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読んだ本の感想あれこれ。
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発行年月:2021年2月


刑事と人殺しに休日はない。
警視庁刑事部捜査一課殺人犯捜査第十一係姫川班。事件がなければ休日も待機もシフトどおりに取れるのだが、そううまくはいかない。各署に立てられた特捜本部に入ることもあれば、人手が足りない所轄の応援に回ることもある。激務の中、事件に挑み続ける彼女の集中力と行動が、被疑者を特定し、読む者の感動を呼ぶ。だから。立ち止まるな、姫川玲子。
警察小説数あれど、女性刑事の一番手は、彼女だ。さらなる深化を遂げる最新作!

                      (光文社HPより)




姫川が主役のお話あれこれ。
事件も色々だけれど、「赤い靴」「青い腕」は、同じ事件を追うもので
姫川とコンビを組んだのは女性の日野。
姫川より20歳年上の先輩だけど、階級では姫川が上。


事件は、ちょっと重たいものだったけれど、姫川と日野のお互いを
少し敬遠しながらの会話が段々、それを感じさせないものになっていくのが
面白かった。


最終章で、そんな日野が異動してしまうのか~と寂しく思ったけれど
代わりに来るのが魚住巡査部長と知り、姫川と魚住の話も
これから読めるのかと思ったら、ワクワク。



ああ、でも、やはり姫川の物語を読んでいると、どうしても女優の竹内結子さんが
浮かんできちゃうなぁ~。
ドラマでは、もう新しいものは見られないのかなと思うと残念。

竹内さんの代わりの適任て他に浮かばないからなぁ~。



                        ★★★
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発行年月:2010年11月


ヒモのヨシキは、ヤクザの恋人に手を出して半殺しにあうところを、妖艶な女性に助られる。同じころ、池袋では獣牙の跡が残る、完全に失血した惨殺体が発見された。その手口は、3年前の暴力団組長連続殺人と酷似していた。事件に関わったとされる女の正体とは?「姫川」シリーズの原点ともなる伝奇小説が復刊。第2回ムー伝奇ノベルス大賞優秀賞受賞作。

                       (文藝春秋文庫/発行)




少し前に「妖の掟」を読んで、この作品がデビュー作だと知り読んだ。
文庫本の発行は2010年だけど、2003年に刊行されたのは、ダークサイドエンジェル
紅鈴 妖の華 らしい。
文庫化にあたって大幅に加筆、改稿してのものが本作らしい。



これがデビュー作なのか~!
凄いな。
えぐいし、グロテスクだし、でも哀しく、美しい。


これを発表して20年近くして「妖の掟」を出した意図はなんだろ?
続けて読んだ方が、わかりやすいと思うけど。



主人公の紅鈴の生き方が哀し過ぎる。
自分に関わると壮絶な生き方をしなければいけないことになってしまうと
わかっているって辛い。


そして、デビュー作に、井岡が出ていることにびっくり!
この時から嫌われ者なんだ~。
でも、警察官としてはなかなかのキレモノ。


ヨシキのその後の生き方もきになるところだけど、また続きあるのかな?



                      ★★★










発行年月:2020年5月


闇社会の抗争に跳梁する、美しくも凶暴な不死の者たち
人の世の日陰で数百年を共に生きてきた紅鈴と欣治の運命が、
ヤクザの抗争によって動きだす。
『妖の華』に続く最強ヒロイン登場!


