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読んだ本の感想あれこれ。
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358426ce.jpg   発行年月:2010年11月


頼れる人間などいない、神からも見放された男と女が知り合った。
男はかつて人気作家だったが、最愛の妻を亡くしてからはリタリン中毒となり、社会の最底辺で命をつなぐ日々。女は風俗嬢。類まれな美貌を持ったがゆえに、義父から性的にもてあそばれ、男を敵視することしかできなくなっていた。血まみれになった男を女が助けたことから二人の物語は始まる。それは苛酷な運命を歩む始まりでもあった。二人に残された聖地、それは純恋しかなかった。

                               (徳間書店HPより)


最初からちょっと嫌な文描写が続きました^^;

二人(万里と昭司の純恋の物語?ということなのでしょうが・・・・
なんだか読んでいて、これが純恋???とよくわからなかった。

万里は、10代の頃、母親が再婚し父親として来た吾郎と3人暮らしが始まったが、実母は再婚後2ヶ月で交通事故で死亡。
吾郎との2人暮らしが始まるのだけど・・・・この義父が変態!
キモチワルイ。
そんな事があったせいか、どうかはわからないけど、万里は大人になり娼婦として生活している。
この安直な経緯もキライだなぁ~^^;

昭司は、以前は誰でも知っているベストセラ-小説を書いた過去のある作家だけど、最近はどん底の生活をしていて、サラ金に金を借りに行き、揉め大怪我を負う。
そんな状態で居るところを万里に助けられ、二人の物語が始まっていく。

ここにこう書くと、まあまあ面白そうな男女の組み合わせなんだけど・・・
物語のなかに、結構、頻繁に出てくる、万里の娼婦として知り合男性とのことが
どうにもこうにも気持ち悪くて・・・・・読むのがイヤになってきちゃって
我慢して最後まで読んだけど・・・・・・
う~ん。

このタイトルの意味もよくわかりませんでした・・・^^;

新堂さんって、もっと面白いもの書く人じゃなかったっけ??
なんだか、ちょっとガッカリな本でした(;O;)

★★
 
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168f175d.jpg   発行年月:2009年7月


   北海道警察捜査一課仙道孝司----現在、休職中

   道警の敏腕刑事だった仙道孝司は、
   ある事件をきっかけに療養中の身。
   やっと回復してきた仙道に、次々とやっかいな相談事が舞い込む

 
                         (文藝春秋HPより)


2009年 第142回直木賞受賞作でしたね。
図書館で予約し、かなり順番を待ちました。

勝手に長編小説かと思っていたので、短編集と知ったときには、少々面食らいました^^;
でも、主人公は休職中の刑事・仙道。
彼が休職することになった経緯が、やや薄くしか書かれていなかったので、どういう事件で、
心療内科に通うことになったのか、もう少し深く知りたかった。

そして、休職中の身でありながら、あちらこちらから仙道に捜査してほしいと願う者たちに応えようと過去の人脈や事件の記憶などを頼りに独自捜査する様子も面白かったけれど、それぞれもう少し、詳しい事件背景など知りたかった。

全部、やや消化不良気味なかんじが、読んでいてしたのが、残念だったかな?

表題作の「廃墟に乞う」は、衰退しきった旧炭鉱の町で成長した男の哀しい生い立ちを語りながら、彼の起した事件を振り返る物で、なんともやりきれない気持ちになりました。
でも、一番、心に残った作品。
この話だけを長編でもう一度、書いてほしいくらい。

この著者の書は、あまり読んでないけど、ここに登場の仙道刑事の元気に職場復帰した後の物語も読んでみたいな。
過去に仙道刑事登場の書はあるのかな?

調べて、あったら読んでみたい。
 


★★★

      

b98d6728.jpg発行年月:1996年6月

前歯をかいて手首もねんざ。おまけに「4週間プールそうじの刑」。ぼくらの夏はサイテーになるはずだった……

[階段落ち]という危険なゲームをした罰として小学校最後の夏休みをプールそうじでつぶすことになった。ぼくと栗田。“ぼくらのサイテーの夏”はこうしてはじまった。

児童文芸新人賞/日本児童文学者協会新人賞

                                    (講談社HPより)

笹生さんの本。
前に読んだ「楽園のつくりかた」が良かったので、デビュ-作?を借りてみました。

主人公は、小学6年生の桃井君。
友達と他のクラスの子たちと対抗して遊んでいたところ、危険行為にて罰のプ-ル掃除を夏休み中やる事になってしまう。
成り行き上、違うクラスで口も殆ど利いたことのない、栗田君と二人だけで。

最初は、二人共無言。
でも、段々と友情が芽生えるというお話。

二人の少年の家庭には、それぞれ、事情があり円満とは言えないものがある。
が、お互いがその事をさらけ出して付き合うことで、少しずつ明るい兆しが見えてくる。

子どもって、逞しい!
子どもって素晴らしい!

