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読んだ本の感想あれこれ。
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41ISO1TAgvL__SX230_.jpg   発行年月:2012年2月


   新たな純恋小説の誕生!



   誰にも心を開かない女子高生の沙織。
   過去にトラウマを抱える彼女は、ある日盲目の青年と出逢った……。
   『忘れ雪』から連なる“純恋”三部作から5年----
   新たな感涙恋愛小説の誕生!


                                           (角川書店HPより)



途中までは、良い感じだったんだけど・・・後半の急展開な話にちょっとついて行けず・・・。
母親に殺されかけた沙織。
学校では、成績優秀、明るい女の子を演じているが、家では継母に暴力を振るい、
父親の説教にも耳を貸さない。
そんなある日、公園で知り合った盲目の青年・亮。


亮から言われることば・・・君はなにも悪くない、自分を許してあげて。

けれど、なかなか素直な気持ちになれない。
モヤモヤした気持ちから再び継母に暴力・・・家を飛び出し行き場がなくなり、不良仲間と一緒に居る時間が長くなり・・・負の連鎖が続く。

それでも心配してくれる同級生の慶太は良い子だったなぁ~。

最後は、ハッピ-エンド?
やや強引な結末に、ちょっと興ざめで残念な読後感だった。

う~ん。
この著者の「純愛」を謳った話って、なんだかみんな同じようなかんじだな。
つまらなくはないけれど・・・・感動するほどじゃないな^^;


                                            ★★★
 
PR
5d0f53b4.jpeg    発行年月:2008年4月
 

    あぽやん――それは空港で旅客を送り出すプロ中のプロ

    発券ミス、予約重複……
    空港のカウンターの裏で起こる様々なトラブルを
    解決するのが「あぽやん」。ツアー会社に勤める男の成長を描く


                           (文藝春秋HPより)





主人公は29歳の遠藤慶太。
大航ツーリスト会社企画課から成田空港支社に異動。
支社勤務を最初のうち受け入れられず、必ず本社に戻ると思っていた。
  

あぽやんとは?
エアポ-トを略して、APO。
そこで働く旅行会社のスタッフたちのこと。


空港には、いろいろな人が来て、トラブルも起きる。
それぞれがいろいろな事情を抱えていたり・・・・
スタッフたちは、お客さんたちに温かい気持ちで接する。

スタッフたちも個性的で楽しい。


 
空港内のお仕事がよくわかり、面白かった。

主人公のコイバナは残念な結果に終わったけれど・・・・
また彼らの仕事ぶりを書いた別の話があるそうなので、機会があったら
そちらも読んでみよう。


                                           ★★★
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発行年月:2012年4月


笑いと涙あふれる、著者初の自伝的実名小説

昭和30年代、長崎。カステラの香りに包まれた記憶の中には、明るくて、ちょっと迷惑で、それでも皆から愛された破天荒な父と、振り回された家族の姿があった――。『精霊流し』『解夏』『眉山』など、数々の名作を綴る作家・さだまさしが父に捧ぐ、「もうひとつの“精霊流し”」。フォークデュオ・グレープとして、ソロとしても『雨やどり』『関白宣言』『秋桜』『親父の一番長い日』『北の国から』など、温かな涙の果てに、涙あふれる独壇場世界を紡いできた著者の、真骨頂とも言える、初の自伝的実名小説。
          
                                        (小学館HPより)



さださんのお父さんが危篤の状態だというところから話は始まり・・・・
父親の過去、さださん自身のルーツも語る本書。

とても男らしくて、格好いいお父さんでした!
金利取立てのやくざを見事に追いやり、逆に慕われてしまう話は最高でした!!

みんながその死を残念がって、でも悲しみに暮れているだけは、喜ばないと
皆が最後は笑顔で送り出す姿に温かい気持ちが伝わってきた。

最後の家族写真・・・・・いいなぁ~。



 

★★★

51Sym-oyUML__SL500_AA300_.jpg 発行年月:2012年8月


この国には古来、「不思議」が満ちていた――京都の旧家で長子誕生の際に行われる謎の儀式を描く表題作ほか、節分の夜に鬼がやって来るという信州の「鬼宿」、長崎に伝わる不老長寿をもたらす秘密の石「崎陽神龍石」など、各地の“伝説”を訪ね歩いて出逢った虚実皮膜の物語。ゾッとするほど面白く、ホロリと沁みる奇譚集!

                    (新潮社HPより)



日本各地の言い伝えに纏わるお話6つ。
どこまで本当?と思ってしまう。
ノンフィクションっぽく書かれているのですが・・・・。

<第一話 はかぼんさん>がやはり一番、印象的でした。
舞台は京都。白衣袴姿の少年の遺体が川に浮いていたという事件が背景にあって・・・
その地方で行われている儀式に、ビックリ。
亡くなった少年は、その儀式での「はかぼんさん」だったのでは?という推理。
今も何処かで実際にあるのかな?なんて本気で思ってしまった。

<第二話 夜神、または阿神吽神」
金沢の漁師町でのある儀式。

<第三話 鬼宿>
信州のとある地方の節分の夜、鬼宿の家では鬼のための寝床を用意するという儀式。

<第四話 人魚の恋>
青森に伝わる人魚の肉を食べるといつまでも若くいられるという言い伝え。

<第五話 同行三人>
四国のお遍路先で遭った行者は、人が入るべきでない場所に立ち入った人間に神罰が下るのを避けるためのお祓いをするという話。

<第六話 崎陽神龍石>
長崎の不思議な力が宿る石の話。


本当かどうかわからないけれど、恐れや感謝を持って人々が言い伝え通りの儀式を行っていることって日本全国には沢山、あるんだろうなぁ~。

不思議なお話でしたが、面白かった。
さださんの語りには惹きつけられるものがあります。


★★★★
 
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 発行年月:2012年6月

会えない人と、死んでしまった人と、どこに決定的な違いがあるのだろうか。

世界は変わってしまったと騒ぐけど、いつのまにか戻っている。戻ったみたいに、なっている-----。大阪で、ユーゴスラヴィアで、墨田区で、アフガニスタンで、世田谷で、イラクで、瀬戸内海で、ソマリアで……、わたしは、かつて誰かが生きていた場所を、生きていた。今この時を確かな言葉で捉えた作家の放つ、圧倒的飛躍作。


                                          (新潮社HPより)


タイトルから惹かれるものがあった。
主人公の36歳・平尾砂羽(さわ)は離婚して引越した。
休みの日は一人で戦争に関するドキュメンタリ-番組を見るのがすき。
そして偶然、ネットで見つけた作家・海野十三の敗戦日記を知り、文庫を買い求め、
終戦間際の海野氏の日記を読みながら、あれこれ考える。
自分の祖父も1945年の広島でホテルのコックをしていたと聞く。

砂羽の日常はごくごく普通。
職場の同僚とのたわいない会話。
友人の中井は、自由気ままに旅を続け、その様子を帰って来ると報告してくれる。
そして、中井との会話にたびたび登場の行方知れずの葛井(クズイ)。

ごく普通の生活をしながら、ふとした瞬間に、自分が居るこの場所の
過去に起きたこと、そこに居た人のことを思う砂羽。
旅行中には、たびたびそういう気持ちになることがあるけれど、
自分が今、ここに存在しているのは、いろいろな偶然が重なってのことなんだと
改めて気づかされた。


砂羽が読む『海野十三敗戦日記』・・・ちょっと読んでみたい。



なかなか深い話だった。

★★★★

 
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