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読んだ本の感想あれこれ。
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発行年月:2020年8月


創業50年(おおよそ)の喫茶店「純喫茶パオーン」。トレイを持つ手がいつも小刻みに震えているのに、グラスにたっぷり、表面張力ギリギリで運ぶ「おじいちゃんの特製ミルクセーキ」と、どんなにお腹がいっぱいでも食べたくなっちゃう「おばあちゃんの魔法のナポリタン」が看板メニューだ。その店主の孫である「ぼく」が小学5年・中学1年・大学1年の頃にそれぞれ出会う不思議な事件と、人生のちょっとした真実。心地の好さに、きっとあなたも通いたくなる。『しずかな日々』『るり姉』の著者が描く喫茶店ミステリー!

                   (角川春樹事務所HPより)



おじいちゃんとおばあちゃんの経営する純喫茶パオーン。
創業40年のときからの話。

孫の来人は、小学5年生。
おじいちゃんのミルクセーキとおばあちゃんのナポリタンが美味しそう♪

保育園時代からの友人・圭一郎と琉生とも、よくパオーンでいろいろな会話を
楽しむ。

そんな来人たちの成長とパオーンに来る人たちの話。


大学生になるまでの来人たちの成長も楽しい。
中学で一人私立中学を受験し、違う友達との生活が始まった琉生が一時期
来人と圭一郎に連絡を拒むような雰囲気になり心配したけれど
友情は変わりなく、その後も続き、ホッ。


ちょっとしたミステリーも種明かしされれば、なんだか笑える。
女の子に良いところを見せようと企んだことは、やりすぎだったけど・・・。



                        ★★★

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発行年月:2020年5月


「ベトナム人? お母さんが?」
 サラリーマンの夫と二人の子どもと暮らす真依子は、近所のスーパーの総菜売り場で働く主婦だ。職場でのいじめに腹を立てたり、思春期の息子・賢人に手を焼いたりしながらも、日々は慌ただしく過ぎていく。
 大学生の娘・奈月が、夏休みに友人と海外旅行へ行くと言い出した。真依子は戸惑った。子どもたちに伝えていないことがあった。真依子は幼いころ、両親や兄姉とともにボートピープルとして日本に来た、ファン・レ・マイという名前のベトナム人だった。
 真依子の母・春恵(スアン)は、ベトナム南部ニャチャンの比較的豊かな家庭に育ち、結婚をした。夫・義雄(フン)が南ベトナム側の将校だったため、戦後に体制の変わった国で生活することが難しくなったのだ。
 奈月は、偶然にも一族の故郷ベトナムへ向かう。戦争の残酷さや人々の哀しみ、いまだに残る戦争の跡に触れ、その国で暮らす遠い親戚に出会う。自分のルーツである国に深く関心を持つようになった奈月の変化が、真依子たち家族に与えたものとは――?

                    (小学館HPより)



自分の母親が実はベトナム人だと知った20歳の奈月。
友達とベトナム旅行を計画中に母から突然の話。

驚くだろうね。
ボートポープルだったということも衝撃的な事実!
よく無事に日本にたどり着いてくれた!!


ベトナム戦争って複雑だけど、この物語で少し頭のなかが整理された。
北と南でそれぞれ暮らす同じ民族なのに、外からの侵入者で波乱に巻き込まれた人々。

戦争ってホント、なんでやるの?


奈月のバイト友達、玲ちゃんの沖縄のおばあちゃんの話も印象的だった。
沖縄の人も、戦争で悲惨な体験してるけれど、ベトナムに対してこんな風に
思っているんだと思ったら、泣けてきた(/_;)

奈月は、良い子。
教師になるのが夢だというけど、いろんな体験して、子どもたちにも多くのことを
教えてあげられる教師になれると思う。

奈月の弟・賢人も今は反抗期真っ盛りだけど、実はいい子なんじゃないかな?

