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自分の備忘録としてのものなので 本のネタバレ的内容も多々あり。
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発行年月:2026年5月


戦争は、いつか終わる。
でも、はてしなく何かを奪い続ける。
あなたの隣で生きていたかもしれない彼女たちの
声なき声が聞こえますか?
都会に暮らす「わたし」の日常を大きく変えた、横浜空襲・大阪空襲を描く二篇
「穴の中の戦争」
森さんちの裏に掘られた防空壕
恋もやっかみも悲しみも愚かさも、小さな社会がそこにあった
「愛子さん」
失われてしまった人生、きらきらしとったはずの人生――
真夏のある日、七十九歳の愛子さんは渋谷に向かう
いまと地続きの「戦争」を描く感動の二篇
「戦争」の傷ってなんなんだろう?
『きみはいい子』『世界の果てのこどもたち』『神の島のこどもたち』『伝言』の著者による、
新たなる挑戦!
終戦から80年以上が経っても、世界のあちこちで戦火が絶えない今
この物語がわたしたちの胸にまっすぐに届くーー


                    (講談社HPより)


2編の戦争のはなし。

<穴の中の戦争>は横浜に住む小学1年生の美智子の視点から。
両親と姉。父親は防火防空群長。
5つの家族が組になり、自分たちが掘った防空壕に空襲警報ななると入る。
班長の宮本さんは、組のひとたちのリーダー的存在。

防空壕には一時的に避難するけれど、消火が必要ならば、即刻出て
消火活動もしなければいけないと。
心のなかで「それは違うんじゃないか?」と思っても、皆と同じ行動を
することが求められる。

国に協力するためにお金を提供する貯金日には、子どもたちがお金を
学校に持って行く。
銀製品や金属の供出、座布団の綿の供出、飼い犬の献納。


びっくりするようなことばかり。
幸い、美智子の班の人たちは皆、無事で終戦を迎える。



<愛子さん>
大阪で終戦を迎えた愛子。
こちらの方が悲惨だった。
両親は、防空壕のなかで死んで、母の妹である叔母さんの家に身を寄せる。


焼夷弾があたり、脚に火傷を負い、ケロイド状になっている。
叔母のすすめで結婚した夫はシベリア帰りで、以前は優しい人だった
らしいけれど、愛子は暴力を受け続ける。脚のケロイドをみて
バケモノのくせにと言われる。
我慢できず、家を飛び出し家政婦紹介所で仕事を紹介してもらい
全国いろいろなところで住み込みで働く。
けれど、穏やかに暮らしていけると思ったとたん、その家の主人に
寝込みを襲われたりで居られなくなる。


人にすすめられて行った空襲被害者の会で親しくなった聖子と光子。
ふたりも自分と同じように戦争で体に傷を負い、心にはもっと大きな傷も。
国に補償を求める働きかけをしても認められることがなく・・・
お金が欲しいのではなく、ちゃんとした謝罪が欲しいだけなのに・・・。
そんな運動に対して心無い抗議も沢山受け、更に傷つくことに。

みんな同じなら我慢もするけれど、違うから我慢できない。
身体を焼かれた人とそうでない人。
家族を殺された人とそうでない人。

戦後の生活が、それにより大きく変わってしまうのに・・・・。


絶望して自死した聖子。
そして、愛子は多くの人にそのやりきれなさをぶつけてしまう最後は
本当になんというか・・・・。


戦争が原因じゃなくとも、おなじような絶望感から、無差別殺人事件が
時々、報道される。


戦争は、国の責任で一般の国民には全く非がないのに
こういう理不尽さがあることを忘れてはいけない。
個人では何もできないけれど・・・・

戦争は絶対に嫌だ。




                       ★★★★

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発行年月:2026年5月


かつて裏切られた親友から届いた「死に際の手紙」。
永遠子は昔の恋人を探しアイスランドへと向かう。
四年ぶりの書き下ろし恋愛小説!


                 (平凡社HPより)


アメリカで夫・ノエルとその娘・クロエと暮らす永遠子。
小説家として、図書館でボランティアとしての仕事もこなし
家族とは仲良く、幸せな暮らし。
そこに日本からメール。

かつては妹のように可愛がってきた女性・弥生から。
余命数か月だと告げた彼女は、かつての夫であり、永遠子の恋人でも
あった凪がアイスランドにいるらしいから会って来てと。




3人の関係がわかる。
う~ん、それは絶対、行かない方がいいと思いながら・・・
でも永遠子は悩みながらも、小説の取材だと家族に偽り一人でアイスランドへ。



色々なところを巡りながら、色々な人に会い、
最後は偶然に、再会。


ま、二人とも、それぞれ、家族が出来て、幸せだったから
ここで、ホントのお別れが出来たのは、よかったのか?

アイスランドは馴染みがない国だけど、惹かれるものも沢山あった。





                      ★★★



発行年月:2025年8月


山奥で、顔を潰され、歯を抜かれ、
手首から先を切り落とされた死体が発見された。
事件報道後、警察署に小学生が訪れ、
死体は「自分のお父さんかもしれない」と言う。
彼の父親は十年前に失踪し、失踪宣告を受けていた。
無関係に見えた出来事が絡み合い、現在と過去を飲み込んで、
事件は思いがけない方向へ膨らみ始める。


                (新潮社HPより)



最初に見つかった遺体が酷い有様で・・・ひく・・・(ノД`)・゜・。

どうして、そうしなければならなかったのか?
真相がわかれば、納得。


事件を追う日野幸彦(41歳)が、人間味あるかんじで好感がもてた。
女性部下の下江も上司にズバズバ、思っていることを言うし、いい関係。


とても沢山の登場人物で、なんだか、全部、怪しく感じてしまう・・・(^^ゞ

最初に見つかった遺体から犯人を捜していると、
それに絡んだ人間関係がひっかかる。

10年も前に行方不明になっている小沼憲。
その妻・久美は、夫の失踪申告の申し出をし、法律上の死亡が認められている。
しかし、その息子・隼人(小学4年生)は、なにか死亡事件が起きると
「自分の父親じゃないか?」と警察署を訪ねてくる。
そんな隼人に親身になって相手するのは、日野の同期である生活安全課の羽幌。


途中、遺体とされた八木辰夫が、探偵業で関わった辻晴一とその妻・加奈。
晴一は妻・加奈の不倫調査を依頼していた。
加奈の不倫相手は、小沼隼人であることがわかってから、真相究明が
急にすすむ。




う~ん。
事件の元は不倫?


