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自分の備忘録としてのものなので 本のネタバレ的内容も多々あり。
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発行年月:2026年1月


第4回警察小説新人賞受賞作
【第4回警察小説新人賞受賞作】
「書きぶりは堂に入っており、プロとしてやっていける風格をたたえていた」
東山彰良氏(選考委員)
「文章力が高く、スピード感もあり掴みは抜群」
柚月裕子氏(選考委員)
熊本県警本部警務部監察課の阿玉清治は非違事案の調査を命じられる。
爆発事件に巻き込まれて意識不明となっている刑事の澤守が、
暴行騒ぎを起こしていた疑いがあるというのだ。
警察の威信に傷がつかない無難な着地を求められた。
時を同じくして、熊本地震をきっかけに失声症を患っている小学生の息子が、
動物殺しの疑いをかけられる。
阿玉は妻や息子との関係に心を砕きながら、非違事案の調査を進めるが――。
感涙の家族小説×超弩級の警察ミステリ


                     (小学館HPより)


警察小説新人賞は、初めて知った。
あまり期待しないで読んだけれど、良かった!
登場人物たちのキャラクターが個性的で、名前がすぐに覚えられた。


熊本県警本部監察課
警部補・阿玉清治は、首席監察官の刈谷塚優子から新人の船場新太巡査部長と
組んである爆発事故現場で怪我をし、重体になっている捜査一課刑事の澤守竜人の
非違事案を調査するよう命じられる。

その調査をしながら、阿玉と船場、それぞれが家族に抱えるものも
並行して語られるので、気になることが、あれこれ。
阿玉の方は、妻が以前、育児ノイローゼが原因で万引きをしてしまったこと。
熊本地震で家が壊れた際、家族はなんとか助かったが愛犬が亡くなり、
それを目撃した息子の喜徳が失声症になってしまい、妻からは離婚を
切り出されている。

船場は、大企業で会計の仕事をしていたが、1年ほどで会社を辞め警察官になった。
その理由は、兄が痴漢の冤罪から自殺未遂の末、植物状態で入院しているという。
兄がどれだけ無実を訴え続けても被害者という高校生の言い分だけが
真実とされたことから、
警察の在り方を自らが変えたいという強い思いから。


爆弾騒ぎが続くなか、阿玉にはもう一つの気がかり。
それは息子が動物を殺しているのではないかという疑惑。


最後は、びっくり!
動物を殺し続けていた人は、まさかの小学校の担任教師(女性)。
爆弾事件の犯人がその弟(腹違い?)。


終盤、バタバタと真実が明かされ、阿玉の息子の容疑も晴れ
崩壊しかかっていた家族も、息子の言葉で取り敢えず、そのまま家族と
して生活することになるかんじでホッとした。


しかし、警察って闇がありそうでモヤモヤ。
正義感の塊のような船場が、この先、警察組織のなかで、心を壊さず
やっていくことを祈りたい。


次に作品が出たら、また読んでみたい作家さんかも。




                     ★★★
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発行年月:2023年12月


「夫の墓には死んでも入りたくない」義母の遺言から始まった墓問題。
それは親類や子供たちを巻き込み、墓の必要性などを考えるきっかけになっていく。
「遺骨は燃えるゴミで」と言いたくなるほど面倒な、明日は我が身の墓騒動小説。


                    (朝日新聞出版HPより)



松尾五月(61歳)・・・義母の四十九日が迫るなか、夫・慎二の姉・光代が
「おかあさんは樹木葬を望んでいた。
お父さんと同じ墓に入りたくないから・・・」
と生前に頼まれていたのだという。
松尾家には代々の墓があり慎二やその父・壱郎は、最初は反対しているのだけど・・・

意外に簡単に壱郎が妻の樹木葬に同意したのは、驚いた。
でも、残る墓はだれが守る?問題は残り・・・

慎二の兄・秋彦は、婿養子になっているし・・・
慎二の子供は娘二人だし・・・


それに加えて五月と慎二の娘たち、詩穂と牧葉の結婚後、苗字は変えたくないの
問題。
牧葉は、実の父に良い印象がなく前に付き合っていた恋人・鈴木哲夫と
結婚を考えるときに父親の苗字が鈴木だったことから、鈴木姓に変えたくないと
言ったことからうまくいかなくなり別れている。

妹の詩穂は婚約者の中林悟と、やはり苗字のことで意見が合わず、
悟の親の実家の墓問題にも直面し、全てが嫌になって悟と別れる。


ああ、こういう問題が絡むと結婚も難しいよね~。
夫婦別姓、なんでまだ法律で認められないんだろ?
別々じゃなくてもいいし別々でも選べれば、結婚を躊躇する人たちも少しは
減ると思うんだけど・・・・
少子化問題とか未婚率上昇とか言っているのなら、そこから変えてみれば?
と思っちゃう。


