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読んだ本の感想あれこれ。
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発行年月:2016年12月

「忘れても忘れても、ふたりの世界は失われない」

新しい記憶を留めておけないこよみと、彼女の存在が全てだった行助の物語。
『羊と鋼の森』と対をなす、著者の原点にして本屋大賞受賞第一作。

                (文藝春秋HPより)




100頁ちょっとの短いお話でしたが、とても心に残る素敵なお話でした。

生まれつき足に麻痺があり松葉杖をついている行助(ゆきすけ)と
たいやき屋を営むこよみの出会いから、その後の二人のこと。

行助とこよみの場面が、最初からほっこり(^^)

こよみが事故に遭って、3か月間意識がなく、その後、意識は回復し
退院するのだけど、脳のダメージによる記憶が長続きしない障害が残ってしまう。

そのことはとてもショックなことだけど、行助の素敵なところは
その障害を普通に受け入れたこと。
なかなかこういう出来た人居ないと思う。
恋人を支えるのは当然みたいなことじゃなくて、こよみさん自身を丸ごと
受け入れているからこその言葉だったりが、本当に素敵。

この二人が一緒に居る限り、そこには優しいもので満たされている。
と思わせてくれる。



宮下さんの物語は、いつも心を温かくしてくれるなぁ~。


                         ★★★★★
 

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発行年月:2015年9月

ゆるされている。世界と調和している。
それがどんなに素晴らしいことか。
言葉で伝えきれないなら、音で表せるようになればいい。

「才能があるから生きていくんじゃない。そんなもの、あったって、なくたって、生きていくんだ。あるのかないのかわからない、そんなものにふりまわされるのはごめんだ。もっと確かなものを、この手で探り当てていくしかない。(本文より)」

ピアノの調律に魅せられた一人の青年。
彼が調律師として、人として成長する姿を温かく静謐な筆致で綴った、祝福に満ちた長編小説。

                    (文藝春秋HPより)




高校生の外村青年が偶然、出会ったビアノの調律師・板鳥と出会い、

その仕事ぶりを見て、自身も同じ仕事をしたいと思うところから物語が
始まる。
ああ、こんな風に生き方を決めることもあるんだなぁ~と。
それがすごく自然な成り行きで、板鳥のアドバイスで調律師の専門学校に進み
卒業後、板鳥のいる楽器店に就職。
そこから色々な先輩たちに見守られて成長して行く物語でした。

調律師の仕事の様子がよくわかって楽しかった。
そして外村の誠実な性格とそれを見守る先輩たちの優しいアドバイスの
言葉なども読んでいて心地よかった。

表題の羊と鋼は、ピアノの内部にある構造でした。
なるほど、ピアノの中ってそうなっているんだ~。

表紙の絵も可愛く、物語と同様、温かい気持ちになれます♪

素敵な物語だったななぁ~。

2016年の本屋大賞1位も納得の1冊です !


                        ★★★★★



発行年月:2015年1月


 北海道を愛する夫の希望で、福井からトムラウシに移り住んだ宮下家五人。TSUTAYAまで60キロ、最寄りのスーパーまで37キロ。「誰が晩のおかずの買い物をするのかしら」。小中学生あわせて15名の学校には、元気満々曲者ぞろいの先生たち。ジャージで通学、テストも宿題もないけれど、毎日が冒険、行事は盛り沢山。大人も子供も本気の本気、思いきり楽しむ山での暮らし。

大自然の中で、家族それぞれが一年をかけて、これからどう生きていくかを考えるチャンスかもしれない。

                      (光文社HPより)



ご主人の北海道愛に家族全員が付き合って1年間、山村で暮らす様子を
書いたエッセイ。

子どもさんたちが可愛いぃ~!!
会話のひとつひとつに、ほのぼのしちゃう。

中3の長男、中1の次男、小4の長女。
エッセイのなかの仮名が・・・長男くんは「ヒロト」
次男君は、「漆黒の翼」その後、「ボギー」
娘さんは「きなこ」


楽しいことばかりじゃないのは、冬の生活。
やっぱり寒いだなぁ~。と思って居たら、冬が一番楽しそうだった!