可哀そうなのは、隼人だ。
大人になって、真実を色々、知ったとき、何を思うだろうか??


後味は良くないけれど、おもしろかった。

日野の家族(看護師の妻と中3の娘)の微笑ましい場面がすきだったな。

あと、バーのマスターもいいかんじだった。

また違う作品も読んでみようかな。




                    ★★★





発行年月:2026年4月


時は貞観八年(866)。海神の生贄となる定めの少女・由良はある日
海賊に襲われた商人船から巨大な櫃が海に投げ出されるのを目撃する。
船長の赤名が拾い上げると、縛られた謎の男が入っており……。
新羅と内々に交易を行い財を成す商人、
京での争いに敗れ大宰府に赴任する不遇の官人、
銭と欲の坩堝の海で逞しく生きる海賊、そして――。
複雑なしがらみによって生じた危険な渦に、いつしか由良は巻き込まれていく。
金銀財宝が集まってきた博多の海、そして西国の島々を舞台に直木賞作家が描く、
壮大でスリリングな歴史長篇!


                     (中央公論新社HPより)



有名な歴史上の人物が、殆ど出て来ないのに、面白かった!

九州周辺の湊を行き来しながら、巫女船を動かす、赤名。
巫女は老若男女、問わず、何処からか攫われて来た者、借金のかたに
売られた者と様々。
そんななかに痩せた少女・由良がいる。痩せていて見栄えもよくないので
買われることなくずっと船にいる。
そんな由良を赤名はからかいながらも見守っている。

そんなある日、襲われた商人の船から流れて来た大きな櫃。
赤名たちが船に乗せ、中を開けると出て来たのは安曇福雄。
元役人で、不正を見つけ報告したあと、捕らえられたらしい。

船には、元僧侶の元昌も。
女に夢中になり借金のかたに売られたという。

わけありの者たちが、赤名や由良を巻き込む、いろいろな出来事。

海賊の宗継とその右腕的存在の年麻呂が登場すると、より面白くなった。
商人の船を襲う海賊だけど、むやみに人は傷つけない。
自分たちが生きるために必要な分だけをという信条らしい。
盗みはよくないのだけど、何故か、カッコいい。


赤名と宗継は、少し似ている。


安曇福雄の存在が大きいんだけれど、本人は途中で亡くなった(たぶん)。
それを生きている風に見せかける作戦が面白い。


巫女船っていうのは知らなかった。
荒海に出る船は嵐にあったとき、海の神に生贄として人を放しほかに
被害が出ないように祈るとか。
その生贄を売るのが赤名。
酷い商売だな・・・( ゚Д゚)
でも赤名も、なぜか憎めない。


ちょっと読むのに時間がかかったけれど、面白い物語だった。


         
                     ★★★★





発行年月:2026年3月


「君がいつもそばにいるから、毎日があたらしい」
遺影として飾られていたカリスマ的なミュージシャンの写真を、
父と聞いて育った新(あらた)。
誰にも見えない存在として少女時代を生きてきたある日、
耳にした音楽に救われ、恋に出会って新の母となった、くすか。
新が父の真実を知った時、二人の物語が、一つの歌に重なりはじめる――。
200ページで大長編の感動を約束する、珠玉の青春小説であり、
親子小説であり、胸を打つ恋愛小説。
人の人生を変えた一曲を描く、あなたの人生を変える一冊。


                 (水鈴社HPより)




豆田あらたには、産まれた時から父親がいない。

母親(くすか)からは、事故で亡くなったと聞いている。
カリスマ的なミュージシャンの写真が飾られていて、それが父親だと
思っていた。


あらたは、通っていたピアノ教室で中本匠人と
絵画教室で辻堂陽菜と出会う。
11歳の誕生日会を母が開き、そこに二人を呼んで3人は時々、会う。
3人でバンドをやろうと匠人が言い出し、練習も始める。

小学生から高校生になるまで3人の交流が音楽を通じて繋がっている様子が
いい。


そして、あらたの母親・くすかの物語もよかった。
両親が共働きで一人で夕飯を食べたり、友達を作らず、一人行動が
多かった、くすか。
ある日、偶然に出会った音楽に夢中になる。
その音楽を聴くだけでつまらなかった日常がキラキラと輝く。
そして、同じミュージシャンが好きな豆田時生と大学に進学してから
知り合う。

そのミュージシャンは、RCサクセション(かな?)
独特な世界観で、確かに歌詞を見ると共感できるような言葉もおおい。


時生がなぜ、死んだのか?
その真相もわかって、なんとも辛い。
くすかの友人・庭田さんも凄くいいひと。
庭田さんの助けも時生の無実の証明には欠かせなかった。

あらたが、真実を知ったのはよかったと思う。
時生の母・理津子もいい人。
事故後に音信が途絶えていたみたいだけれど、これからは、くすかも交えて
交流があるかな?

音楽が繋ぐ最後の場面もよかった!



                     ★★★★
                          

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台所、居間、パソコン室、一日中、本を片手にあちこち移動しながら、読書しています♪

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