発行年月:2009年11月
いつか、大切な人と見つけたい光景がある。
『しずかな日々』 『るり姉』で人気急上昇の著者、初の青春群像スト-リ-!
朝子と正人、卓也と梓は恋人同士。けれど少し前までは、朝子は卓也と正人が梓と付き合っていて・・・・・。城下町・小田原を舞台に描かれる、傷つき、もつれた四角関係の“その後”。
いつか、大切な人と見つけたい光景がある。
『しずかな日々』 『るり姉』で人気急上昇の著者、初の青春群像スト-リ-!
朝子と正人、卓也と梓は恋人同士。けれど少し前までは、朝子は卓也と正人が梓と付き合っていて・・・・・。城下町・小田原を舞台に描かれる、傷つき、もつれた四角関係の“その後”。
(講談社HPより)
最初、四角関係というから、もっとドロドロしてるかと思いきや、意外と淡々としてる4人。
元は同じ介護施設で働いていた仲間。
お互いの良いところを認めあっている仲だった。
4人が交代で語る形式で物語が進む。
本音の部分で、実は憎んでいたり、未練があったりしそうだけど、ハッキリとそういう気持ちは出てこない。
むしろ、今現在の恋人に対する本音の気持ちが描かれていた。
略奪愛のような形なので、周りの4人を知る人間には、いろいろな憶測からの噂が流れたらしいけど、4人にとっては、今の恋人がそれぞれベストなんでしょうね。
介護の仕事の場面も度々、出てくるけど、利用者に接する彼らの様子は清々しく好感が持てました。
いろいろな問題を抱えている介護の現状も描いていたり、そこで思う彼らの気持ちを読むと
人の気持ちを敏感に酌める優しい人たちなんだなぁ~とも思いました。
だから?結構、涙流す場面があったし印象にも残りました。
梓が象のウメ子を見ながら涙した場面。
卓也が祥子に対する気持ちを上手く表現できず涙する場面。
よくわからないけど、読みながら切ない気持ちに・・・(/_;)
ラスト、朝子と梓が偶然、出会う場面もジ~ンと来るものがありました。
しかし、こういう四角関係って、実際には少ないでしょうね~。
元は同じ介護施設で働いていた仲間。
お互いの良いところを認めあっている仲だった。
4人が交代で語る形式で物語が進む。
本音の部分で、実は憎んでいたり、未練があったりしそうだけど、ハッキリとそういう気持ちは出てこない。
むしろ、今現在の恋人に対する本音の気持ちが描かれていた。
略奪愛のような形なので、周りの4人を知る人間には、いろいろな憶測からの噂が流れたらしいけど、4人にとっては、今の恋人がそれぞれベストなんでしょうね。
介護の仕事の場面も度々、出てくるけど、利用者に接する彼らの様子は清々しく好感が持てました。
いろいろな問題を抱えている介護の現状も描いていたり、そこで思う彼らの気持ちを読むと
人の気持ちを敏感に酌める優しい人たちなんだなぁ~とも思いました。
だから?結構、涙流す場面があったし印象にも残りました。
梓が象のウメ子を見ながら涙した場面。
卓也が祥子に対する気持ちを上手く表現できず涙する場面。
よくわからないけど、読みながら切ない気持ちに・・・(/_;)
ラスト、朝子と梓が偶然、出会う場面もジ~ンと来るものがありました。
しかし、こういう四角関係って、実際には少ないでしょうね~。
★★★
PR
発行年月:2009年4月
三姉妹が慕う、母親の妹のるり姉は天真爛漫で感激屋。周りの人々を楽しい気分にさせてくれる天才だ。だが、そんなるり姉が入院した。季節を巡り、三姉妹や母親、るり姉の夫の視点から、元気だったるり姉との愛おしい日々が語られる。
連作家族小説。
(双葉社HPより)
母親の妹を「るり姉」と呼んで慕う、三姉妹の様子が微笑ましい。
こんな叔母さんいたら、楽しいだろうなぁ~。
三姉妹には、一番上のお姉さんという存在。
三姉妹がそれぞれ語るるり姉からも素敵な女性だとわかるけど、夫になった開人が語るるり姉が一番、好き。
開人もなかなか魅力的。
るり姉の3つ年下だけど、結婚するまでは、押しまくっていたんですね~。
三姉妹が開人のことを「カイカイ」って呼ぶのもかわいい。
家族の繋がりがとても温かくていいなぁ~。
看護師の母親も、なかなか面白い。
ちょっと天然キャラで、可愛いかんじ。
ほのぼのム-ドをやや壊すように、るり姉入院の時には・・・もしかして・・・
皆が語ってるこの事は、故人を偲んだ思い出話?なんて心配になりました。
が・・・・最後の最後にホッ!
