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読んだ本の感想あれこれ。
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発行年月:2017年1月

実家である天瀬ワイナリーを営み発展させてきた母が、突然倒れ、かえらぬ人となった。
優秀で美しい母を目指して生きてきた双子の姉・光実(みつみ)と、二十六歳になっても逃げることばかり考えている弟・歩(あゆむ)は、自分たちを支えてくれていた母を失い、家業を継ぐ決意をする。
デビュー作『ビオレタ』で高い評価を集めた期待の新鋭による、優しい涙がこみあげる感動作。

                 (ポプラ社HPより)




双子の姉・光実は出来る方の子。

弟・歩はそうじゃない方。

そんな風に考えていたのは、歩自身だけだったんじゃないかな?
ワイナリーの仕事から離れたくて家を出ていた歩だったけれど、
ワイナリーに戻って、少しずつ仕事を覚え、最後は姉のよき理解者であり
共同経営者としてやっていくんじゃないかな?と思える成長ぶりだった。


歩の親友・広田もいい青年。
光実は、素敵な男性2人に側にいて貰えて幸せだな~。

ワインは飲めないし、興味はないけれど、ワイナリーの仕事の大変さは
理解出来た。

双子のおじいちゃんもお茶目で良かった。
醸造長の日野さんは、ちょっと怖かったけど、少しずつ、歩を認めてくれて
いるかんじで厳しい人というだけで良い人なんだなと安心。


涙がこみあげるほどじゃなかったけれど・・・^^;
なかなか面白かった!


                        ★★★★
 
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発行年月:2018年2月


 秘密に束縛され、男性が苦手なまま大人になった洋服補修士の女。要領よく演技するのが得意だけど、好きな事から逃げてばかりいるフリーターの男。洋服を愛している。それだけがふたりの共通点のはずだった――。絶対に消えない記憶を、隠し続けるのはいけないこと? 一歩前に、もっと前に。あなたの勇気を後押しする長編小説。

                   (新潮社HPより)



青柳服飾美術館が舞台。

西洋の服飾を受け入れた日本の歴史を展示。
繊細なレースのランジェアリーや豪華な飾りのついたドレス。
想像しただけで楽しそうな美術館。
どこかにあるのかな?


学芸員の青柳晶と洋服補修士の白峰まきこ。
2人は親友同士。
幼い頃の体験から男性恐怖症になってしまった、まきこをずっと守って来た晶。


そこにアルバイトとして、加わった百貨店勤務の下赤塚 芳。
幼い時から綺麗な服が好きな男子。


まきこが芳の存在がキッカケで少し前を向いていけるようになる。
幼い頃、二人が出会っていたというエピソードも素敵。


美しい服飾の描写には、想像を掻き立てらえた。

表紙の絵もとてもいい!


                        ★★★



発行年月:2018年4月

留学中に故郷の島国が消滅してしまった女性Hirukoは、ヨーロッパ大陸で生き抜くため、独自の言語〈パンスカ〉をつくり出した。Hirukoはテレビ番組に出演したことがきっかけで、言語学を研究する青年クヌートと出会う。彼女はクヌートと共に、この世界のどこかにいるはずの、自分と同じ母語を話す者を捜す旅に出る――。

誰もが移民になりえる時代に、言語を手がかりに人と出会い、言葉のきらめきを発見していく彼女たちの越境譚

                      (講談社HPより)




面白い!
今までにない物語をいつも読ませてくれる。

留学中に故郷の国が消滅してしまったというHiruko。
テレビ出演したHirukoに興味を持った言語学科の院生・クヌートは彼女に面会を
申し出てお互い意気投合する。
そして、Hirukuと共に旅に出る。

