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読んだ本の感想あれこれ。
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発行年月:2012年10月


日本に10年間在住した経験のある韓国人著者が書いた「韓国を支配する反日システム」の全て。
2012年8月10日、韓国の李明博大統領が竹島を電撃訪問した。その後、オリンピックサッカー試合会場において韓国人選手が「独島は我が領土」と記したプレートを掲げたり、李明博が天皇に謝罪を要求するなど、韓国側の異様とも言える言動は続いた。
竹島問題、旭日旗問題、日本海―東海呼称問題、慰安婦問題など、日韓両国には複雑な問題が山積みである。
それらの問題になると、韓国人は日本人から見ると、理解しがたいほど激しい反応を見せる。それはなぜなのか?
韓国には、教育、政治、市民団体などを巻き込んだ「反日システム」が存在する。以前は政治家が政治利用のために用いていた反日システムだが、いつの間にか、肥大化しすぎてしまい、政治家がコントロールできないほどに膨れ上がってしまった。著者は自国が陥ったメカニズムの弊害を理論的に解き明かしていく。
“この時期”だからこそ読みたい、日韓問題の本質が理解できる1冊。

[目次]
第1章 韓国の高校生が見ている世界
第2章 反日教育の実態
第3章 韓国歴代政権の「反日」と反日主義の構築
第4章 反日で得する人々
第5章 韓国が認めたくない日本の姿
第6章 韓国が反日国家でなくなるために
第7章 日本社会への提言

                    (彩図社HPより)




韓国の人は、幼い頃から、日本=悪 という教育を受けているということにビックリ。
領土権問題やら従軍慰安婦問題やら昔から言ってたわけではないというのも
興味深かった。

著者のように、韓国のなかで暮らす人々の間にも今までの
教育は果たして正しいことだったのか?と疑問を持つ人が増えてくれたらいいな~。

そうしたら、お互いが本心で歩みあって近いアジアの国同士
友好的な対話が出来る日がくるかもしれない。

著者のような活動をしてくれている人がいることが嬉しい。


読んでなるほど~と納得できる書でした。


                          ★★★★

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発行年月:2009年1月

人を殺した人間はどう「生きる」べきか。二件の殺人犯の生い立ちと罪の意識とは。驚愕の獄中記。

「殺人」という大罪は償えるのか。人を二人殺めた著者は今、罪が重く刑期が十年以上の者が収容される「LB級刑務所」に無期懲役囚として服役している。十数年にわたる服役期間に自分の行為を反芻し、贖罪とは何か、人の命を奪った身でどのように残りの人生を「生きる」べきかを考え続けてきた。自身の半生と罪の意識、反省の欠片もない周囲の服役囚について考察した驚愕の獄中記。

                       (新潮社HPより)



著者のことを知ったのは、先に読んだ『女子高生サヤカが学んだ「1万人に1人」の勉強法』で、女子高校生家族と文通をする受刑者として登場したから。
そのなかの文章からは殺人を犯すような人には思えず
彼が罪を犯した経緯のようなものがわかれば・・・と本書を手に取った。

最初は、事件を起こす前のこと、

子ども時代のこと、家族環境などが書かれていた。
父親が少し変わっている。極端な思想の持ち主。
例えば・・・・
・1番以外は2番も100番もくずだ
・喧嘩に負けたら勝つまで諦めるな
・言ったらやれ、やれないなら言うな
などをよく父親が著者に言っていたそう。
そんな父親の元で育った著者は、元々の知能も高かったんでしょうが
いつも1番の成績だったとか。


そして、殺人を犯してしまうのだけど・・・イマイチそのなぜ殺人を犯すほどの怒りを
抱いたのか?がわからなかった。
被害者家族の心情を考えて詳しく書けないのかもしれないけれど
それが一番知りたかったことなので、ちょっと肩すかしなかんじ。
でも、ふつうの感覚では理解できないところに怒りの原因があったのかも。
淡々と殺したときの状況は書かれている。
気分が塞ぐような描写。


