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読んだ本の感想あれこれ。
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発行年月:2021年2月


北海道トムラウシの山村留学から福井に帰ってきた宮下家。当時、子供たちの妄想(脳内)犬だった白い柴犬ワンさぶ子を本当に迎え、すっかり家族の一員に。三人の子供たちは、大学生高校生中学生となり、思春期真っ只中。それぞれが自分の道を歩き始めていく。広がる世界、かけがえのない音楽、しなやかに自由を楽しむ、宮下家五人と一匹の三年間の記録。

                     (光文社HPより)



宮下家の家族、みんな仲良しで会話のひとつひとつが微笑ましい。

そして、家族の一員になった、柴犬のワンさぶ子。
名前が、ワンさぶ子っていうのが変わってるけど、可愛い。

宮下さんの日記形式で、3年間の家族の様子が綴られるけど、途中にある
ワンさぶ子目線の<ワンさぶ子のおやつタイム>も楽しい。


3年間には、いろいろなことが起きた。
楽しいことばかりじゃない。
宮下さんのお父様は、ある日、突然、倒れてそのまま意識が戻らず亡くなって
しまったと知る。
哀しいことだけど、生きている人の日常は続いていく。
一日一日を大切に淡々生きていくことが大事。


宮下家の末っ子、きなこちゃんの天然ぶり炸裂の発言には、笑った!
最高に面白い!!
でも、「こんなこと書かないでよ!」って、文句言われないのかな?
自分だったら、絶対、文句言うけどな・・・。


その後の宮下家の話もまた知りたいな。



                       ★★★
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発行年月:2018年6月


 書き下ろし短編も!
本屋大賞受賞作『羊と鋼の森』の著者がおくる食エッセイ

「毎月一回食べもののことを書く。食べることと書くことが、拠りどころだった気がする。」(「まえがき」より)

月刊誌『ESSE』の人気連載が、待望の書籍化!
北海道のトムラウシに1年間移住したり、本屋大賞を受賞したり……。さまざまな変化があった6年半の月日を、「食」をとおして温かく描き出す。
ふっと笑えて、ちょっと泣けて、最後にはおなかが空く。やさしく背中を押してくれるエッセイ78編に、書き下ろし短編1編を収録。全編イラストつき

【内容紹介】
◆一章 つくること、食べること
「豆を煮る」、「泰然自若シチュウ」、「100%オレンジゼリー」、「お正月のカレー」、「ローガンと出汁」、「キノコ嫌い」、「楽譜とレシピ」、「塩鮭の注文」、「大雪のパンケーキ」ほか

◆二章 なんでもない日のごはんとおやつ
「最強ハンバーグ」、「スイカの種」、「おいしい朝ごはん」、「ミルクティーとスリッパ」、「山の中のお正月」、「ゆかりたん」、「餃子とアジフライ」、「お金持ちのサラダ」ほか

◆三章 思い出の食べもの
「君の名前」、「水ようかん」、「まぼろしのオムライス」、「おついたち」、「鹿まんじゅう」、「読書会のメニュウ」、「スープを煮込む」、「四月のかき氷」、「黄金色のジャム」ほか

◆短編 ウミガメのスープ
イラストの公募展で大賞を受賞した私。うれしいはずなのに、がんばらなきゃならないのに、心細くて怖いのはなぜ? お祝いすら心の重荷になるのはどうして?
「お姉ちゃん、一緒にお菓子を焼こうよ――」
ある日、家にやってきた妹と話すうち、私にとっての「描く」ことを取り戻していく。

                     (扶桑社HPより)



食べ物エッセイ。
ESSEで連載されていたそうで、なるほど・・・。

食べ物の話は楽しくていい。
宮下さんが家庭で作る料理は、バラエティに富んでいて本格的!

<フムス>という料理名は初めて知った!
中東で食べられている豆の料理だったんですね~。

ひよこ豆を茹でて練りごまとオリーブオイルで和えるとか。
体に良さそう!
近いうち、作ってみたいので、レシピを探しておこうφ(..)メモメモ。

表題の「ウミガメのスープ」は、映画にも出てくるとか。
「バベットの晩餐会」!
ああ、観たいと思って居た映画だ!!
これも近いうちにぜひ、観てみたい!!


読みながら忘れずおきたいことをメモしてました^m^


                         ★★★



発行年月:2017年12月

著者充実の4年間のあゆみを堪能できる、宝箱のようなエッセイ集!

