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読んだ本の感想あれこれ。
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発行年月:2016年3月

陣内さん、出番ですよ。『チルドレン』から、12年。
家裁調査官・陣内と武藤が出会う、新たな「少年」たちの物語。
書き下ろし長編

                  (講談社HPより)



「チルドレン」読んだような、読まなかったような・・・^^;
でも、楽しく読めました!
家庭調査官の仕事は、馴染みがないけれど、凄く大変な仕事だな。

陣内は、独特な雰囲気の人だけど、罪を犯してしまった少年たちに接する態度に
温かみがあっていいなぁ~。
こういう調査員に出会った少年たちは幸せかも。
罪を犯さないことが大事だけれど、いろいろな事が重なって重罪を犯してしまう
者もいるんだということに気づかされた。

罪を犯したものには厳罰をというのは、ちょっと違うのかな?
なんて色々と考えさせられた。

ここには、無免許運転の末、事故を起こし人をひき殺してしまった棚岡佑真(19歳)。

ネットで事件予告をする者に逆に脅迫文を送った罪で試験観察中の高校生小山田俊。

そして、棚岡佑真が小学生の時、登校中、突っ込んできた車により一緒に歩いていた
佑真の親友・栄太郎をはねて死亡させた、若林青年。


それぞれのことを知れば、3人とも悪人とは違う。

罪を罰するって難しいと思った。


重苦しい題材を、陣内というキャラクターが息抜きさせてくれるので読みやすい。
チルドレンも読みたくなった。


                         ★★★★
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発行年月:2015年2月


 あの、正義って何でしょう。

住人が相互に監視し、密告する。危険人物とされた人間はギロチンにかけられる――身に覚えがなくとも。交代制の「安全地区」と、そこに配置される「平和警察」。この制度が出来て以降、犯罪件数が減っているというが……。今年安全地区に選ばれた仙台でも、危険人物とされた人間が、ついに刑に処された。こんな暴挙が許されるのか?そのとき! 全身黒ずくめで、謎の武器を操る「正義の味方」が、平和警察の前に立ちはだかる!


                   (光文社HPより)




最初からショッキングな描写が続き・・・・なんじゃこりゃ?と引いちゃいました^^;

身近にごく普通の生活をしていた人が、危険人物だとされて平和警察に
連行され公開処刑なんて・・・残酷過ぎて。


登場人物たちが兎に角多くて・・・・
後に話にどう関わってくるのやら?とメモを取りながら読みました。

そして、暴力的な平和警察に立ちはだかる人物登場!
全身黒づくめのその人物は、平和警察に危く乱暴されそうな人を救う。

その黒づくめの正義の人(犯人でもある)を捕まえようとする平和警察ではない
県職員の警官たち。
平和警察のやり方に疑問を持ちながらも黒づくめの人物を捜査していく。


終盤、その黒づくめの人物がわかる。
物語には途中から出ていた人物で、その人がそういう行動を取ることにした
動機がなんとも切ないような・・・。


結構、人が惨く死んでいくのが少し嫌だったけれど
まあまあ面白かったかな?

表題の意味はよくわからなかったけど・・・・^^;
伊坂さんらしいといえばらしい話。


                          ★★★




発行年月:2014年9月


 ここにヒーローはいない。さあ、君の出番だ。
奥さんに愛想を尽かされたサラリーマン、
他力本願で恋をしようとする青年、
元いじめっこへの復讐を企てるOL……。
情けないけど、愛おしい。
そんな登場人物たちが紡ぎ出す、数々のサプライズ!!
伊坂作品ならではの、伏線と驚きに満ちたエンタテイメント小説!

                  (幻冬舎HPより)




楽しいお話だった。

短編連作の形を取りながら、次第に登場人物たちが繋がって行く。
伊坂さんお得意の手法(?)。

大きな事件とかは起きないけれど、色々な人の普通の日常のなかに
運命的な出会いがあって、それがその人の人生の大きな岐路になったりして・・・。
人との出会いって大切だな・・・なんて思った。



あとがきを読んだら、斎藤和義氏から歌詞を依頼されて・・・・という話。
作家とミュージシャンのコラボっていい!!

