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読んだ本の感想あれこれ。
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発行年月:2016年4月


 この私が週刊誌記者になって、スキャンダルを追う!?

「週刊千石」に異動した新人女子部員が恐る恐るタレントのスキャンダルや
事件取材に奮闘!
リアリティ満載・感動のお仕事小説。


                  (文藝春秋HPより)



主人公・信田日向子は、ダメ元で受けた大学に合格、そして就活でもダメ元で受けた
出版業界では有名な千石社に入社。
そして入社2年目、週間千石の事件班に。


週刊誌の事件班って、刑事みたい。
独自取材で犯人に近づく情報を得ても、スクープネタを取れるまでは
警察にも情報を提供せずって凄いな。

23歳の女の子にはキツイ仕事だと思うけど、日向子は与えられた仕事には懸命に
取り組む。
その姿勢は好感が持てた。

女性連続不審死の事件に迫り、指名手配の男の身辺調査をしながら掴んでいく
事実。
終盤には、その男とも接触。


週刊誌って人のあることないこと誇張していい加減に書くだけのものかと
思っていたけど、こんな風に事実を追及して書くことに懸命になっている
会社もあるんだなぁ~。
週間誌は、美容院に行ったとき、机に置かれたのを見るくらいだけど
ちょっと見かたが変わりそう。


お仕事小説は、知らない仕事の裏側を知ることができて面白いな。



                            ★★★ 
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発行年月:2015年9月


 

静かな感動が胸を打つ
著者渾身の家族小説!

その少女は、幸せの青い鳥なのか
大企業総帥の父が溺愛した亡き兄は内縁の妻との間に幼い娘を残していた。密かにその子を引き取った弟。彼の心を占めるのは、打算か、愛情か、それとも――

少女は、小さな手をひらひらと羽ばたくように舞わせた――
「おまえはちがうから。この家から出ていくことを考えろ」3年前に急逝した兄・雄一と最後に交わした言葉。兄は微笑を浮かべていた。大企業のオーナーである西尾木家に後妻の連れ子として入ったものの、疎外感の中で暮らしてきた弟の敏也は、いまだにその真意が分からずにいた。ある日、偶然兄に内縁関係の妻子があることを知った敏也は、その妻・千秋が末期癌であることを突き止める。千秋の死後、6歳になる娘の結希を引き取ることにした敏也。だがなぜか、兄を溺愛したワンマン社長の父や一族には、そのことを一切知らせずに暮らし始めた……。
                       (祥伝社HPより)




兄が愛した人・千秋とその娘・結希に出会った西尾木敏也。
やがて千秋が病死し、幼い結希を一人で育てる。

最初、そこまでするかな?すごく優しい人なのか?何か考えがあるのか?
と思っていました。
敏也自身が西尾木家に対して訳ありの存在ということから
結希を使って西尾木家に、ある種の復讐をするのか?とその顛末が
気になり一気読み。


西尾木家へ結菜を連れて行ってからの展開が予想外。
でも、良い方に外れて良かったぁ~。

本心から結菜を可愛いと思う気持ちが敏也にも育って、同じように結菜を大事に
思う人たちが沢山いて、結菜は、きっとこの先も色々な人から愛情を
貰って成長していくだろうな~と思えた。


なかなか良いお話でした♪


                       ★★★★



発行年月:2014年4月


 内緒にしていた、ささやかな秘密。
本当のことを、こっそりお教えします。
あの事件は、どう解決されたんだろう。誰が犯人だったんだろう。彼は何をしようとしていて、彼女はどこにいっちゃったんだろう──。

知らされていなかった真相が、時を経て、意外なきっかけから解き明かされる。多彩な趣向が楽しいミステリー珠玉集。

                     (光文社HPより)



過去に起きたことの真相を、ふとしたキッカケで解明していくお話集というかんじかな?
どれも楽しめました♪


<沙羅の実>
不動産仲介会社の小日向弘司は顧客の家を訪問すると、そこの主が小学校時代、隣のクラスの担任だった。
そして20年前の事件について問われる。
弘司が何者かに連れ去られ、翌朝、保護された事件と同じ日に起きたもうひとつの事件の
関係性。

これは真相を知って、ちょっと重たい気持ちになったなぁ~。


<君の歌>
高校の卒業式を終えた湯沢芳樹に高崎が話しかけてきた3年前の事件について。
それは女子生徒が何者かに手紙で呼び出され、校舎内で暴行されかけた事件。
当時、犯人じゃないかと疑われたのはワルの3人組だったが、本当の犯人は
分からず仕舞いのまま。

高崎くんは、良い子だなぁ~。
事件の真相に気づきながらも当時、被害者だとされた子を庇おうとしてて
なんだかいい感じ。
最初の話が気が重くなるものだったので、ここで気分転換できたかんじ(^^)