阿寒国際センターでタンチョウの群れを見るなんて・・・・素敵!!
あとは、ワカサギ釣りにスキー、スケート。


学校の行事には、親も参加というのも皆と仲良く出来ていいなぁ~。
学芸会では母の部があってシンデレラを演じた宮下さん。
衣装づくりや劇の練習なんて、学生時代に戻った感じで。

学校の先生方もユニーク。
校長先生がいい!


でも、長男くんの高校受験はやはり、元の福井県でして再び、福井に戻った
宮下ファミリー。
元に戻ることも、ちゃんと受け入れて福井に戻れば、再び、そこでの生活を
楽しむため努力する子どもさんたちの姿にも感動。

宮下ファミリーは良い家族だなぁ~。
と思わせてくれたエッセイでした♪

北海道、観光でぜひ行きたい!!^m^

                          ★★★★




発行年月:2014年11月


 海外営業部長、望月正幸は、贈賄行為に携わっていた。それに気づいた浮気相手の夏目は、告発するとともに「逃げて」と正幸に懇願する。結果、行方をくらました正幸の妻、娘、姉……残された者たちのその後は。正幸とはどんな人間だったのか、なぜ逃げなければならなかったのか。『誰かが足りない』の著者が、人間の弱さと強さに迫る連作短編集。

                   (双葉社HPより)



第一話では、望月正幸という男が会社の贈賄行為を告発され失踪したという
女性社員たちの会話から始まる。
その告発者と名指しされた女性・夏目。
名指ししたのは蒼井。
共に正幸と関係があった。
妻子がいるのに、複数の女性と関係を持っていた?

第二話からは、望月正幸の周りの人たちの話。
第二話は正幸の妻・可南子。幼い娘(レイ)を抱えて失踪した夫のことを思う。

第三話は、正幸の姉・有希子。
弟の失踪を訪ねてきた警察官から知り困惑する。

第四話は、小学3年生になったレイの担任教師・須藤。
転校してきたレイの味方でいると宣言する。

第五話は、公立高校に進学したレイ。
トータという男子に告白される。トータには武勇伝がたくさん。

第六話は、正幸のその後の生活。

最後に、レイと正幸が知らないうちに会うことになりそうなシチュエーションで
ちょっと嬉しくなる。
が・・・・贈賄疑惑の真相は明かされないままなので、ちょっと消化不良。


まあ、楽しんで読めたからいいけれど。


                          ★★★



発行年月:2014年9月

この人は何も知らない。遥名も何も知らない。それが決めてだった。
傷んだ心にやさしい雨のように降り注ぐ、傑作恋愛小説。

欠けていたものが、ぴたりとはまる。そんな風にしてふたりは出会った。

勉強のことを一秒も考えない小一のハルと、生きるための型がほしいと考える中一の遥名。
別々の場所で生まれ、まったく違う人生を歩んできたふたりの成長と出会いを描く、生きることが愛おしくなる傑作恋愛小説。

ああ、これのことだったのか、と思う。
いちばんいいときに浮かんでくるしるし。しるしというのは希望に似ている。
今じゃなかったら気づかなかった。一年前でも、五年前でも、分からなかった。
すれ違ってもお互いに気づかなかっただろう。
放たれた矢が、的に近づく。やっと、やっとだ。
風は吹いた。
(本文より)

                     (幻冬舎HPより)



柏木温之(ハル)と大野遥名(ハル)。
ふたりのハルの物語が別々の場所で語られる。

温之が小学校年生のときは、遥名は中学1年生。

温之は、自分の世界に没頭してしまうと周りが見えない子どもだった。
唯一、そんな温之のことを理解出来た存在は、浅野健太。

遥名は、優秀な兄が居た。
大学受験では頑張って、何とか兄と同じ大学に入学し上京。
そのまま東京で社会人になる。



1991年5月~2011年3月までは、二人がそれぞれの環境で生きる様子を
描き、2011年3月、震災の日に二人は初めて言葉を交わす。

そして最後の章で、二人は結婚し、小学生の女の子が居る。
健太も登場し、いろいろなことがあったけれど、みんな幸せそうで良かった!と
思った。

温之と遥名の娘の名前も、なるほど!というかんじ。


大人になって、どんな人と出会えるかでその後の人生決まるけど
二人はお互いを見つけられて良かった!

 
                            ★★★★
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