忍者ブログ
読んだ本の感想あれこれ。
[2711]  [2710]  [2709]  [2708]  [2707]  [2706]  [2705]  [2704]  [2703]  [2702]  [2701



発行年月:2023年1月


第21回『このミステリーがすごい!』大賞 大賞受賞作
 
「認知症の老人」が「名探偵」たりうるのか? 孫娘の持ち込む様々な「謎」に挑む老人。日々の出来事の果てにある真相とは――? 認知症の祖父が安楽椅子探偵となり、不可能犯罪に対する名推理を披露する連作ミステリー!
 
<最終選考委員選評>
●レビー小体型認知症を患う老人が安楽椅子探偵をつとめる“日常の謎”系の本格ミステリー連作で、ラストがきれいに決まっている。(大森望/翻訳家・書評家)
 
●マニア心をそそられる趣向が凝らされており、古典作品へのオマージュも好印象。ディーヴァーのリンカーン・ライムのヴァリエーションのようだ。(香山二三郎/コラムニスト)
 
●キャラクターが非常に魅力的。彼らの会話がとっても楽しい! 全体を通しての空気感、安定感が秀逸でした。魅力的な物語を書き続けていける方だと確信しました。(瀧井朝世/ライター)
 
<あらすじ>
かつて小学校の校長だった切れ者の祖父は、71歳となった現在、幻視や記憶障害といった症状の現れるレビー小体型認知症を患い、介護を受けながら暮らしていた。
しかし、小学校教師である孫娘の楓が、身の回りで生じた謎について話して聞かせると、祖父の知性は生き生きと働きを取り戻すのだった!
そんななか、やがて楓の人生に関わる重大な事件が……。

                     (宝島社HPより)



レビー小体型認知症の71歳、元校長先生という設定が面白い!
疾患特有の幻視をうまく物語に活かしていたのは、良いアイデアと思った。


短篇ミステリーの形で、孫娘の楓(小学校の教師)が持ち込む謎を
認知症の祖父が解いていく。
謎解きの部分は楽しかった。
軽いものもあったけれど、殺人も起きたり、楓自身に起きるストーカー問題は
物語の終盤で盛り上がった。


ミステリーより興味深っかったのは、楓とその同僚教師・岩田。
岩田が高校時代、野球部でバッテリーを組んでいた後輩・四季。
四季は劇団に所属していて、とても風変り。
それでもこの3人の関係がいい。
男性はそれぞれ楓に好意を抱いていて、その想いも楓は知っている。
どちらかを恋人に選ぶのか?
たとえ、どちらかと恋人になっても3人の関係は持続していきそう。

ミステリー抜きでも面白そうだけどな。
続編があれば、読んでみたい。


                       ★★★
PR
この記事にコメントする
お名前
タイトル
文字色
mail
URL
コメント
パスワード   Vodafone絵文字 i-mode絵文字 Ezweb絵文字
secret (管理人しか読むことができません)
カレンダー
04 2024/05 06
S M T W T F S
2 3 4
5 6 7 9 10 11
12 13 14 15 16 17 18
19 20 21 22 23 24 25
26 27 28 29 30 31
メ-タ-
kyokoさんの読書メーター
カテゴリー
フリーエリア
最新コメント
[09/20 kyoko]
[05/23 のぶ]
[09/15 kyoko]
[09/14 ひろ]
[03/06 kyoko]
最新トラックバック
プロフィール
HN:
kyoko
HP:
性別:
女性
自己紹介:
台所、居間、パソコン室、一日中、本を片手にあちこち移動しながら、読書しています♪

記事最後の★についての基準は
★★★★★ぜったい再読したい!!
★★★★すごく良かった!
★★★最後まで楽しめた
★★☆最後まで読んだが好みじゃなかった
★★飛ばしつつ一応最後まで目を通した
★途中放棄^^;

バーコード
ブログ内検索
P R
カウンター
フリーエリア

Copyright (c)本を片手に・・・ All Rights Reserved.
Powered by NinjaBlog  image by Night on the Planet  Template by tsukika

忍者ブログ [PR]