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読んだ本の感想あれこれ。
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発行年月:2017年12月


  「トム・ソーヤーの冒けん」てゆう本をよんでない人はおれのこと知らないわけだけど、それはべつにかまわない。あれはマーク・トウェインさんてゆう人がつくった本で、まあだいたいはホントのことが書いてある。ところどころこちょう・・・・したとこもあるけど、だいたいはホントのことが書いてある。べつにそれくらいなんでもない。だれだってどこかで、一どや二どはウソつくものだから。まあポリーおばさんとか未ぼう人とか、それとメアリなんかはべつかもしれないけど。ポリーおばさん、つまりトムのポリーおばさん、あとメアリやダグラス未ぼう人のことも、みんなその本に書いてある。で、その本は、だいたいはホントのことが書いてあるんだ、さっき言ったとおり、ところどころこちょう・・・・もあるんだけど。
 それで、その本はどんなふうにおわるかってゆうと、こうだ。トムとおれとで、盗ぞくたちが洞くつにかくしたカネを見つけて、おれたちはカネもちになった。それぞれ六千ドルずつ、ぜんぶ金(きん)かで。つみあげたらすごいながめだった。で、サッチャー判じがそいつをあずかって、利しがつくようにしてくれて、おれもトムも、一年じゅう毎日(まいんち)一ドルずつもらえることになった。そんな大金、どうしたらいいかわかんないよな。それで、ダグラス未ぼう人が、おれをむすことしてひきとって、きちんとしつけてやるとか言いだした。だけど、いつもいつも家のなかにいるってのは、しんどいのなんのって、なにしろ未ぼう人ときたら、なにをやるにも、すごくきちんとして上ひんなんだ。それでおれはもうガマンできなくなって、逃げだした。またまえのボロ着を着てサトウだるにもどって、のんびり気ままにくつろいでた。ところが、トム・ソーヤーがおれをさがしにきて、盗ぞく団をはじめるんだ、未ぼう人のところへかえってちゃんとくらしたらおまえも入れてやるぞって言われた。で、おれはかえったわけで。
  ――マーク・トウェイン著/柴田元幸訳『ハックルベリー・フィンの冒けん』より


                        (研究社HPより)



ラジオ番組で、柴田氏がこの本の解説をしていて、興味を覚えて図書館で
借りて読んだ。

トムソーヤの冒険は、随分、昔に読んだけれど、こちらは読んでなかったし・・・。

トムに比べたらちょっとドジっぽいところはあるかな?

結構、厚い本だったけれど、飽きずに最後まで読んだ。

時代背景的にも黒人の扱いが酷い時代。
それでもハックは、黒人のジムを相棒として対等の存在としているところがいい。

ハラハラドキドキしながら、冒険劇を楽しめる。

トムソーヤの冒険ももう一度、読んでみたくなった。


そして、挿絵が素晴らしい。
原書の挿絵をそのまま使ったそうだけど、挿絵だけ再度みてその下の一言解説
を見るのも楽しい♪




                         ★★★★
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発行年月:2018年4月


 ブナの樹の上に暮らす忘れっぽくて気のいいリス。知っていることが多すぎて、頭の重みに耐えかねているアリ。始終リスを訪ねてきてはあちこち壊す夢みがちなゾウ。思いとどまってばかりのイカ。チューチュー鳴くことにしたライオン。……不器用で大まじめ、悩めるどうぶつたちが語りだす、テレヘン・ワールドへようこそ!

                    (新潮社HPより)




「ハリネズミの願い」と同じ動物たちの物語。

今回はリスが主役?
優しいリスは、動物たちの相談相手になってあげている。
リスの家に訪ねて来て、自分が悩んでいたり疑問に思っていることを話す。

リスの良いところは、否定しないこと。
一緒に悩んであげたり、考えてあげたり。

特にアリとは親交が深そうで、旅に出ると言っては出かけていくアリの姿を
じ~っと見守り、段々姿が見えなくなっていく様子に「帰って来て」と
思わず言ってしまって、それで戻って来たアリからそのことをダメだと
注意されて、反省。
次は何も言わずに見送るけれど、心のなかで「戻って」と思い、それをまた
引き返したアリに思う事もダメだと言われちゃう。

なんだか可愛い。

アリもリスの元を離れたくないんでしょ!?^m^


色々な動物が色々と真剣に悩んでいることがあるって、想像するだけで
楽しい。
本人たちは大真面目なんだけど、思わずクスッと笑えるお話の連続で
癒された。
イラストの可愛さもいいですね♪



                          ★★★★



発行年月:2017年8月

サンクトペテルブルクに生まれ育ち、ロシア革命にともなってオランダに帰国した祖父が「ぼく」だけに語ってくれたこと。ゴーゴリの『外套』より悲惨、どこにも救いはないのに、なぜか可笑しく滑稽な人生の悲喜劇。『ハリネズミの願い』の作家テレヘン自身がもっとも愛する宝箱のような掌篇集。

                   (新潮クレスト・ブックスHPより)




