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読んだ本の感想あれこれ。
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発行年月:2023年6月


執筆期間15年のミステリ・ロマン大作『鈍色幻視行』の核となる小説、完全単行本化。
「本格的にメタフィクションをやってみたい」という著者渾身の挑戦がここに結実…!
遊廓「墜月荘」で暮らす「私」には、三人の母がいる。日がな鳥籠を眺める産みの母・和江。身の回りのことを教えてくれる育ての母・莢子。無表情で帳場に立つ名義上の母・文子。ある時、「私」は館に出入りする男たちの宴会に迷い込む。着流しの笹野、背広を着た子爵、軍服の久我原。なぜか彼らに近しさを感じる「私」。だがそれは、夥しい血が流れる惨劇の始まりで……。
謎多き作家「飯合梓」によって執筆された、幻の一冊。
『鈍色幻視行』の登場人物たちの心を捉えて離さない、美しくも惨烈な幻想譚。
【リバーシブル・カバー仕様】
恩田陸によるミステリ・ロマン大作『鈍色幻視行』作中で、幻の作家・飯合梓の唯一の著作として登場する『夜果つるところ』。
『鈍色~』の核となる小説を完全単行本化した本書のカバー、恩田陸版/飯合梓版を自由にかけかえ可能なリバーシブル仕様でお届けします!


                    (集英社HPより)


『鈍色幻視行』で皆が語っていた、飯合梓が書いた『夜果つるところ』。

舞台になった「堕月荘」は、軍人が多く訪れる遊郭の宿。

そこに幼い時から人の目からあまりつかないようにと言われて育つ
ビイちゃんが語る話。

ビイちゃんには、産みの親の和江
育ての親の文子
それから主に教育を担当の莢子の存在がある。


ビイちゃんの正体は、謎のまま、最後に明かされる。

墜月荘では、色々な人が訪れる。
ビイちゃんには、それらの人に付いているこの世の者では無くなった者たちの
姿も一緒に見える。

そして次々に人が亡くなっていく。
その亡くなり方は色々だけど、恐ろしいと同時にどこか魅入らせるものがある。

恩田さんは、こういう雰囲気を醸し出す物語が巧い!

文章は読みやすく、読めるのに、なぜか、時間がかかった(^^ゞ


読んだのは図書館本だけれど、カバーが飯合梓の書いたものとして変えられる
のは良いアイデア!


また図書館ですぐに借りられるようになったら
「鈍色幻視行」と両方を再読したい。



                    ★★★★
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