楽しい気持ちで読み終えられてよかった(^^)
三姉妹が慕う、母親の妹のるり姉は天真爛漫で感激屋。周りの人々を楽しい気分にさせてくれる天才だ。だが、そんなるり姉が入院した。季節を巡り、三姉妹や母親、るり姉の夫の視点から、元気だったるり姉との愛おしい日々が語られる。
連作家族小説。
(双葉社HPより)
母親の妹を「るり姉」と呼んで慕う、三姉妹の様子が微笑ましい。
こんな叔母さんいたら、楽しいだろうなぁ~。
三姉妹には、一番上のお姉さんという存在。
三姉妹がそれぞれ語るるり姉からも素敵な女性だとわかるけど、夫になった開人が語るるり姉が一番、好き。
開人もなかなか魅力的。
るり姉の3つ年下だけど、結婚するまでは、押しまくっていたんですね~。
三姉妹が開人のことを「カイカイ」って呼ぶのもかわいい。
家族の繋がりがとても温かくていいなぁ~。
看護師の母親も、なかなか面白い。
ちょっと天然キャラで、可愛いかんじ。
ほのぼのム-ドをやや壊すように、るり姉入院の時には・・・もしかして・・・
皆が語ってるこの事は、故人を偲んだ思い出話?なんて心配になりました。
が・・・・最後の最後にホッ!
楽しい気持ちで読み終えられてよかった(^^)
★★★
発行年月:2002年4月
十二歳。
大人の途中の子ども。
悲しくせつなく やりきれないような
痛みだって知っている。
第42回講談社 児童文学新人賞受賞作品
(本の帯文より)
椰月さんの作品はいくつか読んでいますが、これが一番好きかも!
12歳の女の子・鈴木さえが主人公。
学校代表のポ-トボ-ルの選手の一員として放課後、練習に励む。
男女2名ずついる学級委員の一人として、クラスをまとめなきゃいけないとも思う責任感の強い面もある。ちょっと疎まれてる子を何気なく庇う優しさもある。
以前の担任でポ-トボ-ルの練習も見てくれる直人先生に密かに憧れ、先生がそばに居るとちょっとドキドキ。
あ~12歳ってそんな風だったなぁ~と懐かしく思う場面が沢山。
昼休みの「馬乗り」、わたしも楽しみだった!
さえは明るい女の子だけど、心の中にはちょっと今までの子どもとは違う感情も芽生え、戸惑ったり。
「人間離れ」と自分で呼ぶ感情は、感受性の高い子には似た感じあるのかも。
自分が自分でないような変な感覚・・・・・遥か昔のことなので、自分にあったかどうか?
娘に後で聞いてみようかな?
いや、聞いてもわからないかな?
大人になって振り返って思い当たる事なのかも。
小学校卒業前に見つけた教科書の落書き。
自分に宛てて4月に書いた質問事項。
それに答える今の自分。
同じ自分なのに、少し前の自分は違う人みたいな感覚。
これはすごくわかる!!
前の自分の言葉に励まされたり・・・・・
椰月さんの書く児童文学は何かすごく心を打つものがあるなぁ~。
娘たちにも読ませたいけど、こういうのは、大人になってから読む方が理解出来るかも?
★★★★★
十二歳。
大人の途中の子ども。
悲しくせつなく やりきれないような
痛みだって知っている。
第42回講談社 児童文学新人賞受賞作品
(本の帯文より)
椰月さんの作品はいくつか読んでいますが、これが一番好きかも!
12歳の女の子・鈴木さえが主人公。
学校代表のポ-トボ-ルの選手の一員として放課後、練習に励む。
男女2名ずついる学級委員の一人として、クラスをまとめなきゃいけないとも思う責任感の強い面もある。ちょっと疎まれてる子を何気なく庇う優しさもある。
以前の担任でポ-トボ-ルの練習も見てくれる直人先生に密かに憧れ、先生がそばに居るとちょっとドキドキ。
あ~12歳ってそんな風だったなぁ~と懐かしく思う場面が沢山。
昼休みの「馬乗り」、わたしも楽しみだった!
さえは明るい女の子だけど、心の中にはちょっと今までの子どもとは違う感情も芽生え、戸惑ったり。
「人間離れ」と自分で呼ぶ感情は、感受性の高い子には似た感じあるのかも。
自分が自分でないような変な感覚・・・・・遥か昔のことなので、自分にあったかどうか?
娘に後で聞いてみようかな?
いや、聞いてもわからないかな?
大人になって振り返って思い当たる事なのかも。
小学校卒業前に見つけた教科書の落書き。
自分に宛てて4月に書いた質問事項。
それに答える今の自分。
同じ自分なのに、少し前の自分は違う人みたいな感覚。
これはすごくわかる!!
