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読んだ本の感想あれこれ。
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発行年月:2016年8月


 春子は、ゴミ置き場に花を捨てに来た男性に声を掛け、その花を譲り受けた。数日後に再び花を捨てに来たのを見て、春子はあることの重大な意味に気づいたのだが…。
春子と拓郎(プロ野球選手)が織りなす事件と日常と花々の連作集。


                    (原書房HPより)



3つのお話。
主人公は春子さん。
日常のなかで、ふと不思議に思ったことを推理していく。

<春子さんと捨てられた白い花の冒険>
ゴミ置き場で偶然、出会った男性。
パンジーの花を妻に頼まれて捨てに来たと言う。
春子は、それを貰えないか?と話しかけ快く譲り受ける。
後日、再び別の花を抱えてゴミ捨て場に来た男性。
再び、譲り受け、自宅で見つけたもの。

ああ、なんて嫌な話。



<洋平くんと、無表情なファンの冒険>
野球観戦にいつも来ている女性。
同じ席に座りじっとしている。
無表情のまま試合を観戦してる姿は異様。

普通に試合も楽しんでる風にしてた方が目立たなかったと
思うのに。



<有希さんと、消える魔球の冒険>
ご主人がプロ野球選手の有希とネットを通じて親しくなる春子。
有希の夫には亡き前妻との娘・ひかりがいた。
そのひかりに一緒に会いにいく。
ひかりは重い知的障害を抱え、施設で暮らしている。
春子をみて「お母さん」と呼び「まきゅう」と言うひかり。


これはじーんとする良い話(:_;)



どの話もササッと読めて面白かった。
元看護師だという春子の人柄がいい。
プロ野球二軍選手のご主人・拓郎との会話もほのぼの。

シリーズ化してくれるかな?


                        ★★★
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発行年月:2016年12月


 その店は、人生の岐路に立った時に現れる。さかさまの絵本、底のないポケットがついたエプロン、持てないバケツ……。古道具屋は、役に立たない物ばかりを、時間も空間も超えて客に売りつけ、翻弄する。不可思議な店主の望みとは何なのか。未来は拓かれるのか? 買い主達がその店に集結する時、裁きは下され、約束が産まれる。

                   (新潮社HPより)


第一話 さかさまの物語
第二話 金色の豚
第三話 底のないポケット
第四話 持てないバケツ
第五話 集合
第六話 幸福への旅立ち




ふと気づくとある古道具屋。
こんなところに、あったっけ?と不思議に思いつつ中に入る者たち。
そして、なんとも不思議なものをハットリ君似の店の人から、なんとなく成り行きで
買わされる。

買ったものを巡って、繋がる人間関係。

バイトしながら小説家を目指す貧乏青年は、やがて、恋人も出来
小説家にもなり幸せになるが、その後、深刻な事態になる。
けれど、そんな深刻な状況もやがて、受け入れ前向きな気持ちに。


不思議でちょっと切なかったり怖かったりだけど、最後は希望ある終わり方で
良かった。


道具って使っていた人の思いが、やはり宿るものなのかなぁ~?
と考えさせられた。



                         ★★★★


発行年月:2014年12月


心の奥底にある闇を描く、恐ろしくもせつないホラー短編集


顔も生き方も似ていない双子の姉妹が、過去の凄惨な事件に誘われる「薫衣草」、雪とともに蘇残酷な記憶と、一人の女性のやるせない運命を静謐な筆致で綴る「雪を待つ」他、日常と地続きの恐怖を描く5篇の恐怖譚。

                  (角川書店HPより)




ホラー短編集とあるので、ちょっとドキドキしたけれど、まあホラー苦手の
わたしでも大丈夫な内容でした。
でもそれぞれの話の主人公たちが、置かれた状況がとても哀しい。


<薫衣草 ラベンダー>
双子の姉妹・清香と沙香。
姉の清香は独身で新聞社で働く。
妹の沙香の方が、向上心もあり勉強も出来たのに、大学卒業間もなく
同級生と結婚し、子どもを産んで家庭に収まってしまった。
その妹が見知らぬ場所ん路上で死んだ。
心臓発作による病死だったというが、なぜそんな場所で?

過去の思い出と段々結ばれていく、沙香の死にあった背景のこと。
ぞわぞわと恐怖が迫ってくるかんじで、結構、怖かった。



<雪を待つ>
幼い頃、珍しく降った雪のなか、集団登校の集合場所で積もった雪を傘の先で刺して
遊んでいた。後でおなかを刺された猫の死骸が出てきて驚くが故意ではないし、
刺すまえから死んでいたのだから・・・
しかし、その後、父が急死し、兄も学校で転落死する。
母はホステスとして働きはじめ、そこの常連客と恋仲に・・・
わたしはその後、社会人になり結婚、娘も生まれるが娘が3歳のとき夫は家出
そして娘は小学校の登校中に事故死。
その加害者は、兄を死に追いやった原因をつくった女の息子。

こんな負の連鎖いやだぁ~!!