ロシア革命の翌年、オランダに亡命した一家。

おじいさんは孫に多くの物語を語る。

子どもが喜ぶような楽しい話ではなく、哀愁に満ちた話が多く
残酷なものも。

多くの話のなかで<クマの話>が印象的だった。
どんなに食べても空腹がおさまらないクマ。
いろんなものを食べ尽くす。
仲間のクマをも食べる。
申し訳ないと思いながら、そんな自分に辟易しながら・・・


これは、著者が祖父から聞いた話を思い出しながら書いたのだと想像していたけれど
違ったよう。
訳者の解説で書かれていたことにビックリ!
そうだったのかぁ~。

淡々とひとつひとつを読んでいたけど、どれも独特の雰囲気があって
面白かった。


                        ★★★
 



発行年月:2008年9月

父親の仕事のため,大都会ベルリンから突然見知らぬ土地へ引っ越してきたブルーノは,巨大なフェンスのむこう側にたたずむ少年と出会う.ふたりの間には友情が芽生えるが,やがて別れの日がやってきて…….ホロコーストを背景にした異色のフィクション.アイルランドでベストセラーになり,30カ国以上で出版された話題作. 

                     (岩波書店HPより)




先に読んだ、『ヒトラーと暮らした少年』が良かったので、同じ著者の

過去の作品にも興味があり、読んだ。

こちらの方が、辛かった(/_;)

表題から予測出来るけれど、縞模様のパジャマの少年は、シュムエル。
ポーランドから来たユダヤ人で、収容所にいる。

フェンス越しに彼と友達になったブルーノは、父親が収容所の管理する側の人。
ベルリンから家族で、引っ越してきた。
引っ越しの前、総統が家に来て、父親に任務を命じたから。

引っ越した家の周りに他の家はなく、窓から大勢の人が、同じ縞模様のパジャマを来て
不思議な場所が見える。

ブルーノには、それが何なのか、理解出来ていない。

そして一人で探検に出かけ、フェンス越しに男の子が居るのを見つけ声を掛ける。
2人は、会話する。ブルーノはそちら側には子どもも沢山、いていいなと。


ラストは、どうなる?
気になって、二人の友情は永遠には続かないとわかっていたけど、
こういう結末だったのか!?

ただただ辛い。

純真無垢な少年たちの哀しいラスト・・・(;O;)


映画化されているそうだけど、見てみようかな?
辛いから迷うけど・・・


                         ★★★★★




 



発行年月:2018年2月


 
衝撃のラストが話題となり、映画もヒットした『縞模様のパジャマの少年』の原作者ジョン・ボインの作品です。

ドイツ人の父とフランス人の母との間に生まれた少年ピエロは、パリで暮らしていましたが、相次いで両親を亡くします。ピエロは、住み込みの家政婦をしている叔母のベアトリクスに引き取られることになりました。そして、なんとベアトリクスの勤め先はベルクホーフ、つまりヒトラーの山荘だったのです。
7歳の少年ピエロは、期せずして総統閣下と寝食を共にすることになります。
そして、ヒトラーにかわいがられたピエロは、その強いリーダーシップに憧れていたせいか、性格がみるみる変わっていきます。

『縞模様のパジャマの少年』の姉妹編ともいえる本書は、前作と同じように無垢な少年が主人公で、その純粋さゆえ、時代にはげしく翻弄されます。
ピエロがまわりの影響によって変わっていく姿には背筋が凍るものがあり、人間とはこんなに残忍になれる生きものなのかと読み進めるのがつらくなりますが、ラストに希望の光が感じられるのが、前作と大きく異なるところだと思います。
フィクションながら、歴史的事実に基づくことで、よりリアルに「人として、いかに生きるべきか」を考えさせてくれる稀有な物語です。

                 (あすなろ書房HPより)



表題から興味を持って読んでみた。
児童書の部類なのかな?
充分、大人でも楽しめる。

両親を亡くして孤児院に暮らすことに。
両親が居た時はアパートの下の階に暮らしていたユダヤ人のアンシェルと
兄弟のように毎日過ごし、離れても手紙でやり取りをする約束をした。

父親の妹・ベアトリクスが引き取りたいと連絡があり、少年は叔母の元へ。
叔母は、ヒトラー総統の屋敷で家政婦として働いているが、総統の許可を
貰ったと。

少年は総統とやがて会話するようになり、憧れを抱き、次第に考え方も感化されていく。
アンシェルからの手紙も捨てるようになり他の大人たちに対しても
高圧的な言い方を平気でするように。

そんな変化を憂いた叔母や、叔母と親しい関係にあった運転手のエルンストが総統を裏切ろうとしていることを告発。
2人は銃殺される。


世界情勢もわからず、少年にとっては、ヒトラーが信じるべき人となっていく恐ろしさ。

ラストは、それでも少しホッとするものになっていたので良かった。

色々な経験をして、自分を振り返り、自分が犯した罪を感じながら
親友・アンシェルと再び向き合うピエロ。


姉妹編とも言われる≪縞模様のパジャマの少年≫も近いうち、読んでみよう。


                       ★★★★★
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