前の自分の言葉に励まされたり・・・・・
椰月さんの書く児童文学は何かすごく心を打つものがあるなぁ~。
娘たちにも読ませたいけど、こういうのは、大人になってから読む方が理解出来るかも?
★★★★★
発行年月2009年9月
抱腹絶倒!妻と夫 究極のバトルスト-リ-
おちゃらけ者でシモネタ好きの夫。妻のイライラはつのるばかり。日常的に激しいバトルを繰り返すのだが、なぜか赤ん坊も生まれて・・・・・。
(筑摩書房HPより)
最初から最後まで笑いっぱなしの夫婦のバトル話。
これが、フィックションでなくノンフックションだとは・・・・・。
椰月さんの作品は、「体育座りで、空を見上げて」を最初に読んで、いいな。と思い、その後、読んだ短編集「枝付き干し葡萄とワイングラス」もとても良かった。
でも、そんな作品を書いてる方の実生活が、こんなに激しいバトルを送っている方だったとは!
驚きです!!
シモネタ全開の夫・・・・いやだ~!耐えられない。でも、ちょっと可愛い。他所の旦那さまだから笑って読めるけど・・・・^^;
シモネタと言っても、これが小学生レベルの言葉を連呼するとかで・・・。
ここまで言われると、卑猥なかんじが全くないから可笑しい。
ただただ呆れるばかりだけど。
こんな事、暴露しちゃって、ご主人は怒らないのかな?と不思議に思ったけど、その辺の事もちゃんと書いてあって、それもまあビックリの反応なんですが・・・・。
でも最後の方に、ちゃんとご主人の良い所も(ほんのチョット)書いていました。
好きで結婚したんでしうから、そりゃ、良い所も書いてあげないとご主人が気の毒(?)
第二子誕生の話も可笑しかったけど、こんな両親の日々、激しいバトルの中で成長していく子って
どんな子になっていくんでしょ?
少々、心配だったりして・・・・大きなお世話ですが(笑)
椰月さんに対して勝手に抱いていたイメ-ジ(文芸誌のお写真が可愛らしいかんじだったと記憶)がガラガラと崩れる書でもありました^^;
★★★
抱腹絶倒!妻と夫 究極のバトルスト-リ-
おちゃらけ者でシモネタ好きの夫。妻のイライラはつのるばかり。日常的に激しいバトルを繰り返すのだが、なぜか赤ん坊も生まれて・・・・・。
(筑摩書房HPより)
最初から最後まで笑いっぱなしの夫婦のバトル話。
これが、フィックションでなくノンフックションだとは・・・・・。
椰月さんの作品は、「体育座りで、空を見上げて」を最初に読んで、いいな。と思い、その後、読んだ短編集「枝付き干し葡萄とワイングラス」もとても良かった。
でも、そんな作品を書いてる方の実生活が、こんなに激しいバトルを送っている方だったとは!
驚きです!!
シモネタ全開の夫・・・・いやだ~!耐えられない。でも、ちょっと可愛い。他所の旦那さまだから笑って読めるけど・・・・^^;
シモネタと言っても、これが小学生レベルの言葉を連呼するとかで・・・。
ここまで言われると、卑猥なかんじが全くないから可笑しい。
ただただ呆れるばかりだけど。
こんな事、暴露しちゃって、ご主人は怒らないのかな?と不思議に思ったけど、その辺の事もちゃんと書いてあって、それもまあビックリの反応なんですが・・・・。
でも最後の方に、ちゃんとご主人の良い所も(ほんのチョット)書いていました。
好きで結婚したんでしうから、そりゃ、良い所も書いてあげないとご主人が気の毒(?)
第二子誕生の話も可笑しかったけど、こんな両親の日々、激しいバトルの中で成長していく子って
どんな子になっていくんでしょ?
