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読んだ本の感想あれこれ。
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発行年月:2017年3月

「これはこんなもの」「これはこうあるべき」のイメージがひっくり返される楽しい瞬間を味わっていただけたら幸せです。(あとがきより) 

ボルネオの熱帯雨林、イタリアのアグリツーリズモ、地中海の驚きの世界、チベット、先住民のインド、そしてヒトの進化のゆくえまで……小説家が「知の旅」をたどる!

取材旅行の秘話から好奇心にかられての冒険エピソード、生まれて以来住み続ける地元・八王子への思いなど充実のエッセイにテーマも多彩な対談の数々。

おもしろ話満載、著者初のエッセイ&対談集!

創作の秘密、辺境グルメ、クラシック、生物進化学……思わずニヤリ、聞いてうなずく名対談も収録!

夢枕獏/林 望/垣根涼介/瀬名秀明/森本哲郎/桐野夏生/長谷川眞理子(登場順、敬称略)

取材旅行カラー写真も16ページ掲載!


                     (小石川書店HPより)




篠田さんの作品は幾つか読ませて貰っているので楽しく読みました。
こんなに、あちらこちら海外に行っているとは!
しかもチベット高原を鉄道で2千キロの旅とか。

インド人も行かないような田舎まで行って、食べ物もなんだか怪しげで
わたしなら絶対、ムリ!

でもこういう風に色々な体験して、小説のヒントを得るんでしょうね~。


いろんな人との対談も面白かった!

森本哲郎さんと夢枕貘さんとの世界辺境グルメ自慢は、驚きの料理がいっぱい!
ハエとか、血とか・・・・きゃ~な食べ物話で盛り上がる3人。

それと桐野夏生さんとの対談も良かった。
二人とも好きな作家さんなので、会話からまだ読んだことがない作品の話が出て
それは是非、読まなきゃ!なんて思ってφ(..)メモしました。


桐野さんの「残虐記」と篠田さんの「コンタクトゾーン」。
これは近いうちに必ず読みたい!



                         ★★★
 

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発行年月:2016年5月


 太平洋に浮かぶ美しい島、ミクロ・タタに棲む愛くるしい両生類。
彼らは島の守り神と言われている。

ところが、インフラ整備のために泉をつぶしてから
島の異変が始まった。

真っ黒で俊敏なトカゲのような生物が、昼となく夜となく島民を襲う。
咬まれると口中の毒でショック状態に陥り、最悪死ぬ者も出てきた。

広がり続ける被害。しかしこれは始まりに過ぎなかった……。

                  (講談社HPより)



表題だけ聞くと、御伽話っぽいSF?と思いましたが・・・
これは恐ろしい話でした~(;O;)


動物の生態系を人が壊すと、こんな恐ろしい事態にもなりかねないという
著者からの警告のような話。
可愛いトカゲのような生き物ウアブ。
島の開発事業により、その生き物が絶滅の危機に陥ることを憂い、池に移動させたあと
可愛かったウワブが驚異的な攻撃力を持つトカゲに変異して、動物や人をも
襲う。
その描写がなんともグロテスク・・・^^;


で結果的に収束したのですが、何やら、また悲劇が繰り返しそうな予感を
抱かせるラストにゾゾ~ッ。


こういうこと、現実にも起こりうる?と考えたら怖くて・・・・。
ヘタなホラー小説より怖い話だと思う。


また、この表紙絵も怖い。
本を読んでいるときも閉じても不気味で表紙を見えないように
置いておきました^^;


                           ★★★★



発行年月:2015年9月


 「金持ちですが、何か?」身近な小金持ちの悲喜交々を笑い飛ばす痛快短編集。

親の介護にペットの世話、面倒はすべてお金で解決。自己中心的でも他力本願。そして根拠のない楽観主義……私たちの周りの、いわゆる「セレブ」な人たちを、ユーモアと皮肉たっぷりに描く全五篇。大人の恋愛あり、近未来SFあり、官能サスペンスあり、さらにはカーチェイスまで。欲望のままに突き進む現代人の解体新書。

                  (新潮社HPより)



5つの短編。
それぞれ面白かったけど、最初と最後の話が好き。


最初の話は<トマトマジック>
近所の主婦を集めて教室を開いている美千子。
東大教授の妻・志摩子、夫が開業医のよしみ、三千子と同年代で7人の子を育てた豊子。
そしてゲストに染色アーティストで女性誌にも度々取り上げられるケイ・ミズマ。
ゲストがお土産に持参したドライトマトのような実を料理に加えて皆に振る舞った
美千子。
途端に眠気が来て・・・それぞれ夢をみる。
それは自分の欲望を実現する夢。

いつも美容に気を遣い、スリムな体型を保つ努力をしている、よしみの願望は
食欲。志摩子は、夫が出世したのは君のおかげだと認めて欲しかった。
ほかには、ちょっとしたアバンチュールを楽しみたいという願望などなど・・・

