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読んだ本の感想あれこれ。
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発行年月:2021年5月


後悔せずに死ねますか? 終活サロン――そこは、人生最後の駆け込み寺。
『県庁の星』の著者が贈る、超高齢化時代に必読の¨エンディング¨小説!
◆終わりに直面した人々の、それぞれの「終活」
1.鷹野亮子 五十五歳……独身・子無し・仕事一筋で生きてきたキャリアウーマンの「終活」
2.森本喜三夫 六十八歳……憧れの長兄が認知症になった後期高齢者三兄弟の三男の「終活」
3.神田 美紀 三十二歳……仕事と育児に母親の介護が重なり絶望するシングルマザーの「終活」
4.原優吾 三十三歳……突然のガン宣告で人生が一変した若き天才シェフの「終活」
5.三崎清 五十三歳……七十歳で貯金ゼロの未来予想図を突き付けられた終活相談員の「終活」

                    (角川書店HPより)



終活と聞くと、興味を覚える年齢になってしまったなぁ~(^^ゞ

終活相談員の三崎清が、色々な年代の人の話を聞きながら、それぞれの人生の
見直しのきっかけを与えていく。
相談員・三崎の人間性がなかなかいい。どうして奥さんは三崎から(浮気して)
離れていったんだろ?
三崎は長女・由里子と暮らし、翼は妻と暮らすことに。

最後の章で、離婚しても息子の翼も三崎の家を訪ねたり、連絡は取りあって
いる様子なのは、ホッとした。


相談に訪れるそれぞれの人の生活も終活についての考え方も様々。

先が短いと慌ててあれこれ考えるより、今のうちから少しずつ
身の回りの整理をしていくのがいいのかな?


取り敢えず、最近は、もう何年も着ていない服を少しずつ、捨てている(笑)。
いつか着られるかな?じゃなくて今着ないものは、必要なしの考えに
変えて。

新しく買うものはシンプルで、すっと着らそうなものに。


終活ノートみたいな大げさなものは要らないけれど、知らせておかないと
自分が亡くなった後で困ることになりそうな情報は、何処かにちゃんと残して
置いて、そこにあることも伝えておかなきゃな。


あ、自分よりまずは両親のが先か?
などと色々、現実的なことを考えながら読んだ。



                       ★★★
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発行年月:2019年3月


報われない努力なんてない!
累計80万部突破、喜多川泰懇親の感動作!

              (ディスカバートゥエンティーワンHPより)




啓発本のような小説。
何もかもうまくいかないと嘆く保険営業マン・岡田の元に遇わられたタクシー。
運転者・・・運を好転させるのが仕事だと言い、岡田を色々な場所に
連れていく。

機嫌が悪いと運の好転をつかむアンテナの感度が鈍るとアドバイスされ
それを守ろうとするが、特に運が好転した感覚がない岡田。

岡田に対して、色々な話を聞かせる運転者の言葉が、いい。
なるほどね・・・・確かにそういうものかもしれないなと思う。



岡田の元になぜ、運転者が現れたのか?
生前の父親や戦争で亡くなった祖父の自分に対する想いも知り、
これからの生き方を見つめなおす岡田。


最後のエピローグに、ほっこり。


喜多川さんの本って存在は知っていたけど、読んだことなかったかも。
読みやすくていいな。



                      ★★★



発行年月:2021年2月


底辺女子が人生逆転!? 不遇な家庭に育った17才のユキが、
子供を持ちたい人々と貧困女性を救う〝代理母ビジネス〟の賭けに出た。


                   (中央公論新社HPより)




表紙のほのぼのした雰囲気とは、真逆の出だし。

16歳で高校を中退させられ、代理母をやらされた。

え????目が点でした。


これは2040年の日本の話。今から20年後こんなことが現実になるのかも。
なっても不思議ではない。
富士山が噴火して原発の放射線による汚染、新型ウイルスが次々発生。

ああ、長生きするのが恐ろしくなるぅ~(;O;)



で、代理母の問題。
主人公のユキは、義父から騙されて人助けしてお金が貰えるというので
貧困家庭を救うため、弟や妹を長女の自分の力で助けなきゃという気持ちで
代理母を承諾したんでしょう。
が、父親は、自分が楽して娘を利用してお金を得る(500万円)ことだけが
目的と知り、2つ年上の幼馴染・ミチオと共に家を飛び出す。



自分は無理やり、代理母をやらされたけれど、世の中には、子どもが欲しくても
持てないで悩んでいる人も多い。
そして、貧困家庭には代理母を受けることで報酬により貧困から脱却
することが出来る。
二つを結ぶ役割をすればビジネスとして成立するとユキとミチオは
考える。

二人の産婦人科医の芽衣子と静子の協力も大きい。


代理母については、お互いが納得して交渉成立するのなら、いいのかな?