少々、心配だったりして・・・・大きなお世話ですが(笑)
椰月さんに対して勝手に抱いていたイメ-ジ(文芸誌のお写真が可愛らしいかんじだったと記憶)がガラガラと崩れる書でもありました^^;
★★★
発行年月:2008年10月
そもそも二人は、なんでもなかったのだ。
あとから考えても線引きはできない。
人生に突如起こる取り返しのつかないこと、日常に潜む不穏との境目を鋭敏に描き出す、注目の作家・椰月美智子の最新作
(本の帯文より)
以前、『体育館座りで、空を見上げて』を読み、なんとなくこの人の書く文章は好きだな。と思っていて短編ならどうなる?と思い、こちらを読みました。
表題作を含む10編の短編集。
帯文に書かれていた最初の文は、表題作の中にある言葉。
不倫していた夫の相手が妊娠していることを告げられた妻が「どっちが好きなのよ」と問うと夫は
「わからないんだ」と答える。君と過ごした11年と同じ年月を彼女と過ごした後じゃないと比べられないんだ・・・・って。
ここで、逆上して修羅場にならないのが何となく面白い。
万が一自分の夫がおなじ状況を告白したら?なんて想像すると・・・・わたしは案外、この女性と同じ行動パタ-ンかもな。なんて思ったりして(苦笑)。
著者があとがきで書いていたけど、この10編は自身が結婚後に書いた短編を集めたもので、結婚以前に書いたものに『みきわめ検定』という短編集もあるそう。
それも読みたい!と思ったら、図書館に蔵書がなく残念でした(/_;)
リクエストしようか思案中。
10篇の短編はなるほど、そうしてみると、夫婦の日常の事を書いていたりするものが多い。
ちょっと他のとは違う雰囲気だったのは
「プ-ルサイド小景(仮)」と「七夕の夜」かな?
ちょっと異質なものを描いている?
「七夕の夜」は、七夕祭の夜店など賑やかな場に両親と出かけた4歳の女の子・かなえの話。
そこで体験した事は、同じように幼い頃、高校生か大学生の従兄弟に連れられて行った先で、私自身が経験した事に、かなり似ていて、当時の様子が鮮明に蘇ってきて怖かった。
この著者もきっと自身が同じ体験してるんじゃないかな?なんて妙な親近感が沸きました。
10篇とも、かなり面白かった。(↑1つは怖かったんだけど・・・^^;)
やっぱり、この作家さんは好みだと再認識しました!
そもそも二人は、なんでもなかったのだ。
あとから考えても線引きはできない。
人生に突如起こる取り返しのつかないこと、日常に潜む不穏との境目を鋭敏に描き出す、注目の作家・椰月美智子の最新作
(本の帯文より)
以前、『体育館座りで、空を見上げて』を読み、なんとなくこの人の書く文章は好きだな。と思っていて短編ならどうなる?と思い、こちらを読みました。
表題作を含む10編の短編集。
帯文に書かれていた最初の文は、表題作の中にある言葉。
不倫していた夫の相手が妊娠していることを告げられた妻が「どっちが好きなのよ」と問うと夫は
「わからないんだ」と答える。君と過ごした11年と同じ年月を彼女と過ごした後じゃないと比べられないんだ・・・・って。
ここで、逆上して修羅場にならないのが何となく面白い。
万が一自分の夫がおなじ状況を告白したら?なんて想像すると・・・・わたしは案外、この女性と同じ行動パタ-ンかもな。なんて思ったりして(苦笑)。
著者があとがきで書いていたけど、この10編は自身が結婚後に書いた短編を集めたもので、結婚以前に書いたものに『みきわめ検定』という短編集もあるそう。
それも読みたい!と思ったら、図書館に蔵書がなく残念でした(/_;)
リクエストしようか思案中。
10篇の短編はなるほど、そうしてみると、夫婦の日常の事を書いていたりするものが多い。
ちょっと他のとは違う雰囲気だったのは
「プ-ルサイド小景(仮)」と「七夕の夜」かな?
ちょっと異質なものを描いている?
「七夕の夜」は、七夕祭の夜店など賑やかな場に両親と出かけた4歳の女の子・かなえの話。
そこで体験した事は、同じように幼い頃、高校生か大学生の従兄弟に連れられて行った先で、私自身が経験した事に、かなり似ていて、当時の様子が鮮明に蘇ってきて怖かった。
この著者もきっと自身が同じ体験してるんじゃないかな?なんて妙な親近感が沸きました。
10篇とも、かなり面白かった。(↑1つは怖かったんだけど・・・^^;)
やっぱり、この作家さんは好みだと再認識しました!
★★★★
カテゴリー
フリーエリア
最新記事
(04/18)
(04/17)
(04/16)
(04/15)
(04/11)
最新トラックバック
プロフィール
HN:
kyoko
HP:
性別:
女性
自己紹介:
台所、居間、パソコン室、一日中、本を片手にあちこち移動しながら、読書しています♪
記事最後の★についての基準は
★★★★★ぜったい再読したい!!
★★★★すごく良かった!
★★★最後まで楽しめた
★★☆最後まで読んだが好みじゃなかった
★★飛ばしつつ一応最後まで目を通した
★途中放棄^^;
記事最後の★についての基準は
★★★★★ぜったい再読したい!!
★★★★すごく良かった!
★★★最後まで楽しめた
★★☆最後まで読んだが好みじゃなかった
★★飛ばしつつ一応最後まで目を通した
★途中放棄^^;
ブログ内検索
P R
カウンター
フリーエリア