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読んだ本の感想あれこれ。
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発行年月:2023年1月


法律が裁けないのなら、他の誰かが始末する。
司法を超えた復讐の代行者――それが〈私刑執行人(ハングマン)〉
現代版〝必殺〟ここに誕生!
警視庁捜査一課の瑠衣は、中堅ゼネコン課長の父と暮らす。ある日、父の同僚が交通事故で死亡するが、事故ではなく殺人と思われた。さらに別の課長が駅構内で転落死、そして父も工事現場で亡くなる。追い打ちをかけるように瑠衣の許へやってきた地検特捜部は、死亡した3人に裏金作りの嫌疑がかかっているという。父は会社に利用された挙げ句、殺されたのではないか。だが証拠はない……。疑心に駆られる瑠衣の前に、私立探偵の鳥海(とかい)が現れる。彼の話を聞いた瑠衣の全身に、震えが走った――。

                   (文藝春秋HPより)




ささっと読了。

今までの中山作品に比べると、普通かなぁ~。
つい最後の大ドンデン返しを期待してしまうので・・・(^^ゞ


警察官の身を利用して、父親を殺害した者に復讐する話なんだけど、
自ら進んでこんな行動をするとは、ビックリ!

亡くなったお父さんは、瑠衣のこの行動は喜ばないと思うなぁ~。
自分が親だったらむしろ辛すぎる。
この後、瑠衣はどう生きるんだろう。

平然と警察官として生きてはいけないでしょう。
普通の神経ならば。


う~ん。
スラスラ読ませるけれど読後感がよくない話。



                         ★★☆
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発行年月:2022年3月


隠れキリシタンの島で起きた、密室殺人の謎
相続鑑定士の三津木六兵の肩には人面瘡が寄生している。毒舌ながら頭脳明晰なその怪異を、六兵は「ジンさん」と呼び、頼れる友人としてきた。
ある日、六兵が派遣されたのは長崎にある島、通称「人面島」。村長の鴇川行平が死亡したため財産の鑑定を行う。島の歴史を聞いた六兵は驚く。ここには今も隠れキリシタンが住み、さらに平戸藩が溜め込んだ財宝が埋蔵されている伝説があるという。
一方、鴇川家にも複雑な事情があった。行平には前妻との間に長男・匠太郎と後妻との間に次男・範次郎がいる。だが二人には過去に女性をめぐる事件があり、今もいがみ合う仲。さらに前妻の父は島民が帰依する神社の宮司、後妻の父は主要産業を統べる漁業組合長である。
そんななか、宮司は孫の匠太郎に職を継ぐべく儀式を行う。深夜まで祝詞を上げる声が途切れたと思いきや、密室となった祈祷所で死んでいる匠太郎が発見された。ジンさんは言う。「家族間の争いは醜ければ醜いほど、派手なら派手なほど面白い。ああ、わくわくするなあ」戸惑いながらも六兵は調査を進めるが、第二の殺人事件が起きて――。
毒舌人面瘡のジンさん&ポンコツ相続鑑定士ヒョーロク、今度は孤島の密室殺人に挑む!

                   (小学館HPより)


2作目とは知らなかったけど、これだけ読んでも特に困らない。
事件の起きるのが、仁銘島という離島で、人の顔のように、真上から見ると見える
ことから人面島とも呼ばれている島。


そして、そこの村長が亡くなったことで島にやってきたのが、三津木六兵という
相続鑑定人。三津木の右肩には人面創があり、意思を持って話す。
三津木と人面創のじんさんのやり取りが愉快。

鑑定人として島に来たのに、次々起きる、亡くなった村長の身内の死。
どれも他殺。
三津木とじんさんは、その真相も追うことに・・・・。


警察官もいるけど、ほぼじんさんのお手柄かな?
三津木だけじゃ全然、解決しなかっただろうな~。


犯人は、もしかしたら・・・・と途中から予想がついたけど
犯人の今後は、どうなっていくのか?その方が気になった。


離島が舞台の事件は、よくあるものだけど、まあまあ楽しめた。


                       ★★★



発行年月:2017年11月


県警内部、全員敵!? 千葉県警の警察官が殺された。捜査にあたるのは、県警捜査一課で検挙率トップの班を率いる警部・高頭冴子。陰で〈アマゾネス〉と呼ばれる彼女は、事件の目撃者である八歳の少年・御堂猛から話を聞くことに。そこで猛が犯人だと示したのは、意外な人物だった……。
 思わぬことから殺人事件の濡れ衣を着せられた冴子。自分の無実を証明できる猛を連れて逃げ続ける彼女に、逆転の目はあるのか!? 冴子は真犯人にどう立ち向かうのか? どんでん返しの帝王と呼ばれる著者が贈る、息をもつかせぬノンストップ・ミステリー。

                (PHP研究所HPより)


高頭冴子警部、恰好いいぃ~!!

