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読んだ本の感想あれこれ。
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発行年月:2020年3月

東京の地下鉄廃線跡に、潜む集団の目的とは?

 著者が初めて挑む「鉄道」ミステリー。

 鉄道マニアの公務員、小日向はある日、趣味が高じて、廃駅となっている地下鉄銀座線萬世橋駅へと潜り込む。そこで思いがけず出会ったのは、地下空間で暮らす謎の集団。身柄を拘束された小日向に、彼らは政府の「ある事情」により、地下で生活していると明かす。その地下空間で起こる殺人事件。彼らを互いにマークする捜査一課と公安の対立も絡み、小日向は事件に巻き込まれていく。

 著者デビュー10周年記念、12ヶ月連続刊行企画第2弾。

                   (PHP研究所HPより)



鉄道オタクで役所で生活保護申請に関わる仕事をしている小日向巧(26歳)。
廃線駅を立ち入り禁止の地下へ一人侵入して、出会ってしまった人たち。
彼らが地下で暮らす理由は・・・・。

ああ、そういうことね。
今の日本でこんなことは、まさかないだろうけど、
国にとって都合の悪いことは隠す、そのためには犠牲者が出ても仕方ないという
やり方は、恐ろしい。


主人公の小日向が、自分の保身を二の次にして、目の前の人たちを
救おうと懸命になっている姿は、良かった。


全体的には、重たい話だけど、まあまあ楽しめた。


                     ★★★
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発行年月:2020年1月

埼玉県の片田舎から都内の幼稚園へ赴任してきた神尾舞子。

騒音や待機児童など様々な問題を抱える中、幼稚園の生き物が何者かに惨殺される事件が立て続けに起きる。

やがて事態は最悪の方向へ――。

中山七里デビュー10周年連続刊行企画、第一弾!

                         
                           (朝日新聞社出版HPより)





幼稚園のなかで起きる、物騒な事件。

幼稚園内の池の生き物が何者かが混入させたもので全滅。
その次は、蛇の死骸、アヒル小屋のアヒル。
そのあとは、猫と続き・・・・最後は園児のひとりが遺体で幼稚園の正門前に放置。



幼稚園には、近隣住民の代表として町内会会長が「園児の声が煩い」と抗議。
なかなか入園できない待機児童の親と日々、クレーム対応に追われている。


でも、殺人犯は、その類の人物ではなかった。

全くの身勝手な理由での殺害。


ああ、いやな話。


クレーム対応に追われる幼稚園も大変。
実際、こういうクレームはどこにもあるんだろうな。


デビュー10周年、連続刊行か~、凄いな。
次々、新刊出すには、大変でしょうけど、この手の話なら、正直、誰でも書けそう(^^ゞ
読みやすいからスラスラ読めるけど
あんまりおもしろくなかったというのが正直な感想です。


                                 

                                  ★★☆



発行年月:2019年4月

司法修習生・岬洋介は、
無罪を証明できるのか?


動かぬ証拠がありながら、
夫の殺害を否認する妻。
司法試験トップ合格の司法修習生・
岬洋介は取り調べに立会い…?


累計120万部突破
「さよならドビュッシー」
シリーズ最新刊です!

ピアニストの道を諦めた岬は、
司法試験をトップの成績で合格して
司法修習生となった。
彼は、ベートーヴェンを深く愛する検事志望の
同期生・天生高春と出会う。
天生は岬の才能に羨望を抱き嫉妬しつつも、
その魅力に引き込まれていく……。

そのころ、絵本画家の妻が絵本作家の
夫を殺害したというニュースをはじめ、
3件の殺人事件が騒がれていて――。

それぞれの物語の全貌が明らかになったとき、
「どんでん返しの帝王」中山七里のトリックに感嘆する!

