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読んだ本の感想あれこれ。
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発行年月:2018年1月


 クレーム集中病院で、若き女性医師が“モンスター・ペイシェント”に狙われた!? 失敗しようと思う医師はひとりもいない。けれど、医師と患者が解りあうのは、こんなにも難しいのか――。現役医師が、現代日本の医療界の現実を抉りながら、一人の医師の成長を綴る、感涙長篇。 病院を「サービス業」と捉え、「患者様プライオリティー」を唱える佐々井記念病院の常勤内科医になって半年の千晶。午前中だけで50人の患者の診察に加え、会議、夜勤などに追われる息もつけない日々だった。そんな千晶の前に、執拗に嫌がらせを繰り返す“モンスター・ペイシェント”座間が現れた。患者の気持ちに寄り添う医師でありたいと思う一方、座間をはじめ様々な患者たちのクレームに疲弊していく千晶の心の拠り所は先輩医師の陽子。しかし彼女は、大きな医療訴訟を抱えていた。失敗しようと思って医療行為をする医師はひとりもいない。しかし、医師と患者が解りあうことはこんなにも難しいのか――。座間の行為がエスカレートする中、千晶は悩み苦しむ。 現役医師が、現代日本の医療界の現実を抉りながら、一人の医師の成長を綴る、感涙長篇。

                      (幻冬舎HPより)



読んでいて気が重くなる内容だった。
医療現場にいるクレイマーたち。

実際に医療現場で働いているので、これに似た場面には、度々遭遇してます^^;
ま、こんなに次々、重なることはないけれど・・・・。

しかし、怖かったのは、女医・千晶に執拗に嫌がらせする座間の存在。
なんなんだ、こいつは・・・怒

病院の対応にも嫌気がさす。

患者様?働いている医師を守らず逆に攻撃するような経営者側の態度には
虫唾が走る。
こんな病院、辞めて医師として尊敬できる父親の診療所に行けばいいのに・・・
なんて思って読んでいた。

そして陽子のような医師が自ら死を選ばなくてはならないほど追い詰められた
状況にも疑問。
病院側が医師を守ることをもっとしてほしかった。

医療ミスは、どうしても起きてしまう。
でも誠意ある説明と謝罪があれば、ある程度は患者側は納得するんじゃないか?


読みながら、色々、考えさせられた。

現役医師でありながら作家活動を続ける著者の本、今後も楽しみにしています。



                           ★★★
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発行年月:2017年12月


  「トム・ソーヤーの冒けん」てゆう本をよんでない人はおれのこと知らないわけだけど、それはべつにかまわない。あれはマーク・トウェインさんてゆう人がつくった本で、まあだいたいはホントのことが書いてある。ところどころこちょう・・・・したとこもあるけど、だいたいはホントのことが書いてある。べつにそれくらいなんでもない。だれだってどこかで、一どや二どはウソつくものだから。まあポリーおばさんとか未ぼう人とか、それとメアリなんかはべつかもしれないけど。ポリーおばさん、つまりトムのポリーおばさん、あとメアリやダグラス未ぼう人のことも、みんなその本に書いてある。で、その本は、だいたいはホントのことが書いてあるんだ、さっき言ったとおり、ところどころこちょう・・・・もあるんだけど。
 それで、その本はどんなふうにおわるかってゆうと、こうだ。トムとおれとで、盗ぞくたちが洞くつにかくしたカネを見つけて、おれたちはカネもちになった。それぞれ六千ドルずつ、ぜんぶ金(きん)かで。つみあげたらすごいながめだった。で、サッチャー判じがそいつをあずかって、利しがつくようにしてくれて、おれもトムも、一年じゅう毎日(まいんち)一ドルずつもらえることになった。そんな大金、どうしたらいいかわかんないよな。それで、ダグラス未ぼう人が、おれをむすことしてひきとって、きちんとしつけてやるとか言いだした。だけど、いつもいつも家のなかにいるってのは、しんどいのなんのって、なにしろ未ぼう人ときたら、なにをやるにも、すごくきちんとして上ひんなんだ。それでおれはもうガマンできなくなって、逃げだした。またまえのボロ着を着てサトウだるにもどって、のんびり気ままにくつろいでた。ところが、トム・ソーヤーがおれをさがしにきて、盗ぞく団をはじめるんだ、未ぼう人のところへかえってちゃんとくらしたらおまえも入れてやるぞって言われた。で、おれはかえったわけで。
  ――マーク・トウェイン著/柴田元幸訳『ハックルベリー・フィンの冒けん』より


                        (研究社HPより)



ラジオ番組で、柴田氏がこの本の解説をしていて、興味を覚えて図書館で
借りて読んだ。

トムソーヤの冒険は、随分、昔に読んだけれど、こちらは読んでなかったし・・・。

トムに比べたらちょっとドジっぽいところはあるかな?