これは児童書だけど、大人も楽しめるお話。

明るいだけじゃない話だけど、先には希望があると確信出来るラストの締めもいい。
学校の先生、特におやじ先生が良い!
ちゃんと子ども達の頑張りを見守ってくれていて褒めたり励ましたり。


笹生さんの本、いいな。
また何か借りて読もう(^^)

ちょっとコミックっぽいけど、挿絵も良いです♪

★★★★
547819a4.jpg発行年月:2002年7月

ああ、ここは不毛の地?それとも楽園なの?

エリート中学生に転校の悲劇。しかもド田舎の学校。同級生はこの3人。
1.バカ丸出しのサル男
2.いつもマスクの暗い女
3.アイドル顔負けの美女(?)

「ちがう者同士がひしめき合って生きているのが世の中です。
衝突があってあたり前。人間、もまれて強くなる」

退屈な田園に届く、おとうさんからのEメール。
ぼくのユーウツを癒す、救いのメッセージ。
でも、おとうさんって……?

                                 
(講談社HPより)


次女に薦められて読みました。
名前は知っていたけど、この作家さん、もしかして初めて読むかも?

主人公は中学2年の男の子・優。
父親は海外に単身赴任だが、父親方の祖父が最近、一人暮らしさせておくのが不安な状態とかで、母親と田舎に引っ越し事が決まる。
東京で、受験を突破に私立中学に通い、塾での模試もいつも好成績で、将来はエリ-トを目指す優には、田舎の公立中学への転校は最初から不満だらけ。

転校してみると、そこは予想以上の田舎で分校。
クラスメイトは・・・自分を入れて4人。
しかも皆、優から見たら普通じゃない。

おじいちゃんは自分の事を父親の名前・博史と呼ぶ。
家出を目論むけど、町で不良の3人組に捕まり、断念。その後も執拗ないやがらせ。
ハ-レ-モデルの単車に乗った謎の男。

優の不安定な気持ちの拠り所は、父親とのメ-ル交換。
優の気持ちを実によく理解し的確なアドバイスをメ-ルで送る父親。


ちょっと段々、もしかして?と気づきました。


馴染めなかった分校の仲間とは、すんなり打ち解けていくわけでないけど、少しずつ
良い方に向かっていく。
そんな様子が微笑ましく、ラストは、清々しいかんじでした。


全体の感想としては面白かった!大人が読んでも楽しめます!
この著者のほかの作品も読んでみよう。

★★★★

40ad8df6.jpg   発行年月:2010年1月


  六本木界隈で組長狙撃事件が発生した。
  現場から立ち去ったのはロシア系の女と日本人の男。
  その行方を執拗に追う暴力団、警視庁組織犯罪対策部。
  東京、新潟、稚内。
  東日本をまたにかけた緊迫の逃亡劇、戦慄のラスト!

                              (角川書店HPより)


警察小説で有名な著者らしいですが・・・今回、初めて読みました。
この物語は、事件を追う警察側というより、事件を起した犯人側目線で描かれた物語。

先ずは、殺人事件。
その被害者のロシア人女性の姉・タ-ニャが復讐に日本に訪れて、そこで彼女の旅のお手伝いをする事になっていた日本人男性・関口卓也が彼女の復讐劇に巻き込まれていく。

最初は、厄介な揉め事に巻き込まれるのを迷惑に思う関口が、段々にタ-ニャの手助けを自ら買って出る。
そこには、やはり恋愛感情が徐々に芽生えたということか?

タ-ニャが復讐する相手は、いわゆるヤクザ。
復讐を成し遂げた後も執拗に追いかけて来て、ハラハラドキドキ。
タ-ニャも負けてないから凄いんだけど・・・

無事にロシアに戻れるのか!?

巻き込まれた卓也は、本当に災難。気の毒。と思ったのは途中までで・・・・
最後は驚きの展開でした!

一番可哀相なのは、卓也の妹さんでした(/_;)

途中、何度かタ-ニャから離れる機会があったのに・・・変に律儀なんだから!

ヤクザの藤倉が敵ながら(?)見事な勘で、タ-ニャを追い詰めるのも怖かったな~。

ラストはビックリでしたが、最初から最後まで、一気に読める面白さでした。


直木賞受賞作「廃墟に乞う」は、まだ手元に来ないなぁ~(図書館予約中)
早くそちらも読みたい!

★★★
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