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読んだ本の感想あれこれ。
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発行年月:2018年3月


 「本を読むというのはそこにでかけて行くこと」──小説家は、どのように小説を読んでいるのか、また、著者にとって「書く」とは、どのような経験なのか? すべて初収録、過去15年以上にわたって書かれた掌編小説とエッセイから、江國香織の「秘密」がひもとかれる贅沢な一冊。

                    (朝日新聞出版HPより)





エッセイも掌編小説もどちらも楽しめるお得な本!

江國さんの文章は、心地いいから好き♪

書くことは、一人だけでする冒険・・・・なるほど・・・。

本というのは、そこにでかけて行くということ・・・出かけていれば
現実は留守・・・誰かが現実を留守にしてもやってきて・・・・・
外側に出たくなるような本を自分でも書きたいもの・・・。

江國さん、もうそんな謙遜を~。
既に現実を留守にして、わたしは江國さんの物語を読んでいますよ~^m^


掌編小説のなかでは<奇妙な場所>が特に気に入った。
母69歳、長女52歳、次女50歳の会話。
3人居ても皆、同年代に見える親子のたわいない会話が、なんということ
ない内容なのに、いいんだよね~。
自分にも娘が2人(2歳違いの)から、ちょっと自分と娘たちという風に
想像したりして読んだ。


あと、エッセイでわたしもそれ思ってた!というのがあった!
<豆のすじ>そうそう、絹さややインゲンのすじ、子どもの頃は
もっと存在がしっかりしていて、お手伝いですじを取るのは
楽しかった。
でも最近は、すじ、上手く取れない。
絹さやはそれでも片方だけ綺麗に取れるけど、いんげんは、その存在が
わからない。
そして、食べても口にさわらない。
やはり品種改良されたんじゃないかなぁ~?

最後に読むべき小説として挙げていた
≪満ちて生≫は、是非、近いうちに読んでみたい!

図書館の返却日が迫っているので、再読出来ないのが残念(:_;)



                          ★★★★
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発行年月:2017年2月


 稔も五十だが、自分が“安定した何か”である気はすこしもしない。すり流しは豆の風味が濃く、ざらりとしていると同時になめらかで、冷やし具合もちょうどよかった。「旨っ」稔は思わず声を出した。「いいよな、お前は失う女がいないから気楽で」大竹が険のあることを言う。――(本書より)。本ばかり読んでいる稔、姉の雀、元恋人の渚、娘の波十、友だちの大竹と淳子……切実で愛しい小さな冒険の日々と頁をめくる官能を描き切る、待望の長篇小説。

                       (角川春樹事務所HPより)



登場人物が多いのでφ(..)メモしながら読みました。

稔が主人公かなぁ~?
本ばかり読んで一日終わってる人だけど、収入は、家賃収入とソフトクリーム屋かな?
こんな風に毎日、暮らせたらいいだろうなぁ~。

結婚は、二回?

渚との間に波止ちゃん。
由麻との間に雷留くん。


なんで別れたのかわからないけど、元妻それぞれと今も交流はある様子で
なんだかホンワカ。



稔の親友、大竹も妻に振られちゃったみたいで、この先、男二人どういう
生き方するのかなぁ~?

本好きの稔が読んでいる本が作中に時々出てきて、その展開も気になりつつ
読んだけど、結局どうなったの??


どんな本か説明するのが難しい本だけど、いろんな人の日常をあれこれ
綴った物語で、まあまあ楽しめた。



                          ★★★



発行年月:2001年4月

季節は美しくめぐり、おかしくて楽しい日々は、少し哀しく過ぎていく・・・・

「いつまでも手に入る、というところが大事なんだ。
きみにはきっとわからないよ」 数字の2

「盗られても平気でいられれば、それにこしたことはないんだから」 きゅうり

「世の中に、不要なるものはないんだ」 帽子

ある街の東のはずれに、ふるいアパートがありました。ふるい、くたびれたアパートです。
灰色の石造りのその建物は、でも中に入るとひにゃりとして、とても気持ちがいいのでした。ホテルカクタス、というのが、このアパートの名前でした。ホテルではなくアパートなのに、そういう名前なのでした。(中略)このアパートの玄関を入ると、室内とも室外ともいえない空間があります。右側の壁に郵便受けが並んでいて、左奥には鉄の蛇腹戸のついたエレベーターがあり、その先は狭い通路になっていて、つきあたりが中庭です。(中略)三階の一角に帽子が、二階の一角にきゅうりが、一階の一角に数字の2が住んでいました・・・・・本文より


                 (本の帯文より/ビリケン出版)



楽しい1冊でした!
最初、ホテルの話かと思って本を開きましたが、ホテルとついているアパートで
そのアパート内の描写と挿画が素敵で、こんなアパートあったら覗きに行きたい!と
思ってしまうほど!

