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読んだ本の感想あれこれ。
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発行年月:2017年2月

芥川賞作家が「誰かの不在の場所」を見つめつつ怖いものを詰め込んだ怪談集



中学時代の同級生たまみと再会してから、私の日常は少しずつ歪みはじめる。
何度買っても古書店に戻ってしまう読みかけの本、
暗闇から見つめる蜘蛛、留守番電話に残された声。
怖いものを詰め込んだ怪談集。

                 (角川書店HPより)






かわうそ堀2丁目 アーバンハイツ かわうそ203号に住んでいる女性作家。
恋愛小説家と呼ばれていることから離れるため、怪談小説家になろうと決め
不思議な話、怖い体験をした人を探しては話を聞く。


何か特別なことが起きるだけじゃやないけれど、なんだか嫌な気配を感じるって
案外、一番、怖いかも。

誰かが見てる、ふと気づくと自分を見ている知らない人っていうのが
一番怖かったぁ~(@_@;)

え?で、結局なんだったのぉ~?っていう話も幾つかあったけど
分からないままの方が余韻が残っていいかも^m^

でもこの程度の怪談話なら、夜、寝る前に読んでも怖い夢を見ずに済むかな?


                        ★★★

 
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発行年月:2016年8月


 待望の単行本がついに発売。実にめでたい!
 『九十歳。何がめでたい』というタイトルには、佐藤愛子さん曰く「ヤケクソが籠っています」。2016年5月まで1年に渡って『女性セブン』に連載された大人気エッセイに加筆修正を加えたものです。

 大正12年生まれ、今年93歳になる佐藤さんは2014年、長い作家生活の集大成として『晩鐘』を書き上げました。その時のインタビューでこう語っています。
「書くべきことは書きつくして、もう空っぽになりました。作家としての私は、これで幕が下りたんです」(「女性セブン」2015年2月5日号より)

 その一度は下ろした幕を再び上げて始まった連載『九十歳。何がめでたい』は、「暴れ猪」佐藤節が全開。自分の身体に次々に起こる「故障」を嘆き、時代の「進歩」を怒り、悩める年若い人たちを叱りながらも、あたたかく鼓舞しています。

 自ら災難に突進する性癖ゆえの艱難辛苦を乗り越え92年間生きて来た佐藤さんだからからこそ書ける緩急織り交ぜた文章は、人生をたくましく生きるための箴言も詰まっていて、大笑いした後に深い余韻が残ります。

                    (小学館HPより)




90歳ね~。
もうそんな年なんだなぁ~と先ずは驚いた。

「晩鐘」も素晴らしかったけど、エッセイもやはり面白い。
耳が遠くなったり、体は、衰えて来るでしょうけど、発言力は、変わらず
元気!
まだ、まだ愛子さんの書いたものが読みたい!


時事ネタについての思いもなるほどと思える物が多かった。

遺物混入の疑いのあるビーフかつを廃棄処分にしたはずが、処分業者が横流し
販売していたというニュース。

廃棄処分分を横流し販売は、いかんと思うけど、遺物混入の疑い
(プラスチック片)で4万枚のカツが廃棄処分って、勿体ない話だなぁ~と
個人的にも思ったので、愛子さんの考え方と近いことが、なんだか嬉しかった^^;



                     ★★★★



発行年月:2016年8月


 
逃げ続けることが、人生だった。

家族に時効はない。今を生きる「子供たち」に昭和最大の未解決事件「グリ森」は影を落とす。

「これは、自分の声だ」
京都でテーラーを営む曽根俊也は、ある日父の遺品の中からカセットテープと黒革のノートを見つける。ノートには英文に混じって製菓メーカーの「ギンガ」と「萬堂」の文字。テープを再生すると、自分の幼いころの声が聞こえてくる。それは、31年前に発生して未解決のままの「ギン萬事件」で恐喝に使われた録音テープの音声とまったく同じものだった――。

未解決事件の闇には、犯人も、その家族も存在する。
圧倒的な取材と着想で描かれた全世代必読!
本年度最高の長編小説。

昭和最大の未解決事件―「ギンガ萬堂事件」の真相を追う新聞記者と「男」がたどり着いた果てとは――。
気鋭作家が挑んだ渾身の長編小説。

                     (講談社HPより)




グリコ・森永事件を基に書かれたフィクション。

こちらは有名な菓子メーカー「ギンガ」と「萬堂」に脅迫した事件。

事件の真相を追うのは、その事件に関わっているかも?と思う
曽根俊也と新聞記者の阿久津。

曽根は、父親の遺品のなかに、黒革のノートに書かれた英文と
カセットテープに自身の子ども頃の声が入っている脅迫めいたものを見つける。


脅迫文やら、当時ニュースで聞いていた文言と同じ。
過去のグリコ・森永事件のことも思い出した。
再三写し出される犯人の男とされるキツネ目の男の顔も。


脅迫に子どもの声を使うって言うのは、ちょっと許せない。

物語では、そんな事件に関わってしまった子どもたちのことも書いているが
なんとも哀しい。

未解決のままの事件だけど、事件の関係者は、どんな風に生きて居るのかな?


