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読んだ本の感想あれこれ。
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発行年月:2016年11月

都会を走る移動図書館、愛称「本バスめぐりん」。乗り込むのは六十五歳の新人運転手テルさんと、図書館司書ウメちゃんの、年の差四十のでこぼこコンビだ。巡回先で二人と一台を待ち受けるのは、利用者とふしぎな謎の数々で……。棚に並んだ本の中に、あなたの好みの一冊がありますように。本でつながる想いをのせて、めぐりんは今日も走る。本屋、出版社などさまざまな「本の現場」を描く著者が贈る、ハートフル・ミステリ

                     (東京創元社HPより)



移動バスめぐりん。
運転手は、定年退職後に前運転手から紹介されて引き継いだ照岡久志65歳。
それと図書館司書の梅園菜緒子。

あまり人と会話するのが得意ではないテルさんが良い。
変に馴れ馴れしい人より好感が持てました。

ウメちゃんとのコンビもいいなぁ~。


そんな二人が乗りこみ巡回する移動図書館を待っている常連さんたち。
新たな利用者たちも加わって、そこに素敵な人間関係が出来て行く様子が
とても温かみがあって良かった。

特に、母親を病気で亡くして父親と共に団地に引っ越してきた中学生の杏奈を
温かく皆が見守る様子がジ~ンとした。
杏奈ちゃんも素敵な女の子。

後は、離婚後暫く会えていなかった息子を偶然、見つけたレストラン店主・森さん
の話も良かった。


表紙も温かみある絵でいい!


                           ★★★ 
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発行年月:2016年8月

父の転勤をきっかけに、親子四人はそれぞれに思い巡らす。家族と自分は、どっちが大事?
勤め先の大病院の不祥事隠蔽を批判し、犬吠の地方病院に飛ばされた父。
製薬会社に関係の深い実家を気にして、父についていこうとしない母。
都会暮らしが好きなのに、父をひとりにできなくて、ついていった僕。
お母さんを責めないで!と言いながら、密かに自分を責めていた妹。
たとえ自分は離れても、いつまでもそこにあってほしい、ぼく
たちの「家」。
それは、わがままだろうか。

                  (光文社HPより)



平山家4人の物語。

章ごとにそれぞれの主人公が変わり、それぞれの思いがわかる。

病院のミスを指摘したことで左遷された父親・滋について行った
小6で長男の史彰。

史彰はしっかりしてる!
彼が、この家族の絆を繋ぎとめたと言える。
この家族が離れていても、心は通じ合えていたのは、史彰が一緒に父親に
ついて行ったからこそだと思う。

中学受験もするつもりでいたのに、それを置いても自分が父親についていくことが
ベストだと判断したのは凄い!
そして、転校した先でもちゃんと良い人間関係を築いて
自分の将来やりたいことを見つけ、それを目指した進路を進んでいる。

父親は、自分の意志を通して左遷されたのだから、ある程度納得している
だろうし、母親も妹も自分の気持ちを先ず第一に考えていたのに。


それぞれの章で家族の思いがわかったけれど
母親の華奈は、やっぱりお嬢様気質なんだな・・・^^;
そんな母親の気持ちをも史彰は尊重して行動する。

史彰、すごいよ君は!と思った物語。


                        ★★★★

 



発行年月:2016年4月


 この私が週刊誌記者になって、スキャンダルを追う!?

「週刊千石」に異動した新人女子部員が恐る恐るタレントのスキャンダルや
事件取材に奮闘!
リアリティ満載・感動のお仕事小説。


                  (文藝春秋HPより)



主人公・信田日向子は、ダメ元で受けた大学に合格、そして就活でもダメ元で受けた
出版業界では有名な千石社に入社。
そして入社2年目、週間千石の事件班に。


週刊誌の事件班って、刑事みたい。
独自取材で犯人に近づく情報を得ても、スクープネタを取れるまでは
警察にも情報を提供せずって凄いな。

23歳の女の子にはキツイ仕事だと思うけど、日向子は与えられた仕事には懸命に
取り組む。
その姿勢は好感が持てた。

女性連続不審死の事件に迫り、指名手配の男の身辺調査をしながら掴んでいく
事実。
終盤には、その男とも接触。


週刊誌って人のあることないこと誇張していい加減に書くだけのものかと
思っていたけど、こんな風に事実を追及して書くことに懸命になっている
会社もあるんだなぁ~。
週間誌は、美容院に行ったとき、机に置かれたのを見るくらいだけど
ちょっと見かたが変わりそう。


お仕事小説は、知らない仕事の裏側を知ることができて面白いな。



                            ★★★ 



発行年月:2015年9月


 

静かな感動が胸を打つ
著者渾身の家族小説!