警察官殺しがまさかの警察官。
しかも高頭の直属の上司・玄葉。

殺人現場を偶然、見ていたのは、養護施設から脱走した8歳の少年・御堂猛。
上司の濡れ衣を着せられた高頭冴子と猛の逃亡劇!


猛が冴子のことを信頼できる大人だと認めていく。
そして逃亡の手助けをするのが、ヤクザ・宏龍会、ナンバー3の山崎。

逃亡先の大阪のある地区で潜伏生活。
そこは底辺の生活をする者たちのたまり場。
そこでも冴子と猛は、住人の佐古じいとセンセイに助けられる。


冴子の部下・郡山も頼りになる男。

でも敵が大きすぎる。
絶体絶命のピンチに追いやられ、ハラハラするけど、最後は気持ちいいどんでん返し。
スカッとした!


猛との別れは少し寂しかったけれど、猛の最後の言葉がいい。

本当にそうなったらいいな。
そんな話もまた読みたい。



                     ★★★★



発行年月:2022年1月


民間の科学捜査鑑定所〈氏家鑑定センター〉。
所長の氏家は、女子大生3人を惨殺したとされる猟奇殺人犯の弁護士から
再鑑定の依頼を受ける。容疑者の男は、2人の殺害は認めるが、
もう1人への犯行は否認している。
相対する警視庁科捜研との火花が散る中、裁判の行く末は——

驚愕の結末が待ち受ける、圧巻の鑑定サスペンス!

                  (双葉社HPより)


新シリーズ第一弾?

民間に鑑定所を構えた氏家京太郎。
元は警視庁科学捜査研究所に勤務。


猟奇的殺人を繰り返した男は、医師の那智貴彦。
その犯行手口は、実に凄惨で想像するだけでゾゾ~ッとくる。
3件の殺人容疑で逮捕されるのだけど、三番目の被害者・医学生・安達香里を
殺したのは自分ではないと供述。

那智の弁護士・吉田は、氏家に再鑑定を依頼する。


裁判になるまでの過程が面白い。
真相が判れば、意外と簡単なことだったけど、そこに行きつくまでの
あれこれが、読ませる。

しかし、三番目の被害者を殺した犯人は、とんでもないな。
父親もそれを隠匿する行為に及ぶとは・・・・腹が立つ!


真実を追求することにすべての神経を注ぐ人たちの姿が恰好いい!


このシリーズ、今後も楽しみ。


                       ★★★



発行年月:2021年1月


先進医療は、最愛の人を奪っていった。どんでん返しの社会派医療ミステリ!
中学生の娘・沙耶香を病院に見舞った警視庁捜査一課の犬養隼人は、沙耶香の友人の庄野祐樹という少年を知る。長い闘病生活を送っていた祐樹だったが、突如自宅療養に切り替え、退院することに。1カ月後、祐樹は急死。犬養は告別式に参列するが、そこで奇妙な痣があることに気が付く。同時期に同じ痣を持った女性の自殺遺体が見つかり、本格的に捜査が始まる。やがて〈ナチュラリー〉という民間医療団体に行き当たるが――。主宰の謎の男の正体と、団体設立に隠された真の狙い。民間療法の闇を描き、予想外の結末が待つシリーズ待望の最新作!

                     (角川書店HPより)



最初の汲田姉妹の話がまずあって・・・姉妹が父親の命を救ってくれなかった、
そのため母親までも命を落とすことになった原因となった
帝都大附属病院を恨む。姉妹は大人になってどんな復讐をするんだろう?と
思わせる物語の入り。



末期の腎不全患者・庄野祐樹(15歳)は、犬養刑事の別れた妻と暮らす娘・沙耶香と
同じ病棟内に入院していたが、突然、退院。
その後は民間療法を受けていた。
が・・・急死。

死因は病死だったが、全身に痣があるのが気になり、犬養は独自に動く。
そして、同じように遺体に痣のある四ノ宮愛美(45歳)。
彼女は末期のすい臓がんを患っており、祐樹と同じ民間療法を受けていた。


民間療法を行う<ナチュラリー>の主宰は医師の織田豊水(本名・豊嗣)。
しかし、その主宰は、何者かに殺害される。


最初の話の汲田姉妹は、分かれ分かれに暮らし、苗字も変わっていたけれど
ずっと連絡を取り合って、いたんだろうな。
親が亡くなって病院を恨む気持ちもわからないわけではないけれど
こんな風に自分たちの人生を送ってきたのは、哀しい。



15歳の祐樹くんは、どんな気持ちで親の勧める治療を受けていたんだろう?
それを思うと、この姉妹のしたことは、許せないな。



読みやすいからササッと読めたけど、好きじゃない話。



                       ★★☆
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