物語を読みながら、あれこれ考えるきっかけになる。

五月の考え方、結構、共感できることが多くて・・・

お墓に埋葬なんてしてくれなくていいし、骨なんてただのカルシウムという
発言には笑っちゃった。
うんうん、その通り。
牡蠣の殻とか卵の殻もゴミで出すんだからね・・・^m^


垣谷さんの物語は、やはり面白い。




                     ★★★★




発行年月:2023年7月


 受難(パシヨン)を越えて、求めよ、自由を――。
 『熱源』で直木賞を受賞した著者による、新たな到達点! 禁教下における“最後の日本人司祭”となった小西マンショの人生を軸に、異文化同士の出会いと摩擦、争いの中での“希望”を描いた圧巻の歴史小説。
 キリシタン大名・小西行長の孫で、対馬藩主・宗義智の子として生まれた彦七(のちの小西マンショ)の運命は、関ヶ原の戦さによって大きく変わった。離縁された母・マリヤとともに彦七は長崎へ。キリシタンへの迫害から逃れてきた、小西家の遺臣らの世話になりながら成長していく彦七だったが、彼には小西家再興の重圧がのしかかっていく。キリスト教が禁じられ、信徒たちの不安が高まるなか、彦七はある重大な決断を下すのだが……。 “受難の時代”を生きる者たちの魂の叫びが刻まれた、著者渾身の長編小説。
 
                    (PHP研究所HPより)



物語は、小西行正長の孫・彦七と
旗本から偶然が味方して徳川家世子・家光の近侍を務め、その後
目付け役として長崎のキリシタン弾圧の指揮を執る役目を担うことになる
井上政重の物語が交錯しながら進む。


キリシタン弾圧に長崎の民たちが慄きながら生活している様子をみて
彦七はローマで司祭になって、再び戻って来ようと決心し
それを実行。
その行動力が凄い。
世話になっていた家臣の益田源介の妻・絹、娘の末に別れを告げ出立し
再び司祭になって日本に戻るまで30年。
その間もずっとキリシタンたちは信仰を捨てず、密かに暮らす日々。

益田源介の従弟・甚兵衛の息子・四郎がキリシタンたちを纏め、幕府の圧力に
対抗しようと決起、天草で一揆をおこし、島原の城も攻め入る。


そんな島原城に井上政重がキリシタンたちを排除するため向う。
政重自身はキリシタンに個人的には恨みはなく、立場上、離縁した妻も
キリシタンだったことから、キリシタンだからという理由だけで命まで
取ることは本心ではしたくない考え。
同じ立場の細川忠利(母は細川ガラシャ)も同様の考え。
城から自ら逃げて出て行く者たちは逃がそうと決める。


そして、政重は、捕らえられた彦七と対峙する。
この場面が凄かった!

信仰を捨てれば命は助けるという政重に対して、それは出来ないと。
仕方なく拷問し、その都度、「転べ」というが答えは変わらず
命がもう尽きるというときに政重にたいして
「赦す、だからもう殺すな」と言葉をかける。
結局、彦七は、そこで絶命するのだけど、政重の心は複雑。


彦七に再会し「逃げろ、踏み絵を踏みながらでも、生きてくれ
そしていつかまた会おう」と言われ
キリシタンということを隠しながら生きることに決めた源介と娘・末が
このまま生き延びれますように・・・・



知っている武将なども色々、出て来るので時代背景的なものは
なんとなくわかった。
しかし、キリシタンたちへの執拗な取り締まりは読んでいてつらかった。

天草四郎って、有名だけど
この物語だとそんなに大したことしてないような・・・
彦七の方が凄い!
ま、物語なので、フィクションの部分も多いんだろうけれど。


読み応えありの作品だった!




                    ★★★★★




発行年月:2023年10月


人は皆、出会ったものでできている。
金も夢も友もない上京したての大学生・暖平。
ひょんなことから落語研究会に入ることになり、
“背負亭(しょいてい)こたつ”として高座に立つ羽目に!?
累計100万部突破の名手がおくる、
新しい自分に出会える人生応援小説。
あらすじ
大学進学を機に群馬から上京したばかりの門田暖平は一人、新品のこたつを亀の甲羅のように背負い佇んでいた。配送料が払えず自力で下宿に持ち帰ろうと思ったが、帰宅ラッシュで電車に乗り込むことができない……。
途方にくれる暖平の前に、一台のワゴンが停まる。乗っていたのは、入学式当日、構内で落語を演っていた落語研究会の部長・忽那碧だった。落研に誘われるが、金もなく、コミュニケーションにも自信がなく、四年間バイト生活をして過ごすつもりだと語る暖平。
「必要なのは扇子一本。あとは座布団さえあればどこでもできる」という碧の言葉に背中を押され、暖平の人生が大きく動き出すーー。
・「面白さ」「上手さ」は一つじゃない
・明日が来るのが楽しみになるくらい準備する
・徹底的に同じ型を踏襲し、初めて個性は爆発する
・追い詰められてはじめて、人は真価を発揮する
・どんな時も楽しむ。自分がやりたいことをやる


