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読んだ本の感想あれこれ。
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発行年月:2018年12月

「おまえ、あのとき、なに考えていたの?」
「夢みたいなことだよ。夢みたいなことをね。ちょっと」
朝霞、新座、志木――。家庭を持ってもこのへんに住む元女子たち。元男子の青砥も、このへんで育ち、働き、老いぼれていく連中のひとりである。須藤とは、病院の売店で再会した。中学時代にコクって振られた、芯の太い元女子だ。
50年生きてきた男と女には、老いた家族や過去もあり、危うくて静かな世界が縷々と流れる――。心のすき間を埋めるような感情のうねりを、求めあう熱情を、生きる哀しみを、圧倒的な筆致で描く、大人の恋愛小説。

                     (光文社HPより)




50歳の男女の話。

青砥健将と須藤。

2人の関係が、理想的なかんじ。
共に今は独りの身。
青砥は離婚歴あり、須藤の夫は病死している。
子ども達はそれぞれが独立。

2人が恋愛関係に進んでも何ら支障はないのだけど・・・
須藤は青砥と次第に距離を置く。


青砥はずっと後悔するだろうなぁ~。
結婚の言葉を言わなかったら、もしかしたらずっとそばに居られたのか?と。

でも須藤は結婚を青砥が考えてくれたことがわかって嬉しかったと思うな~。
「それ言っちゃああかんやつ」とか言いながら・・・
本当は嬉しかったんじゃないかな?


切ない男女の話だけど、なんだかしみじみ、いいなぁ~と思った。



                      ★★★★
 
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発行年月:2016年5月


 このことは、あたしたちだけの秘密よ 朝倉かすみが挑む少女×ふしぎの物語
このことは、あたしたちだけの秘密よ朝倉かすみが挑む少女×ふしぎの物語小学校の帰り道、きらきら光る乳 このことは、あたしたちだけの秘密よ
朝倉かすみが挑む 少女×ふしぎの物語

 小学校の帰り道、きらきら光る乳歯のようなものを拾った東城リリア。同級生の清香と沙羅も、似たような欠片を拾ったという。ふしぎな光を放つこれはきっと、あたしたちに特殊な能力を授けてくれるものなのだ。敵と闘って世界を救うヒロイン。あたしたちは、選ばれた――。でも、魔法少女だって、死ぬのはいやだ。(「あたしたちは無敵」)
 少女たちの日常にふと覘く「ふしぎ」な落とし穴。表題作のほか、雑誌『Mei(冥)』、WEBダ・ヴィンチに掲載されたものに書き下ろしを加えた全5編を収録。

◆収録作品「留守番」「カワラケ」「あたしたちは無敵」「おもいで」「へっちゃらイーナちゃん」

                   (角川書店HPより)



表題通り、少女たちの奇妙な物語。


<留守番>
本当の父親は亡くなり、新しい父親と妹と4人で暮らしている卯月(ウーチカ)。
本当の父親はウーチカと呼んでくれたけど新しい父親はウーチャンとしか
呼んでくれない。
妹と留守番しているとき、テレビの裏の三角形の隙間でそいつを見つけた。


<カラワケ>
藍玉(らんぎょく)はアクアマリンの意味。
10日前から顔の皮膚がカラワケになり「おほーばの家」で暮らす。
独りきり、そこで過ごす決まり。
一族の女性は皆、それを体験する。


<あたしたちは無敵>
リリアはある日、建て替え中の家の工事場所で土のなかでつやつや輝くものを
拾う。
偶然、同じものを同じ場所で拾った朝比奈さんと関口さん。
3人は定期的に集まり会議を開く。
その輝くものを飲み込む3人にそれぞれ能力が備わる。


<おもいで>
いとこの結婚披露宴に両親と出席する日の花梨。
ボンボン時計の音を聞き、気づくと17歳の高校生、その次は22歳、28歳。
そして再び小学5年生の自分に戻ったはずだけど・・・・


<へっちゃらイーナちゃん>
わたしは7歳、姉は11歳のとき、家族で摩周湖見物。
晴れて青い摩周湖が綺麗に見えた。
お父さんは突然、機嫌が悪くなるので、言動に気をつけないと。
その翌年、母が病死。
姉が母親の代わりに。
自分だけ何も知らない次女の役目のまま。


最後の話だけ、なんだかムカムカ。
この姉妹の父親に嫌悪感を抱いて・・・。
ほかの話は、それぞれ面白かった。

表題の<あたしたちは無敵>。
こういう友達とのやり取り誰でもしたことあるんじゃないかなぁ~?

少女たちの気持ちを上手く物語のなかで表している話ばかり。

表紙の絵も雰囲気合っていていいです!


                         ★★★★



発行年月:2015年12月

<この植物、あの子に似てる>
他の木にくっついて生きているコウモリラン、ぽっこりしたお腹の見た目はかわいらしいけれど、大繁殖するホテイアオイ、暗くじめじめしたところにいるほど生き生きするコケ…。
植物のそんな生態は、あの人やこの人の生き方にそっくり。
人間の不可思議な行動を植物の生態に仮託して描く、アサクラ版・植物誌! 