<隠されていたもの>
フリーライターの絵美は、ごみ屋敷の老女の取材に行く。
頑なに他者の関わりを拒んでいた老女・時子だが、なぜか絵美はすんなり
受け入れられ屋敷のなかに招かれる。
ゴミの山、異様な匂いのなかで絵美が見つける見覚えのある物たち。

ああ、これ前にテレビの「世にも奇妙な・・・・」で見た気がする。
そのときの話はあまり覚えていないけど、似てる話のような?
だからラストは予測出来ちゃって、全くの興ざめでした^^;


<ランチタイム>
いつもランチタイムは一人。
誰からも誘われず、自分から輪に加わろうとも思わない。
その時間はただ一人で散歩し、お気に入りの公園に行くのが日課。
そこでよく会う、初老の男性に初めて声をかけられる。

これは、とっても哀しい話。


<自滅>
自分だけのお気に入りの場所に行く。
そこはビルの屋上で夜になると灯りが見える。
それを見ながら唱える「消えろ」。
嫌いな人には呪詛を。
そして最後は・・・

本当にネガティブな人だなぁ~。
こんな風にしか生きられないって・・・・辛すぎる。


読んでいると気が滅入る作品集・・・。
精神状態が良くない人は読まない方がいいと思う。
と言いつつ、全部スラスラ読んだので、精神状態が正常の人には
まあまあ楽しめるのかな?

                          ★★★



発行年月: 2014年12月


“空腹警報絶対注意”の高原のカフェを舞台に奇跡が起こる--。
百合が原高原に一軒のカフェ「Son de vent(ソン・デ・ヴァン)」を
開業した奈穂。
かつてペンションブームに沸いたこの高原も、今はやや寂れ気味。
東京の女性編集部で働いていた奈穂が、冬には雪深く寒さの待ち受ける
この地へ移ってきたのには、深刻な理由が---
エリート銀行員の夫・滋のモラスハラスメントに堪えかねて極度の
自律神経失調症に陥り、これまでの生活を変えるためだった。

                    (文藝春秋HPより)





わけありで冬は寒さが厳しい高原で1人カフェを営む奈穂の奮闘は

読みながら応援したくなりました。
近くの「ひよこ牧場」や「あおぞらベーカリー」などの経営者と親しくなり
カフェのメニューも充実していく様子にワクワク。

村役場の村岡涼介の存在も大きかった!

それにしても、読んでいてお腹が空いて来ました^^;

「高原のチーズクリームシチュー」「ベーコンサンド」「ポークソテー」
「野生きのこのオムレツ」ほかにもスイーツ類などなど。


いろいろな悩みを抱えながら訪れる人たちが、カフェに寄って
料理を食べたり、お喋りしたりしながら、少しずつ良い方向に向かっていく。
奈穂自身も大きなおもりから解放されていく。

離婚に応じなかった夫・滋もこれからは別の人と幸せになって欲しいな。


素敵な物語でした♪



                          ★★★★★
339e0fb1.jpg発行年月:2010年9月

野球の才能に恵まれ、中学生で「怪物」と呼ばれた北澤宏太は家庭の事情で有力高校に進めず、甲子園出場を逃してしまう。一度は就職するものの夢を諦めきれず、独立リーグで野球を再開、実力を認められ、育成枠でプロ入りを果たす。やがてスター選手となった宏太だったが、女子アナとの結婚、不倫、離婚を経て、怪我からは復活できず、それでも再生を求めて新天地を目指す──。 本作品では、この北澤宏太のキャリアを通奏低音として、彼の人生にその時々で関わった故郷の元恋人や、妻となった女子アナ、愛人、ファンなど、すべて女性の視点から、彼女たちの夢や打算、愛憎の物語を描きます。夢を追った男にも、男に魅せられた女にも、人生は続いていく。

                                            (講談社HPより)

主人公の北澤宏太以外のプロ野球選手、その妻や関わりのある女性たちも登場し、登場する人物が多く、相関図をメモしながら読まないとわけがわからなくなるかも?
ま、わたしの理解度が低いだけかもしれないけれど・・・^^;


登場する人たち、それぞれに結構な事が起きてくるので、もっと深くその人たちの事を知りたいと思った話もあったなぁ~。

例えば・・・東京オリオンズの高橋信之選手をずっと応援している女性・慶の話。
ミ-ハ-な気持ちでなく、本当に心から応援してる。
そんな慶がその後の話で再び登場し、新しい人生を歩み始めたのに、闘病生活を強いられている。
悲観的になっている彼女に勇気を与えたのは、引退を控えた高橋信之選手の雑誌でのインタビュ-記事。素敵だった!
面と向かって話したことなどないのに、お互いが勇気を与えあっている。
慶の話をもっと詳しく読みたかったなぁ~。


北澤宏太のプロになってからの女性関係は、なんだか最初に読んだ印象とかけ離れているかんじでしっくり来なかったな。
有名になると人と出会う機会も増えるから、実際にもあり得る話なんでしょうけどね・・・・。

あとがきの著者の言葉から
あ~柴田さんはプロ野球が大好きなのね(^^)とわかりました。


★★★
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