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読んだ本の感想あれこれ。
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発行年月:2023年6月


あの名作がマリコマジックで極上エンタメに
「彼女はまるでグリーンアイの猫。
可愛くてわがままでやんちゃでツンデレ。
どんな時代でも生き抜く精神に勇気をもらえる。
こんなヒロイン、好きにならずにいられます?」――大地真央(女優)
 敗戦で財産も家族も失ったスカーレット。飢えと貧困、明日のことすらわからないどん底の状態から、持ち前の生命力で愛する実家の大農園を立て直し、こじらせた初恋を抱えながら三度の結婚をくり返して激動の時代を生き抜く。そして気づいた、本当の愛と友情…。
 名作『風と共に去りぬ』がマリコマジックで最高に面白い一人称小説に生まれ変わる。激動の時代を生き抜く不屈の女性を描いた、今こそ読みたいノンストップエンタメ一代記!!
〈 編集者からのおすすめ情報 〉
 疫病や戦争で、世界全体が不穏な空気に包まれている現代。『私はスカーレット』に描かれる約160年前も、まさにそんな時代でした。スカーレットはそれまでの文芸作品に登場するような、優しく貞淑な女性ではありません。わがままで、お金が大好きで、時に弱い者に辛く当たるような癇癪持ちでもあります。一方で、どん底の状態から何としてでも這い上がろうという強さに溢れ、義理堅さや責任感の強さを発揮する一面も。そんなスカーレットの魅力を、宝塚時代と退団後に舞台でスカーレットを演じた女優の大地真央さんが語ってくださった言葉が、本書の帯を飾っています。本書をお読みいただき、ぜひその魅力をご堪能ください。

                    (小学館HPより)


上巻で、大好きなアシュレンに再び告白し、一緒に何処かに行こうと誘うスカーレット。
でも、一瞬、気持ちが揺れて踏みとどまるアシュレン。

お金がどうしても必要なスカーレットは、
妹の婚約者(正式には婚約していない?)おじさんと卑下していたフランクに
色仕掛け。
まんまとスカーレットの望み通りに。
そして結婚。
これが二度目。そしてまた妊娠し、子ども(女の子)が生まれる。

南北戦争は終わったものの、国は南部と北部で諍いが絶えない。
そして、事件が起きてしまう。
クランクはKKK(過激な反黒人組織)に関わっていたらしく、北の者に銃撃
されてしまう。

さすがのスカーレットも自分の行動が招いた悲劇に落ち込む。
けれど、現れる助っ人。
レット・バトラー。
そして三度目の結婚。女の子も生まれる。


二人はお互いに言いたいことを言い、気ままに暮らす。
けれど、レットの本心は・・・。
そりゃそうだろうな・・・
でも、最後の最後に突き放すようなのは、ちょっと意外だったな。



スカーレットが中心の話なので、分かりやすいし、感情移入もしやすかった。
最初は、とんでもないうぬぼれが強いお嬢様だなと思っていたけれど
戦争という過酷な状況のなかでも、自分が出来ることを探して
躊躇なく、実行していく姿は恰好よかった。


映画もぜひ、みてみたいと思った。



                   ★★★★★
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発行年月:2023年6月

世界的ベストセラーを林真理子が蘇らせた!
「あらためて読んだら、本当に面白い! 
今まで読んだ自分のゲラのなかで最も興奮した」――著者
 世紀のベストセラー小説『風と共に去りぬ』を、林真理子が最高のエンタテインメント小説として蘇らせた!
 南北戦争期のアメリカ南部を舞台に、大農園のわがまま娘スカーレット・オハラが恋に破れ、愛のない結婚・出産をし、敗戦で何もかも失い困窮しながらも、持ち前の生命力で激動を生き抜く姿を、彼女の一人称で描くエンタメ一代記。
 恋と戦争、仕事と友情、フェミニズム、波瀾万丈…全てアリ。スカーレットの激しさ、強さと可愛さ、ダイナミック過ぎる展開に、一度読み出したらページをめくる手が止まらない。今こそ読みたい極上エンタメ、怒濤の前篇。
〈 編集者からのおすすめ情報 〉
マーガレット・ミッチェルの名作『風と共に去りぬ』をご存じでしょうか。映画版は史上最大のヒット作とされ、世界中で2000万部を超えると言われる大ベストセラーです。本書は、その名作と中学2年生の時に出会い、それによって作家の道へと導かれたと語る林真理子さんが、満を持して原点に挑んだ作品です。ダイナミックな物語はそのままに、ヒロイン・スカーレットの一人称小説とすることで、より現代的に、より読みやすく、そしてより面白く生まれ変わりました。原作を読んだことのない方もある方も、映画版をご覧になった方も観たことがない方も、間違いなくお楽しみ頂ける最高のエンタテインメント小説となっています。林さんが、「寝食を忘れて本に没頭する楽しみを味わってほしい」という思いを込めた、今こそ読んでほしい大河ロマンです。


