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読んだ本の感想あれこれ。
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d073af9e.jpg発行年月:2010年7月


一話が50人だけのために書かれ、自宅に届けられた「ゆうびん小説」が、書き下ろしの最終話が加えられ、遂に単行本化。
自分も誰かに贈りたくなるような連作短編集。



                       (双葉社HPより)


太宰治の未完の絶筆「グッド・バイ」から想像を膨らませて書いたそう。
太宰の「グッド・バイ」が読みたくなりました。

主人公は30歳のダメダメ男・星野一彦。
ダメダメなのに、口が達者で、ウソで固めた話で5人の女性と付き合っていた。

そしてその5人の女性を順番に訪ね別れを告げる。
一彦に同行するのは、繭美という身長180cm、体重180kgの巨漢女性。
見た目も大きいけど、この繭美、態度も大きい・・・・喋る言葉から最初、男?と思ってしまった^^;

繭美は婚約者という設定で女性たちには紹介。

物語は、短編の連作の形。
5人の女性との出会いの場面から始まり、その後、繭美と一彦が女性に対峙する。

女性たちもいろいろ。
OL,シングルマザ-、ハチャメチャな子、乳がんに侵されているという者、女優。

「なんでこんな人と結婚するの?」と動揺する者もいれば、案外あっさり、納得する者あり。
それぞれの女性たちとの出会いの場面がなかなか面白いけど、後で繭美が
「こいつはウソつきだから・・・」とお決まりの言葉。

そして、繭美と一彦の本当の関係が読んでいくと段々、わかってきます。
でも会話の中に出てくる一彦がやがて乗せられ遠くに連れて行かれるという話の真相ははっきりわからず・・・・。
会話に出てくる<あのバス>というフレ-ズがちょっと不気味でした。

物語は、面白いけど、最後はハッピ-エンドじゃない。
よくわからないけど、多分、一彦にはこの後、結構厳しい状況が待ち受けてるだろうなぁ~と
想像しながら本を閉じた。


伊坂さんらしい本という印象でした(^^)

★★★★
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0ae0ffa9.jpg    発行年月:2009年8月

 弱小地方球団・仙醍キングスの熱烈なファンである
 両親のもとに生まれた山田王求。
 “王が求め、王に求められる”ようにと名づけられた一人の少年は、
 仙醍キングスに入団してチームを優勝に導く運命を背負い、
 野球選手になるべく育てられる。
 期待以上に王求の才能が飛び抜けていると知った両親は、
 さらに異常ともいえる情熱を彼にそそぐ。
 すべては「王」になるために-----。
 人気作家の新たなるファンタジーワールド。


                                          (徳間書店HPより)


どんな作品が伊坂さんらしいのか、わたしにはよくわからないので、新たなる・・・と言われても?ですが、なかなか変わった雰囲気で、面白かった!
わたしは、好きだな。こういう話。


生まれながらに野球の天才として生まれた王求。
この名前の付け方、なかなか良いセンスじゃない!?
こういうところに伊坂さんの遊び心を感じるな~(^^)

ま、それは置いておいて・・・
この物語は野球に天才、王求の0歳から23歳までの伝記のような物語。
語り手が第三者なのでか、主人公の王求の心理描写がイマイチ、稀薄。
結構、凄い事件も起きるけど、そのときの王求の気持ちはどうだった?と思うほど、淡々とそこは素通りしていく。
元々、感情を大きく外に表さない性格のようなかんじもしましたが・・・。


まだ幼い頃(小学生くらい)までは、微笑ましい家族の場面もありましたが、段々と両親の考え方(特に父親)が異常になっていくのが怖かった。
そして、時々、出現する謎の3人の黒ずくめの女性。
女性たちが投げかける言葉も異様で不気味。
シェ-クスピアが出てきたりで、その様子もどこか戯曲調。

「お-く おおくをのぞむがいい」
「お-く フェアに生きろ」
「フェアネスを貫こうとする者は不幸になるぞ」
「お-く それでも王になるお方 めでたいね」


なとなく不穏なかんじが続き、プロ野球選手になった王求でそこでも天才ぶりは健在なのに、本人はさほどそれを喜んでいる様子ではなく、この人は幸せなのかな?と。

そうこうしてると・・・・・え?という結末。


そうか、王求が生まれた時も一人のかつて天才だった監督が亡くなった瞬間だったけど、また新たな王が誕生して・・・・この因果が繰り返されていくのだろうか?

う~ん、なかなか面白い!

もう1回パラパラと読み返したいな。

★★★★
544cc20b.jpg発行年月:2009年11月


ひきこもり青年の「悪魔祓い」を頼まれた男と、一瞬にして300億の損失を出した株誤発注事故の原因を調査する男。そして斉天大聖・孫悟空。救いの物語をつくるのは、彼ら・・・・・。


                      (中央公論新社HPより)



悪魔祓いを頼まれた青年・遠藤二郎が語る「私の話」と
証券会社が20分間に300億という損失を被った原因調査に挑む五十嵐真が主人公の「猿の話」
二つの話が交互に語られ、これはいつか繋がるのかな?なんて想像しながら読みました。

それぞれの話は、それぞれにまあまあ面白い。
「私の話」で語られる悪魔祓いについての話も興味深かったし・・・孫悟空が突如出現する「猿の話」もなんじゃ?と思いながらも結構、好きだった(^^)


そして、やはり途中からこの二つの話は接触するのです!
期待通りだけど、へ~こういう風に繋がるんだぁ~!なんて驚いたり・・・(^^)

ま、ラストはふ~ん。っていうかんじで特にすごい感動とかはないんだけど、途中途中の何気ない会話のひとつに「おっ!いいね~!」っていう言葉があったりで、
これは、また映像化されても面白いかもなぁ~なんて思ってしまった。

伊坂さんの作品は結構、映画化されているようなので・・・。

悪魔祓いを依頼される青年の誰かが発するのSOSの信号をキャッチしてしまう体質なんだそうで・・・
「どこかで誰かが泣いている」って思うその感覚は何か優しい気持ちでいいな~なんて。
でも、現実的には察知したから何が出来る?と考えると難しく、それを悩む青年の苦悩が伝わってきた。
気付いたけど、気付かなかったことにしたり・・・
う~ん、わかる!自分がその立場なら同じこと思う!

SOSは・・・何の略?という話もちょっと記憶に留めておきたいからここに残しておこう。
Save our ship(わたしたちの船を救って)
Save our souls(わたしたちの魂を救って)
の意味からじゃないか?と。

なるほどね~前者は身体的救済、後者は精神的救済を求めているのかな?
奥が深い解釈だな。

ラストは、特に感慨深いものがあるものではなかったし、「結局・・・・はどうなった!?」みたいな感じもあるのですが・・・・全体的な雰囲気は好き♪
面白かった!

★★★★

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