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読んだ本の感想あれこれ。
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発行年月:2013年8月


 
目が覚めると砂漠にいた。
突如現れたのは不思議な電話ボックスだった。
混乱した「僕」がそこで手にした真実は、あまりに不可解で…。
予測不可能な世界を描く傑作長編! 文庫書き下ろし。

                (集英社HPより)


初読みの作家さん。
SFミステリーの部類でしょうか?

主人公・田辺志朗に起きた不可解なこと。
ベッドで寝たはずなのに、目覚めたら砂漠・・・そんな馬鹿な・・・
な状況が冒頭から。
灼熱の砂漠のなかに突如、現れた電話ボックス。
日差しを避けるために、入るのだけど、入ることによって何かが起きるのでは?
と警戒しながらの志朗。
中に入って、非常用通話で119番に連絡してみると・・・通じる。
「火事ですか?救急ですか?」
けれど、自分の置かれた場所を特定して貰えず・・・。

そして、同じような状況に置かれた女性と電話で話すことが出来た。
彼女は、海の上。
突然、電話が堕ちてきたという。


物語は砂漠の電話ボックスにいる現在と、過去のパートが交互に語られる。

志朗の周りの人間関係。
家族とのやや込み入った関係。いつも味方でいてくれた姉のこと。
大学で知り合った2つ年上の遠藤桐子とのこと。
社会人になってのこと。


電話ボックスのなかで会話できる、海の上の女性と119番で通じる男性。
男性から知らされる衝撃的情報の数々。

そして、記憶を辿って気付くこと。

さて、最後は志朗、どうなる??


ラストは、なるほど・・・と納得でした。

よくわからないこともあるけれど、十分に楽しませて貰いました!

なかなか面白かった!


                           ★★★★
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発行年月:2013年11月

大切な故郷を守りたい――。少女の冒険と成長を描く、壮大な異世界ファンタジー。

貧しいホロー村の少女・イェンが拾った、深海の犬(シェール)。可愛さと凶暴さを併せもつ一匹の不思議な生物により、村は多大な苦難に襲われてしまう。故郷を救うべく、シェールと一緒に目指した都で偶然、国の王子と知り合いになったイェンたち。援軍とともに村に戻った彼女らを待ち受けていたのは、命を懸けた怪物との壮絶な戦いだった。

                 (新潮社HPより)


昨日に引き続き、第25回ファンタジーノベル大賞受賞作品。
こちらは、優秀賞。

こちらのファンタジーはダークなかんじ。
貧しい暮らしで日々生きることが精一杯のガロキン国内のホロー村が舞台。
そこで生まれたイェンは13歳。
父親は商人で村から出て商売がうまく行ったときには、かなりのお土産を持ち帰る。
近隣の者たちにそのお裾分けもする。
村の人々は、貧しいながらもみなで助け合って生きていた。

が・・・ある日、イェンが危ないからと子どもは近づかない磯で瀕死状態の
不思議な生き物を見つける。
危険な生物かも知れないと友達が言うのも聞かず、家に連れ帰る。

案の定、親からは叱られるが、見捨てることが出来ない。
シェールと名づけて可愛がる。

しかし、村人たちのその事が知れ渡り、災いを運ぶものだと指摘され
仕方なく、捨てに行くことに。
しかし、何度遠くに置き去りにしても戻って来てしまう。

シェールの親と思われる族が村を襲う危険にも不安がる村人たち。


シェールとは何なんだ?
想像しながら読みました。
表題に深海の犬とヒントがあるので、犬を想像して読みましたが・・・^^;


結構、残酷なシーンもあったりなので、子ども向きではないけれど
なかなか面白い内容だった。
いろいろ疑問も残ったけれど・・・

ラスト、海のなかに消えたシェール。

イェンとシェールが再び会えるときが来るといいなと思う。
続編あるのかな?