                  (幻冬舎HPより)




特にやりたいこともなく、なんとなく大学生になった門田暖平。

新入生勧誘のサークルが色々あるなかで、ふと足を止めてしまった。
自分に声を掛けて来たのかと思ったら、落語の声だった。

落語をやっていたのは、落研の部長・忽那碧(文借亭那碧あやかりていなあおい)。
その後、秋葉原でこたつを買い、電車でも持ち帰れるようにと背負えるように
して貰ったけれど、満員電車にどうやって乗ろうか?と思っていると・・・
誰から軽トラから呼んでいる。
それが碧。
バイト中に暖平をみつけ車で送って貰う。


この碧との出会いが暖平の生活を変えることに・・・。


落語はよく知らないけれど、面白かった。
他の先輩たちも皆、いいかんじで楽しそう。


碧がなぜ、落語をやろうと思ったのか?
そのわけが、泣ける・・・('_')
自分の夢じゃなく、双子の兄・翠のやりたいことだったから・・・

翠もすごく前向きで素敵。

翠のやりたかったことをやって、碧が次は自分の本来の目標である板前になるって
いうのもいい。


碧が暖平に話す色々な言葉がジ~ンとくる。

大学時代にいい先輩に出会えたことは一生の宝だな。


あまり読んだことない作家さんだけど、読みやすくていい。
他の作品も読んでみよう。




                        ★★★★★




発行年月:2025年10月


奔放奔放な母と自由になれない娘――親子関係に悩むすべての人に贈る、
やさしいエールに満ちた「希望」の物語。


                (ポプラ社HPより)


図書館の棚から気になり借りてきた。
初読みかも?
表紙の絵とタイトルにほのぼのしたものを感じてだったけれど
それに反して、結構重たいかんじだったぁ~
でも、一気読み。

主人公の本条望の6歳から34歳までの物語。

6歳の最初の話は、母親がなかなか帰ってこない話で6歳の子が
一人であれこれ考えながら行動する様子が不憫でならない。
同時に母親に対して激しい怒りが沸く。

母親は、恋人をコロコロ変えて、そのたびにその相手の家に転がり込むので
転校もちょっちゅう。
10歳(小学4年生)で同じクラスの優ちゃんの家に遊びにいき
そこのお母さんは優しく接してくれる。自分の母親との違いも感じる。
再び転校することになったけど、文通が暫く続いたり
望のことを親友と呼んでくれる存在が出来てよかった!


中学生のとき、度々、訪ねて来てくれるスガノさんをもしかしてお父さん?と
思い、疑問をぶつけると違うと。
でも母親の芙美子には以前、助けられたからと。
このスガノの存在が、望にとって大きかったと思う。
困りごとを相談できる、しっかりした大人の存在だったから・・・


幼い時から英会話教室に通わせてくれたり、大学も行かせて貰えて
経済的に困らなかったのも幸いだった。
貿易会社の事務員として働き翻訳スクールに通い、そこ知り合った
坪井と恋人関係に。
でも坪井は既婚者。
賢くても、こういう男に惹かれてしまうのか・・・・・(-_-;)
優しいけれど結局、こういう男はダメ男。
避妊していた(ピルも飲んで)けど、この人の子どもが欲しいと
妊娠し、相手には妊娠を告げず、別れたい。そして500万が欲しいと頼み
出産。
女の子が生まれて遥と名付ける。


母親の芙美子に育児を手伝って貰いながらフリーランスの翻訳家として
食べていくってことだろう。


一応、綺麗におさまったかんじだけど、
う~ん。

芙美子のことを酷い母親だと思って読んだけど、過去のことがわかると
ちょっと同情心も沸いた。
望の父親の男もサイテイなクズ男。
妊娠しちゃうと、どうして女性だけが苦労しなきゃいけないのか?
男は逃げればいいけど・・・

芙美子は汁物はいつも作って飲む習慣を望につけていたし、ネグレクト
だったけれど、自分も生きるために必死だったのかも。


生まれた遥が愛情いっぱいに感じながら成長してくれたらいいな。



結構、物語として面白かった。
ほかの作品も読んでみようかな。




                      ★★★★
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台所、居間、パソコン室、一日中、本を片手にあちこち移動しながら、読書しています♪

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★★☆最後まで読んだが好みじゃなかった
★★飛ばしつつ一応最後まで目を通した
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