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読んだ本の感想あれこれ。
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発行年月:2014年3月


 あおのは、ストレス性の病を抱え、神話伝説の残る山にあるキシダ治療院で暮らすことに。そこにはつきのという同年代の同じように両親を幼いころに亡くした女の子が居候していた。二人を結びつけた運命とは。

                   (角川書店HPより)


山奥の治療院「キシダ治療院」での物語。

タウン誌の編集部所属の水野あおの(23歳)は、潔癖症で加害恐怖。
心配した会社の先輩が治療院での治療を勧めてくれる。

治療院の岸田節子は、あおのを暫く治療院で暮らしながら治療することに。
治療院には、平井つきの(24歳)が家事手伝いとして既に暮らしていた。

あおのとつきのの会話がほのぼの。
高飛車なかんじのつきのとおっとり系のあおの。
ラストで明かされた二人の関係には・・・なるほど~と納得。

山奥の自然に囲まれた環境のなかで、ほのぼのした3人の暮らしが良い感じ。
家族のような時間だなぁ~と感じた。

河童のキヨシとあおのの関係もよかったし・・・カラス天狗まで登場には
ビックリだけど、全然、怖い感じじゃなく不思議な世界観がユーモラス。

表題の意味からして、薄々感じていたけれど、最後はちょっと切ないかんじだった。

でもあおのとよしのは幸せだろう。
二人が出会えてよかった!


不思議だけど、温かくて優しい物語でした(^^)
イラストが可愛いのもマル!


                           ★★★★

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発行年月:2012年8月


幼児向け雑誌の編集部で働く、シングルマザーの統子。子どもを保育園に預け、シッターの協力を得ながら、仕事と育児を両立させている。4歳の息子・智康は、夫・阿川の希望もあり、不妊治療の末に授かった子どもだ。産後、すべてが順調かにみえたが、ささいな喧嘩をきっかけに、阿川と統子は離婚

に至った。予定通りには進まない仕事、智康の突然の病気、実母との気持ちのすれ違い、園でのママ友との人間関係など、統子に悩みは尽きないが、日々を全力で過ごしている。そんなある日、統子は旅雑誌のグラビアページに智康とそっくりの、双子の少年が載っているのを見つける。それをきっかけに、統子と智康は、五島列島・中通島へ向かった――。命とは、愛とは、絆とは……子育ての今、子育てのすべてを描き切った感動の家族小説。


                    (実業之日本社HPより)


シングルマザーの統子の子育てに、共感できる部分とそうでない部分があった。

これは読み手によって、共感できる部分とそうでない部分は違うと思うけれど・・・。

統子が息子の智康を思う気持ちには共感。
一人で働きながら子育てしている統子はよくやっていると思う。

けれど、途中から智康の本当(遺伝子上)の父親は誰か?ということが気になり始める
統子には、少し違和感。
同じ立場に立っていないので、自分がその立場ならまた違う意見もあるのかも
しれないが・・・・・。


統子の言う「子どもを持った瞬間から、世の中、怖いものだらけになってしまった」
もなんとなくその気持ちはわかるけれど、
そんな風に思いながらの子育ては随分、シンドイだろうな。
わたしにはあまりピンとこない言葉だった。


物語としては面白く読めたけれど、感動的なものはなかったな。


                          ★★★

 



発行年月:2013年8月


ばかみたいに幸福な時間。
それは、ホンの少しさみしい。
最高の仲間との三年間。
恋、友情、初体験・・・すべてが詰まっている高校の日々。

                (BOOKデータベースより/幻冬舎)




まひる、クロノ、夏海、睦実4人の仲良し高校生の日常がリアルでした。
著者の椰月さん、1970年生まれなのに、何処かの高校生を観察して
書いたのか?と言うくらい言葉のひとつひとつが今どきなかんじでした。

自分の高校生のときもこんな感じだったのかなぁ~?
昔過ぎて忘れたけれど・・・

のほほんと他愛無い会話でこのまま終わるのかと思いきや
終盤、ビックリは事が起きて、驚いた!!

でも、前向きに夢を追い続けよう、それを支えてあげようという
気持ちが持ててよかった、よかった!

彼女たちの今後は明るい!!