色々な家族があっていいと思うし、今は偏見だらけのことも
ふつうな世の中になるのは、良いことだと思う。



最初は、重苦しい雰囲気だったけれど、主人公のユキが幸せそうな
ラストは救われた。
表紙の絵は、ラストの雰囲気にはマッチしてると思う。



                         ★★★★



発行年月:2016年10月


ダイエットは運動と食事制限だけではない。大庭小萬里はマスコミには一切登場しない謎の女性だが、彼女の個別指導を受ければ、誰もが痩せられるという。どうやら、身体だけでなく「心のゼイ肉」を落とすことも大事なようだ……。身も心も軽くなる、読んで痩せるダイエット小説。

                    (双葉社HPより)




4つのケースを大庭小萬里が個人アドバイスによりダイエットを導いていく話。


ダイエット本【あなたのゼイ肉落とします】の著者でもある小萬里は
本のなかで、チェック項目を挙げ、4つ以上イエスのある人は連絡くださいと。

凄い商売だなと思いつつ、ダイエットしたくて連絡をする4人。


<ケース1 園田乃梨子 49歳>
身長 163cm 体重 59.8kg

若い頃はスマートで美人。夫と娘には綺麗じゃなくなった自分を冷たい目を
向けられていると感じる。


小萬里の「ブスとして生きる訓練をする」「筋トレを」のアドバイス。

自分の若い頃と比べても仕方ないということでしょう。
年を取れば、代謝も悪くなるし、筋肉量も減るから、少し食べ過ぎれば
全て蓄積されていく。


う~ん。痛い。ズバリ、今の自分に対して言われているかんじだったなぁ~
この話が一番、グサッと胸に刺さったかも^m^


他は
<ケース2 錦小路小菊 18歳>
155cm 80k超

大学で友達になった春子に大庭小萬里の本の存在を教えてもらい、個人指導を受ける。

元々の夢、お菓子づくりでお金を稼ぎたいを活かして、バイト先で得意の
かぼちゃパイを誉められ、生き甲斐を見つける。
気づけば甘いものを沢山食べることも減り、少しずつ体重が落ちる。



<ケース3 吉田知也 32歳>
178cm 87kg

交通事故で1週間の昏睡状態から目覚める。
しかし過去1年半の記憶を無くしていた。
鑑をみて、「こんなデブは自分じゃない」とショックを受ける。
1年半の間に起きたことが太る原因だった。


太っていても、過去に間違いを犯しても、ずっとそばで見守っていてくれた
幼馴染の友香の存在があってよかった。
元のスマートな彼に戻っていくといいな。



<ケース4 前田悠太 10歳>
123cm 42kg

学校では、ちびでデブだから、コロと呼ばれ蹴られたりして虐められている。
資源ごみの日、捨ててあった「あなたのゼイ肉落とします」の本を
自分の部屋に持ち帰り小萬里に手紙を書く。
特別無料で指導してもらえることになる。

母親と二人暮らしの悠太の食生活を変えることに手助け。
本を捨てた隣の部屋の加奈とも親しくなり二人で大庭から料理を習う。



4つの話、それぞれに言えることは、生活改善。
ダイエットって、今までの生活を振り返って、少しずつ意識して
変えていくことが必要ということだな。

運動しなきゃ!食事制限しなきゃ!と脅迫観念ぽいのは長続きしない。


ちょっと自分の生活パターンも考えてみよう!
なかなか面白かった。


                    ★★★★



発行年月:2019年11月

間もなく50歳を迎えようとした頃にスタートし、5年に渡って書き続けたエッセイが、ついに書籍化。
トーベ・ヤンソンや石井桃子さんの暮らしから「ひとりで暮らすこと」を考え、美空ひばりさんと同い年になったことに感慨し、体調に不安を覚えホットヨガや健康体操教室に参加、憧れの山歩きに挑戦したり趣味の俳句を楽しみ、長く一緒に暮らした愛猫を看取り……。
歳を重ねても、無理せずに、でも興味のあることに飛び込みながら、軽やかに丁寧にひとりの日常を送る様子を綴った、くすっと笑えて清々しいエッセイ集。

                     (幻冬舎HPより)



50歳を迎えることから5年間、書いて来たエッセイを加筆・修正して1冊にまとめたもの。


1965年生まれの小林さん。
ほぼ同年・・・^m^

14歳から仕事を始めたとあったけど、金八先生の頃かなぁ~。
それから20歳で初舞台。
今まで8つの舞台を経験しているのだとか。
へ~部隊も結構、やっていたのね・・・知らなかった。


小林さんが憧れる暮らしをしていた女性たち。

トーベ・ヤンソン  石井桃子  ターシャ・テューダ


みんな児童文学に関わっているのは、偶然か?と小林さんも言っていたけど
なるほどね。

映画「山のトムさん」は、石井桃子さんがモデルなんだとか。
確かに!
出版の仕事をしていたし、女性と同居生活していた!
トーベ・ヤンソンも女性のパートナーがいたとか。

ターシャは息子さんたち家族が今は似たような暮らしをしているのをNHKで観た。


憧れの暮らしだわね、確かに。
わたしには無理だけど。。。(^^ゞ


終活は元気なうちにとか、筋肉を衰えさせない努力はしていかなきゃとか
うんうんとうなずきながら読み終えた。


小林さんの映画、また見たくなってきた!


                       ★★★
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