話としては、やはり昨日読んだ大賞受賞の『星の民のクリスマス』の方が
好きだな。


                       ★★★★



発行年月:2013年4月



 変質しない夫婦関係などない。罪と罰を抱き共に生きる。それこそが、結婚――。

あの日、月島の路地裏であなたを見つけた。これこそが私の人生の快挙。しかし、それほどの相手と結婚したのに五年が過ぎると、夫婦関係はすっかり変質してしまった。共に生きるためには、不実さえも許す。それこそが夫婦。そう思っていたが、すべては私の驕りにすぎなかった……。結婚の有り様をあなたに問う傑作夫婦小説。

                      (新潮社HPより)


プロメラマンを目指していた俊彦は、挫折感を味わいながら街を歩いていて
妻となる、みすみと出会う。
ふと入ったお店で、再びみすみを見つける。
みすみは小料理屋を経営していた。
その後、何度か店に通い、結婚。
やがてみすみは妊娠していたことを知らずに流産。
店を続ける気力もなくなるくらいに精神的に落ち込む。

俊彦は、カメラマンになることを諦め、今まで文章を書くことが好きだったこともあり、もうひとつの夢であった小説家を目指そうとする。

みすみが二度目の妊娠をし、今度は細心の注意を払い生活をするが・・・
再び流産。ますます、落ち込む、みすみ。

そんなときに阪神淡路大震災。
神戸にある、みすみの実家・中林酒店も半壊。
夫婦で神戸に向かい、そちらに引越し、復興に力を注ぐ。

その後もあれこれ。

小説家の道が開けたと思えば、力になってくれた編集長が交通事故死。
みすみの浮気疑惑。

夫婦にとっての危機が幾度も訪れる。
それでも2人で居たことが、やがて明るい光が見えてくることに繋がっていく。

最後、みすみの乳がん発症には、ビックリしたけれど、ホッとした結末で良かったぁ~。

若い人には面白くないかもしれない話だけれど
なかなか、面白かった。


                           ★★★★



51-HwXD0dvL__SS400_.jpg 発行年月:2012年11月


「私、賢ちゃんの身体をしょっちゅう思い出してたよ」
純粋な、ひたすらの欲情に溺れるいとこ同士の賢治と直子。
出口の見えない男と女の行きつく先は? 
極限の愛と官能を描く著者新境地!


                 (河出書房新社HPより)




途中までは、まあまあだった。
久しぶりに出会ったいとこ同士。
賢治と直子。
2人は、幼い時、家庭の事情で同じ家で暮らしたことがあった。
そして、男女の関係を持っていた時期も。

賢治は、妻子と別れ独身。
直子は、エリ-ト自衛官と結婚が決まっていた。

そんなときに再会し、そして再び以前の関係に。


なんだかなぁ~。
そりゃあ、そういうことも男女間にはあるかもしれないけれど。。。。
背景にある設定と一緒になると、変なはなし。

富士山噴火の危機?

3.11の震災を絡めたり・・・

何が言いたいのか???


おまけに発行社のHP見たら、

「これを読んだ読者がひと時でも賢治と直子のようになってくれたらいい」
みたいに書いてあって・・・・ちょっとゾ~ッとした(^^ゞ

ちょっと前にはこの著者の書く物語、結構すきだったのに、なんだか興ざめしました。



 

★★

41ISO1TAgvL__SX230_.jpg   発行年月:2012年2月


   新たな純恋小説の誕生!



   誰にも心を開かない女子高生の沙織。
   過去にトラウマを抱える彼女は、ある日盲目の青年と出逢った……。
   『忘れ雪』から連なる“純恋”三部作から5年----
   新たな感涙恋愛小説の誕生!


                                           (角川書店HPより)



途中までは、良い感じだったんだけど・・・後半の急展開な話にちょっとついて行けず・・・。
母親に殺されかけた沙織。
学校では、成績優秀、明るい女の子を演じているが、家では継母に暴力を振るい、
父親の説教にも耳を貸さない。
そんなある日、公園で知り合った盲目の青年・亮。


亮から言われることば・・・君はなにも悪くない、自分を許してあげて。

けれど、なかなか素直な気持ちになれない。
モヤモヤした気持ちから再び継母に暴力・・・家を飛び出し行き場がなくなり、不良仲間と一緒に居る時間が長くなり・・・負の連鎖が続く。

それでも心配してくれる同級生の慶太は良い子だったなぁ~。

最後は、ハッピ-エンド?
やや強引な結末に、ちょっと興ざめで残念な読後感だった。

う~ん。
この著者の「純愛」を謳った話って、なんだかみんな同じようなかんじだな。
つまらなくはないけれど・・・・感動するほどじゃないな^^;


                                            ★★★
 
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