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自分の備忘録としてのものなので 本のネタバレ的内容も多々あり。
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発行年月:2022年5月


【2023年本屋大賞第2位】
【第25回大藪春彦賞受賞】
【第6回未来屋小説大賞第1位】
【第44回吉川英治文学新人賞ノミネート】
武器はチェロ。
潜入先は音楽教室。
傷を抱えた美しき潜入調査員の孤独な闘いが今、始まる。
『金木犀とメテオラ』で注目の新鋭が、想像を超えた感動へ読者を誘う、
心震える“スパイ×音楽”小説!
少年時代、チェロ教室の帰りにある事件に遭遇し、以来、
深海の悪夢に苛まれながら生きてきた橘。
ある日、上司の塩坪から呼び出され、音楽教室への潜入調査を命じられる。
目的は著作権法の演奏権を侵害している証拠をつかむこと。
橘は身分を偽り、チェロ講師・浅葉のもとに通い始める。
師と仲間との出会いが、奏でる歓びが、橘の凍っていた心を溶かしだすが、
法廷に立つ時間が迫り……


                 (集英社HPより)



面白かった。
主人公の橘樹は、全日本大楽著作権連盟所属。
広報部から資料部に異動。
上司の塩坪からある任務を命じられる。
チェロを5~13歳まで習っていたことを就職時の面接で話したことを
覚えていて、全国展開する 音楽教室に生徒として潜入調査せよという。

音楽教室の会が東京地裁に訴状を提出したため。
音楽教室で演奏される楽曲にも著作権は及ぶという考えに反論するもの。

橘には録音型のペンが渡され、教室内の様子を全て録音し提出が求められる。


チェロの上級者コースでのレッスンが始まる。
講師は浅葉桜太郎、橘の2つ上の年。
ハンガリー国立リスト・フェレンツ音楽院卒。


橘が13歳でチェロをやめたのには、あるトラウマがあってのこと。
チェロは祖父の勧めで始めたもの。
父親は早くに家から出て行き、母親とその父である祖父との生活。
祖父と母の関係は悪く、チェロのレッスン帰りに誘拐されそうになった
ことから母が祖父を責め、二人の関係は更に悪化。
怒った祖父がチェロを庭で燃やしてしまう。
橘自身も誘拐されそうになった時の暗闇に引きずり込まれる恐怖が消えず
以来、チェロから離れてしまっていた。
そして、度々みる深海の悪夢。
慢性的な不眠を抱え不眠外来にも通っている状況。


そんな橘が潜入調査とはいえ、再びチェロに触れる日々。
最初は不眠も酷くなり、辛そうだったけれど、講師の浅葉との関係もよく
ほかのレッスン生たちとの交流も生まれていいかんじに。

でも潜入調査は2年。
そして証拠をまとめたら裁判の有力資料として使われることに・・・・


結局、スパイは他にもいて、裁判に出廷したのはほかの者だったのだけど
橘もスパイだったことが皆に知られる。
浅葉の怒りは相当なもの。
信頼を裏切られたことのショックからきたもの。

他のレッスン生たちは、もう少し冷静。
「仕事だったんだから仕方ない」と言って貰え、今まで通りの付き合いを
続けることを強く望んでくれて、ホッとした。


最後は、浅葉とも関係が修復したんだろうなというかんじで
橘自身の心の重りも段々に軽くなっていくんじゃないかなという
希望が見えてよかった。


橘が練習しいた 戦慄きのラブカ(わななきのラブカ)っていう曲は
現存するものなのかな?
YouTubeにはあったんだけど、この小説からのイメージで誰かが作った曲かな?
重厚なかんじの綺麗な音楽だったけれど・・・。


初読みの作家さんだったけれど、とてもよかった!




                      ★★★★★
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発行年月:2023年3月


おひとりさま専用カフェ「喫茶ドードー」には、
毎日をがんばり過ぎたお客さんがふらりと訪れる。
心が雨の日は、あなたも喫茶ドードーで雨宿りしていきませんか? 
店主が腕によりをかけて作った「あなたの悩みに効くメニュー」をご用意して、
今宵もお待ちしております。
美味しい料理に心がほぐれる連作短編集、シリーズ第二弾!


                (双葉文庫HPより)



今回も美味しそうな喫茶ドードーの店主・そろりが作る料理と
お客さんとの会話に癒された。

訪れるのは、皆、ちょっと滅入っている人たち。
それでも、そろりの料理と会話で、少し気持ちが楽になって帰っていく。

表面的には前と変わらない日常でも、気持ちに余裕があったりするだけで
だいぶ変わるものだと思う。
そんなキッカケを作るそろり自身のことが気になる。

本人も喫茶店を始める前に、何やらあった雰囲気。


第二話に出てきた傷つかないポタージュ。
きゅうりとディルをブレンダーにかけてビネガーを混ぜたスープが
個人的には凄く飲みたい!
レシピあるのかな?


実際に喫茶店を切り盛りしているという著者のお店は
どんなお店なんだろ?




                   ★★★



発行年月:2022年5月


住宅地の奥にひっそりと佇む、おひとりさま専用カフェ「喫茶ドードー」。
この喫茶店には、がんばっている毎日からちょっとばかり逃げ込みたくなった
お客さんが、ふらりと訪れる。
SNSで発信される〈ていねいな暮らし〉に振り回されたり、
仕事をひとりで抱え込んだりして、疲れたからだと強ばった心を、
店主そろりの料理が優しくほぐします。


                   (双葉文庫HPより)


先に読んだ「独り言が多い博物館」が面白かったので、こちらも期待して・・・。
シリーズ物で既に3冊あるみたい。


設定がいい。
さすがカフェを経営している著者ならではのお話。

店長の、そろりが緩くお客さんをもてなす様子がいい。
ちょっとした、ウンチクも楽しい。

店名の「ドードー」は絶滅しちゃった鳥らしい。
検索したら・・・あまり可愛くなかった(^^ゞ
ちょっとハシビロコウに似ていた。
絶滅の理由も天敵がいないのをいいことに地面に卵を産みっぱなしにして
入って来た人間が連れて来た犬とかに食べられたから?
ホント?

