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読んだ本の感想あれこれ。
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発行年月:2018年8月


 

湊かなえが初めて挑む、学園青春小説!

陸上の夢が潰えた僕は、まさかの放送部へ。そこに居場所はあるか。夢と友情、嫉妬と後悔。大人への反発。 陸上の夢が潰えた僕は、まさかの放送部へ。

そこに居場所はあるか。

夢と友情、嫉妬と後悔。大人への反発。
湊かなえだからこそ書けた、心ふるわす新青春小説。

町田圭祐は中学時代、陸上部に所属し、駅伝で全国大会を目指していたが、3年生の最後の大会、わずかの差で出場を逃してしまう。その後、陸上の名門校、青海学院高校に入学した圭祐だったが、ある理由から陸上部に入ることを諦め、同じ中学出身の正也から誘われてなんとなく放送部に入部することに。陸上への未練を感じつつも、正也や同級生の咲楽、先輩女子たちの熱意に触れながら、その面白さに目覚めていく。目標はラジオドラマ部門で全国高校放送コンテストに出場することだったが、制作の方向性を巡って部内で対立が勃発してしまう。果たして圭祐は、新たな「夢」を見つけられるか――。

                    (発行/角川書店)




湊さんだから・・・途中で嫌な感じになっていくの?とドキドキしながら
読んだ・・・結果、最後まで爽やかな青春小説でした!

そうか、初挑戦ね・・・・。
でも大成功だと思う。
こういう湊作品も好きです!!


中学では陸上部で長距離を走り最後の県大会では惜しくも2位。
親友の山岸良太が陸上で進学が決まっていた駅伝で全国を狙う高校に
自分は一般入試で進学を決めた町田圭祐。
一緒に陸上部に・・・・とも考えていたのに、合格発表の帰り自転車で車に跳ねられ
入院、脚の大怪我によって陸上部入部は断念。

絶望的な気持ちで入学した圭祐に一緒に放送部に入部しないか?と
声を掛けてきた同じ中学出身の宮本正也。
良い声しているから・・・と誘われ、流れのままに入部を決める。

でも、そこから新たな目標が生まれる。

高校の放送部の活動内容がわかって楽しい。
コンテストでは、色々な種目があるんだと初めて知る。

圭祐があらすじを考え正也が脚本を手がけた「ケンガイ」は、今どきの
高校生のリアルな問題を上手く表現していて良かった。
さすが、湊さんだなぁ~。

中学で虐めにあっていた久米咲楽を圭祐と正也が誘い、良い関係を築いて
いく過程もいい。

一緒に陸上が出来なくなり、親友の良太にもちょっと複雑な思いを抱えて居た
圭祐が新しい目標を見つけたとき、自然な態度で再び良太と会話出来た
瞬間も感動!


また、爽やかなお話も書いて欲しい!!
面白かった!


                       ★★★★★
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発行年月:2018年5月


 ある日突然、届いた一通の手紙。送り主は未来の自分だという……。
『告白』から10年。
湊ワールドの集大成!待望の書き下ろし長編ミステリー!!

                (双葉社HPより)




湊さんらしい作品でした!

最初は、10歳の章子に届く30歳の章子からの手紙。
不思議に思いつつも、日々の出来事や悩みなどを大人章子に綴る10歳の章子。
その様子は微笑ましいと感じるものもあったけど。。。
段々と湊ワールドへ突入。


平和な日常話で終わるわけがないと思って読んでいるから
いつ来る?まだ?と内心思いながら・・・・
そして徐々に突入していく不穏な世界。

ああ、嫌だなと思いながらも頁をめくる手は止められず・・・


章子の父親は冒頭で、胃がんの為亡くなる。
残された母と章子。
母は、以前から人形のようになってしまうときと人に戻るときがあったけれど
父親の死後、暫くは人形のようになってしまう。 


後半で、章子の両親の話になり、二人の出会い、結婚するに至った出来事が
衝撃的だった。

章子の母親・文乃に近づく章子の担任教師・林先生や
レストラン経営を始めた早坂との出来事も始終嫌なかんじ。

林は教師として人としては悪くないと思うけれど、切羽詰った状況での対処
方法を間違えたゆえ、その後の人生を転落させることになり、
少し気の毒だったかな?

章子の同級生・亜里沙とは、親友関係を段々築き、ラストはお互いの
苦しみの原因を作っている大人を殺そうと、行動に移す。
そして・・・・

物語の最初から明るい未来の象徴的役割か、ドリームランドが出てきて
ラストは二人もそこに向かうんだけど、果たして待っているのは
明るい未来か???そう信じたいけれど・・・・

中途半端な終わり方のようだけど、わたしはその終わり方が湊さんらしいと
納得出来た!

相変わらず、読んでる間中、不穏感しかないんだけれど
物語としては凄く面白かった!


                       ★★★★★



行年月:2016年5月


 女優の藤吉弓香は、故郷で開催される同窓会の誘いを断った。母親に会いたくないのだ。中学生の頃から、自分を思うようにコントロールしようとする母親が原因の頭痛に悩まされてきた。同じ苦しみを抱えた親友からの説得もあって悩んだのだが……。そんな折、「毒親」をテーマにしたトーク番組への出演依頼が届く。(「ポイズンドーター」)
呆然、驚愕、爽快、感動――さまざまに感情を揺さぶられる圧巻の傑作集!