                 (徳間書店HPより)



植物から連想される女性たちの物語?
最初にタイトルと植物の名前と解説がある。

インパクトあったのは、<どうしたの?>とそれに続く<どうもしない>。
<どうしたの?>では盛り場の一画に二階建て住居を買った69歳の男性。
朝の散歩で公園に行き、家出少女のたまり的な場所として、早朝そこで
寝ている少女たちの<どうしたの?>と声をかける。
一人の少女が家に住むことに。

<どうもしない>では、その少女側からの話。
家出して行くあてのない少女たちが次々とそこに住む。
そして子どもを産み・・・・


このタイトルの植物は、<どうしたの?>がホテイアオイ
生育状況に恵まれると子株をつくり大繁殖することがあるそう。


朝倉さんらしいと言えば、らしい話たちだったかな?


                         ★★★
 



発行年月:2015年2月


 若菜17歳。青春真っ最中の女子高生と、三世代女系のてんやわんやの家族の物語。

内縁関係を貫いた曾祖母、族のヘッドの子どもを高校生で産んだシングルマザーの祖母、普通の家庭を夢見たのに別居中の母、そして自分のキャラを探して迷走中の娘の若菜。強烈な祖母らに煽られつつも、友の恋をアシスト、祖父母の仲も取り持ち大活躍の若菜と、それを見守る家族。それぞれに、幸せはやって来るのか……。

                   (新潮社HPより)




乙女の家のメンバー。

曾祖母・和子(78歳)
祖母・洋子(58歳)
母・あゆみ(42歳)
あゆみの娘・若菜(17歳)
あゆみの息子・誉(15歳)


主人公は高校2年生の若竹若菜。
母と父は別居しているけれど、平日の晩御飯を父は食べに来る。


曾祖母、祖母、母・・・みんな元気でそれぞれの生活をエンジョイしているのがいい。
まだみんな若いし。

そんな中、若菜は、学校のいつも行動を共にする親友とは別に
文学少女と皆から距離を置かれている、高橋鈴子と親しくなり、学校では殆ど言葉を
交わさないけれど、純喫茶ウィーンで会う。
二人の女子高校生の会話が楽しい。
こういう付き合いが出来る相手が生涯の友になるんだろうなぁ~(^^)


曾祖母、祖母、あゆみ、それぞれ今は夫(?)と離れて生活をしているのだけど、
いまも繋がっているかんじが、なんだか温かい。


高橋さんの恋の行方がとても気になっていたのに、なんだか最後は
うやむやにされた感があり・・・それだけがちょっと残念だったなぁ~。
告白の決行の様子とか知りたかったのになぁ~。


でも、面白かった!


                          ★★★★



発行年月:2015年2月

どこかで誰かが
あなたの味方。

でもストレートには
受けとれない、届かない、
なぐさめや励まし……ビターで不思議な7つの世界

・森のような、大きな生き物――この子の未来を応援しよう、と決めた子がわたしたちにはいた。オリンピック代表の彼女に期待し、夢を託したが……。

・ニオイスミレ――産む女を国家全体で支援する世界に住むスミレ。〈志願母〉の彼女は今日も国営のサロンへ通う。

・あなたがいなくなってはいけない――入院が決まった。ステージⅡ。その昔、離婚騒ぎで愚痴を聞いてもらったチョピンを思い出していた。

・地元裁判――まちの結束を乱す人間は、亜子ちゃんの地域でも地元裁判にかけられる。ある日、卯月くん一家が消えた。

・相談――波多野が何か相談したそうだったので課長のおれから飲みに誘った。転職か?諭す準備はできていた。

・ムス子――加賀谷は太った中年女に会った。元同級生、あだ名はムス子。彼女に起こったことを、この時の彼はまだ知らない。

・お風呂、晩ごはん、なでしこ――フージコさんはみんなに愚鈍と笑われる。でも気にしない。かけがえのない仲間はあの中にいる

                       (幻冬舎HPより)



どれもこれも可笑しい^m^
いいなぁ~朝倉さんは短編集も。

表題作があるわけではないけれど・・・最初の話<森のような大きな生き物>が
それかな?
色々なオリンピック選手を想像しながら読んだ。
しかし、この表題作の付け方も妙だ。


<ニオイスミレ>はちょっと怖いな。
SFっぽいけど、出産率が伸びないために国が打ち出した政策を基に展開される
話っていうのが可笑しい。


<あなたがなくなってはいけない>は、途中まで面白く読んでいたけれど
主人公の置かれた状況が何とも辛く気分が落ち込むかんじ。

<地元裁判>こんな裁判があったら、生活し難くて仕方ないだろう。

<相談>これ、笑ったなぁ~。
50歳の課長の妄想の痛さが痛快な笑いに変わる^m^

<ムス子>
ムス子と加賀谷は良い友であり続けてほしい。

<お風呂、晩ごはん、なでしこ>
フージコさんみたいな人、どこの職場にも一人くらい居そう。
でも、ちょっと哀しいな。
なでしこは、わたしも応援しているけれど・・・。



                         ★★★
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