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読んだ本の感想あれこれ。
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発行年月:2016年12月


夏流城(かなしろ)での林間学校に初めて参加する光彦(てるひこ)。毎年子どもたちが城に行かされる理由を知ってはいたが、「大人は真実を隠しているのではないか」という疑惑を拭えずにいた。ともに城を訪れたのは、二年ぶりに再会した幼馴染みの卓也(たくや)、大柄でおっとりと話す耕介(こうすけ)、唯一、かつて城を訪れたことがある勝ち気な幸正(ゆきまさ)だ。到着した彼らを迎えたのは、カウンターに並んだ、首から折られた四つのひまわりの花だった。少年たちの人数と同じ数――不穏な空気が漂うなか、三回鐘が鳴るのを聞きお地蔵様のもとへ向かった光彦は、茂みの奥に鎌を持って立つ誰かの影を目撃する。閉ざされた城で、互いに疑心暗鬼をつのらせる卑劣な事件が続き……? 彼らは夏の城から無事に帰還できるのか。短くせつない「夏」が終わる

                      (講談社HPより)




「七月に流れる花」を先に読んで、謎に思って居た部分がこちらで

結構明かされていた。

「七月・・・・・」は、女の子たちの話で、こちらは、男の子たち。

夏流城のホテルに宿泊を招待された四人の男の子たち。

卓也、光彦、耕介、幸正。

幸正は、今回二回目。

共通して登場は、佐藤蘇芳(すおう)。
光彦と親友という関係。

女の子と男の子は、別れて宿泊しているけれど、時々、会って情報交換。


それから、謎多き緑男。

でも、その緑男の謎が明かされる。

これはホラーだ。
緑男の命の引き継ぎ方が別の表現だったら良かったんだけどなぁ~^^;

挿絵が綺麗だから、怪しく美しい話みたいにも思えるけれど挿絵に救われている。




                           ★★★


 
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発行年月:2017年3月


 「最後の事故」で、人間が立ち入れなくなった地域をパトロールしているロボット「ウルトラ・エイト」。彼らの居住区に、ある日、人間が現れた。国税庁から来たという20代の女性・財護徳子。人間である彼女の命令に従わざるを得ないロボットたち……。恩田陸の想像力が炸裂する本格長編小説。

                    (朝日新聞出版HPより)



直木賞受賞作「蜜蜂と遠雷」後、長編第一作!

これは凄い。
原発事故後の日本の未来。

立ち入りが禁止されている区域が日本全土の20%の世界。
登場するのは、人間一人・国税庁の財護徳子(28歳?)と後は
ロボットたちとゾンビとよくわからない生命体。
それからロボットにはネズミのアルジャーノ。


ロボットたちは7体だけれど、1体行方知れずのシンコ。


徳子とロボットたちのやりとりがユーモラスなので、緊迫した状況下なのに
なんだか楽しい。
不思議な物語だった。


徳子が1人、この地を訪れたわけは、なるほどね・・・とは思ったけど
もっと重大な何か理由があってのことだと思って読んでいたのでやや拍子抜け^^;


しかし、シンコはどうなった???

これ続きあるのかな?

しかし、やはり原発事故は恐ろしい。
再稼働止めて~と思ってしまう。


                         ★★★★



発行年月:2016年12月

坂道と石段と石垣が多い静かな街、夏流(かなし)に転校してきたミチル。六月という半端な時期の転校生なので、友達もできないまま夏休みを過ごす羽目になりそうだ。終業式の日、彼女は大きな鏡の中に、緑色をした不気味な「みどりおとこ」の影を見つける。思わず逃げ出したミチルだが、手元には、呼ばれた子どもは必ず行かなければならない、夏の城――夏流城(かなしろ)での林間学校への招待状が残されていた。ミチルは五人の少女とともに、濃い緑色のツタで覆われた古城で共同生活を開始する。城には三つの不思議なルールがあった。鐘が一度鳴ったら、食堂に集合すること。三度鳴ったら、お地蔵様にお参りすること。水路に花が流れたら色と数を報告すること。少女はなぜ城に招かれたのか。長く奇妙な「夏」が始まる。

                       (講談社HPより)




かつて子どもだったあなたと少年少女のためのミステリーランド


へ~こういうのあったんだぁ~。
読みやすくていいな。

恩田さんのお話以外も読んでみたい。



挿絵の酒井さんの絵も素敵。

主人公のミチルが招待された林間学校。
まだ転校してきたばかりで親しい友達がいないミチルに親切にしてくれる
学級委員の佐藤蘇芳も参加者の一人。

他の学校からの参加者を含め計6人の少女たち。


謎の「みどりおとこ」の正体が明かされ、参加者6人に共通していることも
明かされる。

謎が明らかになるまでの過程がミステリアスで美しい。

そして少し怖くて、哀しい。


挿絵も素敵で、これは大人でも十分楽しめた!