お客さんたちは、皆、心身が疲れちゃった人たち。

翻訳家、幼児用学習塾講師、雑貨店店長、美容師、テキスタイルデザイナー

偶然、見つける喫茶店ドードー。


あと2冊も、楽しんでみよう。



                     ★★★



発行年月:2025年7月


「将来の夢」を思い出せない全ての大人達へ
「才能を持った人間なんて、実はたくさんいる。でも、天才は違う。天才は、才能を見つけた連中が、一方的にそう名づけるんだ」
デビュー10年。爆発的に売れることはないけれど、きちんと締め切りを守り、編集者に無理難題を押し付けずに着実に仕事をこなす作家・星原イチタカ。一方、同期デビューの釘宮志津馬は偏屈で横暴であることを自覚しながらも、大人気作家であることから周囲に丁重に扱われることに対し憤りを感じている。イチタカの才能を軽んじる向きもある中、釘宮だけが彼の「天才」性を”観測”していた。
藤井聡太七冠の記録を塗り替え、史上最年少でプロ入りした中学生棋士、タピオカミルクティーの味もマカロンの味も知らない、かつての「氷上の妖精」、気がつかぬままに抜群の歌声を持ち、オーディションを駆け上がる天才中学生……。
描かれるのは5人の天才たち。彼らと、彼らを観測し続けた人々の姿が紡がれる連作短編集


                   (文藝春秋HPより)



5つの短編集。

共通して出て来るのは、スポーツ雑誌 ゴールドスピリットでカメラマンを
している多々良智司(30歳)。

<星の盤側>
14歳で将棋でプロ入りし藤井聡太の最年少棋士記録を更新した明智昴(4段)と
30歳の座間隆嗣(6段)の対局。座間も中学生でプロ棋士になった人物。
その対局を写真に収める。


<妖精の引き際>
冬季オリンピックの金メダリスト・萩尾レイナは、今回のオリンピック選考には漏れ
引退を考える。
そんなレイナが引退記念のフォトエッセイを出すといい、パリで撮影することに


<エスペランサの子供たち>
経済的に塾に通わせられない子どもたちを無料でボランティア講師たちが教える
無料塾エスペランサ。
塾終わりにカラオケに連れていく講師たち。
そこで生徒の一人・赤羽勇仁の歌声に衝撃を受ける講師の旭川七音。
受験も頑張りながら歌のオーディションにも応募することに


<カケルの蹄音>
農業高校の馬術部に入部した志木翔琉(かける)。
中学までは陸上部で全国大会にも出場した。
けれどケガで陸上を諦めた。
そこに少し前まで競走馬だったズットカケルが馬術部へ。


<星原の観測者>
釘宮志津馬(42歳)直木賞にノミネートされ、ヒット作も多数。
映像化された作品も複数の売れっ子作家。
同年の星原イチタカと直木賞受賞祈願で二人で飲みながら、あれこれ話す。
人付き合いが苦手な釘宮の唯一の友が星原。
しかし、そのあと、星原は亡くなる。


この最後の話が一番、感動した。
イチタカの死が不慮の事故だと知れてよかった。
そして死んだイチタカが、義母の幸子の元に来た釘宮との会話を
側で聞いているというのもよかった。
義母の幸子も素敵な女性。
イチタカの代わりに今度は釘宮に説教してくれそう。



初読みの作家さん、最近、全部、当たり!
この人のほかの作品も読んでみたい。



                   ★★★★




発行年月:2025年7月


美しい色。美しい香り。時間をかけ心を尽くして旬を集めることは、わたしの生活そのものだ──。知らない土地に古民家を買って宿のオーナーシェフとなり、各地から訪れる人をもてなすようになった著者。春はふきのとうを摘み、竹の子を掘る。夏は草を刈って桃をかじる。秋は柿を干して鹿肉を焼き、冬は薪を割って柚子を蒸す。12か月の味わい深い物語。


                    (新潮社HPより)


この方のことは全く知らなかった。
元々はエッセイストなんですかね?

タイトルと表紙の絵が可愛らしくて気になり、読んでみた。

東京から山梨への移住は、夫の転勤のためであり、移住先を見てまわり
古民家をみつけてリノベーションし・・・
その途中で離婚?

著者のやりたいことを反対したのかな?
最初のそこで、「え?」と思い、その後、子どもさんが2人(小学生2人)
いて女の子は重度の障害を持っていて発語しないのだとか。

え?滅茶苦茶、大変そうなのに・・・古民家宿を一人で?

もう驚くことばかり。
凄い人だな・・・・感心しきり。


古民家宿を初めてからの1年の様子を月ごとの出来事で綴っている。

元々、お料理は得意みたいで、どれも丁寧に材料を選び、仕込みしていて
美味しそう。
写真が添えてあったらいいのに・・・と想像しながら楽しんだ。


山梨なので、富士山も見えるようで、素敵な景色が見られる場所なんだろうな。

今度はお料理の本を探してみてみようかな?




                   ★★★


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台所、居間、パソコン室、一日中、本を片手にあちこち移動しながら、読書しています♪

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★★☆最後まで読んだが好みじゃなかった
★★飛ばしつつ一応最後まで目を通した
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