塩田氏の取材力も凄いな~と感嘆!
経歴を見ると、元新聞記者だとか。

過去の本も読んでみたくなった。



                         ★★★★★



発行年月:2016年6月


あなたの記憶は、あなただけのものですか? 記念碑的エンタメ巨篇!


世界的ベストセラー作家の兄の不審死と遺された謎だらけの随筆。
記憶とは食い違う原稿の真実が明かされるとき、“世界”は大きく揺らぎはじめる――。
直木賞作家、全身全霊の900枚。

                   (角川書店HPより)


長い物語だったなぁ~。
3部作構成で、登場人物が多く、やや混乱するので読むのに時間がかかったけれど
飽きることなく最後まで読めた。


第一部は10年以上、絶縁状態だった兄が自殺したという連絡を受けた
弟の古賀純一の語り。
兄は著名な作家・手塚迅(本名は古賀壮一)。

だけど。。。純一もこの部で亡くなってしまう展開にはビックリ!


第二部は古賀兄弟が亡くなって8年が経過した話。
古賀壮一の義理の甥(壮一の離婚した妻の妹の子)・白崎東也(30歳)が語り手に
なって伯父の死、その弟・純一の死を追う。


第三部は引き続き東也が語り手だけど、自分のルーツと
伯父・その弟純一の繋がりを過去の真実から知る。


とある宗教の教祖の記憶を持っていた古賀壮一。

人の記憶の不思議さを感じる、なんだかミステリアスなお話でした。
表紙の大きな桜は物語の中でも重要なものでした。


やや複雑な話ではあったけれど、なかなか面白かった!


                          ★★★★
 



発行年月:2016年1月


 ある偶然が引き起こした痛ましい死亡事故。
突然の悲劇に翻弄される人間模様を、
映画『エンディングノート』『夢と狂気の王国』でその才能を高く評価された著者が、
独自の視点から描きだした五篇の連作短編集。
生の不確かさ、苦しみ、それ故の煌きを、日常の平穏から深く抉りだす驚きの筆力。
映画だけにとどまらない才能を、ぜひその目でお確かめください。


○もくじ

夏、千恵子の物語 ・・・・・・5
秋、吉乃の物語 ・・・・・・49
冬、健二の物語 ・・・・・・101
春、美里の物語 ・・・・・・143
春、浩一の物語 ・・・・・・187

                    (ポプラ社HPより)



8歳の少年の交通事故死。
それに関わった人たちの物語が連作で綴られる。

<千恵子の物語>
不倫関係にあった男の妻が事故で少年を死なせてしまい、その後しばらく連絡がない。
が・・・暫くすると再び会うようになるが・・・・

<吉乃の物語>
1年半前に息子を事故で亡くした。
以前勤めていた職場の同僚から
「大人になったら、たとえ自分が何一つ悪くなかったことでも
あなた自身の責任・・・・そう思えば楽になる」と言われたことが自分を
楽にしてくれる。

<健三の物語>
千恵子の不倫相手だった男。
大学の後輩が亡くなったため、車で通夜に向かう。
その帰り、同じ大学の同級生だった女性を途中まで送りながら亡くなった
後輩について話す。


<美里の物語>
事故を起こしてしまってからは、車に乗れなくなった。
保育園のバザーの準備に奔走しながら、充実感を味わっている。
ママ友が出産し、事故後、自ら放棄したお腹の子の命のことを考える。


<浩一の物語>
お互いに好意を持っていると感じていた女性に関係を迫り
激しく拒絶されショックを受けていた。
そして少年の事故死した現場に、居合わせ一部始終を見てしまう。
そのことを吉乃に手紙で知らせる。


少年の事故死の加害者その家族、その家族の知り合い、そして少年の母親と
色々な人たちの事故の前後の物語。

交通事故は、加害者もある意味、被害者だと思うけれど、やはり家族を亡くした者の
方が哀しみが大きい。
加害者は、事故のことを置いておけば、以前と同じように家族との生活が続いていける
のだから・・・・

最後の事故を目撃した人の手紙で、哀しみがより一層、深まりました。

初読みの作家さん、映画も有名ですが見てない。
でも人間観察力が鋭いな~と思った。
映画作品もどれか、観てみたい。


                       ★★★★
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