セレブな人たちも、なかなか可愛いなぁ~。


最後の話は<クラウディア>
著名な写真家の事務所に所属し、ファッション写真を撮っていた時代は
女にもモテて収入もあった岡本孝純だが、独立してからは上手くいかず
借金が2千万。
同棲中の直美からも疎まれ、飼い犬のクラウディアだけが慰め。
借金返済のため当たり屋をしてその保険金で返済を目論むが、運悪く当たった車は
ヤクザのベンツ。
連れ出され山中で首まで埋まられ放置されるが、クラウディアが助けに来てくれた。
山小屋を見つけてそこにクラウディアと暮らし始める。
食べ物がなく困っているとクラウディアを自分の空腹を満たすため野生の動物を
次々捕え獣の姿になりそれらを貪り食う。
兎、鳥、猿・・・クラウディアのおこぼれをもらい何とか命をつなぐ。

どうなることかと思ったら、結果、運よく新しい生き方が見つかり良かった良かった。



他、<蒼猫のいる家>は、ちょっと寂しいセレブの話。
海外出張などを頻繁にこなすため、家のなかは義母が仕切り、娘も夫も
エリカを必要としなくなっている。そんな家が嫌で、嫌いだったけど一番
自分を慰めてくれた猫と一緒に家を出る。


<ヒーラー>と<人格再編>は、SFっぽく
ちょっと気持ち悪い話だったなぁ~。
でも面白かったけど。。。。


なかなか楽しい短編集でした^m^


                          ★★★



発行年月:2015年11月

企業戦士だった父のもうひとつの顔――傑作長編

幸せな家庭を築きながらも、ひとりの女を愛し続けた父が死の前に歩んだ四国遍路の道。足跡を辿った娘が見たものとは。

                 (文藝春秋HPより)



父親・富岡康弘が四国巡礼の旅のあと、乗った大型フェリーから転落死。
状況からして自殺だと考えられる。
父親には大学時代から付き合っていた笹岡紘子という女性が居て
家族を持ちながらもその女性とは連絡を取りあっていた。
家族はその女性と父親が別れることを強要し、父もそれに従い
紘子の留守電に別れのメッセージを残す。


家族のほかに愛していた笹岡紘子とのことが語られ、確かに愛してはいたけれど
結婚相手には向かないと思い妻との結婚を決めた康弘。
結婚後も連絡を取りあっていたのは、家族としては面白くないことだろうけれど
康弘が家族をないがしろにしていたわけではないこともわかった。


やがて、3.11が起き、紘子が死亡したということを知り被災地入りする康弘。
そこで知った被災地の状況と紘子の孤独だった最期。

被災者たちを悼み四国巡礼の旅を続けた康弘。
そしてそのたびを終えた後の康弘の死。


父親の旅のルートを巡る次女・碧が本当の父親の気持ちを知ることが出来て
良かった。
それにより長女や妻も救われた。
皆で父親が最後に見たであろう景色を船の上から眺めるラストの場面は
感動的でした。


                         ★★★★
 




発行年月:2005年7月


 ときに愚かしくも愛しい“人間”を描く、胸に迫る長編

地方の未来を真面目にわらう!!
過疎の町を再生しようと悪戦苦闘する元若者たちが仕掛けた策とは……?

UFOで町おこし!?
「俺のところの民宿は、つぶれる。うちに田畑はない。あるのは今更だれも見向きもしないテニスコートだけだ。客は来る。公共工事の作業員だ。下請けの下請け、そのまた下請けの建設会社が、宿泊費を叩きに叩く。お袋は去年からこの先の工業団地にパートに出てる。それで過労から腎炎を起こして倒れた。倒れるほど働いたところで、食っていけない。俺はまたここを出ていって、東京で職を探すだろう。しかし学部卒の技術屋に職はない。ビル清掃か、キャバレーの呼び込みか、仕事があれば御の字だ。残ったおふくろは、民宿村と心中する……」(中略)「売るか、日本の四次元地帯で」孝一が手の中のショットグラスをカウンターに静かに置いた。「格好つけちゃいられねえってことだ」――<本文より>

                      (講談社HPより)



先ず・・・・ロズウェルって、何だっけ?と思ったので
調べてみました。

「ロズウェル事件」とは、1947年に米ニューメキシコ州ロズウェル近郊に墜落したUFOから米軍がエイリアンの遺体を回収したと大々的に報じられたものの、政府や軍が詳しい情報を開示しないために謎だらけとされ、UFOファンのイマジネーションと夢を強く掻き立ててきた。


ああ、そんな話、聞いたことあるなぁ~。
子どもだったので「え?凄い!!」と思ったけれど・・・
今考えると、本当だったのかねつ造だったのか???


そして、この物語は過疎化の町に再び人が沢山、訪れる活気ある町にしようと
奔走する30~40代(?)男性たちの物語。

集客の目玉は、UFO。
町全体を四次元スポットとして売り出す作戦。
やってる事は、子どもっぽいけれど、町を活性化したいという熱い思いはなかなか
いい。
やってる本人たちは楽しそう。
でも、段々、ほぼつくりものの世界になってきて、それが問題にもなるんだけれど、
開き直って、面白がる。
そしたら、それを承知でも人が集まり始め・・・という話。

結構、話が長いので、面白いけど、途中でやや飽きました^^;

もう少し短くしてもいいんじゃないか?と思ったけれど、
篠田さんって結構、重い話を書かれるので、こういう作品も書いていたんだ~
と驚きだった。



                         ★★★
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