                  (文藝春秋HPより)



主人公は、ヴァンパイアの紅鈴。
400歳で相棒は200歳の欣治。

ある日、辰巳圭一が、ヤクザ3人に囲まれているところを見て、なんとなく
助けてやろうか?と助け、辰巳の家に居候。
圭一は、暴力団事務所に盗聴器を仕掛けて内情を探るのが仕事。
危険な仕事だけど、両親を亡くし、妹を大学に行かせていると聞き、
紅鈴と欣治は、自分たちもその仕事を手伝うと。


人間一人と、ヴァンパイア2人の共同生活は、なんとなく微笑ましい。

が…相手はヤクザ。


そして紅鈴を敵対視する闇神たち。
ヤクザ相手には、全く怖さを感じなかったけど、闇神たちと対峙した場面は
ハラハラ。


結果、紅鈴は一人残される。

闇神の掟を守って生き続けて欲しいと闇神の長・藍雨が、
あっさり、紅鈴に屈したのが少し疑問だったけど・・・。

この先の紅鈴が気になる終わり方。



デビュー作がこの紅鈴の話と知り、そちらも早々に読んでみたい。


                     ★★★★


発行年月:20年8月
「女の人の声が聞こえるんです」。 殺人の罪を認め、素直に聴取に応じていた被疑者が呟いた。 これは要精神鑑定案件か、それともーー。 身元不明の男性が殺害された。 加害者が自ら一一〇番通報し、自首に近い形で逮捕される。 これで、一件落着。 自分の出る幕はない、と警部補・武脇元は思っていたが……。 事件の真相に、あなたは辿り着くことができるか。 伏線に次ぐ伏線が織りなす衝撃のミステリー。

                  (幻冬舎HPより)




中西雪美(30歳)・・・雑誌の編集者。
浜辺友介殺害の容疑で逮捕。
自室で浜辺を殺してしまったと自ら110番通報。


取り調べで以前から聞こえるという女性の声。



それから場面は変わる。

少し前の少女の殺人事件。
その事件の真相を追っていた、寺田真由。
真由は亡くなった少女・美波の幼馴染だった。
そして、中西雪美の配属部署に所属していた。



最初は、中西雪美と寺田真由が、どっちか混乱したけれど
状況がわかってからは、面白かった。


親友だった美波を殺した犯人を突き止めた真由。
それを引き継ぐ中西雪美。


ふたりの掛け合いが楽しい。


表題の「もう聞こえない」とは、実際は違ったラストでよかった。




                       ★★★★



発行年月:2019年10月


ついに、ここまできた――。前人未到、孤高の警察小説が誕生した。東京・池袋の路上で男の死体が発見された。目撃者もなく捜査は難航、しかし「あること」がきっかけになり捜査が急転。それから約半年後。東京・新木場で爆殺事件が発生。こちらもな捜査はなかなか進展しなかったが、「あること」が転換点となり容疑者が浮かぶ……。捜査に携わる管理官を中心に、新時代の警察捜査を濃密に描く。著者史上、もっとも尖った警察小説。

                             (双葉社HPより)



第一部と第二部と短編のようで繋がっていて第三部で完結。

刑事の本宮、植木、佐古・・・いい!

情報化社会になって、警察も情報を掌握して操作に当たらなければいけない時代
だということは理解しているので、この物語のようになっていくことは
ある程度、当たり前かなぁ~とも感じる。


けれど、その情報を握っているものが、それを何ら落ち度のない他者に圧力を
かけることに利用したら、恐ろしい。


元警察官の理(オサム)が後半登場して、最初は、元警察官だとわからず得体のしれない
感じだなぁ~と思いながら読んでいたけれど、その情報によって
人生を狂わされたしまったんだと知ると、なんとも恐ろしい!と感じた。

オサムが知り合った涼太とその姉・幹子のやり取りも良かったのに姉弟の
関係が崩れた事件がなんとも嫌なもので・・・( ;∀;)


コンピュータや監視カメラなどによって、誰もが常に背後から観られていることが
前提の世の中になっていくのかな?
犯罪を防ぐとか、犯人を捕らえることに使われるのにはいいけれど
なかなか窮屈な世の中になりそう。


終盤、爆破事件の犯人とされる中島が飼い猫によって頑なな態度を一変させた
箇所は、思わず、クスッと笑えた。


ほかにも刑事たちの会話で和んだ部分もあって
緊迫感と和みが良い感じで合わさっていて読んでいて楽しかった。


本宮刑事の話は、これからも読みたいなぁ~。



                               ★★★

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