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読んだ本の感想あれこれ。
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発行年月:2019年6月


あの人にいま会えたら、何を伝えますか?

子育て、離婚、定年、介護、家族、友達。
人生には、どしゃぶりもあれば晴れ間もある。
重松清が届ける5つのサプリメント。

年を重ねると増えていく「再会」の機会。
再会は、別れがあるから存在します。
どう別れたかで、再会の仕方も変わってくる。
会いたい人、会いたくない人、忘れていた人。
《結婚もして、子どもをつくり、そして、いま、家族をなくした。》
あなたならどんな再会を望み、何を伝えますか。

泣きたいときに、泣けないあなたへ。

                      (講談社HPより)



5つの短編の主人公は50台半ばの男性たち。

結婚し、子どもたちは手がかからなくなったけれど、老いた親の今後のことが
色々と心配な年代。

昔のことはすごく細かいことも覚えていたりするのに、自分の現在の状況が
急にわからなくなったりする親。
哀しいなぁ~。
でも、哀しがってばかりじゃなく昔の思い出を一緒に楽しむことが出来たら
素敵かも。
そんな風に思った最初の話<あの年の秋>はお話としては
一番好きかも。


表題作の<旧友再会>は、タクシー運転手をしている青田が偶然、同級生の
川村を客として乗せる。
川村は住んでいる東京から老人ホームに入所している母親を見舞うために
タクシーに乗った。
実家には父親が独りで暮らしているという。

学生時代は自分より勉強もスポーツもはるかに出来てリーダー的存在だった
川村だけど、今の暮らしは大変そう。
あの時はどちらかといえば苦手だった川村と今、普通に話しをしている自分。
川村の家で飲んだ「薄いカルピス」の話で笑い合ったり・・・・

微笑ましいような哀しいような、不思議な感情が起きる話だったなぁ~。



他の作品も、なんとなく切ない気持ちになる。
主人公たちと同年代だから、気持ちがわかりすぎて・・・

<ホームにて>は、唯一、ちょっと元気になれた。
定年退職したあと、駅の立ち食い蕎麦屋で働くことに決めた男性の話。

まだまだ新しいことに挑戦できる年でもあるんだなぁ~(^^)


                       ★★★

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発行年月:2015年12月


 昭和の子どもたちの人生は、やり直せる。新たなるメッセージが溢れる最新長編。

元子役の映画監督・小松亘氏は週刊誌のインタビューで、かつて主人公として出演したドラマのロケ地だった団地の取り壊しと、団地に最後の一花を咲かせるため「たんぽぽプロジェクト」が立ち上がったことを知る。その代表者は初恋の相手、成瀬由美子だった……。少年ドラマ、ガリ版、片思い――あの頃を信じる思いが、奇跡を起こす。

                    (新潮社HPより)




年内いっぱいで取り壊し決定の、つぐみ台3丁目団地。
かつて人気ドラマ「たんぽぽ団地の秘密シリーズ」のロケ地だった、団地。

そのシリーズのドラマに子役で出演していた、小松ワタルは、今は映画監督になり
取り壊しが決まった団地で「たんぽぽプロジェクトクト」が結成されていることを知る。
その代表はかつての初恋の同級生・ナッチョ(成瀬由美子)。
再び、団地を舞台にした映画を作りロケを、つぐみ台3丁目団地でやることに。


1973年に小学6年生だった、ワタルとナッチョ。

そして、団地に住む祖父に会うため、父親・直樹と共に来た杏奈(小6)は
団地に住む純平(小6)や、ロケ地に来た子役の美咲カノン(小6)と知り合う。


純平は全国屈指の進学校に通っているけれど、勉強が遅れぎみで周囲から孤立。
勉強はトップなうえ、何事もそつなくこなすハヤトとその子分3人には
嫌がらせを受けている。


純平はいい子。
彼みたいな子が生き難い環境はどうにかしなきゃ!
カノンや杏奈によって、ハヤトたちとの関係が少し変化したのは嬉しかった。

時空たつまきが起きて、過去と現在が交錯し、今は大人の人たちが
子どもの姿で登場するのがユニーク。

杏奈は、一度も会ったことがない祖母の昭子のこともいろいろ知ることが
出来た。
昭子さん素敵な女性でした(^^)


今はもう会えない人たちとも会えたり、大人も子どもだったときの気持ちを
思い出したり・・・大人たちの年齢が自分ともかぶったりするので
重松さんのの話は、毎度、懐かしい気持ちになります。

かなりSF的要素が多いお話でややわかり難いところもありましたが
まあまあ楽しめたかな~。

かつて団地に住んでいた人ならもっと楽しめるかも。


                         ★★★



発行年月:2014年9月


 あの時のぼくたちは、「奇跡」を信じて待つことができたんだ――。

両親がいて、子どもは二人。それが家族の「ふつう」だったあの頃。一人っ子で鍵っ子だったぼくとハム子は、仲良しというわけではないけれども、困ったときには助け合い、確かに、一緒に生きていたんだ。昭和40年代の団地で生きる小学校六年生の少年と少女。それぞれの抱える事情に、まっすぐ悩んでいた卒業までの日々の記憶。

                   (新潮社HPより)



