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読んだ本の感想あれこれ。
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発行年月:2017年10月


 結婚はしているけれど、子供はいない。しかも夫と別居中で、ちょっと前まで契約社員で今は職を探している弓子39歳。
男とすぐに付き合ってしまうけれど、二股をかけない、既婚者とは関係を持たない、というルールがある、独身で休職中の楓41歳。
ひょんなことから弓子の逃げた夫を探しに島へと渡る、不惑女二人の旅路。

                   (光文社HPより)



夫と別居中の弓子(39歳)。
勤めていた会社を辞めた独身の楓(41歳)。

同じアパートの隣同士で暮らし親しくなった二人が、夫がいるかもしれないという
(似た人を見かけたと義母・光恵が島の人から聞いた)島へ向かう。

弓子と楓の関係がなんだかいい。
お互い言いたいことを言えて、一緒にいて楽そうな関係。


夫が以前住んでいた島。そこで夫のハトコ・シズの持家に暫く滞在。
シズは、離婚して5歳の息子・尚太と島に戻って来た。
弓子の夫・宏基のことが幼い頃から好きだったという。
そして今も。

シズがなんとなく嫌なかんじの人だったけど、幼い子どもを抱えて大変な
暮らしだろうから・・・・と考えると仕方ないのかな?
弓子は、シズにとっては憧れの宏基の妻という妬みの対象でもあるわけで。。。

島の暮らしは、なんだかいいかんじ。
ミガワリサマつくりに関わる弓子は、島の人たちと親しくなったし
楓も島の住民と違う関わりを持って、もしかして、ここに移住しちゃう?
なんて一瞬思ったけれど。。。。


最後に弓子が下した決断は、潔かったな~。
うん、きっとそれがいい。

この先、別の幸せが弓子にはあると思う。

精神的に自立して、ひとりになると覚悟を決めた弓子、がんばれ!


いい小説だったな。



                      ★★★★

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発行年月:2017年9月


 嘘をつけない男と嘘しか口にしない女が出会った時、物語は動き出す。
『魚神』『男ともだち』の著者が贈る、
リアルと幻想が溶けあうような12のショートストーリー。

                    (PHP研究所HPより)



不思議な非現実的世界の話たち

<コットンパール>
<ブックネスカ>
<スヴニール>
<リューズ>
<ビースト>
<モノクローム>
<アイズ>
<ワンフォーミー・ワンフォーユー>
<マンダリン>
<ロゼット>
<モンデンキント>
<ブラックドレス>


物語として1番楽しめたのは<ビースト>。
高い山の中腹にただ1人住む少女。
山の麓の村人たちは少女のことをヌカラ(山に住む人の意味)と呼ぶ。
冬になる前に大きな獣・マムウを仕留め冬の食料として確保。
少女はある日、犬を飼うことに。

淡々と語られる少女の山での暮らし。
少女が大切にしている蝶の翅。


山に貴族が入って少女の暮らしが乱されたのが哀しい。

そっとしておかなきゃいけないものってあると思うのに。


全体的に切なく哀しい話が多かったかな?
すごく感動するというわけではないけど、独特の雰囲気は楽しめた。



                          ★★★



発行年月:2017年5月

植物になら、惜しみなく与えられるのに。

花と緑を偏愛し、生身の女性と深い関係を築けない、帰国子女の編集者。
異端者は幸せになれるのか。幸せにできるのか。
著者会心の感動作。

男は必ず間違える。
知っている女の声が頭で響く。誰が言っていたんだっけ。思いだせない。思いだせないけれど、頭の片隅で思う。
女は花なのかもしれない。愛でられたいという本能だけで咲く花。
これは謎かけなのだろうか。僕は答えをださなくてはいけないのだろうか。

                     (文藝春秋HPより)




主人公の羽野は、30歳過ぎ。

帰国子女で、容姿もそこそこ良いけれど、女性と深い関係になれない。

一緒に暮らした女性も居たし、近づいてくる女性も居るのに、
相手の気持ちもわからないわけでもない様子なのに・・・

なんなんだろうな。
女性に興味がないんだろうなぁ~。

植物に対するように愛情を注ぐことをしない。
変わった人だな・・・・。


不倫していた理沙子との関係が今後、もしかしたら何か進展するのか?
少し気になりつつ終わる。

なんともつかみどころのない男の物語。
でも、結構、面白かった。


                        ★★★



発行年月:2017年3月


  恋人の故郷である朝埜市で、蜂蜜園の手伝いを始めることになった碧。蜜蜂たちの暮らしの奥深さを知る日々のなか、十六年前に自分の人生を助けてくれた不思議なできごとを思い出す――。草木がゆたかに花を咲かせる小さな町。不器用な家族の愛が心にしみる、書き下ろし長篇

                     (角川春樹事務所HPより)




人生に絶望していた14歳の碧に見知らぬ女性が差し出してくれた、瓶に入った

ハチミツ。女性の言葉とハチミツが碧の生き方を変えた。

もうすぐ30歳になろうとしている碧。
同棲中の安西渉が、仕事を辞めて実家に帰るからついて来ないか?の言葉に乗って
一緒に着いて行く。
が・・・・安西の父親が偏屈おやじで当初の予定が狂う。
実家の離れに暮らす予定が碧だけボロアパートで暮らすことに。
そして、安西家に借金があるという養蜂家の黒江の元に出向き
そこで働くことになる。

最初、黒江、大丈夫か?と思ったけれど、段々、黒江の男気に感動。
良い人じゃん!

驚きの16年ぶりの再会もあって、感動的な話に終わりました!

が。。。安西、へたれな男だな。
碧には、もっと良い人現れるんじゃないの?


                        ★★★



発行年月:2017年3月

わたしは今日も あの人を待っている。
ベルリンの通りを歩きながら

 都市は官能の遊園地、革命の練習舞台、孤独を食べるレストラン、言葉の作業場。世界中から人々が集まるベルリンの街を歩くと、経済の運河に流され、さまよい生きる人たちの物語が、かつて戦火に焼かれ国境に分断された土地の記憶が立ち上がる。「カント通り」「カール・マルクス通り」他、実在する10の通りからなる連作長編。

                   (新潮社HPより)




ベルリンにある10の通りを歩きながら、感じることをあれこれ綴っている。
これはエッセイ?
主人公は、あの人と待ち合わせの前に通りを歩くことが多いけれど、ついに
最後まで、<あの人>は登場せず。
実際に居る人なのか?妄想のなかの待ち人なのか?


ベルリンをよく知らないけれど、描写から風景がなんとなく頭の浮かんでくる。
10の通りを歩きながら、過去の冷戦時代のドイツのことを考える
場面も幾つか。
色々な歴史を思いながら、街を散策している主人公。

過去ではなく未来のことを書いた話もあって、SFっぽく少し怖かった。
そんな時代、嫌だな・・・・とも感じた。


しかし、文章が美しい。
巧く言えないけど、読んでいて心地いい文章。

もっと色々読んでみたい。


                        ★★★★★
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台所、居間、パソコン室、一日中、本を片手にあちこち移動しながら、読書しています♪

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