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読んだ本の感想あれこれ。
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発行年月:2020年4月


敵は、先入観。
世界をひっくり返せ!
 
伊坂幸太郎史上、最高の読後感。
デビュー20年目の真っ向勝負!
 
逆転劇なるか!? カンニングから始まったその作戦は、クラスメイトを巻き込み、思いもよらぬ結末を迎える――「逆ソクラテス」
足の速さだけが正義……ではない? 運動音痴の少年は、運動会のリレー選手にくじ引きで選ばれてしまうが――「スロウではない」
最後のミニバス大会。五人は、あと一歩のところで、“敵”に負けてしまった。アンハッピー。でも、戦いはまだ続いているかも――「アンスポーツマンライク」
ほか、「非オプティマス」「逆ワシントン」――書き下ろしを含む、無上の短編全5編を収録。

                  (集英社HPより)




小学生(5~6年生)が主役の話、5編。
バラバラのようで、繋がっている。


小学生の頃は、学校生活が、一日のほぼ全部と言っていいくらい。
放課後も学校の友達と過ごしたり、部活動で夕方、暗くなるまで
過ごしたり、自分の過去を振り返っても似たようなことが
あったので、当時の担任の先生が自然と頭に浮かんだ。



最初の<逆ソクラテス>は、先入観で生徒に接する久米先生の
先入観を崩そうと転校生の安斎が先頭になりクラスの優等生女子
佐久間も加わり作戦を次々に立てる。


そんなことがあったなぁ~と大人になった者たちが話す。
作戦の中心人物の安斎は小学校卒業と同時に沖縄に。
彼の噂話も出る。
        

5つの話のなかで、特に気に入ったのは
3番目の<非オプテイマス>
大学を卒業してすぐ担任を持った久保先生。
いつも覇気がなく児童や保護者たちからも頼りない印象。

授業中、わざと缶のペンペースを落とすナイトたち。
僕と福生はいつかナイトを痛い目に遇わせたいと思っている。

僕は塾の帰り、久保先生を見かける。
急いで福生を呼び、二人で後をついていく。先生は体調が悪くて
欠席していた潤の家に忘れ物を届けに来たらしい。
物陰から様子を窺う二人。

潤の父親は久保先生の恋人が交通事故に遇うキッカケを作ってしまったと
ずっと悔いていた。
父親は先生の恋人と知らないで話しているが先生は気づく。
そして、慰める。

その日から変わる久保先生。


ああ、良い先生になれる人なんじゃん!と嬉しくなる。

ラストの参観会のあとの、カイトの父親と福生の母親の関係が
わかったときは、スカッとしたぁ~(^^)


小学校時代が一番、面白かったかもなぁ~。
担任の先生たちも個性的で、全員覚えている。

まだ健在なのかなぁ~?



伊坂さんの話の持って行き方は、さすが。

度々、登場する磯憲先生は、伊坂氏の恩師がモデルだそう。
先生も喜んでいるでしょうね~。



                     ★★★★★        




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