昭和40年代、小学生の大橋信夫と藤田公子の物語。
5階建ての古い団地に住む二人。
小学校1年生の時、公子が転校して来てから、小学校を卒業するまで
二人はお互い良き理解者だった。
勝ち気でそっけない態度をとる公子だけど、本当は人の気持ちがわかる
優しい子。
それを信夫もわかっているから、いつも公子の本心を気にしている。
そしてお互い一人っ子なので信夫は「一人っ子同盟」と名付けて
公子との仲間意識を強調。

良い関係だなぁ~と思う。

子どもは大人の話をよく聞いていて、大人が考える以上に
冷静に今の状況を考えながら、自分の役割を考えたりする。

信夫には、幼いとき亡くなった2つ上の兄の存在が大きくのしかかる。
自分が4歳の時に亡くなった兄。殆ど覚えていない存在なのに・・・。

そして子どもは親の都合に振り回される。
公子は再び小学校卒業後、引っ越しをすることになり、二人は離れることに。


いまの時代なら、メールで連絡取りつづけることも自然なのに・・・・。
昭和は、引っ越し=お別れ だから・・・・切ないな~(/_;)


大人になってもたぶん、お互いずっと忘れられない友達として一緒に過ごした
時間は忘れないでしょう。
「奇跡の三分間」・・・・とびきり素敵な思い出!



切ないけれど、じ~んと沁みる話でした。



                           ★★★★★



発行年月:2013年11月


 悲しみが、苦しみが、怒りが、祈りが、そして希望が――
この年、真っ赤な奇跡へとつながった。

原爆が投下され、街が燃え尽きてから30年。弱小球団・広島東洋カープができてから26年。カープの帽子が濃紺から赤に変わり「赤ヘル軍団」となった頃、一人の転校生が広島にやってきた。

1975年、広島カープ初優勝の年。三年連続最下位だったカープは、開幕十試合を終えて四勝六敗。まだ誰も奇跡のはじまりに気づいていない頃、やんちゃな野球少年のヤスと新聞記者志望のユキオは、東京から引っ越してきた“転校のベテラン”マナブと出会った。マナブは周囲となじもうとするが、広島は、これまでのどの街とも違っていた――。

                    (講談社HPより)


1975年の広島が舞台。
広島といえば・・・・原爆が世界で初めて投下された地。
8月6日の午前8時15分。

物語は中学生の少年たちが主。
片桐康久・・・父親が亡き後、母親が片桐酒店を一人で切り盛りしている。
店の手伝いも時々。野球好き。


北山幸男・・・新聞記者を目指す。スポーツ記事を独自の取材(片桐酒店のおじさんたちからの
情報が多い)で書いている。


橋本学・・・東京から転校。父親と二人暮らし。父親は楽してお金を稼ぐことばかり
考えているお気楽者。


3人が仲良くなって友情を築く。
父親の儲け話を信じ、ヤスの母親が大損した時の話は、泣けた(/_;)。
ヤスの母親の心の広さには感動。
その思いをどうか、ヤスの父親が理解して、違う生き方をしてほしいな~。


広島の原爆のことにも触れて、今まで知らなかった8月8日の福山空襲のこと。
似島という島に原爆でけがをした人々が船で大勢運ばれ、そこで亡くなった人が
大勢いたということなどを知り、衝撃的でした。

そんな絶望を味わった地でのカープの優勝は、人々にとって大きな希望となったんですね。
あまりプロ野球には興味ないので、野球の解説箇所の部分は、ちょっと
飛ばし読みしちゃいましたが・・・・^^;


この時代の広島のことが、よくわかるお話でした。
ヤス、ユキオ、マナブは、大人になってから再会できたのかな~?


                               ★★★



発行年月:2013年9月


 センセイ、僕たちを助けてください。

小説家であるセンセイに、少年から謎の手紙が届く。「僕たちはゼツメツしてしまいます」生き延びるための旅に出た2人の少年と1人の少女。でも、彼らはいま、どこに? エミさん。ツカちゃん。ナイフさん。このひとたちは、いったい、誰――? これは物語なのか、現実なのか。全ての親と子に捧げる、再生と救済の最新長編。

                   (新潮社HPより)



ちょっと変わった形式。
小説家の元に届いた手紙。
それを元に、小説家は物語を書く。
中学二年の少年・タケシが小学校5年生の少年リュウと少女ジュンと共に、
ゼンメツしないための旅に出る。


どれが現実で、どれが小説家が想像力で書いた物語か、多少混乱しますが・・・
3人はどうなるのか?
気になり最後まで一気に読みました。

タケシもリュウもジュンも、みなとても辛い状況にいる。
周りの大人はそれに気付かない。
なぜなら、子どもたちは気付かれないようにしているから・・・。

親としては、それでも気付くべきなんでしょが・・・
親の立場としては、少年たちの親達を責めることは出来ない。


だから、こういう小説を読んで、「生きて!」という思いを理解して
生きて欲しい。

それが一番、辛いことなんだよと言われたら、どう答えていいのか
わからないんだけど。。。
辛いことから逃げてでも生きて欲しい。


本当に辛い物語。
でも、こういう小説は、沢山の子どもたちに読んで欲しい。


                         ★★★★

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