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読んだ本の感想あれこれ。
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発行年月:2012年12月

シナリオ作家、小説家、エッセイストとして華々しい活躍をしていた最中に不慮の飛行機事故で世を去った向田邦子。彼女が人気ドラマ「寺内貫太郎一家」のシナリオを書いていた頃、そして大病をへて記念碑的第一エッセイ集『父の詫び状』を発表する70年代半ばから81年の事故直前までのエッセイ三十五編を採録する。幼いころのしんみりする思い出を描いた名品「ゆでたまご」「お弁当」、誰もが我も、と思い当たる節のある失敗談「ポロリ」、納得の男性観察「パセリ」など、身の回りの出来事が切れのよい文章で切り取られ、ほのかに哀切な読後感を残す。今読んでも、何度読んでも、日本人の琴線に触れる傑作随筆ぞろいです

                     (文藝春秋HPより)




図書館棚で見つけた、小池真理子さんが選んだ向田邦子さんの随筆集。

どの話も素敵でした!

向田さんの作品、若い頃幾つか読んで・・・飛行機事故で亡くなったときは
驚いて哀しくて・・・(T_T)。

「寺内貫太郎一家」も大好きで見ていた!
そんなお話が最初にあって、凄く懐かしかった!
ドラマ、また見たくなっちゃったなぁ~。


子どもの頃の家族の話も、以前、ドラマで見ていたので、厳格なお父様と
それを和らげる優しいお母様の様子が、昭和の茶の間にあって、ほんわか。

大病をされたり苦労もあったと思いますが、こちらの随筆集には、明るい気持ちに
させてくれるものが多い。

特に笑ったのが<ポロリ>。
つい、心で思ったことが口に出てしまった失敗談を披露されていて
チャーミングな方だなぁ~と感じた。

<ヒコーキ>も事故で亡くならなかったら、笑い話で済んだ話でしょうけれど、
悲運にも飛行機事故で帰らぬ人となったと知って読むと、泣けてくる話に
なってしまった。

向田さんの作品、また読み返してみたくなった。


                     ★★★★★
 
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発行年月:2014年10月


 突然、会社をクビになった!
私、ホームレスになるかもしれない

転職活動をスタートするが100社連続不採用……。
失業保険がおりないという事実を前に呆然としながらも、
貯金も底をつき、家賃も公共料金も払えない。いよいよ進退窮まった

明日はわたしかも!
だれももっている貧困という可能性。

「生きる」ために訪れたのは、生活支援課の窓口!
ハローワークのバックアップのもと就職活動に励むものの相変わらず苦戦。
そしてアパートの退去勧告など、降り掛かってくる数々の難題……。
現在、彼女は生活保護を受給しています。
能力もキャリアもあり、働く意志も強い女性がなぜそこまで追いつめられたのか。

イラストレーター小山健さん(3万アクセス『手足をのばしてパタパタする』が好評)の4コママンガ扉も入ります!

                  (WAVE出版HPより)




凄まじい実体験に基づく書。


最初の正社員で働いていた会社を不運にも会社の扱う商材から出る化学物資で
アレルギー症状が出て休職をすることになったことが不運のはじまり。

それは労災にあたるものだから自分から辞めたのが本当に惜しい失敗。
後でご本人も後悔されていましたが・・・・・
その間違った決断をしたのは、両親の存在。
子どものことを愛している親とは違う人たち。

著者は、親からの虐待をあまり詳しく述べていませんが、
気の毒でならなかった。

文章を読んでいても、知的で良識ある人だと思うのに・・・・
育ってきた環境が悪かったせいか、就職の面接では、その人柄とは違った
印象を与え続けて来ちゃったんでしょうね~。


しかし、役所の福祉課を訪ねて、親身に話を聞いてアドバイスしてくれる人に
会えて良かった!
頼れる人が身内に居ないのなら、福祉に頼るのが正解ですね!
間違ってサラ金などに行かなくてよかった!


著者は、悩んだ末、生活保護を受給するのですが、その過程がよくわかり
知らないことだらけだったので、いろいろ知ることが出来ました。

福祉課とハローワークの連携も素晴らしい!
本当に困っているひとが救われる世の中で欲しい。

痛ましい事件も時々、ニュースで聞きますが、これだけ情報が溢れる社会ですから
自ら助けをどこに求めたら良いかを探すことが大事だな~と思った。

著者は幸運にも今はWEB上でお仕事をされている様子。
今は生活保護とは縁が切れているといいいですね。


                        ★★★



発行年月:2015年5月



 わたしの中の
「あの子」が騒ぐ。

「夕焼けだんだん」「週末の自動販売機」「お母さん、心配?」「ひみつのお手伝い」「おかしなパンツ」「門限のない国で」「夜のドラえもん」「ノージェスチャー ノーライフ」「そう書いてあった」......珠玉の49編。

