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読んだ本の感想あれこれ。
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発行年月:2006年3月


 ええ、はい。あの事件のことでしょ? えっ? どうしてわかるのかって? そりゃあ、わかりますよ。だってあの事件が起きてからの一年間、訪ねてくる人来る人みんな同じことを訊くんですから……。数多のエピソードを通して浮かび上がる、人間たちの愚行のカタログ。痛烈にして哀切、『慟哭』の作者が放つ新たなる傑作!

                  (東京創元社HPより)



映画化されたので、気になり読んでみた。

冒頭に書かれていたネグレクトの事件が展開されるのかと思ったら・・・
別の一家四人惨殺事件の被害者夫婦を知る者たちの取材文で進んでいくという
もので、ああ、この事件と最初のネグレクトで逮捕された女性は
何らかの関わりがあるんだな~と予測しました。


ま、結末は、その予想通りだったけど、
殺された一家の夫婦の過去を知る人たちの話は、興味深かった。

夫は、早稲田大学卒で、妻は慶応大学卒。

夫の方は嫌なかんじだったけど、妻は、そんなに嫌な人という印象は
受けなかった。
だけど、実際に関わると違うのかな?
本人は全く悪気がないのに、人を傷つけるタイプ?

しかし、殺されちゃった子どもたちが気の毒過ぎる。


始終、会話文なので読みやすい。
しかし、後味悪いな。
慶応のイメージ悪くなるな・・・と思ったら、著者は早稲田卒でした。
実際の大学名出さなくても良かったんじゃないかな?
なんて思ってしまった。


映像化されたものも、ちょっと気になる。




                           ★★★
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発行年月:2015年1月


 峰岸晄は五歳で伯父夫婦に引き取られ、空腹を抱えながら育った。母は死に、父は人を殺したからだった。学校では、椅子に画鋲が置いてあったり、いじめに遭った。幼なじみの木下怜菜は万引きまでさせられる晄をただ一人、案じてくれる存在だった。まったき孤独の闇の中で、晄が向かう先は――。驚愕のラストが待ち受ける、心に迫る傑作長編!

                     (双葉社HPより)




峰岸晄の5歳から29歳までの生き様。

両親が離婚し、母親と二人暮らしになった晄。
母親は水商売をしながら、ホスト通いにはまり、まだ幼い晄は部屋の外からカギを
掛けられ置き去り。
空腹、寂しさに堪えるなか、唯一の支えは仔猫だった。
従兄弟の慎司と見つけた仔猫だけど、慎司は晄が連れ帰っても良いと言ってくれた。


その後、伯父夫婦の家で暮らすことになり成長していく。
が・・・・家のなかでは肩身が狭く、学校では虐められるという生活が続く。
でも、そんなことは平気だと。

一人ぼっちで部屋に置き去りにされた時が最悪だと思っているからかな?
そして、大人になり、陥れる人を決めて生活を滅茶苦茶にする。


その動機は・・・。
なるほど・・・・とそれは理解出来た。
でも、ふつう、それを動機にするって考えにくいこと。
晄にとってのそれは、どん底の中の光を奪った者たちということだったんだろう。


辛く哀しい物語でしたが、最後まで一気に読んだ。

こんな風に成長する子が世の中にはいるんだろうな・・・と思ったら
堪らなく哀しくなった。


                       ★★★★




発行年月:2014年4月

小規模なテロが頻発するようになった日本。ひとつひとつの事件は単なる無差別殺人のようだが、実行犯たちは一様に、自らの命をなげうって冷たい社会に抵抗する《レジスタント》と称していた。彼らはいわゆる貧困層に属しており、職場や地域に居場所を見つけられないという共通点が見出せるものの、実生活における接点はなく、特定の組織が関与している形跡もなかった。いつしか人々は、犯行の方法が稚拙で計画性もなく、その規模も小さいことから、一連の事件を《小口テロ》と呼びはじめる――。テロに走る者、テロリストを追う者、実行犯を見下す者、テロリストを憎悪する者……彼らの心象と日常のドラマを精巧に描いた、前人未到のエンターテインメント

                      (毎日新聞出版HPより)