                   (小学館HPより)



有名な作品だから知ってはいるけれど、詳しい内容は知らなかった。
今回は、主人公のスカーレット目線での物語ということで、興味が湧いた。


最初からずっと面白い。

戦争が始まる前のスカーレットは、自尊心が高く、ちょっと嫌なタイプ。
世の中の男性は、皆、自分のことが一番素敵だと思っていると信じている。
凄い自信家。

でも、一番大好きなアシュレは、スカーレットから見れば冴えないメラニーと
婚約発表。
ショックなスカーレットは、別に好きでもないメラニーの兄・チャールズの
求愛を受け、先に結婚。


でも、南北戦争が激しさを増す。
お金持ちでも関係なく巻き込まれていく。
男たちは皆、戦地へ。
残された女性たちは、自分たちで何とか生き抜いていく。
お嬢様だったスカーレットもどんどん逞しくなっていく。

戦争が終わるまでが上巻。
アシュレが戻ってきた。
そして、再びスカーレットがアシュレに自分に想いを打ち明けたところで
終わる。


下巻を読むのが楽しみ!!



                    ★★★★



発行年月:2021年11月


皇族華族の内面をこれほど正確に描ききった小説は
読んだことがない。傑作である。――歴史学者・磯田道史
いつの時代も、高貴な方々の結婚問題はむずかしい――
梨本宮伊都子妃は、娘・方子女王の結婚相手探しに奔走していた。なかなか身分の釣り合う婿が見つからないのだ……。
方子女王が皇太子妃になる道が潰えた今、方子がみじめな思いをしないように、一刻も早く、良縁を見つけてやらなければならない。
聡明で率直、そして行動力に溢れた伊都子妃は、誰も思いつかなかった方法で、娘の方子女王を〈皇太子妃〉にする道を見つけ出すが……。そのために乗り越えなければならない課題は、伊都子妃の想像を越えるものだった。
高貴なる人々が避けては通れない縁談を軸に繰り広げられる、ご成婚宮廷絵巻が幕を開けます。

               (文藝春秋HPより)


本の表紙の絵とタイトルだけ見れば、朝鮮王朝の話?と思ってしまうが
違った。

日本の皇族方の結婚事情がよくわかるお話。

語りは梨本宮守正の妻・伊都子。
夫の兄の娘(長子)が、裕仁親王(昭和天皇)と結婚するらしいと知り、
自分の長女・方子(まさこ)もそれに釣り合うような結婚をさせてあげないと
とあれこれ考え、日韓併合の時代で、朝鮮王家の次男で10歳から在日している
李ウン殿下との結婚を思いつく。


凄いなと思う。
皇族の結婚はこの時代、国の行く末も考えて決められていたんだな・・・。
伊都子の思い付きは、日本にとっても日韓友好を謳う意味でも喜ばしいことだと
進み方子も最初は、母の思い付きを拒否していたのに「お国のために・・・」という
言葉で納得させられていく。

こういう事実があったのは、今回初めて知った。
そして、男の子(晋)が生まれて、朝鮮国王にも顔見せするためということで
生後8か月の子と3人で朝鮮へ。
伊都子は、子どもだけは置いて行きなさいと強く言ったのだが・・・
そして、恐ろしいことに晋は、朝鮮から帰国する寸前で病死してしまう。
直前まで機嫌よくしていたのに、晩餐会に夫婦で出席し、戻ったら
具合が悪くなったとか。

