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読んだ本の感想あれこれ。
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f4591af3.jpg発行年月:2008年6月


自社本をたくさん売ってくれた書店を訪ねたら、何故か冷たくあしらわれ……、贈呈式の当日、受賞者が会場に現れない……!? 先輩たちには散々いじらつつも、波瀾万丈の日々を奮闘する新人出版社営業・井辻智紀。本が好き。でも、とある理由で編集には行きたくなかった井辻くんの、ハートフル・ミステリ。

                        (東京創元社HPより)



元書店店員として働いていた経歴がある著者らしい物語。
出版社の話は、時々あるけど、ここに登場するのは、その営業担当の井辻くん。
本屋さんを巡り歩いて本を置いて貰い、その後も自社の出版物の売れ行き状況を見守りながら書店を日々行き来する。

井辻くんは中堅の出版社・明林書房。
そして、度々顔を合わせる大手出版社・佐伯書房の真柴。
いわばライバルの関係だし、真柴は井辻くんより年も上、経験も上なので、やや見下したかんじで井辻くんを「ひつじくん」と呼んだりする。
でも、二人の会話のやり取りは、どこかユ-モラス。
ライバルだけど、良い本を多くの人に読んでもらいたいという思いは共通なので、根本の考え方は似てる部分があるみたい。


本屋をあちこち訪ねながら、遭遇するちょっとした謎を解いて行くのも面白かった。

個人経営の本屋さんが消えていく現状は淋しいな~と思った。

考えれば・・・自分も昔に比べたら本は買わなくなったなぁ~。
殆ど、図書館本だし、買うにしてもお手軽なネット通販を利用しちゃう。
個人経営の本屋さんが消える要因を自分も少なからずつ作っているのかも?なんて事も考えてしまった。

平台を獲得するために、井辻くんのような営業の方は頑張ってると思うと、今度から本屋さんの平台を見る目も変わるだろうなぁ~。
手書きのPOPって読むの好き!
自分が既に読んだ本だと「そうそう!その通り、上手い事書いてるなぁ~」なんて思ったり。

物語のなかに、いろんな作家の名前や作品の名前が登場するのも本好きには楽しかった!

この井辻くんシリーズの最新刊が出たようなので、読むのが楽しみ♪

調べたら他の書店のことを書いたシリ-ズ本もあるようなので、そちらも読んでみたい!


★★★
PR

4664b632.jpg  発行年月:2009年2月


  函館に住む高校三年生の真乃。東京の大学に進学が
  決まった彼女の前に、小学生のときに死んでしまった
  幼なじみ・速人によく似た青年が現れた。
  それから真乃の回りでは不思議なことが起きはじめ----


                    
             
                       (角川書店HPより)


たまたま、長女が図書館で長いこと予約していてやっと順番が来たと、読んでいたのが、昨日、記事にした著者と同じ・・・・これはどういうお話でしょう?と興味があったので、読み途中のを拝借して先に読ませてもらいました(ナイショ・・・笑)


表紙の絵からして、ロマンチョック。
そして、お話も最初はロマンチック。
小学生のときに亡くなった男の子の事を今も忘れられずにいるなんて~

好きだったけど、事故(?)で亡くなってしまった男の子・速人が忘れられない真乃。
速人の家族は、父親が運転する車と共に海に沈んだが、なぜか、速人の遺体だけがみつからないまま。
どこかで生きているのでは?と望みを捨てきれない真乃。

そして速人と同じように幼いときからの仲良しな男の子・亨。
明るくて、優しくて、格好いいし言うことなし!
以前と同じように一緒に出かけたりはするけれど、やはり亨は、幼なじみ以外ではない?


そんな、真乃の前に現れる、謎の青年・勇麻。

そして、次々、起きるちょっとした不可解なこと。

速人は、本当に死んでいるのか?今ももしかしたら生きている?

親友の琴美とシ-コと共に速人を探す後半部分はハラハラドキドキ

そして六年前の事故の真相が明かされて・・・・
衝撃的事実!


最初は、軽いミステリ-物?なんて思って読みましたが、結構、楽しめました(^^)
最初に一人の男の子をそんなに思い続けるなんて~と思いましたが、それには、予想外の
理由があったのですね!?

ちょっとその真相には驚きましたが・・・^^;

でもラストが明るく、乙女(中高生)には嬉しい終わり方かな?


昨日の「片耳うさぎ」とは、全く違う雰囲気で、この話もなかなかいいな。

また他の作品も読んでみよう。

★★★★

bbe760b8.jpg発行年月:2007年8月


片耳うさぎに気をつけろ。屋敷に入れるな。
入れれば人が殺される。

蔵波奈都は小学六年生。引っ越してきた父の実家は、古くて大きなお屋敷で、どうしても馴染めない。しかも、このお屋敷には不吉な言い伝えがあるというのだ。弱った奈都が頼ったのは、ひとりの謎めいた女子中学生だった・・・・。

                                      
(光文社HPより)

この著者の作品を読むのは、初めてかな?
新刊本が面白そうで図書館予約して、過去作品もちょっと読んでみようと、こちらを先に読みました。

主人公奈都は父親が友達と経営していた会社が倒産し、東京近郊のマンションから父親の実家に両親と共に引っ越して来た。
その実家は、とっても大きな古いお屋敷で、廊下を歩いていても物陰から何かが出てきそう。
怖がりの奈都には、全く馴染めない。

父親は仕事を探しに行っていて、留守。
そして、母親もおばあちゃんの具合が悪く様子を見に行ったけど、週末まで帰れないと。
お屋敷には、お手伝いさんのほか、親戚が住んでいるので、数日間両親がいなくても不自由はない。
けれど。。。。心細く学校の隣の席の男子にそんな事情を言うと、それなら・・・・と紹介されたのが
中学生のさゆり。
前々から、蔵波邸に興味があったらしい。

会ったばかりだったが、お手伝いさんには、お友達に寂しいから暫く泊まって貰うことを告げさゆりが屋敷に入る。
興味津々であちらこちらの部屋を隅々まで冒険と称して覗き・・・・

そんな時、近所のおばあさんから聞かされる一家の恐ろしい過去。
一家で不吉なモノとされる「片耳うさぎ」の真相を探る奈都とさゆり。
怖がりだったのに、結構、のめり込んでいく奈都のその様子は、ちょっと頼もしい。
そして、自身の記憶から、その謎のヒントも掴んで・・・

何か恐ろしいことが起きる!?
ちょっとハラハラドキドキしました。

でも、最後は、温かいかんじ。

一族の恐ろしい過去の真相が明かされたときは、スッキリ。

なかなか面白かった。

表紙の絵も可愛いけど、この物語の雰囲気に合ってる!

★★★
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