読んでいて、怖くなった。

小説のなかのことが、リアルで、実際にこんなことが起きても不思議じゃないかんじで。

短編連作の形で、色々な人の日常を描きながら、そこに共通して出てくるのが
『小口テロ』。
最初は、なんだそれは?と思ったけれど、そのテロを起こす人たちには
今の日本の社会に絶望し、恨みを持っている。
ネット上で何らかの関わりを持っている共通の人物『トベ』と名乗る人物。
しかし、『トベ』は、一人ではなかった。


テロに反感を抱きながらも、そこに走った者の気持ちも分からなくはないと
考える川渕政昭のような人が政治家に居たらいいのに・・・・。
考え方は理想的でも一国民では、何も出来ない現実。


読んだ後は、気分がど~んと落ち込む。

どうしたらいいのだろ?


考えてもうまい答えは全く浮かばないんだけど・・・
政治家が税金を正当に使うと信じられる国に先ずはなって欲しい!


                            ★★★★



 




発行年月:2013年10月

横浜・馬車道にある喫茶店「ペガサス」で働く毅志は、二階に探偵事務所を開いた皆藤と山南の仕事を手伝うことに。しかし、付き合いを重ねるうちに、毅志は皆藤と山南に対してある疑問を抱いていく……。

                   (角川書店HPより)


今までの貫井さんの作品とはちょっと違うかんじ。
事件は起きても殺人とかじゃなくて、人間関係のもつれ?みたいなものが主。
どんな事件も犯人は許せないし、罰されて当然と思います。

探偵2人、皆藤晋と山南涼平コンビもなかなか良い感じ。
毅志が二人に憧れを抱くのもなんとなく理解できました。

探偵の最初の最初は、婦女暴行犯の男に復讐を企てる。
その犯人の男に接触する一番最初の仕事を任された毅志。

どんな風に復讐を?と思ったら・・・・なるほどこういう方法でしたか。


そして、次は、姪を自分が見込んだ男に引き合わせてほしいという依頼。

でも、この姪が実は・・・
そして最初の犯人も皆藤と山南自身が憎む相手だったとは・・・・


探偵二人と親しい女性・淑子は、二人の親友だった今は亡き男の妻だとか。
そして、その娘・芽衣香(小学校入学間近)のことも凄く可愛がっている。


亡き親友との友情の絆を描いた物語ということだったのかな?


いつも暗い事件の背景で重たい話が多かったけれど、こういう少し
カラッと明るい要素もある話もいいかも。

表題の意味も読んだ後なら理解出来ました♪


                           ★★★★
 




発行年月:2013年6月


 「元彼にかけられた殺人の疑いを晴らして欲しい」のどかな田舎町、月影市で探偵事務所を営むおれのもとに調査依頼が舞い込んだ。しかも依頼人の美女は元恋人の妹ときた。気合い充分、いざ殺人事件について調査をはじめると……。
のんきな月影市の住人たちを相手に、孤高のハードボイルドを貫く探偵・十村が事件の真相に迫るとき、驚愕の結末が待ち受ける!
『慟哭』の著者が仕掛ける、油断大敵!ユーモア私立探偵小説。

                      (東京創元社HPより)


探偵・十村の元に依頼に訪れた友梨は、元彼が殺人事件の容疑者になっているけれど
無実を証明して欲しいと言う。
十村の幼馴染で警察署長の新明佑に事件の背景を探りながら、真相究明に励む。


途中までは、面白かった。
十村の幼馴染の警察署長は東大卒のエリ-トなのに、発言がバカっぽくて
実際、こんな人いたらイヤだな・・・^^;と思いつつ
いや、最後には、このお坊ちゃまが凄い事をしてくれるに違いない!!
なんてちょっと期待しながら読みました。

けれど・・・・期待に反して・・・・

事件の真相は・・・そういうことね・・・とちょっと納得したけど
終わり方がなんだかモヤモヤ。

期待の警察署長は、行方知れずって・・・・(*_*)

う~ん。もう少し違う結末に出来んかったのか???

表題のドミノ倒しは、自虐の意味か?なんて思ってしまった。^^;
次回作に期待します。


                           ★★
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