2人を殺めたというので、最初は、同時期にと思ったら、全く違うときだったのには驚いた。
1人を殺し、そのあと、捕まることもなく居て最初の事件とまた違うところで
また人を殺したということ。恐ろしい。
捕まらなかったら・・・と思うとゾッとする。


収監され、同じような重い罪の人を観察し取材記録のようなものを書く著者。
本当に罪の重さを反省している者は少ないと知り、ショックだった。

途中、何か読むのが嫌になってきた。

著者は罪の重さに気づかされたような書き方をしているけれど、やはりこれもある意味
自分を正当化しているのかもと思ってしまった。

「女子高生サヤカ・・・・」で出てきた美達のイメージが良かったので
ああ、やはり犯罪者だったんだと気づかされてしまったかんじ。


興味深い記述もあったけれど、評価するのは難しい書。
表題の「人を殺すとはどういうことか」については・・・正直よくわからなかった。
というか、著者の気持ちが文章から伝わってこなかった。
表題が合ってない気がする。
殺人犯の告白だけで十分じゃないかな?



                             ★★




発行年月:2013年11月


 知的すぎる無期懲役囚から教わった、
99.99%の人がやらない成功法則

私の先生は、
刑務所にいるんだ。
きょうも手紙が届いたよ。
絶対、医学部に受かってみせるから。

ちょっと不思議な真実のストーリー

                    (プレジデント社HPより)





普通の主婦が、人を殺めて服役中の無期懲役囚と文通をする。

しかも、高校生の娘や中学生の息子にも文通を勧めて、
その無期懲役囚から勉強方法を教わる---。
一般には考えられないことを私たちは4年以上も続けています。
今でも、主人を含めて家族みんなが、刑務所からの手紙を
楽しみに待つようになりました。
              「はじめに」より




無期懲役囚の美達大和。
2人の人を殺めて無期懲役。
一生刑務所から出ないと決めているという。

そんな無期懲役囚と手紙で交流を深めていく親子の話。
これが実話と言うのが興味深く、読みました。

大きな罪を犯した人とは信じられない丁寧な言葉と相手を思いやる気持ちがこもっている手紙の内容。
勉強の仕方に悩んだり、疑問に思っていることをぶつけるサヤカと大和に対して
親身になって答えを返す美達。

その答えに、いちいち納得して、なるほど~と感心。
中高生が読んだら、この言葉は響きそう。
塀の中にずっと居るのは惜しい人。

でも自らが犯した罪を一生塀の中で背負っていく覚悟をしている。


読んでいくうちに、美達大和という人に対しての興味がどんどん湧いてくる。

他にも書物を書いているようなので、ぜひ、ほかの書も手に取ってみたい!
と強く思った。

特にこんなにしっかりした考え方の出来る頭の良い人が人を殺めて
人生を棒に振るような行為に及んだのかが気になる。

                         
   

                            ★★★★





発行年月:2012年7月

北朝鮮に渡って行った兄と「かぞく」の物語

人生に「もしも」はない。私たちの家族のひとりが「もしも・・・」と口にした時点で、きっと私たちの間で何かが壊れる。それが「何か」はわからないけれど、私たちの誰もが、この言葉を口にしたことがない。でも私は思ってしまう。もしも兄が帰国していなかったら?(本文より)。70年代に「帰国事業」で日本から北朝鮮に渡って行った3人の兄、旗振り役の総連幹部として息子を送り出す父と母。そして日本に残った私。国家や思想によって引き裂かれていく「かぞく」の姿を通して、「家族」とは何か、「国」とは何かを問いかける作品です。8月4日公開の映画「かぞくのくに」(第62回ベルリン国際映画祭アートシアター連盟賞受賞)の原作本として監督ヤン・ヨンヒ氏が自らの体験をもとに書き上げた真実の物語。

                    (小学館HPより)