結構、厚い本だったけれど、飽きずに最後まで読んだ。

時代背景的にも黒人の扱いが酷い時代。
それでもハックは、黒人のジムを相棒として対等の存在としているところがいい。

ハラハラドキドキしながら、冒険劇を楽しめる。

トムソーヤの冒険ももう一度、読んでみたくなった。


そして、挿絵が素晴らしい。
原書の挿絵をそのまま使ったそうだけど、挿絵だけ再度みてその下の一言解説
を見るのも楽しい♪




                         ★★★★



発行年月:2018年3月

深夜の交通事故から幕を開けた、家族の危機。
母と息子は東京から逃げることを決めた――。
辻村深月が贈る、一家の再生の物語。

                (中央公論新社HPより)



父親が深夜交通事故の報せ。
同乗していたのは女優。
女優はその後、事故の後遺症に悩んで自殺。
雑誌の記者たちの取材が一家に押し寄せる。

父親は、姿を消したまま。
母親の早苗は、息子の力を連れて、逃げることを決断する。



逃げるのは、東京から、高知→兵庫県の瀬戸内海に浮かぶ島(家島)→大分
→仙台→北海道


逃げた先で、出会った人たちとの交流が温かい。
皆が親子に寄り添い、助けてくれる。

途中、亡くなった女優の息子が二人の元を訪れ、何か嫌なことが起きる?
と思ったけれど2人を責めるために来たわけではなかったのでホッとする。
そして、逃げている力の父親・拳との再会のキッカケも作ってくれた。


終わってみれば、親子の旅行記みたいな話だったけど、早苗がとった
行動は、力を守るためであり、その行動のおかげで力は色んな人と知り合い
成長した。

親子3人がこれからは平穏に暮らせるといいな。


                        ★★★
 



発行年月:2018年4月


 ブナの樹の上に暮らす忘れっぽくて気のいいリス。知っていることが多すぎて、頭の重みに耐えかねているアリ。始終リスを訪ねてきてはあちこち壊す夢みがちなゾウ。思いとどまってばかりのイカ。チューチュー鳴くことにしたライオン。……不器用で大まじめ、悩めるどうぶつたちが語りだす、テレヘン・ワールドへようこそ!

                    (新潮社HPより)




「ハリネズミの願い」と同じ動物たちの物語。

今回はリスが主役?
優しいリスは、動物たちの相談相手になってあげている。
リスの家に訪ねて来て、自分が悩んでいたり疑問に思っていることを話す。

リスの良いところは、否定しないこと。
一緒に悩んであげたり、考えてあげたり。

特にアリとは親交が深そうで、旅に出ると言っては出かけていくアリの姿を
じ~っと見守り、段々姿が見えなくなっていく様子に「帰って来て」と
思わず言ってしまって、それで戻って来たアリからそのことをダメだと
注意されて、反省。
次は何も言わずに見送るけれど、心のなかで「戻って」と思い、それをまた
引き返したアリに思う事もダメだと言われちゃう。

なんだか可愛い。

アリもリスの元を離れたくないんでしょ!?^m^


色々な動物が色々と真剣に悩んでいることがあるって、想像するだけで
楽しい。
本人たちは大真面目なんだけど、思わずクスッと笑えるお話の連続で
癒された。
イラストの可愛さもいいですね♪



                          ★★★★



発行年月:2018年4月

留学中に故郷の島国が消滅してしまった女性Hirukoは、ヨーロッパ大陸で生き抜くため、独自の言語〈パンスカ〉をつくり出した。Hirukoはテレビ番組に出演したことがきっかけで、言語学を研究する青年クヌートと出会う。彼女はクヌートと共に、この世界のどこかにいるはずの、自分と同じ母語を話す者を捜す旅に出る――。

誰もが移民になりえる時代に、言語を手がかりに人と出会い、言葉のきらめきを発見していく彼女たちの越境譚

                      (講談社HPより)




面白い!
今までにない物語をいつも読ませてくれる。

留学中に故郷の国が消滅してしまったというHiruko。
テレビ出演したHirukoに興味を持った言語学科の院生・クヌートは彼女に面会を
申し出てお互い意気投合する。
そして、Hirukuと共に旅に出る。

消滅した列島とは、日本のことでしょうね。
日本の童謡とか、地名が会話に出て来るので・・・。

日本が消滅してしまうなんて、想像もしなかったけれど、海外に暮らしていたら
もう故郷に帰れないってどんな気持ちだろう。

著者の多和田さんはドイツ在住ゆえ、こんな物語を考えたんでしょうかね。


旅をしながら出会う人たち。
最初に二人を案内したインド人のアッシュ。
女装しているけれど、気のいい青年で、好き。

料理人のテンゾ、同じくすしを握るsusanoo
Hirukoと同じ母国語を持つ人たちとの出会いと、それぞれの経歴の紹介。

世界中にちらばった日本人。
異国の言葉で生活していても母国語は忘れず受け継いでいって欲しいな。
国がもしなくなっても日本語は残っていって欲しい。
なんて考えながら読んだ。


Susanooがフランス語は、「盆汁」と「胡麻んダレ」くらいしか知らなかった
という箇所で思わずクスッ^m^

他にも言葉って面白いと思わせてくれた箇所が多数。


みんなの旅はまだまだ続くそうで、続編読みたいくらい。


                          ★★★★
 

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