 大人の国で生きることのもどかしさ、切なさ、
 美しさを綴った、魅惑のエッセイ集。

                  (ミシマ社HPより)




益田さんのイラストや4コマ漫画(だったかな?)は、見たことがあります。


エッセイで、その人柄が何となくわかり、友達にしたいような人だなぁ~と
思った(^^)

1969年生まれだから・・・そんなに若いわけではないですが
自由ですね~とっても。
お友達と美味しいものを食べに行ったり、仕事の打ち合わせにも美味しそうな
料理が出てくるお店を利用していたり、なんだか毎日が楽しそう。
勿論、大変なことも沢山あるのでしょうけれど。


子どもの頃の思い出話も共感する部分あり
表題になっている<そう書いてあった>は、18歳~22歳までの5年分の
日記が出てきて、あれこれ思うこと。

このころは、「子どもの頃は」という言葉を使いたくなかったという。
そして今はそれは平気で言えるけれど「若い頃は」と言うのにはまだちょっと
抵抗があるという話。

なるほどね・・・。


普通の日常を送りながら、そこの場面、場面で感じることがちゃんと言葉になって
いて凄いなぁ~。

お友達や仕事関係で会う人たちと過ごしている様子に変わりがない。
いつも何だかその場が和やかな雰囲気。

漫画にもそんな感じが出ていると思う。

また他のミリさんの本、読んでみよう!

癒し効果満点ですね~(^^)


                         ★★★★




発行年月:2015年4月


 外国人の素直な目から、ニッポンの奥の深さと可能性を再発見!

花見は「クール!」だけど紅葉狩りは「クール?」
居酒屋は「クール!」だけどカラオケは「クール?」
コスプレは「クール!」だけどゆるキャラは「クール?」
だんだんやみつきになるウォシュレットと風呂。

自動販売機に日本の平和を感じ、宅配便とコンビニに驚愕する。
残業の多い日本のビジネスマンを見て、「日本人は時間に正確じゃない」と発見し、
初対面でいきなり年齢を訊く日本人に憤る。

                   (講談社HPより)




この番組、NHKのBSで何度か見たことあります。

なので、番組を見ていて知っている話もありましたが、面白い!

特にp78の外国人が「自分が日本人になったと思う瞬間」っていうのには
笑った!

なるほどね・・・・^m^


日本ってやっぱり良い国だなぁ~と思える本でもありました。

番組、今度は録画しておこうかな?


                        ★★★★★



発行年月:2015年1月(単行本は2010年)


小さな生き物への愛情と尊敬に満ちた奇跡の実話


第二次世界大戦中の英国で、ひ弱な雀が寡婦に拾われた。
雀は愛情を込めて育てられ、驚くべき才能を開花させる。
世界的ベストセラーの名作。


                  (文春文庫HPより)





梨木香歩さんの新刊が出ていないかなぁ~と検索したら、こちらの本が
出てきて、なかなか面白そうだなぁ~と読みました。


それは、偶然の出会い!
ご主人を亡くされ一人暮らしをしているキャプス夫人が、巣から落ちた
スズメの雛を見つける。
障害があるため、巣から落とされた可能性もありと記述されていた。
冷たくて瀕死状態で、家のなかに連れ帰り、出来る限りの介抱を試みるけれど
たぶん、夜のうちに命が尽きるだろうとベッドに入る。
すると翌朝、か弱いながらも鳴き声を発するスズメ。

そこから、スズメのクラレンスとの生活がスタート。
なんとそれは12年と7週と4日という長い間続く。

スズメって、そんなに生きるんだぁ~とビックリ!

時代背景に戦争という大きな悲劇があるのだけれど、そんななかでもこの小さなスズメは
人々の心を癒すという大きな仕事までしている。
なんとも凄い!

白黒写真が幾つかあるのだけど、スズメがこんな風にするの?と驚くものばかり。

キャプス夫人との絆が成せる技でしょう。

小さなスズメの幼少期(?)と晩年期の行動の違いも興味深かった。

自然界では、巣から落ちた時点で死が待っている状況。
そんな状況からキャプス夫人に生きる助けを貰ったスズメの恩返しのような
素敵な物語でした♪

鳥類学を専門とした生物学者・遺伝学者のジュリアン・ハクスレーの解説や
訳者の梨木さんのあとがき、そして小川洋子さんの解説も、全て
興味深く読みました!
素晴らしい1冊です!!


                          ★★★★★

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