同年代の子が読めば、もっと共感できるものも多いんでしょうね。


                          ★★★

 
51mx7QI9dBL__SL500_AA300_.jpg発行年月:2012年11月
 


化粧品メーカーの研究部に勤める秋山箱理の肩には、目に見えないゆでダコの「タコリ」が乗っている。子供のころ世の中とうまく折り合えなかった箱理をいつも助けてくれたタコリが、17年ぶりに再来したのだ。それとともに、平和だった箱理の家族と仕事に波乱が生じはじめて……。
なぜか完璧な白塗り化粧で素顔を隠しつづける祖母・ヨシエ、奔放なライターの姉・今理、熱血漢の弟・万理とその恋人、化粧品開発に賭ける同僚ら個性豊かな登場人物の織り成すドラマを温かく、ときに切なく描く魅力作。

                    
                                    (講談社HPより)


SFっぽい要素の混ざった物語でした。
いろいろな話を書ける著者だなぁ~と感心。

主人公の秋山箱理は化粧品会社で新商品の開発に関わるOL27歳。
姉・今理はライタ-で家のなかでは裸族。
弟・万理は、心優しい好青年。

3人の祖母・ヨシエは、孫たちを心から愛している。
が・・・昔から不思議な化粧。真っ白な白塗り化粧で、素顔を見たことがない。

ヨシエさんの化粧の秘密は、終盤、明かされます。
なるほど・・・・・。
なんだか可愛らしい。

化粧品開発に纏わる、会社内の人間関係も良い感じで
箱理の周りの人たちは、みな、個性的だけれど好感が持てた。

万理の結婚相手を最初は批判していたヨシエさんだったけど、孫の幸せを望んでいるから出たことばだったんだな~。
亡くなったヨシエさんのご主人も幽霊で登場。
夫婦のやり取りにも温かいものを感じた。

不思議な存在、タコリも箱理の幸せを願って存在していて、もう大丈夫かな?というところで
姿を消して行ったのかなぁ~。


不思議な場面がいっぱいだったけど、最後まで楽しめました♪


                                        ★★★







15bb5644.jpg   発行年月:2011年3月


        それはイタイほどに一途な想い。
   “恋”することはできるけれど、“愛”にはまだ早すぎる!?
   
   不器用な人たちの可笑しくも切ないラブスト-リ-
   
  
           
                            (祥伝社HPより)


8つの純愛物語。
お話に登場する人物が、違う話で再び恋愛話の主人公として登場するという楽しい仕掛け。


<西小原さんの誘拐計画>
付き合っている女性の14歳の娘を誘拐する小西原。
その誘拐の理由が笑えた~。

<やさしい太陽>
優しすぎるのか、バカなのか?太陽くん、もうちょっとしっかりしようよ!

<オケタニくんの不覚>
ちゃっかり居候しちゃった太陽くんに、密かに想い人・理穂を取られちゃう可哀相なオケタニ君。

<ス-パ-マリオ>
スト-カ-まがいの執拗な追いかけを恋人・理穂にしてフラレタ万理夫。
最初はキライだった真理夫を段々に憎めなくなり付き合う理穂の友人・佐知子。
確かに・・・・根は良い人なのかも?

<妄想ソラニン>
中学教師の貫太。弱気を助け、強気をくじく精神は立派だけど、頭の中は、妄想だらけ。
一歩間違うと犯罪だけど、年上の女性教師との恋愛は上手くいくといいなぁ~。

<1Fヒナドル>
アイドルみたいに可愛い容姿の日菜。
けれど、この容姿にはあけっぴろげな男っぽい性格が丁度いいと思っているところが好印象。

<アマリリス洋子>
田舎から芸能界にデビュ-したのが18歳の洋子。
しかしなかなか売れず・・・しかし、ある映画が転機となりブレイク。
その映画の監督とも結婚。
その監督が前の話で日菜にマジ告白春日井くんというのも面白い♪

<菊ちゃんの涙>
前の話で毒舌で性格が悪いと悪評の女子アナで登場の悠木かりんが本名の山田菊枝として登場。
女子アナを辞め地方のタウン誌記者として働いている。
前の話では嫌な女性の印象でしたが、彼女なりに頑張っていて応援したくなりました!


どの話もよかったけど、ラスト2つが特に好みでした(^^)
楽しい純愛話を読ませてもらいました♪

★★★


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