物語は、そこに住む3人の男性が知り合い、仲良くなり、アパートの部屋で3人で
集まってお酒を飲んだり、音楽を聴いたり、または外で会ったりの日常を描いています。

ただ日常を描いているだけですが、3人がユニークで・・。

一応、人間なのかな?

帽子は無職だけど、きゅうりはガソリンスタンドで働き、数字の2は、役所勤め。
帽子は賭け事好きで、きゅうりと数字の2も競馬観戦に行く話は可笑しかった。

性格も全く違う3人のやり取りが、愉快でずっと3人のやり取りを読んでいたくなる。

でも別れの時は来て・・・
それでも、また3人が一緒に出会い楽しく過ごす時間がありそうなのはいい。
3人のその後の話も気になるなぁ~。


挿画がオシャレなのもすごく良かった!
またいつか再読したい本です♪


                       ★★★★★



発行年月:2002年6月(単行本は1999年7月)


 
これほど手放しに、一人のひとを恋うることができたら。江國文学の最高峰。

昔、ママは、骨ごと溶けるような恋をし、その結果あたしが生まれた。“私の宝物は三つ。ピアノ。あのひと。そしてあなたよ草子”。必ず戻るといって消えたパパを待ってママとあたしは引越しを繰り返す。“私はあのひとのいない場所にはなじむわけにいかないの”“神様のボートにのってしまったから”――恋愛の静かな狂気に囚われた母葉子と、その傍らで成長していく娘草子の遥かな旅の物語。

                   (新潮社HPより



葉子は、娘の草子を連れて点々と住む場所を変える。
草子が「なぜ引っ越しばかりするの?」と問うと
神様のボートに乗ってしまったから・・・・と答える。

幼かった草子は、母親のいう事に理解出来ない部分もありながら従うしかない。
ある意味、母親の犠牲。
住む場所ごとに、優しい人たちに出会い、友達も出来て、それらは
全て思い出として、葉子の言う箱に仕舞われる。

過ぎたことは箱の中。
過ぎたことは変わらないもの。いつもそこにある。すぎたことだけが確実に
私たちのもの。

母親の独特の考え方は、面白い。
なるほどね・・・と思ってしまう。

しかし、中学生になった草子は、ついに神様のボートから降りる、
ママの世界にずっと住んでいられなくて、ごめんなさいと謝りながら・・・

草子が良い子なのに救われる物語だったなぁ~。

で、最後、葉子の願いも叶うのにはビックリ!
葉子が羨ましすぎる。


                        ★★★★



発行年月:1996年7月


私、もし誰かを殺してしまったら
骨は流しのしたにかくすと思う。


たとえお隣でも、よそのうちは外国よりも遠い。
ちがう空気が流れている。
階段のきしみ方もちがう。
薬箱の中身も、よく基地にされる冗談も、タブーも、思い出も。

その人たちのあいだだけで通じるルール、その人たちだけの真実。
「家族」というのは小説の題材として複雑怪奇な
森のような魅力です---(あとがきより)

               (本の帯文より/マガジンハウス発行)




図書館棚で見つけた1冊。

江國さんの結構、前の作品ですが、面白かったなぁ~。

表題からまず惹かれて手に取ったのですが、これはこの物語の家族のなかで
だけわかる言葉。「流しのしたの骨」。知らない人が聞いたらドキッと
するような言葉だけど、この家族にとっては、母親が姉妹弟たちにドキッと
させるために突然言っていたことばで、懐かしい気持ちにさせてくれることば。

19歳の、こと子が語る家族のこと。

両親の他は
結婚して夫とマンション暮らしの長女・そよちゃん
次女のしまちゃんは、もうすぐ24歳で、税理士事務所の事務員。
末っ子の律は15歳の少年。

こと子は、大学進学せず、働いている様子もない。
友だちの紹介で大学生の深町直人と付き合い始める。


家族は、特別変なかんじはしない。と思うわたしは変なのか?^^;
江國さんはあとがきで「変な家族をの話を書きました」と書いているけれど・・・
仲良し家族。

イベントの度に、しゅうまいを作る。
誰かのお客さんが来たとき、帰る ときには家に居る家族全員で玄関でお見送り

とういうのも変わっているけれど、なんだか微笑ましい光景でした。

ただ、仲が良すぎて、この家の居心地が良すぎて
そよちゃんは戻って来てしまったのかなぁ~?

そよちゃんの離婚の原因がイマイチよくわからなかったけど。。。

江國さんの家族の物語、ほかにもあるかな?
探して読んでみよう。


                         ★★★

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