今度は二人でベトナムの親戚に会いに行けるといいな。


                        ★★★★★


発行年月:2019年8月


拓人はスケボーするのが大好きな小学6年の男子。
ところが、いつも遊んでいた公園がスケボー禁止に! 
あきらめきれない拓人は、スケボーができるとっておきの場所を見つけ、
一人のおじいさんと出会うことに……。

                     (小峰書店HPより)



小学校6年生の拓人、忍、宇太佳の仲良し3人組が85歳の田中さんと知り合うことから
始まる交流。

読んでいて温かい気持ちになれる素敵な物語。

少年たちが優しい。

戦争で家族を亡くし、ずっと一人で生きてきた田中さんにとっても少年たちとの出会いは
毎日をワクワクするものにしてくれた感じ。

拓人のお母さんも素敵。

この素敵な友情がずっと続くといいな。


                         ★★★★



発行年月2018年9月

自然豊かな美しいキャンパスで大学三年生となった青年の成長と苦悩を描く。
青木啓太は、しまなみ街道の壮大な「橋」に心惹かれ、土木工学を学ぶため、家から遠く離れた北の大地にあるH大に入学する。自治寮に入り、大学紹介の活動、フィールドワークのサークルなど、友人たちと青春を謳歌している彼のもとに、母が失踪したと双子の弟、絢太から連絡が入る。あの、どこか抜けていて感受性豊かな母が、なぜ突然消えてしまったのか……。


                   (光文社HPより)



北海道の大学の3年生・青木啓太が主人公。
寮生活をして、学校ではサークル活動と共にもうひとつの団体にも所属して
それぞれで仲間がいる。

そして高校時代の生徒会を共に頑張った仲間たちとの交流も続いている。


順風満帆な啓太だけど、ある日、母親が男性と共に家出したとの連絡を受ける。
啓太には双子の絢太(デザインの専門学校を卒業し、社会人)がいて
その弟からの連絡で知る。

20歳ということで、それなりに自立している家族なので、大事にせず
母親が出て行ったのなら仕方ないというスタイル。
それはそれでいいと思った。

でも母親は結局、男と別れ家庭に戻る。
気持ち的にはすんなり受け入れるわけではないにせよ、一応元の家族の
形に戻ることを了承したこの家族は温かいな。

ホッとしたのもつかの間、啓太の高校時代の親友・寿が突然、北海道の
啓太の元に遊びに来る。
いつもと変わらぬ明るく自由奔放なかんじの寿だったけれど。。。。
その後、自死してしまう。

これはちょっとショックだったな。

啓太は後々、後悔しそう。

ラストは高校時代の寿たちとの関わりが深かった日常の描写が続き、
なんだか一層、切なくなった。

色々なことを乗りこえながら啓太は成長していくんだなぁ~



                         ★★★
 



発行年月:2018年6月


 働くママのリアリティあふれる奮闘物語
マーケティング会社で働く多香実は、ふたりの子どもを持つお母さん。仕事と子育ての両立に悩みながらも毎 マーケティング会社で働く多香実は、ふたりの子どもを持つお母さん。仕事と子育ての両立に悩みながらも毎日を懸命に生きていた。しかしある出来事をきっかけに、多香実のなかに思わぬ感情が生じていき……。

                    (角川書店/発行)



米澤多香美39歳。
夫・秀介40歳。

保育園に年子の長女と長男を預け、共働きしている夫婦。
お互いにある程度の役職に就き、忙しく働いている。

保育園の送りは夫。お迎え役は妻と分担を決めてはいるけれど・・・
家事はやはり妻が殆ど抱えることになり、こういう状況では、夫の協力が大事。

苦手なことは得意な方がやった方がいいけれど、相手に対して感謝の気持ちを
キチンと伝えることが凄く大事だなぁ~と。


妻の不満は、夫の感謝の言葉で殆ど、解消するんだと思う。


さ・・・さすが!
し・・・知らなかった!
す・・・すごい!
せ・・・センスある!
そ・・・そうだったのね!

夫には、これで機嫌を取ると教えてくれた多香美の親友は、離婚してしまった
けど、これもいい作戦・・・・^m^


一方、夫側から見た<あいうえおかの夫>も面白かった。
秀介の会社での働きぶりは、なかなか好感が持てる。
会社では色々な人に気遣いしながら立ち振る舞っている。

家くらい、気を遣わずに過ごしたいという気持ちもあるだろうけど
家族の方がより大事なんだから・・・

ま、秀介もその辺には気づいた様子で、ホッ。

あ・・・ありがとう
い・・・いえないけど
う・・・うんこ(こどもが言ったことば)
え・・・えんぴつ(こどもが言ったことば)
お・・・おおいに
か・・・かんしゃ


                     ★★★
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