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読んだ本の感想あれこれ。
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発行年月:2018年6月


 東京湾岸のタワマンに娘の花奈と暮らす岩見有紗は、ママカースト内での複雑な人間関係に悩んでいた。夫との関係は修復に向かっているが、ぎくしゃくしている。
そんななか、同じマンションに住む高梨と急接近し、ママ友でW不倫中の美雨ママに相談をするうちに、有紗は高梨に強く惹かれていることに気づく――

                    (光文社HPより)



以前読んだ『ハピネス』の続編だそう。
うっすらした記憶しかなかったけれど、読んで行くうちに少しずつ思い出した!
相変わらず、どうしようもないママ友たちの話。

不倫関係になる者同士が、元々、知っている人同士って・・・苦笑

ま、でも他人の揉め事なので、楽しんで読みました^m^

ただ気になるのは、このママたちの幼い子ども達は、どうなるんだろ?
幼いながらにママの不審な行動とか、絶対に気づいていると思うし・・・
特にママが他の男との間に子どもを作り、そちらで新たな家庭を築くという
美雨ちゃんは、ちょっと可哀想。
父親と二人・・・・と思ったら、ママの妹が母親になる展開!
ま、美雨ちゃんが寂しくなくて良かったかな?


主人公(?)の岩見有紗も泥沼にはまっていきそうだけど、これまた
忘れた頃、続編あるのかな?


どうしようもないママたちの不倫話が軸だけど、桐野さんが書くと
面白い。


                          ★★★
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発行年月:2018年2月


 こんなに叫んでも、
私たちの声は届かないの?

幸せな日常を断ち切られた女子高生たち。
ネグレクト、虐待、DV、レイプ、JKビジネス。
かけがえのない魂を傷めながらも、
三人の少女はしなやかに酷薄な大人たちの世界を踏み越えていく。

最悪な現実と格闘する女子高生たちの肉声を
物語に結実させた著者の新たな代表作

朝日新聞出版10周年記念作品

                  (朝日新聞出版HPより)




主人公・真由(17歳)。
高校入学目前に両親が夜逃げ。
弟とは別の親戚に預けられる。

叔父さんの家では、まともな生活が出来ないと家出。
一人東京の街を徘徊し、色々な人に出会う。
バイト先のラーメン店ではレイプされ逃げる。
その後、出会ったリオナ、ミト。

少女たちの境遇が似ていて、哀しい。
身勝手な大人ばかりがいた環境で生きて来た彼女たち。
生きるためにズル賢くなり、他人を傷つけることも仕方ないと割り切って
いる姿は、逞しいけれど、やはり哀しい。

彼女たち、どうなっていくんだろ?と気になって先を読んだけれど、
真由は、母親の姉の側で暮らせそうだから、少しホッとしたけれど
またすぐに飛び出すのかな?
リオナとミトも、その後、どうなるんだろ?


実際、こんな子たちが東京にはいるのかな?

なんとも衝撃的な内容だった。

桐野さん、街を歩きながら取材を実際したのかな?


                          ★★★★


発行年月:2004年2月

 失踪した作家が残した原稿。そこには、二十五年前の少女誘拐・監禁事件の、自分が被害者であったという驚くべき事実が記してあった。最近出所した犯人からの手紙によって、自ら封印してきたその日々の記憶が、奔流のように溢れ出したのだ。誰にも話さなかったその「真実」とは……。一作ごとに凄みを増す著者の最新長編。

                     (新潮社HPより)





10歳の時、誘拐され監禁状態で1年1か月、ケンジという男の元で過ごした

経験を持つ、景子。
現在は作家として名も知られているが、25年前の事件の被害者が自分だとしたうえで
ケンジと過ごした日々を「残虐記」とタイトルをつけた原稿にし、失踪。

景子の夫が、妻の無事を祈り捜査依頼し、この原稿の存在を明かす。


ああ、気味が悪い物語でした~。
ケンジと景子の1年間の暮らしぶりは、想像していたものより酷くはなかったけれど
その周りに居た大人たちの存在が後で鳥肌ものだった!

そして、最後にわかる景子の夫が・・・・えぇ~っ!という人物で
気味悪い人の中にその人も入っていたので、またまた鳥肌が・・・・。


被害者の景子も、被害に遭ったことは気の毒だと思うけれど
なんだか、よくわからない人。

一体どこに行ったのかも分からず仕舞いだし・・・・

謎が残る不可解で気味が悪い物語。

この本の装幀もすごい。

表題のインパクトをさらに盛り上げる気味悪さ。


兎に角、全部が全部、気味悪い・・・・・・でも、一気読みでした^^;
さすが桐野さん!!



