忍者ブログ
読んだ本の感想あれこれ。
[1]  [2]  [3]  [4]  [5]  [6
2c27a051.jpeg 発行年月:2012年10月

林真理子が挑んだ小説源氏物語ついに完結!

恋愛小説の神様・林真理子が世界最古にして最高の恋愛小説『源氏物語』に挑んだ話題作がいよいよ完結します。第三巻は「空の章」と題し、愛人たちを住まわせる六条院を完成させ、さらには、政治的にも栄華を極めた光源氏の人生を、怨念の女性、六条御息所が語り尽くします。「私の名をどうか聞いてくださいますな」という名文ではじまった小説源氏物語はどんなラストを迎えるのか? そして、林真理子は紫式部が描いた千年前の恋愛をどう描ききったのか? 林真理子ファン、源氏物語ファンならずとも必読の小説源氏物語完結編です。

                                       (小学館HPより)


生霊となり、愛しい光源氏の最期までを見届けた女の執念には哀しいものがあった。
今まで「一、光の章」 「二、華の章」と読んで来たけれど
、相変わらずの自己満足の行いぶりの源氏には呆れるやら・・・。
しかし、いくら光源氏でも老いが忍び、手に入らなかった女性も。

老いが来てもなおそれに抗いもがく源氏は滑稽。
そんな姿を御息所は冷ややかに見守り、最期のときまで見届けている。
冥界でもまた多くの女性が迎えるようで・・・

御息所はそんな場面も想像しながら自嘲ぎみに退いていくラストはなんだか哀しく切ない。

これは一人の女性の視点から描いた源氏ものがたりでしたが
ちゃんと一度源氏物語を読んでみたいな・・・・。


読み応えは十分でした!


 


★★★★

PR
51e60dAnjFL__SL500_AA300_.jpg発行年月:2012年5月


もしデブが宿命ならば、甘んじてそれを受けよう。宿命と運命とは違う、と言ったのは誰だろう。
デブは運命と思いたい。運命は変えられるのだ、きっと。
少女の頃からずっとなじみだったこの下腹の重みは、
時には軽くなり薄くなる。恋をした時には消滅したこともある。
恋も運命と同じように、デブも運命に違いない。
だから運命が、私にどれほどの肉を与えても、
いつか笑顔でふり落とそうではないか。(本文より)
贅肉とのネバーエンディングな戦いを繰り広げるマリコの恋とキレイのストーリーは、遂に第10巻。
美女エッセイの金字塔! 


                                        (マガジンハウスHPより)


ファッション雑誌anan連載「美女入門」シリ-ズ代10弾ですね。
相変わらず、ファッションの話と良い男の話とダイエットの話。
相変わらずですが、面白いなぁ~。

自分のことをデブと言ってるけれど、ちゃんと努力しているし、いつも綺麗でいなきゃいけないという意識を持っているのは同じ女性として偉いなと思う。
お金があるから、ダイエットの方法もお金をかけたものだけど・・・・^^;
もう林さんなら、嫌味に思えない(笑)。

実際、独身時代よりも今の方が綺麗だと思うし・・・。

公式ブログ「林真理子のあれもこれも日記」も見てみたら面白かったので、
これからは、そちらもちょこちょこチェックしよう♪

林さんが描くこのイラストもとても好きです。


★★★
 
8231675c.jpg発行年月:2011年4月

林真理子版小説『源氏物語』第二巻!

恋愛小説の神様、林真理子による小説『源氏物語』の第二巻です。物語は、光源氏が都を追われ、須磨、明石へと流浪をする運命の章を迎えます。六条御息所(ろくじょうのみやすどころ)を語り部とする斬新な視点、オトコのいやらしさを全開にするリアルな光源氏などなど、従来の『源氏物語』とは一線を画す小説は、第二巻も林真理子節が冴え渡ります。「須磨」「明石」「藤壺の死」「六条御息所の死」「六条邸」「玉鬘」などを収録

                                          (小学館HPより)

第1章 光の章に引き続き、楽しませていただきました。
本当の源氏物語は、未だ読んでないのですが、これは読みやすく、スラスラ進みます。


亡くなった六条御息所の視点で語られていくので、光源氏の節操のない女性関係を呆れながら、でもそこに関わってしまう女性たちには、同情したりと、六条御息所の語りに共感しながら楽しめます。

いろいろな女性が光源氏と関わるのですが、都を追われて訪れた明石で出会った女性・明石の君が一番すきだな~。
妻である紫の上には、一応、気遣いもしながら、関係を持った女性との間に生まれた子は、なんとか自分が面倒をみようとする光源氏の優しい面も見られると、節操なく振舞う呆れる男だけど、完全には憎めない。


巻末の系図と年表も分かりやすく、これはコピ-して次の話を読む際に使おうかな?(笑)


★★★★

 
4deaa96a.jpg発行年月:2010年12月


時代を超え、小さなタイムトンネルで結ばれた
二人の少女の心の交流を描く、心温まる、少し不思議な物語。

著者初の児童文学作品。

                       (ポプラ社HPより)



林真理子さんが児童書!?
どんな話を書くのかな?ととっても興味がありました。

読み終えたら、とっても温かい気持ちになれました!!
児童書もこれから、バンバン書いて欲しい!