でも、その後、再び男の子(玖)が生まれて良かった。

伊都子の語りで、明治、大正、昭和と皇族の周りに起きたことがよくわかる。
戦後、11の宮家が一平民になり、区役所で戸籍届をしたりなど。
伊都子の生活も随分、変化していく。

最後は、平成天皇と美智子さまの結婚をみておもう伊都子の言葉。
自分の生きてきた時代とは別の時代が動き始めたことを 
「…日本ももうだめだと考えた」とある。
その心中を考えると、ちょっと切ないものがある。


読みやすく、面白かった。



                  ★★★★★


発行年月:2022年2月


男は世界的な写真家、女は梨園の妻
「真実を語ることは、これまでずっと封印してきました」
生前、桂一は博子に何度も言ったという。
「僕たちは出会ってしまったんだ」
出会ってしまったが、博子は梨園の妻で、母親だった。
「不倫」という言葉を寄せつけないほど正しく高潔な二人ーー。
これはまさしく「奇跡」なのである。
私は、博子から託された”奇跡の物語”をこれから綴っていこうと思う。
数々の恋愛小説を手掛けた林真理子が、一生に一度描かずにはいられなかった
”本当にあった”愛の物語。
38年ぶりの書き下ろし!

                   (講談社HPより)



林さんの書いたものだから手に取ったけれど・・・

正直、つまらなかったなぁ~。

もっとドロドロしていたり、二人が一緒になるまで、どんなふうに障害を
乗り越えたのか?とか期待(?)していたんだけど・・・

障害は、物語からはそんなに感じられず・・・
元夫も、すぐに再婚していたりして、へ~というかんじ。
お金とある程度の世間的評価がある人たちの世界での話は
一般庶民とは、かけ離れた世界なんだなぁ~と思わされただけの話。


ただ、博子と元夫の間に生まれた清之助くんは、凄く良い子だし
これからの歌舞伎界での活躍も楽しみ。
と言っても、歌舞伎の世界は全く無知だけど・・・

歌舞伎界をよく知っている人が読めば、また違ったのかな?


本の薄さと比例する内容の薄さに、ややがっかりだったな。

しかし、なぜ、自分の話を林さんに書いて欲しいと言ったんだろ?
世間に何アピール?
どうだ、羨ましいだろ?というと???
ま、確かに羨ましいけど・・・・


                         ★★☆




発行年月:2021年4月

従順な妻と優秀な娘にめぐまれ、完璧な人生を送っているように見える大澤正樹には秘密がある。有名中学に合格し、医師を目指していたはずの長男の翔太が、七年間も部屋に引きこもったままなのだ。夜中に家中を徘徊する黒い影。次は、窓ガラスでなく自分が壊される――。「引きこもり100万人時代」に必読の絶望と再生の物語。

                   (新潮社HPより)



この物語は、8050問題と少し違うけれど、こういう状況の延長線上が8050問題に
繋がっていくんだろうな~。

この物語の家族は裕福な家族。
虐めによって中学2年生の時から引きこもって7年の長男・翔太。

イジメってホント、犯罪。
やっている方には、その認識がなく単なる悪ふざけくらいの気持ち。
やったことを忘れて大人になって何食わぬ顔で生活している。
学校は、不登校になっている子のことは、切り捨てる。

こういうの何とかならないかな?
学校の大人たちから、意識を変えてくれないと。

読んでいて、腹が立つ。

自分の子どもがこんな状況になったら・・・
どんな行動をするべきか、悩む。


翔太が、ずっと見捨てないでそばにいてくれたと両親のことを言っていたのが
印象的。
もがき苦しみながら、親のことをよくみている。
暴言をはいたり、暴力的なこともしてしまうけれどやはり最後まで子どもの側に
居るってことが一番、子どもの立ち直る力になるのかな?

翔太みたいな子どもが今も沢山、実際、居るんだと思うと何とも言えない
暗い気持ちになる。

でも読んで良かった。



                      ★★★★

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台所、居間、パソコン室、一日中、本を片手にあちこち移動しながら、読書しています♪

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