                    (宝島社HPより)



大好きなシリーズのひとつ。
主人公・岬洋介が法曹界に進んだ頃の話。
司法修習生として実務研修で実際の事件の被疑者と対面。

そして、その事件の真相を追ううちに、自らの進む道を考え
再び、ピアノを演奏したいと気持ちが沸き起こり、法曹界を去るまでの話。

法曹界でも十分、力を発揮しそうな岬。
彼のことを最初は毛嫌いしていたのに、だんだんとその人柄、能力に惹かれ
一番の理解者になっていく天生高春(岬の3歳上)の存在が良かった!
彼の今後の作品での登場を期待しちゃう。


しかし、岬洋介、非の打ちどころがない人物。
天才なのに、天然って、ほんと、母性本能くすぐられるわ~(^^ゞ


                         ★★★★



発行年月:2018年5月

溶けた死体と、
稚拙な犯行声明文――。


「カエル男連続猟奇殺人事件」を担当した
精神科医の自宅が爆発し、粉砕・炭化した
死体が見つかった。カエル男の凶行に、
渡瀬・古手川の刑事コンビが再び挑む。

累計120万部突破!
「さよならドビュッシー」
シリーズの著者が描く、
弩級のサイコ・サスペンス


累計120万部突破の大人気作『連続殺人鬼カエル男』、第2弾です!口にフックをかけられてマンションの13階から吊るされた全裸死体と、子どもが書いたような稚拙な文章での犯行声明――。埼玉県飯能市を震撼させた“カエル男連続猟奇殺人事件”から10ヵ月、事件を担当した精神科医、御前崎教授の自宅が爆破され、家からは粉砕・炭化した死体が出てきた。そしてあの稚拙な犯行声明が見つかる。カエル男・当真勝雄の報復に、協力要請がかかった渡瀬&古手川コンビは現場に向かう。さらに医療刑務所から勝雄の保護司だった有働さゆりもアクションを起こし……。破裂・溶解・粉砕。ふたたび起こる悪夢に、二転三転する怒濤の展開と激震のラストが待ち受ける!


                 (宝島社HPより)



途中まで読んで「前作読んでない!」と気づく^^;
ネットでネタバレあらすじを探し・・・前作のおおよその内容を知る。

刑法39条の精神異常者による犯罪の減刑が引き起こす殺人事件。

爆ぜる、溶かす、轢く、破砕、とその殺し方がえげつない。


カエル男の残す全文ひらがなの文章が不気味。

ラスト・・・これまだまだ続く?


気持ち悪い話だけれど、実際、刑法39条で悔しい思いをしている遺族とか
多そうだから、こういうこと起きても不思議じゃないかも。


前作もちゃんと読まないとなぁ~^^;



                           ★★★



発行年月:2018年7月

検察官は、一人一人が独立した司法機関だ。
巷を騒がす西成ストーカー殺人事件を担当している、
大阪地検一級検事の不破俊太郎と新米検察事務官の惣領美晴。
どんな圧力にも流されず、一ミリも表情筋を動かすことのない不破は、
陰で能面と呼ばれている。
自らの流儀に則って調べを進めるなかで、容疑者のアリバイは証明され、
さらには捜査資料の一部が紛失していることが発覚。
やがて事態は大阪府警全体を揺るがす一大スキャンダルへと発展し――
警察内から裏切りと揶揄される不破の運命は、
そしてストーカー事件の思いもよらぬ真相とは――

                   (光文社HPより)



中山さんの新シリーズかな?

今回もキャラが濃い。
検事の不破俊太郎。
彼が能面のようにどんな場面でも表情を変えないようになったキッカケに
なった事件がなんだかここで追っている事件の真相より気になった。

不破検事について行動する新人検事事務官の総領美晴は
名前からして女性だろうな~?とは思ったけど不破とのコンビが
今後どうなっていくのかも気になる。

新人がゆえ未熟だけど、読み手と同じような疑問を不破にぶつけてくれる
ので、読んでいて楽しい。


舞台は大阪。
そして大阪府警本部のずさんな資料管理やら結構リアルに描いていて
そいういえば、実際もそんなニュースあったなぁ?と思った。
冤罪がこんなことで生まれるとしたら怒りしかない。


不破が能面検事として生きて行くのは過去に関わった事件にたいする
贖罪だとしたら、なんだか切ない。

シリーズ化して、表情は能面でも人間味はあるというところを読みたいな。

新人の美晴の成長も気になる!


シリーズのスタートだとしたら、まあまあかな?


                      ★★★



 
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台所、居間、パソコン室、一日中、本を片手にあちこち移動しながら、読書しています♪

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