読み終えて早速、斎藤和義氏の「ベリーベリーストロング~アイネクライネ~」を
検索して聴いてみた!
凄い良かった!
物語の世界観がそのまま歌になっていて、感動でした!!


                       ★★★★★




発行年月:2014年1月

首折り男は首を折り、黒澤は物を盗み、小説家は物語を紡ぎ、あなたはこの本を貪り読む。

胸元えぐる豪速球から消える魔球まで、出し惜しみなく投じられた「ネタ」の数々! 「首折り男」に驚嘆し、「恋」に惑って「怪談」に震え「合コン」では泣き笑い。黒澤を「悪意」が襲い、「クワガタ」は覗き見され、父は子のため「復讐者」になる。技巧と趣向が奇跡的に融合した七つの物語を収める、贅沢すぎる連作集。

                   (新潮社HPより)





短編連作集?
前の話で出てきた人が次の話でも出てきたりする。
首折り男ってちょっと怖い殺人者だけど、読んでいるうちにあまり怖くなくなる。

理不尽な目に遭ってる人を放って置けない人がいるって救われる。
それが関係ない人からみたら、酷いやり方と思われるかもしれないけれど。


いじめにより理不尽な目に遭っている少年の話は辛かった。
でも一人で孤独に戦っている状況から誰かがそのことを知って見守っていると
わかるだけで救われるのかな?
最初の話<首折り男の周辺>では見知らぬ男に窮地を救われた少年。
<人間らしく>では、なんだかわからないけど虐めていた首謀者が突然の大怪我で
少年は虐めから解放。その後、成人して医者になった。


悪い者が罰せられ、我慢して耐えていたものが救われるのは読んでいて気持ちいい。

ほかの話にもそんなかんじのがあって、伊坂作品は安心して読める。
いつかこの状況は変わるんだ、きっとと思えるから。


探偵なのか?盗人なのか?よくわからない黒澤もいいキャラクター。
黒澤主役の長編があったら読みたいなぁ~。


バラバラに書いたものが、少し手を加えたらつ繋がりのある物になったって
あとがきに書いていたけれれど・・・伊坂さんの才能って凄いな。

                          ★★★★★



発行年月:2013年7月



死神の千葉を長編で読める時が来た!

おまえはまだ死なない、俺がついているから。

                  (文藝春秋HPより)



待ってました!
死神・千葉の長編作!!

前作『死神の精度』 は短編形式で、6人の人間を判定する物語。
死神たちは、それぞれの担当の人間を7日間、そばで観察し「可」か「見送り」
かを判定する。
「可」とした場合、八日目にその人間の死を見届ける。


今回、死神・千葉が担当するのは、小学生の娘を殺害された山野辺 遼。
今は売れないが、以前は賞も受賞した作家。
そして、山野辺遼は、妻・美樹とともに犯人への復讐を計画している。

山野辺夫妻の元に、「幼いころの友だち」と偽って近づく千葉。
そして、犯人・本城崇への復讐に協力する姿勢を示すことで、7日間を共に
行動。

一方の犯人・本城崇。
巧みな情報操作で、自らを無実だと裏づけし、見事無罪釈放を勝ち取る。
本城の担当死神は、香川(女性)。
香川は遠巻きに本城を観察。


死神の千葉と香川がお互いの調査状況を交換し合う場面がユニーク。
そして、千葉は山野辺遼を「可」、香川は本城を「見送り」とする。
え?そんな理不尽なぁ~と思ったら・・・・死神の監査部が設定した
「還元キャンペーン」を本城に使用することに決めた香川。
20年間は死なない。
それが最後の最後に、死ぬことよりも恐ろしいことになるとは・・・・。
でも本城には当然の罰!


最後、野辺山美樹が元気に生活している様子を見られたのは、嬉しかった♪
山野辺夫妻の出会いのエピソードもほんわかしていて良かったし、
それを真似た娘の美樹ちゃんの話も可愛いし
山野辺遼の亡き父親との出来事も良かった。

娘を無残な行為で殺された夫婦が犯人に復讐という重い設定なのに
全体を通して、ほんわかしたかんじなのも面白かった。
千葉が居たからこそかな?

飄々とした千葉の物言いが最高にユニーク。
また別の話で千葉の長編作が読みたいなぁ~。


                        ★★★★★
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