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読んだ本の感想あれこれ。
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453b0797.jpg    発行年月:2011年7月


音楽の才能は普通だが世渡り上手なワタルと、才能に恵まれるも、孤独に苦しみ続ける礼二。2人は中学最後の文化祭でバンドを組み、大成功を収めるが、礼二の突然の脱退宣言によりバンドは空中分解する。その後2人はお互いを意識しつつも相容れないまま別々の道へ。紆余曲折を経て、礼二がようやく巡り合った理想のバンドがある事件に巻き込まれてしまい……。武士道シリーズで女子を描いた著者が、今度はロックする2人の男を時代の変遷とともに描いた音楽青春小説


                                        (文藝春秋HPより)


誉田さんの描く青春物はいいなぁ~。
音楽を題材にしたものは過去にもあったみたいだけど、わたしはこれが始めて。

中学時代にバンド結成した仲間がその後、大人になっていくまでの物語。
途中、疎遠になったりしても、学生時代に共に演奏したことが常に頭に残っている。


プロの世界に入った者。
音楽を忘れられないけれど、別の仕事を転々としている者。

題名がレイジなんだから・・・・礼二が再びスポットライトを浴びるんだろうなぁ~と予測はしつつもその過程がどういうふうになっていくのか楽しみに読んでいた。

ラストは、嬉しい結末で大満足♪

中学時代の彼らが話す洋楽のア-ティストやら楽曲が、知ってるものが多く、楽しかった♪♪


★★★
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5637c401.jpg   発行年月:2011年3月


   『ストロベリーナイト』のガンテツ。
   『シンメトリー』/「過ぎた正義」の倉田。
   そして、捜査一課姫川班最若手だった葉山。

捜査一課殺人犯捜査係のガンテツこと勝俣健作が手がけた、
製薬会社サラリーマンの殺人事件。

息子の起こした殺人事件によって刑事の職を追われる直前、
倉田修二がかかわることになった、二人の男女を襲った路上殺傷事件。

姫川玲子班解体直前、
殺人犯捜査第十係に所属していた葉山則之が担当した、
世田谷の老人同士の小競り合い。

事件の規模も様相もさまざまだが、共通している点が、ひとつあった。
それは、被害者の個人情報を、
犯人は何らかの手段で手に入れているらしきこと。

事件の背後には何があるのか!?

                                          (光文社HPより)


姫川玲子シリ-ズにたびたび、脇役的に登場のガンテツこと勝俣警部補の捜査が主の物語。

最初、起きる殺人事件やら小競り合いのような事件に関連性があるとは思わず、読んでいましたが、最後の方で、それらの事件は、ある人物にとっては、一連の関係性があったとわかる。

なるほど~、そういうことだったのかぁ~!!

この表題の意味もそこで、納得出来ました。


姫川玲子もちょこっと出て来てくれて、ガンテツとは相変わらずの仲の悪さ。
でも、相手の力はお互い、認めているんだなぁ~ということもわかり、嬉しい。

次は、また姫川主役の物語を読みたいな~。


★★★

cf7a9fd4.jpg発行年月:2010年11月


それは現実か、都市伝説か----。
巨大な憎悪が降り注ぎ、崩壊に直面するこの街と
愛しき住人たちを守るために彼らは、現れた。
運命と絆が交錯するラスト! 
誉田ワールドの集大成!! 

                        (中央公論新社HPより)


歌舞伎町って、行ったことないので、よくわからないけど、なんとなく犯罪が蠢くイメ-ジがある。
風俗店、飲食店、暴力団・・・・etc・・・。


そんな歌舞伎町に住み、店を出して生計を立てている人たちもいる。
店が次々に変わりそこに行き交う人たちも次々変わる町で、ずっとその町を愛し、守るべきものを守るために、立ち上がったのが歌舞伎町セブン。
でも、そのために行なった事は、犯罪。

最初から、町会長が殺される事件が起きる。
しかし、遺体には外傷がなく突然死と判断されてしまう。

その死に不可解なものを感じた、町交番勤務の小川幸彦。
かつて、区長だった父親も同じような死を遂げていた。

そして、歌舞伎町を取材し、町の実態を雑誌に掲載しているフリ-ライタ-の上岡も町会長の死に何か引っかかるものを感じていた。

幸彦と上岡がやがて出会い、その死の真相を探る。
その途中で浮き上がる「歌舞伎町セブン」の実態。
都市伝説のように噂されていたそのグル-プのメンバ-も現れ、事件の真相が明かされていく。

でも・・・・まだまだハッキリしたものが書かれず物語が終わってしまったような・・・・。
話は読みやすく、どんどん読み進めていけたけど、
これは続編が絶対あるはず!

