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読んだ本の感想あれこれ。
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発行年月:2017年9月


 嘘をつけない男と嘘しか口にしない女が出会った時、物語は動き出す。
『魚神』『男ともだち』の著者が贈る、
リアルと幻想が溶けあうような12のショートストーリー。

                    (PHP研究所HPより)



不思議な非現実的世界の話たち

<コットンパール>
<ブックネスカ>
<スヴニール>
<リューズ>
<ビースト>
<モノクローム>
<アイズ>
<ワンフォーミー・ワンフォーユー>
<マンダリン>
<ロゼット>
<モンデンキント>
<ブラックドレス>


物語として1番楽しめたのは<ビースト>。
高い山の中腹にただ1人住む少女。
山の麓の村人たちは少女のことをヌカラ(山に住む人の意味)と呼ぶ。
冬になる前に大きな獣・マムウを仕留め冬の食料として確保。
少女はある日、犬を飼うことに。

淡々と語られる少女の山での暮らし。
少女が大切にしている蝶の翅。


山に貴族が入って少女の暮らしが乱されたのが哀しい。

そっとしておかなきゃいけないものってあると思うのに。


全体的に切なく哀しい話が多かったかな?
すごく感動するというわけではないけど、独特の雰囲気は楽しめた。



                          ★★★
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発行年月:2017年5月

植物になら、惜しみなく与えられるのに。

花と緑を偏愛し、生身の女性と深い関係を築けない、帰国子女の編集者。
異端者は幸せになれるのか。幸せにできるのか。
著者会心の感動作。

男は必ず間違える。
知っている女の声が頭で響く。誰が言っていたんだっけ。思いだせない。思いだせないけれど、頭の片隅で思う。
女は花なのかもしれない。愛でられたいという本能だけで咲く花。
これは謎かけなのだろうか。僕は答えをださなくてはいけないのだろうか。

                     (文藝春秋HPより)




主人公の羽野は、30歳過ぎ。

帰国子女で、容姿もそこそこ良いけれど、女性と深い関係になれない。

一緒に暮らした女性も居たし、近づいてくる女性も居るのに、
相手の気持ちもわからないわけでもない様子なのに・・・

なんなんだろうな。
女性に興味がないんだろうなぁ~。

植物に対するように愛情を注ぐことをしない。
変わった人だな・・・・。


不倫していた理沙子との関係が今後、もしかしたら何か進展するのか?
少し気になりつつ終わる。

なんともつかみどころのない男の物語。
でも、結構、面白かった。


                        ★★★



発行年月:2017年3月


  恋人の故郷である朝埜市で、蜂蜜園の手伝いを始めることになった碧。蜜蜂たちの暮らしの奥深さを知る日々のなか、十六年前に自分の人生を助けてくれた不思議なできごとを思い出す――。草木がゆたかに花を咲かせる小さな町。不器用な家族の愛が心にしみる、書き下ろし長篇

                     (角川春樹事務所HPより)




人生に絶望していた14歳の碧に見知らぬ女性が差し出してくれた、瓶に入った

ハチミツ。女性の言葉とハチミツが碧の生き方を変えた。

もうすぐ30歳になろうとしている碧。
同棲中の安西渉が、仕事を辞めて実家に帰るからついて来ないか?の言葉に乗って
一緒に着いて行く。
が・・・・安西の父親が偏屈おやじで当初の予定が狂う。
実家の離れに暮らす予定が碧だけボロアパートで暮らすことに。
そして、安西家に借金があるという養蜂家の黒江の元に出向き
そこで働くことになる。

最初、黒江、大丈夫か?と思ったけれど、段々、黒江の男気に感動。
良い人じゃん!

驚きの16年ぶりの再会もあって、感動的な話に終わりました!

が。。。安西、へたれな男だな。
碧には、もっと良い人現れるんじゃないの?


                        ★★★



発行年月:2017年3月

わたしは今日も あの人を待っている。
ベルリンの通りを歩きながら

 都市は官能の遊園地、革命の練習舞台、孤独を食べるレストラン、言葉の作業場。世界中から人々が集まるベルリンの街を歩くと、経済の運河に流され、さまよい生きる人たちの物語が、かつて戦火に焼かれ国境に分断された土地の記憶が立ち上がる。「カント通り」「カール・マルクス通り」他、実在する10の通りからなる連作長編。

                   (新潮社HPより)




ベルリンにある10の通りを歩きながら、感じることをあれこれ綴っている。
これはエッセイ?
主人公は、あの人と待ち合わせの前に通りを歩くことが多いけれど、ついに
最後まで、<あの人>は登場せず。
実際に居る人なのか?妄想のなかの待ち人なのか?


ベルリンをよく知らないけれど、描写から風景がなんとなく頭の浮かんでくる。
10の通りを歩きながら、過去の冷戦時代のドイツのことを考える
場面も幾つか。
色々な歴史を思いながら、街を散策している主人公。

過去ではなく未来のことを書いた話もあって、SFっぽく少し怖かった。
そんな時代、嫌だな・・・・とも感じた。


しかし、文章が美しい。
巧く言えないけど、読んでいて心地いい文章。

もっと色々読んでみたい。


                        ★★★★★



発行年月:2017年3月


 作家として立つため共に必死で書き続けた若い頃。仕事以外に旅をしない夫の取材に連れ立った思い出の土地。「戦艦武蔵」「海鳴」などそれぞれが生み出した小説作品の創作秘話。故郷・福井への思い。そして今もふと甦る夫の姿――。88歳の著者が来し方に想いを馳せ、人生の哀歓をあたたかい視点で描いた珠玉のエッセイ集

                   (新潮社HPより)



初読みの作家さんでした^^;
しかも小説だと勘違いして借りました^^;

夫は吉村昭氏だったんですね~。
初めて、この本で知りました^^;


でも、文章が読みやすくて、読み終えて、仲の良い作家夫婦だったんだな~と
思いました。
亡くなったご主人のことを懐かしい思い出で振り返っている。
そこには、なんだかホッコリする温かみがあって素敵。

吉村氏の綿密な取材で書いた作品を是非、今度は読んでみたい!

名前だけ知っていたけれど、未読のままの作家さん。
さて、どれから読もうかな?


                        ★★★
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