<雪の糸>
一緒に暮らし始めたが、別れることになったカップルの会話。
喫茶店で話す二人の話をよく聞いている比呂美。

会話するカップルの話が、なかなか面白い。
この2人別れなくてもいいのになぁ~。


<おとなりの>
10年前近所で起きた殺人事件。
その日、高校生だった息子は熱をだし、学校を休んでいた。
しかし、途中で外出したことがわかり事件と何らかの関わりがあったのか?と
不安になる両親。

ああ、よかった、
外出していた理由が、事件と関係ないものでホッ。


<野ばらの庭へ>
ある企業のオーナー族の大奥様の回想録をまとめる仕事を任された香留(かおる)。
大奥様・志保子は73歳。「この庭でなくしたものを一緒に探してほしい」と言いながら
過去の話を始める。
それは兄と婚約者だったの統子のこと。

最後に「ああ、そういうこと」と。
志保子さんのお兄さん、優しい人だったんだなぁ~。



ずっと後になって明らかにされた真実。
時間が経たないとわからないことって確かにあるかも。
偶然な再会によって知らされること・・・正に忘れ物が届いた感じでしょうね~。
実に巧い表題だな。


                           ★★★



発行年月:2013年11月

今日は年に一度のイベント、書店大賞授賞式の日。成風堂に勤める杏子と多絵は、初めての授賞式参加とあって、華やいだ気分でいっぱいだ。ところが朝の業務を終えて出かけようという矢先に、福岡の書店員・花乃が「書店の謎を解く名探偵」に会いに成風堂を訪れる。書店大賞事務局に届いた不審なFAXの謎を解いてほしいというのだ。一方、明林書房の新人営業マン・智紀も、今日この日を有意義に過ごすべく、準備万端整えていた。そこへ、他社の営業マン・真柴から、今すぐ来いと呼び出しを受ける。書店大賞事務局長の竹ノ内が、今日のイベントに関わる重大問題に頭を抱えているらしい……。
〈成風堂書店事件メモ〉×〈出版社営業・井辻智紀の業務日誌〉、両シリーズのキャラクターが勢ぞろい! 書店員の最も忙しい一日を描く、本格書店ミステリ。

                (東京創元社HPより)



出版社・明林書房の井筒くん(ひつじくん)の話は読んだことあったけれど、
書店・成風堂の物語を読んでいなかったので、最初、次々登場する人物たちを
把握するのに頭のなかがグチャグチャしてきました~^^;

年に一度の書店員が選ぶ書店員大賞受賞式。
その式を前に大賞事務局に届いた1通のFAX

『だれが「本」を殺すのか』犯人は君たちの中にいる  飛梅書店

果たしてこれを送った犯人は?
犯人はどんな意図でこれを送ったのか?


ミステリーの謎を解くのは、
成風堂の名探偵・多恵なのか?明林書房の井筒か?

謎解きに向かう過程の、書店員たちと出版社側の人間の動きが興味深かった。
大切な受賞式を控えた一日が刻々と近づいていくなかでの物語。

本屋大賞って、こんな風に決まるんだぁ~。

謎解きの鍵は、FAXにあった飛梅書店。
8年前に店主が急死したのを機に閉店された書店。

物語の冒頭で、登場の九州・福岡の書店・はちまん書店の佐々木花乃ちゃんが
こういう風に関わってくるとはね・・・。
なんとなく関わりがあるんだとは思っていたけれど・・・


これが邂逅編ということは、まだ成風堂書店の話は今後もあるということかな?
先に出た、話をとりあえず、読んでおこうかな?


                        ★★★




発行年月:2013年5月


そこは、かけがえのない場所。だから、あきらめない。裏鎌倉の保育園を舞台に新鋭が描く、家族と恋の物語。

保育士になって五年の美南(みなみ)とシングルファーザー1年と2ヶ月目の志賀隆平。隆平は定時退社しやすい部署に異動し、子育てに奮闘するものの、保育園は予測不能のことばかり。園内の事件や行事を通して、美南と隆平は気づき、育んでゆく、本当に大切にしたいものを。湘南モノレールの走る街で紡がれる、愛しい時間を描く傑作長篇。

                     (新潮社HPより)



保育園が舞台の物語。
主人公は、保育士の小川美南。
真面目で可愛らしく園児たちにも愛される人柄。
そこに子どもを預けに来る保護者たちとの関係から、いろいろなドラマが生まれる。

子どもを幼稚園しか預けてない、わたしには、保育士さんたちとここに出てくるような
濃い付き合いはなかったけれど、幼い子どもを預けながらシングルマザ-としてだったり
シングルファザ-として働く親にとっては、保育士さんは、かなり頼れる存在なんだろうなぁ~。

ここでは、美南とシングルファザ-の志賀隆平の恋の行方も話の軸になっていて
そこも楽しめた。

保育園なので、いろいろな絵本が登場するのも楽しい。
子どもが幼いときに一緒に読んだ本が多数出て来ました。

ひさしぶりに読みたくなった絵本も幾つか。

最初の話に出てきた『こんとあき』は未読かも。
ちょっと探してみよう。


                            ★★★
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