北朝鮮のいろいろなビックリな内情が赤裸々と語られている。
辛く切ない著者の家族の話でした。

朝鮮の歴史って大雑把にはわかっているつもりだったけれど、そこに暮らしていた
人たちが、その歴史のなかでどんな風に生きたのかは知らなかった。


著者の父親は、元々は、南朝鮮の済州島の生まれ。
1942年多くの朝鮮人が日本に渡っていたこともあり、著者の家族も日本に
渡り、当時在日朝鮮人が多かった大阪の街で暮らし始める。
そして、父は総連幹部として働く。
やがて、祖国の済州島で4.3事件が起き、島は軍事政府が樹立され
1950年には朝鮮戦争勃発という事態になり、帰国が難しくなり一家は
そのまま日本に留まることを選んだ。
そして、朝鮮は、南北分断され、その対立は在日社会にも影響。
総連幹部の父は元は南の出身ということもあり幹部といえ肩身が狭い地位。

総連がやがて推し進める北朝鮮への帰国事業にも力を注がなければならない立場。
著者には3人の兄が居るが、次男と三男が、その帰国事業のため北へ帰る。
当時、北へ帰れば「地上の楽園」が待っていると言われ、大きな夢を抱いて
帰国した人々。
だけど、実状は、全く逆。
そして一家の跡取りである長男までも北へ帰国することになってしまう。

総連幹部の父親、母親も父と同じように総連の仕事に没頭することで
息子たちを帰国させたことを正当化させようとしていた。

そんな両親の言動を冷静に見て育った著者。
何かおかしい。と思いながら成長していく。

そして、何度か兄たちに会いに行く機会があり、北朝鮮の実状を見て気づく。
やはりこの国はおかしいと。

それを表現する方法を見出し、公にした著者の勇気は凄い。

長男のコノ兄の死は、辛すぎる(/_;)


著者は今は北朝鮮入国禁止を言い渡されている身。
言いたいことが自由に言えない国、北朝鮮・・・やはり恐ろしい国だ。

映像化された著者の作品も見てみたい。


                         ★★★★★
 





発行年月:2013年7月


終戦前後の朝鮮半島と日本で、日本人引き揚げ者が味わった
壮絶な体験を赤裸々に綴る、息もつかせぬ愛と涙の
サバイバルストーリー。


1986年にアメリカで刊行後、数々の賞を受賞。
中学校の教材として採択された感動秘話。

                (本の帯文より:ハート出版)



戦争体験記は、いろいろ読んだけれど、これまた壮絶な体験でした。
父親が満州で軍の仕事をしているため、母と姉とで朝鮮北部で暮らすヨーコ。
兄も居るのだが、弾薬工場に働きに行っている。
そんな家族の元に、共産党軍が攻めてくるから今すぐ、逃げるように知らせが来る。
兄に置手紙を残し、逃亡の旅に出る母と娘たち。

途中何度も命の危険に晒され、ハラハラ。
朝鮮人のなかにも自分たちも危険に晒されるのに家族を匿ってくれる者が居たり
運が味方してくれてなんとか日本に辿りつく母と娘たち。
しかし、それからも苦労は続く。

一番幼いヨーコを母も姉の淑世もとても強くて優しい。
自分たちが生きて行くために懸命に知恵を働かせる。
けれど、困っている人が居れば出来る範囲で手を差し伸べる。
辛い状況のなかでこそ、その人柄が表れるものだなぁ~とつくづく思い、
ヨーコの母親には頭が下がる思い。


残酷な場面も目にして来たし、辛い思いも沢山して来たけれど
ヨーコは決して当時の朝鮮人のことは悪く言っていない。
むしろ助けてくれた朝鮮の人たちに感謝の気持ちを持ち続けている。

あとがきで著者が述べている言葉、ひとつひとつが重い。
「出版された後、在米二世韓国人たちが本書に怒りを爆発させ、本を教材からはずす
運動をあらゆる手段を使ってやり始めた」・・・とあります。

そういう運動を起こした方々は著者の本心を理解されていない方達だと感じる。

著者は「本書を通じて世界中の人々が、真の平和の中に生きて行く事を
祈ってやみません。」と最後に言っています。
本当にその通り。

多くの人に読んで欲しい本です。


                         ★★★★★
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台所、居間、パソコン室、一日中、本を片手にあちこち移動しながら、読書しています♪

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