その少女は、幸せの青い鳥なのか
大企業総帥の父が溺愛した亡き兄は内縁の妻との間に幼い娘を残していた。密かにその子を引き取った弟。彼の心を占めるのは、打算か、愛情か、それとも――

少女は、小さな手をひらひらと羽ばたくように舞わせた――
「おまえはちがうから。この家から出ていくことを考えろ」3年前に急逝した兄・雄一と最後に交わした言葉。兄は微笑を浮かべていた。大企業のオーナーである西尾木家に後妻の連れ子として入ったものの、疎外感の中で暮らしてきた弟の敏也は、いまだにその真意が分からずにいた。ある日、偶然兄に内縁関係の妻子があることを知った敏也は、その妻・千秋が末期癌であることを突き止める。千秋の死後、6歳になる娘の結希を引き取ることにした敏也。だがなぜか、兄を溺愛したワンマン社長の父や一族には、そのことを一切知らせずに暮らし始めた……。
                       (祥伝社HPより)




兄が愛した人・千秋とその娘・結希に出会った西尾木敏也。
やがて千秋が病死し、幼い結希を一人で育てる。

最初、そこまでするかな?すごく優しい人なのか?何か考えがあるのか?
と思っていました。
敏也自身が西尾木家に対して訳ありの存在ということから
結希を使って西尾木家に、ある種の復讐をするのか?とその顛末が
気になり一気読み。


西尾木家へ結菜を連れて行ってからの展開が予想外。
でも、良い方に外れて良かったぁ~。

本心から結菜を可愛いと思う気持ちが敏也にも育って、同じように結菜を大事に
思う人たちが沢山いて、結菜は、きっとこの先も色々な人から愛情を
貰って成長していくだろうな~と思えた。


なかなか良いお話でした♪


                       ★★★★



発行年月:2014年4月


 内緒にしていた、ささやかな秘密。
本当のことを、こっそりお教えします。
あの事件は、どう解決されたんだろう。誰が犯人だったんだろう。彼は何をしようとしていて、彼女はどこにいっちゃったんだろう──。

知らされていなかった真相が、時を経て、意外なきっかけから解き明かされる。多彩な趣向が楽しいミステリー珠玉集。

                     (光文社HPより)



過去に起きたことの真相を、ふとしたキッカケで解明していくお話集というかんじかな?
どれも楽しめました♪


<沙羅の実>
不動産仲介会社の小日向弘司は顧客の家を訪問すると、そこの主が小学校時代、隣のクラスの担任だった。
そして20年前の事件について問われる。
弘司が何者かに連れ去られ、翌朝、保護された事件と同じ日に起きたもうひとつの事件の
関係性。

これは真相を知って、ちょっと重たい気持ちになったなぁ~。


<君の歌>
高校の卒業式を終えた湯沢芳樹に高崎が話しかけてきた3年前の事件について。
それは女子生徒が何者かに手紙で呼び出され、校舎内で暴行されかけた事件。
当時、犯人じゃないかと疑われたのはワルの3人組だったが、本当の犯人は
分からず仕舞いのまま。

高崎くんは、良い子だなぁ~。
事件の真相に気づきながらも当時、被害者だとされた子を庇おうとしてて
なんだかいい感じ。
最初の話が気が重くなるものだったので、ここで気分転換できたかんじ(^^)



<雪の糸>
一緒に暮らし始めたが、別れることになったカップルの会話。
喫茶店で話す二人の話をよく聞いている比呂美。

会話するカップルの話が、なかなか面白い。
この2人別れなくてもいいのになぁ~。


<おとなりの>
10年前近所で起きた殺人事件。
その日、高校生だった息子は熱をだし、学校を休んでいた。
しかし、途中で外出したことがわかり事件と何らかの関わりがあったのか?と
不安になる両親。

ああ、よかった、
外出していた理由が、事件と関係ないものでホッ。


<野ばらの庭へ>
ある企業のオーナー族の大奥様の回想録をまとめる仕事を任された香留(かおる)。
大奥様・志保子は73歳。「この庭でなくしたものを一緒に探してほしい」と言いながら
過去の話を始める。
それは兄と婚約者だったの統子のこと。

最後に「ああ、そういうこと」と。
志保子さんのお兄さん、優しい人だったんだなぁ~。



ずっと後になって明らかにされた真実。
時間が経たないとわからないことって確かにあるかも。
偶然な再会によって知らされること・・・正に忘れ物が届いた感じでしょうね~。
実に巧い表題だな。


                           ★★★
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