忍者ブログ
読んだ本の感想あれこれ。
[2714]  [2713]  [2712]  [2711]  [2710]  [2709]  [2708]  [2707]  [2706]  [2705]  [2704



発行年月:2022年11月


ベストセラー『本と鍵の季節』(図書委員シリーズ)待望の続編!
直木賞受賞第一作
猛毒の栞をめぐる、幾重もの嘘。
高校で図書委員を務める堀川次郎と松倉詩門。
ある放課後、図書室の返却本の中に押し花の栞が挟まっているのに気づく。
小さくかわいらしいその花は――猛毒のトリカブトだった。
持ち主を捜す中で、ふたりは校舎裏でトリカブトが栽培されているのを発見する。
そして、ついに男性教師が中毒で救急搬送されてしまった。
誰が教師を殺そうとしたのか。次は誰が狙われるのか……。
「その栞は自分のものだ」と嘘をついて近づいてきた同学年の女子・瀬野とともに、ふたりは真相を追う。
直木賞受賞第一作は、著者の原点とも言える青春ミステリ長編!

                   (集英社HPより)




高校生の堀川と松倉が再び謎を追う。

以下、備忘録としてここに記しておくのでネタバレ大。


今回は、本に挟まったまま返却された一枚の栞。
その本を返却した者の後ろ姿を見たのは堀川。

栞には猛毒のあるトリカブトの花が透明フィルムの中にあった。
後日、学校の教師が倒れ救急搬送されるが、その後、退院。

謎を追う二人は校舎裏で穴を掘り、何かを埋めている女子生徒・瀬野を見つける。
埋めていたのは枯れたトリカブト。

そして、もう一人気になるのは堀川と松倉と同じ図書委員の委員長の東谷里奈。
本に挟まってたトリカブトの花の栞を二人が管理していることはおかしいと
他の落とし物と同じ所で保管するべきだと、二人が貼った
栞の持ち主が申し出てという掲示物を剥がした。


元々、その栞は中学生の時、瀬野が親友の櫛塚奈々美と二人で作りそれぞれ
持っていたものだという。

謎を追ううちに少し見えてくる栞の存在の目的。
色々なことに悩み、自分たちのお守り的な物として持っていたトリカブトの栞。


櫛塚奈々美の両親は離婚していて、奈々美は母親と暮らし、妹は父親と。
妹の名前は、和泉乃々花。
保健室横に掲示されていたポスターのモデル。
そのポスターは写真コンテストで入賞したものだが、モデルが手にしていたのは
トリカブトの花。


瀬野と親友・奈々美だけの栞が何故か他人の手にも広がっているのは
それを配っている者がいるから。
それは誰?
乃々花と付き合っている、図書委員の植田ではないか!?
と推察する。


奈々美の母と再婚した父親はクズ男だったが、ある日、亡くなる。
それから奈々美の不幸な暮らしは少しずつ改善された。
瀬野は義父が亡くなった原因はもしかしたらトリカブト?と疑っている。


色々な謎が膨らんでおおよその背景はわかってきた。
でも、本当のところはどうなのか?


謎を残したまま終わる。
けれど、謎のままでいい。
「俺たちの出番は終わった」と松倉が言うように、彼らは一高校生なのだから。

堀川と松倉、良いコンビだな。
また二人の物語が読みたい。



                    ★★★★



PR
この記事にコメントする
お名前
タイトル
文字色
mail
URL
コメント
パスワード   Vodafone絵文字 i-mode絵文字 Ezweb絵文字
secret (管理人しか読むことができません)
カレンダー
04 2024/05 06
S M T W T F S
2 3 4
5 6 7 9 10 11
12 13 14 15 16 17 18
19 20 21 22 23 24 25
26 27 28 29 30 31
メ-タ-
kyokoさんの読書メーター
カテゴリー
フリーエリア
最新コメント
[09/20 kyoko]
[05/23 のぶ]
[09/15 kyoko]
[09/14 ひろ]
[03/06 kyoko]
最新トラックバック
プロフィール
HN:
kyoko
HP:
性別:
女性
自己紹介:
台所、居間、パソコン室、一日中、本を片手にあちこち移動しながら、読書しています♪

記事最後の★についての基準は
★★★★★ぜったい再読したい!!
★★★★すごく良かった!
★★★最後まで楽しめた
★★☆最後まで読んだが好みじゃなかった
★★飛ばしつつ一応最後まで目を通した
★途中放棄^^;

バーコード
ブログ内検索
P R
カウンター
フリーエリア

Copyright (c)本を片手に・・・ All Rights Reserved.
Powered by NinjaBlog  image by Night on the Planet  Template by tsukika

忍者ブログ [PR]