもなく、そのどちらであっても、どちらでもない本。

子供のころ、一人で壁新聞をつくっていたのです。
ひとりでニュース記事を書き、雑文を書いて、コラムを書いて、連載小説を
書きました。


ああ、そういうことをこの本でもやったんだなぁ~と納得した。
そうか、そうか、壁新聞!


話があれこれ飛んで、それでもまた戻ったりして・・・・
付いて行くのがやや大変で、時間を掛けて読みました^^;
でも楽しい~(^^)


一週間がそれぞれ語る話が好きだった!
紅一点は水曜日であとは男性。土曜日はやや女性化・・・・^m^

百科事典の執筆者が綴る、あれこれ。
実際の辞典にはないだろうなぁ~と思いつつ・・・・

特に気に入ったのが<大煎餅>
休憩時間内に食べ切れなかった大煎餅。
意味は・・・時間内に予定していたことが終わらない時に用いる言葉。
例文として・・・「なんという大煎餅なんだ」「まったく大煎餅を食わされている」



あとがきの後に紹介されていた<虹を見なかった日>は、
以前書いた<彼女の冬の読書>の続編として書いたと言われていたけれど
それを読んだ記憶がない。

調べたら・・・<空ばかり見ていた>という本の12編納められた
短篇のひとつらしい。
是非、読んでみたい!φ(..)メモメモ


吉田さんの本は感想が書きにくい^^;
でも、読んでいるとなんとも心地よく楽しい!


                        ★★★★★







発行年月:2018年6月

この街の夜は、誰もが主役です。夜空色のタクシー、よつかどの食堂、倉庫番の元バーテンダー、月夜のびわ泥棒――都会の夜に魔法をかける、幸福な長編小説!

                  (角川春樹事務所HPより)



東京の深夜1時過ぎから始まる人間模様。

夜だけ走るタクシーを運転する松井。
子どもの頃読んだ<車のいろは空のいろ>のタクシー運転手・松井さんと
同じだという。

わたしもすぐにそう思った!

その松井さんが人と人を結んでいく。

最初の話<びわ泥棒>で、映画会社の調達屋のミツキが監督から頼まれた
びわを求めて奮闘。
夜間タクシーの松井を呼んで、びわを売っていそうな場所を探し回るが・・・
少し前に旬を終えた果物はなかなか手に入らす、諦めかけたとき
びわの木の場所を知っているとメール。
その場所に行くと、木に登っている人物が。
毎年、そのびわでお酒を作るという・可奈子。

びわを1房手に入れたミツキ。
おまけに可奈子の手作り、びわ酒も貰う、ミツキと松井。

可奈子は『東京03相談室』の相談員。
ずっと前に家を出た弟を探している。

松井が知り合う人たちが別の場所で知り合って
最後は、その中にお互いの探している人がいたという奇跡が楽しい。

ミツキが探し物を求めて松井と夜中に走り廻る様子も楽しかったなぁ~、

松井の行きつけの食堂 よつかどのハムエッグ定食も何だか絵が頭に浮かぶ。

相変わらず、装丁はおしゃれで文句なしの1冊!


                       ★★★★★


 



発行年月:2018年6月


 

ぼくは屋根裏部屋に住み、鉛筆工場で働いている。大きなことが書かれた小さな本を読み、遠い街に出かけて、友人とコーヒーを飲む。鉛筆を削って、雲を描き、姉に手紙を書いて、人生を考える。

この本の目次

第1章 遠い街から帰ってきた夜
第2章 バリカンとジュットク
第3章 名前のない画廊

                    (ちくまプリマー新書HPより)



ちくまプリマー新書300冊目の記念刊行。
創刊当初から関わっていたんですね~。
なんだか表紙の絵をながめるだけでも楽しそう♪
今度、本屋さんで見てみようかな?

この本も新書なので薄くて短時間でスラスラ読みました。
いや~楽しかった♪

お話の設定が好き。

主人公の暮らしが羨ましい。
働いている鉛筆工場の描写も、なんだかワクワクする。

17種類の鉛筆。
全部揃っている文具店も珍しいかも。
実際17種類もあるんだろうか?


主人公の男性は、最後、北の地に旅立つという。
どんな旅をするのかな?
そんな話もまたどこかで書いて欲しいな~。



                      ★★★★★




発行年月:2017年11月


 答えはいつもふたつある。

吉田篤弘が、京都の街を歩きながら
「本当にそうか?」と考えたこと。

ミシマ社創業十周年記念企画

この街で考えたことを、これまでに何冊かの本に書いてきた。ただ、それらのほとんどは小説だったので、物語のどの部分が京都で考えたことであるかは判らない。いまこうして書き始めたこの本は小説ではなく、京都で考えたことをありのままに書こうという本である。――本文より

                   (ミシマ社HPより)



吉田氏が考えたことを綴っただけの本。

それでも面白い。

東京に生まれて、東京に暮らす著者が、京都に行って、ブラブラ街を歩き
古書店や喫茶店に寄りながら、あれこれ考える様子が楽しい。

こんな風に京都の街を歩き廻りながら、多くの小説の元が生まれているのか?


掌編小説<スリンク>も良かった。

夕方になると動き出す機械。
50円を入れて覗き窓を見ると奥に見える、この世のどこかにあるような
懐かしいもの。

何処か懐かしい子ども時代を思い出すような話。


この後、マルヤマとイツキはどんな会話をしたんだろ?


すぐ読み終えてしまったけど、やはり独特の雰囲気で好きだ。


                       ★★★★

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