消滅した列島とは、日本のことでしょうね。
日本の童謡とか、地名が会話に出て来るので・・・。

日本が消滅してしまうなんて、想像もしなかったけれど、海外に暮らしていたら
もう故郷に帰れないってどんな気持ちだろう。

著者の多和田さんはドイツ在住ゆえ、こんな物語を考えたんでしょうかね。


旅をしながら出会う人たち。
最初に二人を案内したインド人のアッシュ。
女装しているけれど、気のいい青年で、好き。

料理人のテンゾ、同じくすしを握るsusanoo
Hirukoと同じ母国語を持つ人たちとの出会いと、それぞれの経歴の紹介。

世界中にちらばった日本人。
異国の言葉で生活していても母国語は忘れず受け継いでいって欲しいな。
国がもしなくなっても日本語は残っていって欲しい。
なんて考えながら読んだ。


Susanooがフランス語は、「盆汁」と「胡麻んダレ」くらいしか知らなかった
という箇所で思わずクスッ^m^

他にも言葉って面白いと思わせてくれた箇所が多数。


みんなの旅はまだまだ続くそうで、続編読みたいくらい。


                          ★★★★
 




発行年月:2017年10月


 結婚はしているけれど、子供はいない。しかも夫と別居中で、ちょっと前まで契約社員で今は職を探している弓子39歳。
男とすぐに付き合ってしまうけれど、二股をかけない、既婚者とは関係を持たない、というルールがある、独身で休職中の楓41歳。
ひょんなことから弓子の逃げた夫を探しに島へと渡る、不惑女二人の旅路。

                   (光文社HPより)



夫と別居中の弓子(39歳)。
勤めていた会社を辞めた独身の楓(41歳)。

同じアパートの隣同士で暮らし親しくなった二人が、夫がいるかもしれないという
(似た人を見かけたと義母・光恵が島の人から聞いた)島へ向かう。

弓子と楓の関係がなんだかいい。
お互い言いたいことを言えて、一緒にいて楽そうな関係。


夫が以前住んでいた島。そこで夫のハトコ・シズの持家に暫く滞在。
シズは、離婚して5歳の息子・尚太と島に戻って来た。
弓子の夫・宏基のことが幼い頃から好きだったという。
そして今も。

シズがなんとなく嫌なかんじの人だったけど、幼い子どもを抱えて大変な
暮らしだろうから・・・・と考えると仕方ないのかな?
弓子は、シズにとっては憧れの宏基の妻という妬みの対象でもあるわけで。。。

島の暮らしは、なんだかいいかんじ。
ミガワリサマつくりに関わる弓子は、島の人たちと親しくなったし
楓も島の住民と違う関わりを持って、もしかして、ここに移住しちゃう?
なんて一瞬思ったけれど。。。。


最後に弓子が下した決断は、潔かったな~。
うん、きっとそれがいい。

この先、別の幸せが弓子にはあると思う。

精神的に自立して、ひとりになると覚悟を決めた弓子、がんばれ!


いい小説だったな。



                      ★★★★




発行年月:2017年9月


 嘘をつけない男と嘘しか口にしない女が出会った時、物語は動き出す。
『魚神』『男ともだち』の著者が贈る、
リアルと幻想が溶けあうような12のショートストーリー。

                    (PHP研究所HPより)



不思議な非現実的世界の話たち

<コットンパール>
<ブックネスカ>
<スヴニール>
<リューズ>
<ビースト>
<モノクローム>
<アイズ>
<ワンフォーミー・ワンフォーユー>
<マンダリン>
<ロゼット>
<モンデンキント>
<ブラックドレス>


物語として1番楽しめたのは<ビースト>。
高い山の中腹にただ1人住む少女。
山の麓の村人たちは少女のことをヌカラ(山に住む人の意味)と呼ぶ。
冬になる前に大きな獣・マムウを仕留め冬の食料として確保。
少女はある日、犬を飼うことに。

淡々と語られる少女の山での暮らし。
少女が大切にしている蝶の翅。


山に貴族が入って少女の暮らしが乱されたのが哀しい。

そっとしておかなきゃいけないものってあると思うのに。


全体的に切なく哀しい話が多かったかな?
すごく感動するというわけではないけど、独特の雰囲気は楽しめた。



                          ★★★
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