秘密のスイ-ツの意味は、なるほどこういうことだったんですね?

現代(平成22年)に暮らす理沙が、あるとき、ママの携帯電話を通じて偶然知り合う雪子。
雪子は昭和19年に暮らす女の子。

神社のある場所は、過去と現在を繋ぐ場所だということを発見した理沙。
昭和19年がどういう時代なのかは社会で少し習ったけど雪子の話で実際の暮らしを知る。

日本は戦時中で食べるものも不足していて
甘い物などは貴重で殆ど、手に入らない時代。

戦争は終戦間際で、どうなるのか行く末を知っている理沙と、日本は戦争に負けるはずがないと信じている雪子の気持ちのすれ違いは辛い場面でした。

しかし最後は、偶然の奇跡のようなものも手伝って明るい終わり方で良かった!

やはり児童書はハ-ッピ-エンドがいいな。

★★★★
 
b38e7ec3.jpg   発行年月:2010年4月

林真理子によるまったく新しい源氏物語の世界

「和の心を楽しむ」がテーマの月刊女性誌『和樂』にて連載中の林真理子さんの小説『六条御息所 源氏がたり』。その単行本第一巻が『光の章』として登場します。六条御息所を物語の語り部とする画期的な構成。そして、原文にない御簾の中での出来事の大胆な解釈。恋愛小説の名手、林真理子ならではの”小説源氏物語”の誕生です。「私の名をどうか聞いてくださいますな」という美しい一文ではじまる本巻は、桐壺帝と桐壺の更衣の異常な恋愛、光源氏誕生の謎、空蝉、夕顔との恋から、葵の上、藤壺をめぐる人間ドラマまでの全15話を収録。林真理子によって描き直された平安時代の貴族たちが繰り広げる恋模様は、究極の恋愛小説としても楽しめます。また、口絵には、日本画家千住博による源氏物語をモチーフにした作品を収録。

                                     (小学館HPより)


源氏物語は、ちゃんと読んだことがありません^^;
この本の語り部は、表題にもなっている六条御息所。
先に亡くなった東宮の妻であり、東宮の兄が光源氏の父ということは・・・
血は繋がってないけど、六条御息所にとっての光源氏は、甥に当たる存在なんですね。

そうして考えても、この二人が東宮亡きあと、恋仲になったのは、いやはや凄い。

この物語では、既にこの世に生はない六条御息所ですが、怨念が残りあの世に行けず、生霊となってこの世に留まり、光源氏の様子を見ているのですね。
う~、怖い!

光源氏は、次々と女性を意のままに自分のものにしていくのですが、女性たちも理性では受け入れられなくても、いざそういう(どういう?^^;)事になると抵抗して大さわぎになるよりは・・・・と身を委ねてしまう。
ま、状況からして、仕方ないか?

しかし、まあ、光源氏の節操のなさは、ちょっと呆れるものがあります^^;

いろんな女性が現れ、恋仲になり、別れる。
その繰り返しの物語でしたが、読みやすく、現在の恋愛事情とは、異なるものの
なかなか興味深く読みました。

生霊となってこの世に留まっている六条御息所ですが、淡々とした語り口なので、さほど強い怨念めいたものは伝わらず、静かに見ているかんじで、少し怖いことになるのを期待していたので、拍子抜けしました。
が、同時にホッとしました。

続きがあるようですが、そちらでは、何かしかけるのかな?

 

★★★


   
カレンダー
03 2024/04 05
S M T W T F S
1 2 3 4
7 8 10 12 13
14 19 20
24 25 26 27
28 29 30
メ-タ-
kyokoさんの読書メーター
カテゴリー
フリーエリア
最新コメント
[09/20 kyoko]
[05/23 のぶ]
[09/15 kyoko]
[09/14 ひろ]
[03/06 kyoko]
最新トラックバック
プロフィール
HN:
kyoko
HP:
性別:
女性
自己紹介:
台所、居間、パソコン室、一日中、本を片手にあちこち移動しながら、読書しています♪

記事最後の★についての基準は
★★★★★ぜったい再読したい!!
★★★★すごく良かった!
★★★最後まで楽しめた
★★☆最後まで読んだが好みじゃなかった
★★飛ばしつつ一応最後まで目を通した
★途中放棄^^;

バーコード
ブログ内検索
P R
カウンター
フリーエリア

Copyright (c)本を片手に・・・ All Rights Reserved.
Powered by NinjaBlog  image by Night on the Planet  Template by tsukika

忍者ブログ [PR]