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読んだ本の感想あれこれ。
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発行年月:2016年5月

朱川氏自身の“主夫”体験をもとに、著者らしい温かみあふれるフィクションとして描いた渾身の一作。思わず頷ける育児の悩みや醍醐味を描きつつ、「家族の在り方・親子の関わり方」など、普遍的なテーマに鋭く言及。箱庭的な世界で巻き起こる主人公・トモローとその周囲による濃密な悲喜交々を丹念に綴った、ほっこり笑って、ほろりと涙する家族小説。

                   (NHK出版HPより)



朱川さんの実体験に基づいているんですね~。
公園デビューの話は、実際に体験してみたからこそ書けることかも。

トモローの考え方は随所で共感できました。
男だから介入出来て丸く納まったエピソードもあり、子育ての場にこれからは
男性もどんどん進出してくれたらいいな~と思った。

トモローが主夫をして、妻の美智子が外でバリバリ働く。
そういう関係を自然と作れる夫婦も素敵だな~。


そして、トモローが幼いときに別れた母親との関係もラストに修復されて
そちらのめでたしめでたし。

色々な親子の問題を一緒に考えさせられた物語でした。


いつもの朱川さんの物語とは違ったけれど、とても良かった!!


                         ★★★★★
 
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発行年月:2016年1月


 はずれなし! 不思議な感動を呼ぶ傑作短編集

さみしさが目に見えたら、世界はどう変わるだろうか。
苦しいほどの感情が胸に迫る。
名手が放つ、切なさと爽快感いっぱいの直球6編!

                  (文藝春秋HPより)



朱川さんの短編集は、それぞれ完成度が高いので楽しく読めます。
大人になってから、振り返る過去。
どの話も切なさが少しあって、時代的にも自分自身と被るものがあって
心に沁みる話が多かったなぁ~。


<さみしいマフラー>
人の寂しさが首にマフラーのようなもので見えるという小学生の真奈美。
2つ年下の不二彦くんの首にもマフラーがあり激しく靡いていた。


<ポコタン・ザ・グレート>
柔道家の父親似の奈津子は、体も大きくブスと男子からカラかわれる女の子。
ポコタンと呼ばれている。
小学校のとき、唯一優しかった堀田くんが初恋の相手。


<マルマン荘の思い出>
7歳の時、暴力を振るう父親から逃げた母親とマルマン荘で暮らした思い出。
住人の一人、喜美枝さんという綺麗な人は脚が不自由だった。
恋人がいたのに、その男の人の両親に結婚を反対され、自ら身を引いて
アパートで暮らしていた。


<ポジョン、愛してる>
40半ばの友和は、たまたまみた韓国の音楽番組で歌っていたグループの
一人、ポジョンに目を留める。そしてポジョンのファンになる。


<思い出のセレナーデ>
小6のお楽しみ会の様子を録音したテープのなかに佐々木千晶が歌う
天地真理の<思い出のセレナーデ>が入っている。
千晶とは仲がよく保育園からの付き合いだった。
しかし、千晶の家庭内で悲惨な事件が起き、千晶とはその後離れ離れ。
偶然、大学4年のとき、道でバッタリ会うが自分が知っている千晶とはどこか
様子が違う。
そして再び、仕事絡みの飲み会の場に夫を迎えにきた千晶と再会。


<彼女の宝石>
大学時代、高嶺の花だった彩織と偶然会う。
懐かしくお互いの近況などを話す。
彩織はT国が自分にとって宝石のような場所で、そこでいつか仕事がしたいけれど
なかなか思い通りにいかないと愚痴る。



どの話も少しキュンと切なくなる。
<思い出のセレナーデ>も切なかったなぁ~。
天地真理の歌ったこの歌の歌詞が出て来たときは、すぐにメロディーが浮かび
この物語の切なさに合いすぎている。


最後の<彼女の宝石>も切ない。
結婚して別れた彩織は、憧れの地で最期を迎えた。
彼女は別れたあともきっと幸せだったんだろうなぁ~。


朱川さんらしい短編集、堪能させていただきました!


                          ★★★★★





発行年月:2015年5月

これは、この世のことならず──。
画家を目指す青年・槇島風波(まきしまふうわ)と、さまよう魂を絵で成仏させる天才画家・穂村江雪華(ほむらえせっか)。変わりゆく帝都に漂うさまざまな怪をふたりが追う大正怪異事件帖、第2弾。       


                  (集英社HPより)



前作を読み終えた時から、続編を待っていました!!
またまた怪しいお話の数々、楽しませてもらいました。

雪華と風波の他にもいろいろな登場人物たち。

竹下夢二の弟子だという西塔光児は、最初のお話で登場後、色んな所でその後も出没。

表題作は三番目に登場
<黒のコスモス団>のメンバーたちのリーダー雀蜂のお嬢の生き様が切なかった。
そして、妹分たちを救うためなら自らが危険な目に遭うことも厭わない
その姿が恰好いい。
何処かで幸せになっていたらいいのにな・・・・。


話として面白かったのは第四段の<幽鬼喰らい>
雪華と風波が一番活躍した話じゃないかな?

