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読んだ本の感想あれこれ。
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発行年月:2022年1月


一穂ミチ、最新長篇にして文句なしの最高傑作
第168回直木賞候補作&2023年本屋大賞第3位
刊行以来、続々重版。大反響、感動、感涙の声、続々!
令和で最も美しい、愛と運命の物語
――ほんの数回会った彼女が、人生の全部だった――
古びた団地の片隅で、彼女と出会った。彼女と私は、なにもかもが違った。着るものも食べるものも住む世界も。でもなぜか、彼女が笑うと、私も笑顔になれた。彼女が泣くと、私も悲しくなった。
彼女に惹かれたその日から、残酷な現実も平気だと思えた。ずっと一緒にはいられないと分かっていながら、一瞬の幸せが、永遠となることを祈った。
どうして彼女しかダメなんだろう。どうして彼女とじゃないと、私は幸せじゃないんだろう……。
――二人が出会った、たった一つの運命
  切なくも美しい、四半世紀の物語――

                   (文藝春秋HPより)


3つの章に分かれていて結珠(ゆづ)と果遠(かのん)が小学2年生で
知り合ったのが最初。
その後、第二章は高校生となり同じクラスになり、再び突然の別れがあり
最後の章で29歳になった二人が再び、出会った地で再会する。


途中まで、特殊な環境のなかで育った二人が精神的に強い絆で結ばれているという
話なのかと思っていたが、それ以上に強いものが二人を繋いでいたと知り
最後の二人の決断には、ちょっと待ってよ、勝手過ぎないか?と
軽い怒りさえ覚えてしまった。

でも世間の評価は、感動の物語としての位置。

う~~ん。


そんなに大切に思っている存在がいるのに、家庭を持って子どもまで生まれて
(ゆづは流産したけれど、子どもを持とうとしたんだよね?)
なぜ、その家族を手放し、二人で光のなかにいこうとるんだろう。


果遠の娘・瀬々ちゃんのことが心配で仕方ない。
子どもまで産んだのなら、その子の幸せを守ってあげてよ!
ゆづもかのんも母親のことで散々、悩んで辛い思いもしたのに、
それじゃあ、瀬々ちゃんも同じことになってしまうかもしれない。


ゆづの夫・藤田も良い人過ぎるほど、出来た人で、こんな決断をした、ゆづを
それでも許すんだろうか???
まあ、こちらは大人だから、なんとか折り合いを付けて生きていくしかないけど・・・。


この物語のなかで瀬々ちゃんという存在がなければ、まあ、こういうことも
あるのかな?で済んだけどね。

世間の評価が高いだけにちょっとガッカリだったなぁ~。



                      ★★☆
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