<八月は冷たい城>も読まなきゃ!



                        ★★★★★



発行年月:2017年2月


 直木賞受賞第一作! “恩田ワールド”全開のエンターテインメント長編
錦糸町、川崎、上野、大阪、呉、六本木・・・・・・。日本各地の旧軍都に発生すると言われる「裂け目」。 錦糸町、川崎、上野、大阪、呉、六本木・・・・・・。
日本各地の旧軍都に発生すると言われる「裂け目」。
かつてそこに生きた人々の記憶が形を成し、現代に蘇る。
鮎観の一族は代々、この「裂け目」を封じ、記憶の化身たちと戦う“力”を持っていた。
彼女と同じ一族の遼平もまた、同じ力を有した存在だった。
愛し合い結婚した二人だが、息子、俊平を産んだことから運命の歯車は狂いはじめ・・・・・・。

――新時代の到来は、闇か、光か。


                    (KADOKAWA HPより)




「蜜蜂と遠雷」とは、全く違う世界。

特殊能力を持った一族の奮闘。
やってることは凄いことなのに、世間の人には知られずに行う。

裂け目から、わらわら発生する「グンカ」たち。
それに向かう遼平と鮎観。

二人はいとこ同士で結婚、息子・俊平が生まれたが
その息子に異変が・・・。

大阪城では武士たちまで出てきて、何じゃこりゃ?と思ったけど
助太刀で登場のカオルが活躍!

登場人物たちのやり取りが愉快なので、ダークな世界観もユーモアあって
和む。

遼平と鮎観の息子・俊平の今後はどうなるのか?
続きはあるのかな?


まあまあ楽しく読めました♪


                      ★★★



発行年月:2016年9月


 俺はまだ、神に愛されているだろうか?
ピアノコンクールを舞台に、人間の才能と運命、
そして音楽を描き切った青春群像小説。
著者渾身、文句なしの最高傑作!

3年ごとに開催される芳ヶ江国際ピアノコンクール。「ここを制した者は世界最高峰のS国際ピアノコンクールで優勝する」ジンクスがあり近年、覇者である新たな才能の出現は音楽界の事件となっていた。
養蜂家の父とともに各地を転々とし自宅にピアノを持たない少年・風間塵16歳。かつて天才少女として国内外のジュニアコンクールを制覇しCDデビューもしながら13歳のときの母の突然の死去以来、長らくピアノが弾けなかった栄伝亜夜20歳。音大出身だが今は楽器店勤務のサラリーマンでコンクール年齢制限ギリギリの高島明石28歳。完璧な演奏技術と音楽性で優勝候補と目される名門ジュリアード音楽院のマサル・C・レヴィ=アナトール19歳。
彼ら以外にも数多の天才たちが繰り広げる競争という名の自らとの闘い。
第1次から3次予選そして本選を勝ち抜き優勝するのは誰なのか?

                    (幻冬舎HPより)



厚いけど、大丈夫かな?
音楽も詳しくないけど・・・
曲名、出て来ても頭にすぐ浮かばないし・・・^^;
なんて最初は思いつつ頁を捲ったけれど・・・やはり恩田さんの文章は素晴らしい!
全然、飽きずにどんどん、スラスラ読める。

国際ピアノコンクールの予選から本選までを描いた物語だけど、そこに登場する
出場者たちの人間像がはっきり描かれているので、もう皆を応援したくなる。

一番興味を持ったのは、養蜂家の父親をもち、パリで暮らしていたとき
国際ピアノコンクールのオーディションを受けた風間塵。
音楽家からは多くの尊敬を受けていた故 ユウジ・フォン=ホフマンの推薦状を
持って来た少年。

国際コンクールの進む中で、栄伝亜夜と交流をもつ場面も愉快だった。
日本の滞在先は父親の知り合いの花屋さんで、ピアノを求めて彷徨い、亜夜の
学校のピアノをちゃっかり拝借して演奏しているところを見つかるという出会い。

お互いライバル同士なのに、演奏を聞き、自分にはない魅力を高く評価し合う
関係が微笑ましい。

亜夜とマサルの過去の接点も偶然にしては出来すぎだけど、いい。

28歳のサラリーマン、高島明石の演奏もちゃんと評価されて良かった。


芳ケ江国際ピアノコンクールとなっているけど、この街の鰻を・・とか出て来るので
地元の「浜松」を意識して書かれたのかな?と想像して
それも嬉しかった♪

素敵な物語でした。



                       ★★★★★
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