ふるさと福井で、北海道の大自然の中で、のびやかに成長する三人の子どもたち。
その姿を作家として、母親として見つめ、
あたたかく瑞々しい筆致で紡いだ「緑の庭の子どもたち」(月刊情報誌「fu」連載)
4年分を完全収録。
ほかに、読書日記、自作解説ほか、宮下ワールドの原風景を味わえるエッセイ61編、
掌編小説や音楽劇原作など、単行本初収録の創作5編も収載。

本屋大賞『羊と鋼の森』誕生前夜から受賞へ。
そしてその後も変りなくつづく、愛する家族とのかけがえのない日々。
著者充実の4年間のあゆみを堪能できる、宝箱のようなエッセイ集!

地元の新聞社が月に一度発行する情報誌『fu』に、
二〇一三年からエッセイを連載してきた。
「緑の庭の子どもたち」という、子どもたちがテーマの文章だ。
本になるとは思っていなかったので、ずいぶんリラックスして書いている。
寝ころんで読んでもらえるくらいでちょうどいいなと思う。
読んでくれた方の夢も、きっといつのまにか叶っているに違いない。
これはしあわせのエッセイ集なのだ。 (「まえがき」より)

                    (実業之日本社HPより)



ホント、これはしあわせのエッセイ集!
読みながら温かい気持ちになれる。

3人のお子さんたちが皆、いい。
男の子2人と末っ子が女の子。

長男君は、大らかなかんじ。次男くんはしっかり者、末っ子さんは
料理好きな女の子らしい子。


長男くんが大学受験の年に本屋大賞『羊と鋼の森』を受賞して、
受験生の親らしいことが出来なかったと謝ると、放っておいてもらえて
助かったと言われたと。
ああ、素敵な家族だ~(:_;)

宮下さんの物語に音楽絡みのものが多い理由もわかった。


表紙の絵も可愛くて好き♪



                        ★★★★
 

 


発行年月:2017年8月

まだ何者でもない、何者になるのかもわからない、
わたしの、あなたの、世界のはじまり

『スコーレ№4』の女たちはひたむきに花と向き合う。
凜として、たおやかに、6つのこれからの物語。

10年前に書いたもの、5年前のもの、素敵な女性ファッション誌に載ったもの、いろいろ取り混ぜて、あらためて読んで、はっとしました。今よりちょっと若くてちょっとがんばっている宮下の小説を、ほかでもない本人が読んで勇気づけられたのです。このときにしか書けなかったものがここにあると思いました。小説って楽しい。もっと読みたい、もっと書きたい、と思いました。
 宮下奈都

                      (光文社HPより)




短編集ですが、どれもいい!

文章がスッと入って来るから読んでいて心地いい(^^)

スコーレのスコーピオンだそうだけど、スコーレ読んだかな~?
記憶(内容)が曖昧。

それでも楽しかった。

いけばな教室を開いている美奈子。
スコーレの三姉妹の父親の愛人だった人ですね。

時間が経てば、特殊な関係の人間関係もまた新たな思い出に上書きされて
良い関係になるんだな~と。
本人たちからしたら、もう少し複雑な思いもあるだろうけれど・・・。

美奈子といい関係の男友達・森太との今後の展開もちょっと気になった。

また別の機会に続編ぽいのないかな?


一番最後の話<ヒロミの旦那のやさおとこ>は、楽しかった。
小学校時代の仲良し3人組。
美波、みよっちゃん、ヒロミ。
強烈なキャラのヒロミ。
20歳から家を出て音信不通だった彼女との再会話。

暫くブランクあっても会えば再び、友情復活!



内容も良かったけれど、表紙の絵も素敵。
装画は岩崎絵里さんだとか。覚えておこう!



                         ★★★★★



発行年月:2016年12月

「忘れても忘れても、ふたりの世界は失われない」

新しい記憶を留めておけないこよみと、彼女の存在が全てだった行助の物語。
『羊と鋼の森』と対をなす、著者の原点にして本屋大賞受賞第一作。

                (文藝春秋HPより)




100頁ちょっとの短いお話でしたが、とても心に残る素敵なお話でした。

生まれつき足に麻痺があり松葉杖をついている行助(ゆきすけ)と
たいやき屋を営むこよみの出会いから、その後の二人のこと。

行助とこよみの場面が、最初からほっこり(^^)

こよみが事故に遭って、3か月間意識がなく、その後、意識は回復し
退院するのだけど、脳のダメージによる記憶が長続きしない障害が残ってしまう。

そのことはとてもショックなことだけど、行助の素敵なところは
その障害を普通に受け入れたこと。
なかなかこういう出来た人居ないと思う。
恋人を支えるのは当然みたいなことじゃなくて、こよみさん自身を丸ごと
受け入れているからこその言葉だったりが、本当に素敵。

この二人が一緒に居る限り、そこには優しいもので満たされている。
と思わせてくれる。



宮下さんの物語は、いつも心を温かくしてくれるなぁ~。


                         ★★★★★
 

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