                     (光文社HPより)



長篇かと思ったら、短編集でした^^;

どの話もダーク。
母親と娘の関係がうまくいっていないことから招かれる悲劇の数々。
う~ん。母親と娘って、難しい。


<マイディアレスト>
6歳下の妹には、甘かった母親。
同じことをしても自分は叱られたり罵られたりするのに妹にはお咎めなし。
近所で起きる妊婦の連続暴行事件。
妊娠して里帰りする妹を心配する母親。


<ベストフレンド>
テレビの脚本新人賞に応募した涼香は優秀賞。
最優秀賞は、大豆生田薫子。
薫子の作品はやがて映画化が決まる。
薫子を羨む涼香。
薫子が命を狙われる。涼香から恨みをかっていると思っていた薫子だったけど・・・・


<罪深き女>
15名の死傷者を出した事件の犯人・黒田正幸20歳。
幼い頃、同じアパートに住み、共に母子家庭だった天野幸奈(25歳)は
正幸をそんな風にしてしまった原因は自分にあると語る。


<優しい人>
バーベキュー広場で殺された奥山友彦。
一緒に居た女性・樋口明日実が事情聴取される。
二人を知るどれぞれの人たちはそれぞれが優しい人だったという。


<ポイズンドーター>
女優の藤吉弓香はトーク番組でその話題である「毒親」について語る。
その後、弓香の母親が交通事故死。

<ホーリーマザー>
弓香の母親・佳香を知るものが弓香が語った毒親節を否定。



その人のためと思って本人がやっていることが必ずもその人のためになっていない
という話。
それどころか、逆に憎しみや妬みを抱かせてしまう恐怖。
ああ、怖いな。
こんな風にならないためにはどうしたらいいのかな?

でも親になって娘を持つと、以前は腹が立った母親の言葉も今なら少し
理解出来ることも多々。

後味悪い話ばかりなのに、面白かった。
流石、湊さんです!


                         ★★★★



発行年月:2015年5月


 深瀬和久は、事務機会社に勤めるしがないサラリーマン。今までの人生でも、取り立てて目立つこともなく、平凡を絵に描いたような男だ。趣味と呼べるようなことはそう多くはなく、敢えていうのであればコーヒーを飲むこと。そんな深瀬が、今、唯一落ち着ける場所がある。それは〈クローバー・コーヒー〉というコーヒー豆専門店だ。豆を売っている横で、実際にコーヒーを飲むことも出来る。深瀬は毎日のようにここに来ている。ある日、深瀬がいつも座る席に、見知らぬ女性が座っていた。彼女は、近所のパン屋で働く越智美穂子という女性だった。その後もしばしばここで会い、やがて二人は付き合うことになる。そろそろ関係を深めようと思っていた矢先、二人の関係に大きな亀裂が入ってしまう。美穂子に『深瀬和久は人殺しだ』という告発文が入った手紙が送りつけられたのだ。だれが、なんのために――。
深瀬はついに、自分の心に閉じ込めていた、ある出来事を美穂子に話し始める。全てを聞いた美穂子は、深瀬のもとを去ってしまう。そして同様の告発文が、ある出来事を共有していた大学時代のゼミ仲間にも送りつけられていたことが発覚する。”あの件”を誰かが蒸し返そうとしているのか。真相を探るべく、深瀬は動き出す。

                     (講談社HPより)


*ネタバレ含みますので、未読の方は読まない方がいいですm(__)m


大学時代の夏休みに起きた事故。
社会人になって、そのことを蒸し返す告発文が、深瀬和久の元に届き
同じようなものがその事故に関わった友人たちの元にも届いていると知る。

告発文を出した犯人は、事故で亡くなった広沢由樹の彼女だった。

その彼女は、事故に関わった者たちにそれぞれ接触し、彼が仲間たちの
中でどんな風に過ごしていたのかを知ろうとする。
復讐をするというよりも、彼が仲間たちのなかでどんな立ち位置だったのか
知りたかったんだということがわかって来て、少しホッとした。

一番親しい関係までになったのが、深瀬。
深瀬の行きつけのコーヒー豆専門店で出会い、深瀬は告発文のことも美穂子本人に
告白していた。

告発文が届いた仲間のなかで、唯一危ない目に遭った谷原。
そこには美穂子なりの理由があり、つい行動を起こしたという。


が・・・・驚愕の事実はラスト2頁に!!

えぇ~っ!
こんな事実を知った深瀬は、どうなるんだ????
気の毒過ぎる。
ずっと罪の意識を背負って生きていくって事?


最後の最後にがーん!と衝撃を受けてしまいました。


オセロが全部、逆の色にひっくり返されるかんじ。
タイトルの意味がよくわかった!

さすが、湊さん! お見事です!


                         ★★★★★



発行年月:2015年11月

舞台は太平洋を望む美しい海辺の町。足の不自由な小学生久美香と、親友の彩也子の友情を契機に、三人の女性たちによって車椅子の基金「クララの翼」が設立される。だが些細なことから連帯が軋みだす。傑作心理ミステリ!       

                  (集英社HPより)



途中まで、なんだか和やかな出だしだなぁ~と思いつつ、過去に殺人事件が
あったという話が、この和やかな雰囲気にどう絡んで来るんだろう?と
期待しながら読みました。


和やかムードから徐々に人の私欲絡みのややザワザワするようなかんじが
出てきて、おお来ましたねとワクワク。

でも大人たちのちょっと不調なかんじの人間関係のなかで
足の不自由な久美香と少しお姉さんの彩也子の関係は微笑ましく
彼女たちは姉妹のような関係をずっと続けて欲しいなと読んでいました。


そして殺人事件の犯人が、この姉妹のように仲良しの久美香と彩也子に接触する
ラストはハラハラドキドキ。
二人が無事で良かった!


そして最後の彩也子の文章にドキッ!
そうだったんだ~。

子ども達も色々大人を見て自分たちがどう行動するか考えるんだな。


最後の最後に大きなドキッとさせる湊さん、やっぱりサスガだわ。



                         ★★★★
 
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