それを早く読みたいです!!

ややグロテスクな暴行シ-ンがあるので、R15くらいかな?^^;
「痛いよ~(;O;)」って思いながら、読みました。

先に読んだ「ジウ」に絡んだものも少しあり、刑事課の東も登場でした。

★★★

 
57fd0fd7.jpg   発行年月:2010年8月

   祖父の古道具屋でみつけた、不思議なカメラ。
   少年は、いちばん撮りたいものについて、考え始める。


一周三百六十度、すべてが素晴らしい景色。何回転しても、
やっぱり素晴らしい景色。そんなもの、ほんとうにあるの?

親友の洋輔が転校してしまい、宏伸は元気がない。
クラスでも冴えないし、クラブ活動の写真部でも、
部長の三好にきつくあたられる。

そんなある日、宏伸は不思議なカメラと出合う。
それは、長い、長~い写真が撮れるカメラだった……。

残しておきたい風景。忘れたくない思い出。
見つけられるだろうか、僕に。

                                         (光文社HPより)


誉田さんの青春小説は爽やかで好きです♪

主人公の内藤宏伸(通称ノロブ-)は、仲良しの洋輔が転校し、なんとなく毎日の生活にハリがなくなっている。
そんなある日、祖父の営むリサイクルショップで、360度のパノラマ写真が撮れるカメラに出会う。
それから物語は、面白くなっていく。
そのカメラで何を撮るのか?
リサイクルショップを経営する祖父は、放浪の旅に出て留守。
その間、店番をしている従姉妹の温子(通称あっちゃん)と、先ずは写真機をどうやったら動かせるか格闘。
その助っ人として登場の写真館の宮本さん。
いろんな人がどんどん登場するけど、みんな良い人。
従姉妹のあっちゃんは、外見は美人なのに、言う事、やる事は、男っぽくて格好いい。
宏伸や祖父との会話もテンポよく漫才みたいで可笑しい。

宏伸が学校で所属する写真部部長の三好奈々恵も男まさりの活発なかんじで良かったな。

写真機でパノラマ写真を撮ることに夢中になり、最後は、それを卒業イベントに使おうということになり、目立たない存在だった宏伸が、その実行委員長になり事を運んでいく。
その成長ぶりが気持ちよかった。

キッカケさえあれば、どんな子もリ-ダ-シップなんて取れるのかもなぁ~。

本の最後に著者の誉田さんが謝辞として
実際に「世界一長い写真」のギネス認定を2度にわたって受けられた、山本新一さんのことが書かれていました。

実際の360度のパノラマ写真も観てみたいなぁ~

と思い探したら・・・ありました!!
こちら から観られます!


★★★
 
25eb0253.jpg発行年月:2006年8月


連続誘拐事件と信用金庫爆破事件。
すべてはジウとミヤジに仕組まれた事なのか? 
ジウを追う美咲と東。だが、日本を震撼させる大事件が発生し、
二人の前に基子が......!? シリーズ完結篇。


   
                   (中央公論新社HPより)


シリ-ズ完結編なので、Ⅰ、Ⅱと描かれて来たものがどう決着つくのか、
読む前から期待していました。

Ⅱで既に、自ら危険な場所に乗り込み、囚われの身になるつつ自分が生きる為に躊躇なく
3人を殺した女性刑事・伊崎基子。
基子の尋常ではない姿はⅢも続き、悪を捕まえるという使命以上の何か不気味な脅威を感じながらこの先、どうなっちゃうのぉ~!?なんて事も気になりながら読み続けました。

基子と対照的に、柔らかい感じの門倉美咲は、やはり登場してくるだけで、何だかホッとしたなぁ。
捜査で一緒に行動の東主任に好意を抱いてる姿は女性からみても可愛い♪

終盤、基子が潜入した地獄のような場所にも臆する事無く乗り込み、命を軽く扱う傾向にある基子の前で身を呈して、そうじゃないんだ!とわからせたような場面は、感動した!!

ジウとその後ろ盾であるミヤジとの対面の場面は、ハラハラ。
特にジウVS基子の対決シ-ンは迫力あり
残りのペ-ジ数が段々、少なくなるのを気にしながら、どうなる?どうなる?と。

でも、なんだかちょっとラストはあっけなかったな。

ジウの本心をもっと知りたかった。


ま、でも面白かった事に変わりはないし、読み始めると止まらなくなる文章の巧さはサスガでした♪

ジウが関わっていた事件は完結しても、今後の基子と美咲の今後は何かの形で
また読ませて欲しいな。


★★★
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