                         ★★★



発行年月:2017年6月

君臨する男。寵愛される女たち――。谷崎潤一郎が晩年に作り上げた理想の〈家族帝国〉で繰り広げられる妖しい四角関係の行く末とは? 桐野夏生が、日本文学史上最も危険で貪欲な文豪の「業」に焦点をあて、新たな小説へと昇華させる!

                    (中央公論新社HPより)




谷崎潤一郎の作品って実はあまり読んでいない。

細雪は、若い頃読んだけど、これ読んだらもう一度、読んでみたくなった!


物語は谷崎潤一郎の妻の妹・重子の語りで進む。
重子は谷崎の<細雪>の三女・雪子。
谷崎は、モデルは重子だと自ら認め、重子に対して「好きだ」とも言う。
それは妻の妹としてなのか、一人の女性としてなのか??

しかし、重子は義兄のことを生涯、慕い続ける。


谷崎って本当にこんな感じの人だったのかなぁ~?

巻末の謝辞の名前にドキッ!
渡辺千萬子さん、高萩たをりさん・・・・ええ?実際に親族に取材したって
ことかなぁ~?
正に、デンジャラズ!

でも、面白かった!


                       ★★★★
 



発行年月:2017年3月

連合赤軍がひき起こした「あさま山荘」事件から四十年余。
その直前、山岳地帯で行なわれた「総括」と称する内部メンバー同士での批判により、12名がリンチで死亡した。
西田啓子は「総括」から逃げ出してきた一人だった。
親戚からはつまはじきにされ、両親は早くに亡くなり、いまはスポーツジムに通いながら、一人で細々と暮している。かろうじて妹の和子と、その娘・佳絵と交流はあるが、佳絵には過去を告げていない。
そんな中、元連合赤軍のメンバー・熊谷千代治から突然連絡がくる。時を同じくして、元連合赤軍最高幹部の永田洋子死刑囚が死亡したとニュースが流れる。
過去と決別したはずだった啓子だが、佳絵の結婚を機に逮捕されたことを告げ、関係がぎくしゃくし始める。さらには、結婚式をする予定のサイパンに、過去に起こした罪で逮捕される可能性があり、行けないことが発覚する。過去の恋人・久間伸郎や、連合赤軍について調べているライター・古市洋造から連絡があり、敬子は過去と直面せずにはいられなくなる。
いま明かされる「山岳ベース」で起こった出来事。「総括」とは何だったのか。集った女たちが夢見たものとは――。啓子は何を思い、何と戦っていたのか。
桐野夏生が挑む、「連合赤軍」の真実。

                        (文藝春秋HPより)




あさま山荘事件・・・・子どもの頃、ニュースで警察が山岳ベースを破壊している

映像を見た記憶がありますが、どうして起きた事件なのか?よく分かっていなかった。


桐野さんが取材して描いた、その事件に関わった女性・西田啓子を主人公に
事件の背景、幹部で女性の永田洋子死刑囚のことなどを知った。
いやはや、この永田って恐ろしい。

元々、山岳ベースは、山で子どもを産み、自分たちの手で優秀な兵士を育てることが
目的だったとか。当時、妊娠中の女性メンバーや看護師、保育士経験者が
選ばれて山に。
しかし、当初の計画とは違う、「総括」と呼ばれる集団リンチが行われ
それが一般的に世間に知られる。

物語の主人公・西田啓子は、そんな生活に嫌気がさし、もう一人の女性と脱走を図る。
事件後の裁判で自身も5年あまりの刑期を務めたが、出所後は一人静かに暮らす。
元小学校教師だったことから塾経営などをしていた。

静かに暮らしていた啓子の元にかつての同志から連絡が来る。
ライターの古市という男の取材を受ける気はないか?と。
最初は頑なに拒否していた啓子だけど、自分が知りたい情報も教えて貰い
連絡し合うように。



西田啓子の暮らしぶりは質素で慎ましい。
スポーツジムに通い、そこで起きる少々のイザコザや日常生活で感じる理不尽にも
波風立たせないようにやり過ごす様子が、なんだか切ない。


あさま山荘事件の詳細はさほど多くなかったけれど、リンチの様子はやはり
凄惨でゾッとするもの。


読みながら気が重くなることばかりだったけれど、最後、啓子に希望の光が
射す真実がわかりよかった。

読み応えあり、さすが桐野さん!と思った。

                          ★★★★
 
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