風波の顔なじみの満津留が臥せっていると聞き、雪華と共に見舞いに行き、
雨の夜になると幽霊が出るという話の真相を突き止め
恐れている幽霊は絵だと気づき、ある絵を描いて満津留本人に恐れるものは
絵だと理解させる話。


全体を通じて大正という時代が物語の雰囲気を高めていたと思う。
史実を少し描いたりしていたのも、あああの時代ねと分かりやすかった。


まだまだ雪華と風波の二人の謎解きやそれぞれの周りに起きる出来事が
気になるので、続編でるといいな~。


                           ★★★★



発行年月:2015年6月


 「俺たち家族になっちゃおうよ」

無職宿ナシの亀谷幸慈は、ある日、秋葉原でギャルにカツアゲされていた青年を助け出す。青年はどうやら記憶喪失で、曰く「自分は元・天使で、さっきのギャルは悪魔」であるらしい。関わらずに去ろうとした幸慈だったが、直後、やむにやまれぬ事件が起き、ふたりは行動をともにすることに。

翌日ふたりは、池袋の街角で園部シメ子と名乗る女性に声をかけられ、成りゆきで彼女の家『猫の森』を訪れる。そこには坊主頭の大男マロ、ぽっちゃり眼鏡のオク、色白イケメンのミチヤが同居しており――。

                      (光文社HPより)




シメ子と名乗る女性の家で同居生活を送ることになった亀谷幸慈。
無職で宿無しの28歳。
ある日、ギャルに暴力を振るわれていた青年を助ける。
青年(ガブリエル)は元天使で暴力を振るっていたギャルは悪魔のサターナだとか。
ガブリエルも一緒に同居のメンバーに。

他のメンバーは、
・落合真呂(40)・・・最年長、見かけはイカツイが心優しい、家のまとめ役
・奥山基樹(34)・・・ぽっちゃりメガネのオタク
・駒寺美智也(24)・・・イケメン

園部江里子・・・風俗業で働く源氏名はシメ子。自分の家に宿無しの人を
住まわせている。



最初は、愉快な面々の共同生活の様子にほのぼのしたものを感じて
読んでいましたが・・・・後半から、メンバーたちの本当の姿が明かされます。

このメンバーは1か所に集まったのには、ちゃんと理由があった。
それは衝撃的なものでした。


う~ん。
なるほど・・・・・。

本日サービスディが関係して来ていました。


真呂が、叶えて欲しかったこと・・・・いろいろ考えさせられました。
確かに、人は、暮らしている環境によって、悪人にも善人にも
変わるものかもね。


なかなか、面白かった。
サスガ朱川さん!!


                          ★★★★




発行年月:2015年3月


 歴史的大惨事となった脱線衝突事故から10年。このところ不可解な事件が相次いでいた。女性がカラスに襲われ失明。白昼の凄惨な殺人。不思議な能力(念動力)を持つ小学生・信悟の優しかった女先生も突然豹変し、彼を執拗に付けまわすようになった。いったい何が起きているのか。背後には太古から地球にいた謎の生命体のたくらみが。信悟は圧倒的力を持つ生命体にいかに立ち向かうか。昭和の下町を舞台に描く、直木賞作家渾身のノスタルジックホラー。

                  (徳間書店HPより)



昭和46年が舞台。

小学校3年生になった立花信吾と彼の友達や、学校、近所の商店街の人々たちを
巻き込む不可解な凄惨な事件の連続。

起きる事件は、恐ろしいものばかりだけど、信悟の正義感、優しさにずっと
救われる。
そして、事件の真相は、なんと・・・・。
よくわからないけれど、ちょっと寄生獣を連想しちゃいました^^;

得体の知れないものとどう決着をつけるのか?
最後の展開は・・・ああ、なるほど・・・・。
鍵は将悟くんでしたか?
そして、信悟の優しさがこの町のピンチを救ったのかもね・・・と思いました。


今回も、昭和の懐かしい物が、いろいろ出てきました。
が・・・ロケットアイスはちょっとわからなかった。
似たようなものは知っているけれど、キャップは付いてなかったなぁ~。
ちなみに、わたしたちは「チューチューアイス」と言ってましたが^m^

エピローグで、信悟も、その弟の将悟も立派な大人に成長し、仲良しの兄弟のまま
だったのが嬉しかった。



                        ★★★★
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